遺留捜査3

キャスト

糸村聡(上川隆也)
水沢響子(斉藤由貴)
佐久間裕司(八嶋智人)
二宮功一(岡田義徳)
仙堂卓巳(正名僕蔵)
遠山修介(眞島秀和)
横山恵一(波岡一喜)
村木繁(甲本雅裕)
森田宗介(西村雅彦)
東孝彦(三宅裕司)

第1話[2013年4月17日放送]

女優・遠野麻理子(若村麻由美)が初主演映画「ラスト・コンチェルト」の会見で映画会社専務・玉木敏夫(山下規介)との交際を言った。
撮影所で爆発事故が起き相馬悟郎(小市慢太郎)というフリージャーナリストの死体が発見され、月島中央署の水沢響子(斉藤由貴)らが出動し相馬はナイフで刺された痕があり、糸村聡(上川隆也)は相馬の鞄からハーモニカを発見した。
警視庁捜査一課の管理官・金子丈弥(小木茂光)と警部補・森田宗介(西村雅彦)が月島中央署に派遣され、金子は事故の線で動けとの指示を出した。
糸村は相馬の部屋で台本を多数見つけ、玉木と被害者の接点を発見し、相馬が昔映画関係者だったと知り、麻理子や付き人の永井涼子(高岡早紀)と玉木に聞き込みを行った。
しかし森田は新人女優・愛川みちる(尾高杏奈)を覚醒剤使用で犯人と疑った。
糸村は、眼をつけた映画の女優の死を知るが、佐久間裕司(八嶋智人)が見つけたDVD映像を観て台本と異なるハーモニカを吹く麻理子を見つけ、ハーモニカからは血痕のついた陶器片を見つけ、10年前のその映画関係者から女優急病で麻理子が代役になった事を聞き、当時のフィルムがあると聞き、フイルム映像の陶器の花瓶が異なり助監督だった相馬が割ったと知り、当時湖で死体が見つかった事も知った。
愛川みちるの覚醒剤反応は陽性で玉木は本当の愛人は愛川みちると言い、相馬にみちるの覚醒剤を止める様に言われたと述べた。
<以下、隠し字>
「ラスト・コンチェルト」がクランクアップし、糸村と水沢は麻理子に10年前の死体が破片の血痕から父で、相馬の指紋も見つかったと告げ、麻理子は相馬が悪い時に現れたと言うが糸村は誤解で病の相馬がファンの麻理子に会いたかっただけと言った。
爆破事件の謎は残った。


脚本:大石哲也
監督:長谷川康

第2話[2013年4月24日放送]

ビル爆発で愛川みちるのマネージャー・大森恵(大家由祐子)が重体になり、ロープで縛られた跡と時限爆弾跡から、爆発物の解析を急ぐ中で糸村聡(上川隆也)は遺留品のルビーを調べ、合成石で偽物と知り大森のモデル事務所社長・筧英雄(斎藤歩)に遺留品のルビーを見せるが見たことがないと答え、犯人が落とした可能性もあった。
糸村は遺留品と同じルビーの指輪をつけたモデル・長澤絵里(逢沢りな)の写真を見つけたが、絵里は1月前に自殺していて同じ頃に大森の口座に大金が振り込まれており、北原あさみがモデルの後の仕事に付いていた。
仙堂卓巳(正名僕蔵)と遠山修介(眞島秀和)は不審な金を調べ、森田宗介(西村雅彦)は撮影所爆破事件と火薬成分が一致したことで同一犯と推理し、女優・遠野麻理子の付き人・永井涼子(高岡早紀)ら撮影所爆破事件の関係者を調べた。
糸村は事故で顔に傷をおって自殺したとされた長澤が有名宝石会社の専属モデルを断り社長と揉めていたと知り、恋人の池田は長澤は捨て子で産みの母が残した宝石の指輪をつける為にモデルになったと聞いた。
<以下、隠し字>
森田は永井涼子(高岡早紀)を逮捕し、長澤の実母で自殺に追い込んだ大森への復讐が動機だったが、もう一人の北原あさみの拉致爆破予定場所は判らなかった。
糸村は長澤が自殺でなく殺害され、動機が実母探しの為に母が残した宝石の指輪をつける必要があった事から犯人を突き止め、永井の間違った復讐を止めた。


脚本:大石哲也
監督:長谷川康

第3話[2013年5月1日放送]

キャバクラ嬢・宗方栞(松本若菜)と商社マン・汐見悟志(和泉崇司)が自室で首を吊っているのを、栞の叔母・宗方咲枝(松浦佐知子)が発見したが、咲枝は印章店の夫・宗方慶一(山田明郷)と父母のない栞を気に掛けており、咲枝は栞の様子を見に来た。
パソコンの遺書らしき文に血判があり、心中らしいが、糸村聡(上川隆也)は調理器具が一切なく、悟志の上着にあったプレゼントの箱と中身の香水が気になった。
心中事件となりそうだったが殺人事件と直感した糸村は捜査を続け、悟志が香水を買った店で以前にも同じ香水を買っていたと知るが叔母は誕生日以外は知らなかったが栞を養子にしたかった叔父は落ち込んでいた。
月島中央署刑事課の水沢響子(斉藤由貴)らでも悟志は有望株社員で誰も心中とは思えず、橘千晶(小林涼子)という婚約者がおり、栞も新庄彰俊(安居剣一郎)というホストと交際していた。
悟志の部屋で糸村は古い写真を発見し、刑事課は新庄のアリバイを見つけたが、森田宗介(西村雅彦)は栞が生活安全課に約1カ月前からストーカー被害の相談を知り汐見の母が亡くなった事件を調べた。
刑事課は栞が診療内科に通い、3年前は先端恐怖症だったと掴み、糸村は写真の背景から東京と思うが名古屋の筈で村木繁(甲本雅裕)に鑑定を頼み、汐見に写真を見せると最初の子供と言い、解剖の結果で殺害されたのは汐見だった。
<以下、隠し字>
糸村は写真は宗方栞で、母の事故死の時に気づきそれでキャバクラの源氏名を母の名(紀子=いとこ)にし汐見は偶然に姉と知り、村木は傷の木材成分から凶器は彫刻刀と鑑定し、叔父を逮捕し肉体関係を強要された栞が自殺し、そこに来た汐見を殺害して心中に偽装したと自供した。
糸村は橘千晶に、誕生日のサプライズは姉・栞で、会って千晶の事を話す時にイメージとして香水を買ったのだろうと伝えた。


脚本:池上純哉
監督:七髙剛

第4話[2013年5月8日放送]

カリスマ数学教師・安西俊明(北見敏之)が勤務先の名門女子高で切り殺され、カッターナイフが落ち現金が抜き取られ、灰皿に紙を燃やした灰が残り、被害者の手にも灰があった。
糸村聡(上川隆也)は部屋に中国茶用の茶碗が2つあるが中国茶は無かった。
フリースクール教師の被害者の息子・安西和也(黄川田将也)は茶碗を知らず、エリート育成を目指す俊明と絶縁状態だった。
糸村・森田宗介(西村雅彦)・水沢響子(斉藤由貴)が俊明の部屋に行き、糸村はエリート官僚の逮捕を報じた雑誌を見つけ、名簿に森田は保護者・大橋良一(山中敦史)と教科書販売業者・久保栄司(少路勇介)の俊明を訪問の事実を掴み、俊明が良一の娘・大橋香菜(荒井萌)と頻繁に携帯電話で連絡を取っていたことも判明し、香菜は事件当日から失踪していた。
糸村は中国茶用の茶碗販売店店長・雨宮玲子(森脇英理子)を見つけそこに香菜もいて自分の夢の為に学校を止めたいと俊明に言い、俊明がここに訪問していた。
<以下、隠し字>
糸村は村木繁(甲本雅裕)の灰の鑑定からお札と判り、現場捜査で俊明自身の隠蔽操作を知り、水沢らは高校への侵入経路を見つけ、森田は雑誌から久保の容疑を見つけた。
俊明は香菜との話から雨宮と会い、その話から息子・和也の生き方を理解し、2人分の茶碗を購入し違った教え方を考え、教科書も変えようと考えていた。


脚本:大石哲也
監督:七髙剛

第5話[2013年5月15日放送]

著名画家の娘で著名画家・九条美千代(矢田亜希子)のアトリエでアシスタント・峰岸百合子(吉田羊)が刺殺され、水沢響子(斉藤由貴)らが調査を始め、個展の準備せず出掛けていた美千代の行動を怪しむ月島中央署の面々の中で、糸村聡(上川隆也)は折られた絵筆に注目した。
美千代が自宅に戻り、森田宗介(西村雅彦)と横山恵一(波岡一喜)は事件当夜飲みに出掛けホテルに宿泊したといい、美千代の手袋と美千代の母・九条美紀(姿晴香)の態度が気になり、事件の第一発見者で家政婦・長峰妙子(山口美也子)が離婚訴訟中の夫・弘明(堀内正美)とその浮気相手・羽田章子(累央)の事を伝えた。
糸村は絵筆の鑑定を村木繁(甲本雅裕)に頼み、百合子の部屋で糸村と水沢は紙粘土の奇妙な物とスケッチブックと補聴器の修理依頼書を見つけ、百合子が養護施設の出身と知った。
美千代のアリバイがあったが、百合子が美千代のゴーストライターの疑いが出て、糸村は養護施設で百合子が耳が悪くスケッチブックは施設の写生会のゲストから貰いそれがきっかけで絵を描き始めたと知った。
捜査会議で糸村は犯人の狙いは美千代だった可能性を指摘して捜査範囲が広がり、美千代は糸村に腱鞘炎で筆が持ちにくく百合子がゴーストライターと認めた、村木の鑑定結果で筆に紙粘土が付着を知った。
<以下、隠し字>
森田は章子が美千代の絵を買いあさっていると知り、糸村は養護施設で写生会の写真を見てゲストの名前を聞いた。
水沢と森田は美千代のマネージング元の城山(山崎大輔)に会い弘明のアリバイ偽装と自身の画廊の経営破綻と、絵の値段を上げる為の美千代殺害計画を問い詰めた。
糸村は美千代に百合子が作った紙粘土の手の負担の少ない筆と2人が異母姉妹だった事を伝え、そして・・・・・・・・・・・。


脚本:大石哲也
監督:長谷川康

第6話[2013年5月22日放送]

不動産会社の副社長・高梨一弥(滝直希)が、殺されたが犯人特定の手掛かりはなく、糸村聡(上川隆也)はシーサーの置物土産を発見し、被害者の財布に中身の金額は少なく商店街のスタンプカードを見つけた。
月島中央署の捜査で被害者の妻・優香(水谷妃里)や父・徹弥(谷本一)から高梨は女性関係が派手と判明し、前日までの沖縄旅行も竹下友那(山本紗也加)との不倫旅行で、旅行から戻ってから友那は消息を絶ち、イベント会社社長・西岡毅(RIKIYA)は婚約者と言った。
糸村らは商店街を調べ、結城美奈世(浅見れいな)が浮かび、糸村と刑事課長・水沢(斉藤由貴)は美奈世を訪問し駿(藤本哉汰)とも出会い息子は高梨の子と聞いた。
その帰りに水沢は通りかかりの工場で、駿とキャッチボールをする工員・一場克斗(佐藤祐基)を見つけたが、彼は水沢が昔逮捕し保護司の旋盤工場経営者・松崎忠男(モロ師岡)で働いていた。
西岡が暴行で逮捕されたがアリバイがあり、糸村は監視カメラから高梨が死の直前までジャケットを着ていたと気づき、凶器とジャケットの燃えかすが発見され、村木(甲本雅裕)はスタンプカードの指紋検出は無理というが発見された凶器の袋の指紋は美奈世と一致し、息子の骨髄手術費用の為と自供した。
<以下、隠し字>
糸村は村木がジャケットのもえかすから、金属の旋盤切り子を見つけた事から、高梨がシーサーの置物土産で西岡から優香のアリバイを造ろうとし、美奈世が殺人を目撃したと伝えた。
水沢らは一場に会い仲間から要求された金欲しさの強盗が顔みしりで殺人をして、駿の手術のドナーになる事が決まっており美奈世が偽装工作をしたと判った。


脚本:池上純哉
監督:長谷川康

第7話[2013年5月29日放送]

クラブホステス・島崎未紗(岩佐真悠子)が自宅で絞殺され、老舗テーラーの夫・島崎真彦(岡田浩暉)と父・島崎幸男(山本學)と3人暮らしだったが現在は1人で真彦は老人ホームにいる幸男と仲が悪く5年前に家出し店も閉めており、糸村(上川隆也)は被害者のバッグあったシュシュが必要ないはずで理由が気になった。
糸村は刑事課長・水沢(斉藤由貴)と通話記録から子供服専門店を訪問し経営者の仁科菜摘(中島ひろ子)から、未紗に結婚を迫る男性ら援助男性がいたことやシュシュが未紗の手作りで店にあったとの情報を掴み村木(甲本雅裕)に鑑定を依頼した。
真彦が高校同級生・山本和也(松田賢二)のメンズアパレル企業で働いていたが事件当日から欠勤しており、森田(西村雅彦)は真彦の自宅で事情を聴くが事件当日に未紗を訪ねたが事件とは無関係だと主張し、店の売買では意見が違っていた。
菜摘の店のシュシュと遺留品のシュシュとは異なる事が判り、ほどけた仕立てを島崎幸男に頼み、生地が店のものと言い真彦以外の男が訪問したと言った。
<以下、隠し字>
山本は真彦から新事業を持ち込まれて店の売る費用を当てにしていたと言った、事件当夜被害者宅周辺で顧客・中川弘志(奥田達士)の目撃証言が出たが店のそばで見張ったと言い、仁科が度々未紗を訪問した証言から仁科が真彦に知らせていたと判った。
糸村は未紗の指跡に不審を持ち水沢と部屋を捜査してボールペンを見つけ、犯人の皮膚片が見つかった。
糸村は島崎真彦に未紗が顧客メモに服の好みを書いており、夫・真彦が店をまた始める準備をし幸男が自ら老人ホームに退いたと語った。


脚本:田中孝治
監督:高橋浩

第8話[2013年6月5日放送]

森田(西村雅彦)が和菓子店でパート店員・長島弥生(酒井美紀)を訪ねていると知った仙堂(正名僕蔵)は遠山(眞島秀和)と尾行したが、偽造クレジットカードの取引現場に遭遇しカードを買った1人のみ捕らえた。
翌日偽造カードを売った男・岡野太一(村田充)の変死体が月島中央署管内で見つかり、捜査会議で糸村(上川隆也)は、取引の金が消えていることと水上バスのチケットの茶色い染みが気になり鑑定を村木(甲本雅裕)に頼み、遺留指紋から特許庁職員・三枝達也(鈴木浩介)が浮かんだ。
月島中央署と警視庁捜査一課は捜査を開始するが、携帯小説の盗作を調べたら新人作家・浅井徹(伊勢谷能宣)が自宅で殺されていた、岡野と浅井とのトラブルから岡野=犯人説が浮上したが殺人の動機としては弱かった。
糸村から報告を受けた森田と管理官・金子(小木茂光)は、森田に三枝訪問を指示したが不在だった。
弥生が娘・明日香(石井萌々果)を、大沢(河相我聞)から引き取り父・長島剛志(中原丈雄)の家に帰ると、森田と糸村が訪問して2年前の誘拐事件の事を聞き、弥生の元夫が三枝で事件は未遂で終わっており、糸村は携帯小説の内容を疑った。
岡野と三枝が写る監視カメラの映像が見つかり、家宅捜査で偽造カード製作装置と血痕が見つかり、糸村は赤いドロップが紛失していると気づき村木に鑑定依頼した。
三枝は工藤に送金を続けており、三枝に女が近づいた。
糸村は弥生に三枝はドロップは苦手と聞き、大沢は糸村の接触を断り、弥生と明日香を見る三枝が警察に目撃され、三枝は義父に誘拐事件の真相が判ったと電話した。
水沢(斉藤由貴)は携帯小説の内容が誘拐事件と同じで犯人しか知らない内容が含まれると気づいた。
糸村は三枝から電話を受け、赤いドロップの事を聞き、三枝は岡野を殺し動機は「森の中に隠れています」と言って切れ、そして・・・・。
(続く)


脚本:大石哲也
監督:七髙剛

第9話:最終話[2013年6月12日放送]

(承前)
岡野(村田充)を殺したと糸村(上川隆也)に電話をかけた直後に三枝(鈴木浩介)が自殺を図ったとし、警視庁捜査一課管理官・金子(小木茂光)は責任を糸村に負わせた。
糸村は赤いドロップ缶と「森の中に隠れています」という言葉が気になり、森田(西村雅彦)は本庁に帰り、水沢(斉藤由貴)は月島中央署は捜査を続け、岡野が盗作だと訴えていた新人作家・浅井徹(伊勢谷能宣)のケータイ小説を詳しく調べ本当の情報提供者を見つけた。
三枝の娘・明日香(石井萌々果)の誘拐事件をベースにした同小説には、「被害者の少女が誘拐犯のひとりを射殺した」という記述があり明日香も同様に言った。
三枝の自殺を信じない糸村は、現場で調査しもう一つの弾丸を発見し偽装の疑いが出たが、容疑者の自殺を公式発表した警視庁の金子は糸村に謹慎処分を言い渡した。
糸村は15年前の事件の森に向かい森田も同行し、水沢は明日香が書いた地図を渡した。
糸村・森田は小屋とそこで長島剛志(中原丈雄)を見つけ、三枝が脅迫を受けていたと聞いた。
<以下、隠し字>
水沢らは本当の情報提供者から、事件の本当の狙いは父・三枝であり、糸村は村木(甲本雅裕)を山中に呼び、三枝の特許の横流しの疑いが生じた。
糸村は弥生(酒井美紀)に会い、大沢(河相我聞)が明日香を連れて逃亡し、糸村はブログのパスワードを破り地図を見つけ大沢を逮捕した。
糸村は村木が小屋から赤い塗料を見つけ、弥生・明日香に真実を伝え・・・・・。


脚本:大石哲也
監督:七髙剛

感想

優秀な所轄刑事と、メンツに拘る本庁の図式です。
水沢と森田は、似ているのか。
糸村と村木も似ているのか。
続編が作れる終わり方だが、なかなか動きの良い所轄は変わり難い?。

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