傷だらけの天使:2

キャスト

木暮修(萩原健一)
乾亨(水谷豊)
綾部貴子(岸田今日子)
辰巳五郎(岸田森)
浅川京子(ホーン・ユキ)

海津警部(西村晃)
松下刑事(船戸順)

14:母のない子に浜千鳥を

大晦日に木暮(萩原健一)は乾(水谷豊)に健太に告げ、実家に帰ると3月前からいなくなり、叔母・照代(桃井かおり)が戻り連れて行ったと聞き乾にマフラーを持ってこさせ向かいおでん屋浜千鳥に入った。
照代と健太が戻り、木暮の妻・菊江から聞いていると言い健太は照代になつき、仲居が退職すると言い対応した。
木暮は照代と健太と寝て、翌日仲居を木暮と乾が送り、照代に杉沢らが来て健太を子と言い兄貴・内田は杉沢に照代と妹のどちらを取るか聞き、妹が杉沢と結婚妨害と来て木暮は叩きだし照代に事情を聞いた。
照代は杉沢から金を取ろうとし、木暮は手伝い杉沢を脅し、乾は健太を誘拐され照代と木暮に知らせ、照代と健太を助けに乗り込み奪い逃げた。
木暮は無理に集めた金を照代に渡し、借金を返しやり直しまた健太を迎えると言った。


脚本:市川森一
監督:恩地日出夫

15:つよがり女に涙酒を

木暮(萩原健一)は綾部(岸田今日子)と辰巳(岸田森)からの電話で島岡伸彦が誘拐され身の代金を要求され、乾(水谷豊)が同級生から聞き出し、綾部と辰巳は島岡社長(稲葉義男)に会い、光子(松尾和子)という年上とあっていたと言うが社長は否定した。
木暮と乾は光子の店に働きに入り、島岡が光子に会いに来て偶然に会い母と名乗ったと言い、辰巳が尾行し話しを聞いた。
木暮は光子と話し子を聞き、乾がボス・中田(渡辺文雄)に見つかり、伸彦は自分と光子と中田が計画したと言い、揉めるとバラバラになり、木暮は光子を連れて乾と伸彦に行き、乾と伸彦は脅迫電話をかけ、中田の脅迫は辰巳は偽と判った。
木暮は綾部と辰巳から、乾と伸彦の脅迫電話を聞き、光子は部屋に戻り乾と伸彦を見て、中田へ行き話し、中田と光子は島岡から金を奪い乾と伸彦を拉致し、光子は伸彦を見て驚き中田は光子が売ったと言い、木暮が光子を助けた。


脚本:篠崎好
監督:恩地日出夫

16:愛の情熱に別れの接吻を

木暮(萩原健一)と乾(水谷豊)はダンスホールで女を探し、木暮は少女(高橋洋子)をホテルに連れ翌朝に別れたがついてきて部屋に戻り、綾部(岸田今日子)と辰巳(岸田森)から野村礼子と勝部(山下洵一郎)を調べにホストクラブ侵入を言われ、マネージャーに聞き相手をし、出ると少女と礼子が待っていた。
木暮は礼子と過ごし、小島製鋼の社長夫人・恵子が最近来ないと聞き、少女は礼子を尾行し車で襲い殺し、木暮が警察で調べられた。
少女が木暮の家に押しかけ、木暮は辰巳にホストクラブを断り乾が連れられ潜入し、勝部を尾行し、帰り恵子に話し掛けるのを聞き、辰巳と乾は合鍵を作り木暮が侵入すると誰もいないが冷蔵庫で死体を見つけ、勝部が帰り襲われたが少女に助けられた。
木暮が少女に愛人がいると言うと帰り、愛人にされた女は少女に話し掛けられ部屋で狙われ、乾から聞いた木暮は駆けつけ止めて謝った。


脚本:鎌田敏夫
監督:鈴木英夫

17:回転木馬に熱いさよならを

辰巳(岸田森)は木暮(萩原健一)と乾(水谷豊)を訪ね国際遊園地会社に勤め騒ぎを起こす人物を探すため柿本部長(伊東辰夫)に会えと言い事務員・朝子(江夏夕子)が待たせ、社長(中原早苗)と斉藤専務(福田豊土)に新田部長(橋本功)が反対し、姉の社長が斉藤専務(福田豊土)との付き合いを妹の朝子に言った。
妹の朝子は斉藤との食事を途中で別れ、新田は社長に施設の修理を言うが斉藤と同意見で取りあげなく、社員がサボタージュを考え新田が止めるが無視で動き責任を押しつけ、新田が降格し、木暮と乾は新田に直接聞くと後立てでないと言い、朝子が来た。
木暮は新田を追い出そうとする人物を考え、柿本を尾行し社員(磯部勉)と新田追い落としを話し木暮らは捕らえ、報告書を出した。
辰巳は乾に出社した木暮を呼び戻させるが断り、斉藤の探偵調査で新田が免職になり、聞いた木暮は社長に柿本だと言い、辰巳が報告書を書き直し、木暮は辰巳を脅し斉藤の乗っ取りを社長に言った。


脚本:高畠久・渡辺由自
監督:鈴木英夫

18:リングサイドに花一輪を

木暮(萩原健一)と乾(水谷豊)がボクシングジムに入りジョギングをしていると辰巳(岸田森)が来て急かし、街で揉めていると工藤(中谷一郎)が助け注意した。
乾が街で男と殴り会うと警察が来て指名手配犯で、依頼者(今井健二)は辰巳に文句を言い、乾は傷みに苦しむ工藤が薬を注射するのを見て麻薬を疑い、尾行し医師(梅津栄)からモルヒネを貰い注意された。
依頼者は工藤に立ち退き工作で協力を求めるが拒否され、トレーナーがモルヒネ使用のニュースが新聞にのり会長(ファイティング原田)に工藤は辞めると言い、藤崎選手が心配と言った。
工藤は昔を思い出し木暮に新人王戦で手を怪我して、以降はトレーナーと言い、病気の事を話し、藤崎が来て木暮は自分の家の屋上での稽古を始めるが、辰巳が立ち退きに使えると木暮に言い、ヤクザが藤崎を襲い連れて行った。
木暮は辰巳から中元商事が連れて行ったと聞き工藤と行くと、依頼者が現れ闘うが痛みが来て工藤が刺され死に、中元商事が手を引いた。


脚本:柏原寛司
監督:児玉進

19:街の灯に桜貝の夢を

木暮(萩原健一)は乾(水谷豊)と新宿で、沢(阿藤海)らからヒモは辞められないと聞き女が迎えに来て、乾に明美(関根恵子)が来て木暮が迷惑だが店を持たないと駄目と話した。
明美は乾と木暮の部屋をホームバーに変えて女子大生の部屋で商売を考え、木暮は人集めに呼び込みを行い次々集めるが、乾は呼び込みがうまく行かなかった。
明美が乾と食事しお小遣いと木暮の手当てを渡し、昼間もアパートを借りたいと言った。木暮と乾は辰巳(岸田森)と京子(ホーン・ユキ)を訪ね昼寝して、辰巳は歩合が安く乾が相手で不思議と言い、貸したアパートを返却と言い、条件として仕事を言った。
板倉建設社長(森幹太)を明美とたらし込み写真を取れと命令し、妻は亡くなり他に女がいなく5年前に女子大生の娘を亡くしていた、明美と乾は板倉の家の前で芝居で近づき板倉が明美を送り、木暮と乾は板倉と明美の写真を取り辰巳でなく板倉に売ると考えた。
乾が明美を訪れると、ホームバーは辞め、フィルムを欲しいと言い板倉に全て話し言い値で買うと言ったと話し、フィルムは残して去った。
木暮と乾に辰巳は依頼の専務は社長に狙いがばれて仕事はなくなり女の死体が見つかったと言い、木暮は乾が板倉を銃で狙うのを止めた。


脚本:市川森一
監督:恩地日出夫

20:兄妹に十日町小唄を

木暮(萩原健一)と乾(水谷豊)はちんどん屋をやり、部屋の前で捨て子・健一を見つけ処分に困り小児科の前に捨てた。
思い直して戻ると、医師(犬塚弘)と妻から身元を聞かれ辰巳(岸田森)が保証し、木暮と乾が親探しを頼まれ寿司屋・源さん(渡辺篤史)の家で仙台の娘・大谷礼子の事を話、木暮と乾は、捨て子の服にカエル堂のマークを見つけるが数が多かった。
源さんは、礼子(伊藤めぐみ)当ての手紙が不在で戻り、探しまわり居場所を見つけ訪れ理由を聞き、男と東京に来たが別れたと言いバーに勤めていた。
源さんは礼子を家に連れ帰り、木暮と乾が来て源さんの出身地の十日町小唄を歌い、源さんは思い出を話し、木暮と乾は赤ん坊の親を探し続け黒子のある女で、礼子に木暮に会い家で男が女を連れ込んでいるのを見つけた。
木暮は名簿に大谷礼子の名を見つけ、源さんに礼子の事を聞き、礼子を訪れ子供の事を話し、源さんは礼子を訪ね男が結婚の意志がないと判り喧嘩になり止めた礼子が刺され死んだ。


脚本:篠崎好
監督:児玉進

21:欲ぼけおやじにネムの木を

乾(水谷豊)はバスの列に割り込む男に文句言う女(亀渕友香)に注意すると男に殴られ、木暮(萩原健一)は辰巳(岸田森)から老人・松本吉次郎(内田朝雄)が相続対策の裏預金をしたが呆けて貯金先が判らなくなり調査を依頼された。
木暮に任された乾が行くと朝の女・手伝いのかなえに会い、吉次郎は呆け、家族らは通帳を探し次男(根岸一正)と長女(笠井うらら)も狙っていた。
綾部(岸田今日子)からの電話で木暮も調査を始め、老人の家に泥棒が入り家族は警察に知らせず兄弟喧嘩し、木暮は調べ始め他にも調べる者がいると知り、かなえが次男に拉致されそうになった。
乾がかなえを木暮に連れ、かなえが吉次郎から鍵を預かり、木暮が吉次郎を連れだすと辰巳がいて鍵を取りあげ金庫に行くと何もなく、吉次郎が別の鍵を持つが場所は忘れた。
木暮に乾と吉次郎とかなえが来て困り、掛け軸を拝み戦争の思い出にしたり、兄弟が吉次郎を攫い合い、木暮と乾と辰巳は乗り込んだ。
次男は吉次郎は呆けておらず養老院に言ったと告げ、木暮と乾とかなえが訪問すると豪華な所で木暮らに説教した。


脚本:宮内婦貴子
監督:工藤栄一

22:くちなしの花に別れのバラードを

木暮(萩原健一)と乾(水谷豊)は辰巳(岸田森)から藤宮陽子(篠ヒロコ)の結婚式の邪魔し理事長・藤宮(家弓家正)の陰謀を暴くと指示、瀬川(久保明)と綾部(岸田今日子)は計画を話した。
木暮と辰巳が式に行き陽子を連れ去るが、理事長が始末し辰巳の思惑が外れ、辰巳は木暮と乾と陽子を訪ね、乾に明日の指示をしたが酔い騒ぎ、乾は藤宮会館に瀬川を訪ね、陽子は木暮と外出し落馬で歩けなくなったが全国の弟子が居ると言い、2人で過ごした。
辰巳が木暮に理事長に乗り込むと言い会館に行き、乾が瀬川から渡された脱税資料を受け取り、理事長を脅し金を取るが、木暮が辰巳に陽子が戻りたくないと言い、帰ると陽子が消え瀬川から仕事を打ち切られ、木暮はくびになった乾と会い、瀬川は理事長に書類は乾が盗み陽子を取り戻すと理事昇進を求め、木暮は瀬川を疑い尾行し、瀬川は陽子に木暮が邪魔と言い、辰巳と綾部は瀬川を疑った。
瀬川と理事長の会話を盗聴しようとするが瀬川にばれ、隠れた木暮が家元乗っ取りの会話を聞き、辰巳が瀬川から陽子の居場所を知り、陽子は木暮に瀬川につけ込まれたと聞くと歩き、瀬川を破門するが皆が家元を続ける事を望んだ。


脚本:篠崎好
監督:児玉進

23:母の胸に悲しみの眠りを

木暮(萩原健一)は京子(ホーン・ユキ)に会い、辰巳(岸田森)が依頼主を送り、綾部(岸田今日子)は死亡した高木チヤ子の遺書を見せ死因の洗い直しを指示した。
中光産業を木暮と乾(水谷豊)が訪ね、チヤ子を聞くと辞めてバー勤めの西浩美(西尾三枝子)を噂し、工場長・中岡光太郎(根上淳)が注意し、浩美はチヤ子の恋人を奪ったのは誤解と言い部屋で中岡公一(下條アトム)と過ごし、木暮と乾はその後に襲われた。
襲った車の持ち主は中岡公一で、父は工場長は妻・文江(本山可久子)に昇進の可能性を言い出かけ、木暮は公一を脅すが言い訳し、乾は中岡を脅し、中岡は綾部を訪ね慰謝料を渡し、公一の殺人証拠はないと言った。
公一は中岡に女を殺した事を責めたが中岡は相手が悪いと言い、公一は妻・文江に夫と別れを頼むが文江も知っており、木暮と乾は公一を尾行すると浩美が助けを求め妊娠し、浩美が公一に薬を渡されるが木暮に気づかれ逃げ、木暮に追われた公一は墜落した。
浩美は公一とチヤ子は無関係と言い、死に間際の公一は否定し文江が来て、木暮に浩美はチヤ子を殺したのは中岡と言った。


脚本:田上雄
監督:工藤栄一

24:渡辺綱に小指の思い出を

祠で吉沢(富田仲次郎)が木暮(萩原健一)に博打を教え、辰巳(岸田森)や京子(ホーン・ユキ)や村田(前田吟)や向井(長谷川弘)に見せ、辰巳らは対立ヤクザに偽賭博徒を送る計画を話した。
乾(水谷豊)に山田加代子(坂口良子)から木暮に電話があり、村田が木暮を彫物師(天本英世)に連れ、加代子が乾に来て木暮の場所を聞き明後日結婚すると言い、村田が木暮は組長(吉田義夫)と妻(真山知子)に会った。
乾は京子から木暮の居場所を聞き加代子を会わせ、加代子は木暮と嫁にする約束で会いに来たと言い止めてもらいたがり、木暮は渡辺綱吉として中盆を行い辰巳が来て、村田が木暮に合図を言い中盆に戻り、辰巳の合図でいかさまをやり妻が見破り、組長は村田の計画と言った。
村田は腕を斬られ、木暮は指を落とされ、辰巳と逃げ医者に行くと切断面が綺麗で繋がると聞き、取りにもどり妻から取り戻し手術したが回復が加代子の帰り時間に間に合わなかった。


脚本:市川森一
監督:児玉進

25:虫けらどもに寂しい春を

乾(水谷豊)はテレビのロケで高山浪太郎(小松方正)がスーパーで買い物して物価上昇をコメントするのを聞き、木暮(萩原健一)は乾をテレビで見た、電話で辰巳(岸田森)と綾部(岸田今日子)から仕事が入り乾と出かけ、中野弘子(根岸明美)が高山の愛人で高山の様子が変で調べる依頼だった。
木暮が弘子に行くと高山が来ていて食事して帰り、乾はお手伝いに高山が既に帰って居て、食い違った。
妾(水上竜子)は高山に様子が変と言い、木暮と乾が別の報告をすると綾部に怒られ、木暮は高山を尾行しバーで飲み連れて帰りそっくりで真似をしていると聞き、乾はみどりと高山が居るのを尾行し高額の買い物を見た。
妾が弘子を訪れ木暮と乾の前で喧嘩をし、木暮はそっくりに弘子を騙しているなら詐欺と言うと高山に頼まれたと答え、バーで会い実験を持ち掛けられ弘子に連れられた。
高山が轢き逃げのニュースが出て、弘子と綾部と辰巳に来て、綾部は弘子に行ったのはそっくりに化けた本人と言い、轢き逃げ犯でそっくりが自首し口止め料を妻に残した。


脚本:宮内婦貴子・大野武雄
監督:工藤栄一

26:最終回:祭りのあとにさすらいの日々を

木暮(萩原健一)は家主から辰巳(岸田森)が部屋と車を解約と聞き、綾部(岸田今日子)に行き海津警部(西村晃)に会い下は何も知らないと言われ綾部らは逃げたと聞いた。木暮に男(森本レオ)がビルの取り壊しを1週間後と告げ、乾(水谷豊)も見つからず、弁護士に行き秘書(柴田美保子)に警察に呼ばれそうになり、ヤクザに綾部事務所の事は話すなといわれ、乾を見つけおかま(石田太郎)から金を稼ぐ理由を聞いた。
木暮は中国人(下川辰平)から綾部が日本に居ないと聞き、木暮が帰ると綾部が現れ、木暮は京子(ホーン・ユキ)に呼び出され偽のパスポートを渡され綾部と逃げろと言われ乾に健太を頼むが乾が熱を出したが去った。
木暮は薬を買って戻るが乾は死んでいた、船に綾部が来るが海津が来てそれを辰巳が止め出航し辰巳は逮捕され、木暮は死んだ乾と過ごし、ビルの取り壊しが始まった。


脚本:市川森一
監督:工藤栄一

感想

筋も設定も揺らぎ続ける。
何がテーマか判りづらいが、ギャグとユーモアが主題だろう。

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