三匹のおっさん

原作：有川浩

定年で系列の嘱託社員になる清田清一（北大路欣也）は町の乱れが気になり、家に帰り妻・芳江（中田喜子）と2階の息子夫婦・健児（甲本雅裕）と貴子（西田尚美）と孫・祐希（大野拓朗）が還暦祝いに集まり、道場の取り壊しを言われ、清一は怒り家を出た。
清一が居酒屋「酔いどれ鯨」に行くと、元亭主の立花重雄（泉谷しげる）が妻・登美子（藤田弓子）と喧嘩で有村則夫（志賀廣太郎）が止めて、息子・立花康生（津村知与支）とその妻・理恵子（鈴木麻衣花）の料理で酒を酌み交わし、有村は娘・早苗（三浦梓）は高校生だと言い、剣道達人・キヨと柔道達人・シゲと頭脳派のノリで、三匹の悪がきと呼ばれたと話し、物騒な町内の夜回り隊・三匹のおっさんが結成された。
清一はゲームセンターに出勤し店長の須田（岡田義徳）と、バイトの祐希とも会った。
清一は竹刀を手に、シゲはジャージで、ノリは秘密の道具を持ちパトロールに出て、清一と則夫はひったくり犯から女性を助け、黙って去りニュースで話題になり、3人は痴漢を捕まえようと考え時間を変更した。
ゲームセンターで経理の清一はデータと帳簿が合わなく、須田はゲームセンターは人と金の出入りが激しく、店員がカツアゲ被害に遭うことも多いと言うが、則夫に話すと変と言った。
重雄は女の悲鳴で行くと男が逃げ女を介抱すると顔に驚いて気を失い、そこに警察官が来て重雄は投げたと言い、清一と則夫は犯人が重雄に似た服装の武術者と考えた。
ゲームセンターの女が痴漢に会い祐希らが犯人の大学生を捕ら、清一と重雄と則夫は違う犯人と考えた。
＜以下、隠し字＞
早苗は則夫の静止を振り切り出かけ帰りに襲われて散乱した荷物を祐希が見つけ、清一に連絡し痴漢を見つけ3人が来て、祐希が早苗を家に送り知りあい、則夫は犯人をスタンガンで倒すと犯人は刑事だった。
清一は須田にここだけカツアゲ被害が多いのが不思議と言い、祐希は反発するが清一は店を見回り不良・宮内（波岡一喜）・遠山（竹内寿）・藤本（佐野憲彦）のカツアゲ現場を見つけ須田に対策を求めた。
不良が須田と仲間だと則夫が見つけたが、重雄は清一の弱点が気になり清一は祐希が目的と知り、不良が祐希を襲い清一を呼び出させたが清一と重雄と則夫が来て不良らを懲らしめ、須田は祐希にまかせ執行猶予と言った。

監督：猪原達三
脚本：佐藤久美子

清田清一（北大路欣也）は重雄（泉谷しげる）と則夫（志賀廣太郎）と自警団「三匹おっさん」を結成した。
キヨ・シゲ・ノリの3人が夜回り中に商店街に「パレット・ピース」という新しい健康食品店を見て、家で妻・芳江（中田喜子）と2階から祐希（大野拓朗）が母・貴子（西田尚美）が70万円の空気清浄器を買い、父・健児（甲本雅裕）と大喧嘩になった。
祐希と早苗（三浦梓）はクーリングオフの話しをし、近所の原田隆憲（隈部洋平）が清田家に来て、「パレット・ピース」に母・靖代（草村礼子）が大金をつぎ込んでいた。
キヨはシゲとノリとお店に行き、店は老人客でにぎわい、キヨは女性スタッフ・大石（佐藤寛子）にアンケートさせられ、店長・花山（相島一之）の商品説明と無料配布やスタッフの販促の仕組みで、靖代はスタッフ・松野（矢柴俊博）から商品を購入していた。
靖代が店に通う理由は1日では判らず交代で「パレット・ピース」に通うことにするが、店では老人がサクラを止めたいと言い、花山は店員にノルマをかけていた。
キヨは高価な醤油を購入するとシゲ・康生（津村知与支）・理恵子（鈴木麻衣花）は質が悪いと言い、早苗はノリの健康食品を見つけ祐希に相談し、メモがキヨ・シゲ・ノリの3人の字と知り、祐希も店に行きノリに早苗が心配と言い、ノリは早苗に謝った。
＜以下、隠し字＞
キヨは行くと人が少なく高価な割引を行い、松野の買わなくなった靖代への態度が変わり、キヨは靖代と話し相手が欲しかったと言い、ノリは客が通う理由が話し相手になり売れる者だけ相手にすると考え、キヨは隆憲に告げたが双方が苦労していた。
3人は区役所に分室を老人に開放を認めて貰い、客がこなくなった花山・松野が行くとキヨ・シゲ・ノリが居て、花山・松野らが夜に集まり場所を荒らしキヨ・シゲを殴ると、ノリが写真を撮り、花山らを懲らしめた。

監督：猪原達三
脚本：佐藤久美子

重雄（泉谷しげる）と則夫（志賀廣太郎）が夜回りをし、清一（北大路欣也）は芳江（中田喜子）と高級レストランで食事を芳江とするが清一は自分の支払いが腑に落ちなく、芳江は中年の紳士と女性を素敵な夫婦とうらやましがった。
清一から聞いた登美子（藤田弓子）は重雄に出かけ様と言うが断わられ、出かけた登美子に広田作治（大和田獏）が登美子の小学校の同級生だと声を掛け、記憶にない登美子だが、50年昔のこと言われ納得した。
立花康生（津村知与支）と妻・理恵子（鈴木麻衣花）は重雄が登美子を待っているのを見ていたが、登美子は広田は出かけ身の上話に同情した。
祐希（大野拓朗）は早苗（三根梓）と買い物で則夫の服選びに迷い、広田が登美子にプレゼントして過ごすが、祐希と早苗が見て祐希は清一に2人の様子を報告し相談した。
＜以下、隠し字＞
登美子は広田の息子から別れる様に言われ取引を提案されたが、広田と自称・息子の西本（阿部力）は仲間で仕上げの為に広田は登美子に謝り再婚を伝え、家の購入に相手が必要で資金が一時必要と言い、登美子は渡された口座番号を見て重雄に話しかけた。
清一と則夫は重雄を呼び出し、清一と則夫は広田を調べ始め、登美子と会った広田を尾行し、翌日登美子を待つ広田と西本と会い、他の詐欺も示し追求した。
重雄は登美子の手紙を見、登美子は口座がなく電話も繋がらず広田は現れず、重雄が来て手紙は捨てたと言い登美子は広田の事を言い、重雄が誤魔化しながら謝った。

監督：白川士
脚本：佐藤久美子

清一（北大路欣也）に、孫・祐希（大野拓朗）の母校生徒・工藤昴（中野澪）と新垣美和（吉田里琴）が訪ねて来て、学校で飼育係の2人は飼育カモを傷つけた犯人を捕まえる相談に来て、親カモが足を刃物で切られヒナも同じ目に遭い、学校は残ったカモは全部動物園に引き取らせるが、最後まで面倒を見たかった。
清一と重雄（泉谷しげる）と則夫（志賀廣太郎）は中学校で動物虐待対策会議に出席し、保護者らは決定事項というが、則夫が何かを言うと校長はカモ引き渡しをやめ、会議室に盗聴器仕掛けに気付いた則夫が犯人は学校関係者と示唆したためだった。
学校帰りに早苗（三根梓）と出会った祐希は事件を話し、中学校へ早苗を連れて行き、則夫は不服だが早苗も手伝うことになり、犯人は鍵で自由に出入りできる人物と推測し、昴と美和の話で飼育係の顧問で理科教師・菊池（袴田吉彦）と学校職員の野島（蛭子能収）が怪しかった。
＜以下、隠し字＞
則夫は似ている鍵に変え、校長に2人が怪しいと盗聴器に聞かせると、その夜に鍵を開けようとした跡があり野島が血のついた白衣を来たが絵の具だった。
清一と則夫は重雄に3人が見回る今夜がチャンスで、盗聴器に偽の情報を流し、犯人が檻を壊してヒナを奪い教室に向かい合図を送り多数が集まり、清一と重雄が乗り込むと生徒らで、早苗は三匹のおっさんを見た。
そして・・・・・・・・・。

監督：白川士
脚本：佐藤久美子

町内のひったくりや空き巣が減り、清一（北大路欣也）と重雄（泉谷しげる）と則夫（志賀廣太郎）ら三匹のおっさんは夜回り中に、女子高生とサラリーマン（西尾季隆・X-GUN）がもめている現場に出あい、仲裁をするがインターネットの交流サイトで知り合ったと聞き、乱れた世の中と嘆いた。
清田祐希（大野拓朗）は有村早苗（三根梓）から同級生・富永潤子（水崎綾女）を紹介され、潤子は清田家まで押しかけ、清一や芳江（中田喜子）や健児（甲本雅裕）や貴子（西田尚美）を困惑させた。
会社帰りの健児は男が若い女の子を脅す場面にあい、立ち去ろうとするが潤子と気づき勇気を出して助けに入り潤子は男はストーカーと言い、潤子は清田家の家族だんらんが楽しかったとを話し、健児は家に来るように言った。
三匹のおっさんは風俗チラシに怒り健児と出会い、潤子に呼び出された健児は喫茶店で、男・小久保（古舘寛治）と会い、潤子と健児の親密な写真で脅し30万円を要求した。
＜以下、隠し字＞
健児は金を払いさらに要求され、祐希は潤子から無理矢理誘われ、健児と貴子が50万円の金で揉め、祐希は清一に健児が変と言い、健児は小久保に痛めつけられ、三匹のおっさんが見つけた。
祐希と早苗も来て、潤子が事情を話し昨年芸能スカウト詐欺に会いセクシー写真を撮られ金を貰うが脅され止められず逃げ回っていると健児に出会った。
三匹のおっさんは騙される方も悪いと言い、健児も煮え切らず、解決に乗り出した。
潤子が小久保を呼び出すと、騙していたと言われ、三匹のおっさんが映像を取り懲らしめ、家に行き則夫が写真と機材を破壊した。

監督：猪原達三
脚本：佐藤久美子

清一（北大路欣也）・重雄（泉谷しげる）・則夫（志賀廣太郎）が夜回り中の泥棒を捕らえると助けた叔母さんが無愛想だった。
芳江（中田喜子）に言われ、貴子（西田尚美）が精肉店で働き始めるが、要領の悪い貴子はミスばかりでチーフリーダー・信本克恵（木野花）に怒鳴られ、仲間の石田（栗田よう子）・山下（久保田磨希）・野口（山野海）らと不仲だった。
居酒屋「酔いどれ鯨」で、貴子の悪口を言うパート店員に重雄が文句を言い克恵と喧嘩になり、貴子が心配な三匹のおっさんは精肉店へ様子を見に行くが、貴子は仲間の小島育代（藤田朋子）と仲良い姿を見て安心した。
育代の親切に喜ぶ貴子だが、買い物や喫茶店で立替えを頼まれ克恵らの悪口を聞かされるが、何も言えなかった。
1か月後に給料を貰った貴子はケーキを土産に帰り、芳江からも誉められたが、祐希（大野拓朗）から見栄を張るなと言われ仲間を見ていないと言われた。
＜以下、隠し字＞
貴子は育代に頼まれ金を貸すが、翌日育代が止め連絡が取れなく、祐希は清一に相談し、清一は貴子に事情を聞くが言わず、克恵にも様子が変と言われ、育代は貴子は金に困らないだろうと誤魔化された。
重雄と則夫はおばはんは手強く当事者同士の問題と言うが、清一は心配で三匹が出かけるが育代は居直った、克恵が来て育代に文句を言い町で暮らせないと取り返した。
克恵は清一に貴子を芯が強く見守る様に言い、克恵は貴子に慣れた仕事を勧めバイトは止めた。

監督：大内隆弘
脚本：佐藤久美子

清一（北大路欣也）・重雄（泉谷しげる）・則夫（志賀廣太郎）が夜回り中にリサイクルショップで学生を見たが逃げた。
祐希（大野拓朗）が早苗（三根梓）と歩いていると漫画本の万引犯と間違われ、商店街の書店で重雄が怪しい中学生を捕まえようとするが、店長・井脇（阿部丈二）に止められ、万引き犯が店員が怪我させたと言い、リサイクルショップ店員・柳田（マギー）が万引きを勧め小遣い稼ぎさせていた。
組織的犯行手口を井脇から聞いた重雄は、清一と則夫と万引きの見張りを始め、則夫は防犯装備の効率化を提案し、重雄が見張ると例の中学生が来るが重雄の顔を見て逃げ、井脇も自分の店がターゲット悔しがり、清一と則夫が店員姿でいると小学生が万引き相談を始め、則夫が実行を断念させた。
祐希は父に進路を相談し誰に学びたいかも大事と言われ、女子中学生・リカコ（平祐奈）が清一の前で万引きしたが、井脇が事情を聞くと母（滝沢涼子）に言われたと答え、親が自覚ないと知り娘が哀れだった。
＜以下、隠し字＞
井脇から常習犯の中学生を捕らえ改心を言われ、三匹は祐希の手伝いで捕らえ、祐希は他の店でも行っていたと気づき、リサイクルショップがやらせていると聞いた。
祐希と井脇が柳田の話しを録音し、仲間が暴力をふるうが三匹がやっつけ、中学生は井脇の店で働かせ最後の日にバイト料を払い、その打ち分けを話し働くという事を教えた。
祐希はその話しを井脇から清一から提案されたと聞いた。

監督：猪原達三
脚本：佐藤久美子

不審火を連続放火と疑う清一（北大路欣也）・重雄（泉谷しげる）・則夫（志賀廣太郎）の「三匹のおっさん」は夜回り強化を考え、井脇（阿部丈二）も小火と言った。
「お手柄中年3人組」の新聞を腹立たしく読む男・松木（大和田伸也）は妻（あめくみちこ）から追い出され、大野（不破万作）と菅原（小倉一郎）と話した。
バイト帰りの祐希（大野拓朗）が松木らに不審者と間違われ口論になり、キヨ・シゲ・ノリが仲裁に入り、松木らは疑われ方が悪いと決めつけ、本家は他にも夜回りがいて驚き、怪しいと思った人物をいきなり怒鳴りつけるやり方に不安だった。
祐希と早苗（三根梓）がデート中にキヨ・ノリの見回りに会い、松木らは偶然火事を消し止め、芳江（中田喜子）は松木が同級生で、松木らは「謎の中年三人組」と認め、祐希は憤慨するが清一は手柄は無関係とたしなめ、祐希はトラブルを心配した。
テレビ特集され調子にのる松木らだが、重雄の怒りを清一は抑え則夫は妹・幹代（重田千穂子）から言われ山野満佐子（萬田久子）と見合いし、見回り中に助けた女性で誠実な則夫が真面目と一目ぼれで、その後早苗と共に会い、早苗は則夫の好きな料理を準備すると祐希に話し、満佐子が早苗に手料理を預けた。
清一が不審者を追うが松木らが邪魔し、重雄・則夫も揉め警察は態度の大きい松木らを信用して、松木は清一に恨む様子で、三匹は不審で、清一の傷を芳江が手当てし、貴子（西田尚美）は芳江と清一の写真を探し、祐希は芳江と松木の学生時代の写真を見た。
則夫に満佐子が再婚を言い、早苗は様子が変で祐希に志望校を変えるかも知れないと言い、祐希の様子を清一は疑った。 松木らが夜回り中に未成年・加藤アキラ（菊田大輔）らの喫煙を見つけ大きな態度で、注意すると20才で逆に脅され慰謝料を要求され、そこを三匹が見つけ暴力をふるう青年を懲らしめた。
早苗が帰宅せず皆で探し、祐希は昼の喫茶店で見つけ早苗は急で戸惑ったと言い、祐希は則夫に受験時でタイミングが悪いと説明し、子供でないが大人でも無いと言った。
三匹は夜回り中に祐希から火事を聞き、松木らと現場で火事場泥棒注意を訴え、清一は前回逃がした不審者を捕らえ、松木らに渡した祐希は納得出来なかった。
＜以下、隠し字＞
清一は仕事中の松木と会い若者は大変と聞き自分もゲームセンターで働くと言い、アキラは松木らの襲撃計画を行い、松木は嘘を止めると言うが襲われ、祐希が目撃し三匹に連絡し、アキラは三匹の呼び出しを要求したが拒否し痛めつけられた。
そこに三匹が来て祐希らと、年寄りいじめのアキラら仲間を懲らしめ、松木ら三匹は同じで、普通のおっさんと知れたら夢がないと言った。
早苗が祐希を誘い、引っ越す満佐子を訪ね嫌いじゃないが今は無理と言い、則夫が待っていて防犯ブザーを渡した。
三匹に松木らが来て夜回りを止めようと言い、三匹は合ったやり方があると答えた。
松木は芳江と再会し清一から夜回りを聞き、芳江は初恋で競ったと言った。

監督：白川士
脚本：佐藤久美子

おっさんの老後は大きな命題だ。
町の安全と、若者のギャップも同様だ。
テーマがありすぎて、まだ不消化だ。