Gメン'75 BEST SELECT 女Gメン編:1

登場人物(女刑事)

響圭子刑事/藤田美保子(現・藤田三保子)
速水涼子刑事/森マリア
津川螢子警部補/夏木マリ
吹雪杏子刑事/中島はるみ
マリコ・寺岡刑事/セーラ
賀川陽子刑事/范文雀
津村冴子警部補/江波杏子

23話:車椅子の女刑事

暴力団抗争が激しく密造拳銃が出回っていた、取引情報で山田刑事(藤木悠)・草野刑事(倉田保昭)・津坂刑事(岡本富士太)・響圭子刑事(藤田美保子)が乗込むが、響が足を討たれ、山田が逃走車の後部に拳銃を撃った。
尾形社長・影山光夫(西田健)・その妻(綠魔子)の3人は、影山のアパートに逃げ込み、響はそばの病院に入院し、見舞った黒木警視(丹波哲郎)は山田が逃走車の後部に撃った拳銃跡が手がかりと言った。
響のとなりは心臓病のとき(赤木春恵)がおり望遠鏡で近くを覗いていた、また犬の死で言葉を言わなくなった久美という少女と仲良くなった。
尾形は心臓病で死に2人は真夜中に死体を捨てに行き、車はカバーで覆った。
響は目撃したが酔っ払いと思った。
光夫は響が見ている事を知り調べたが死体は見えなかった事を知ったが、刑事と知り証拠の車を調べて弾痕を見つけ始末を考えた。
響はそれを見て、黒木に電話したが途中で通話時間を過ぎて切れたので車椅子で調べに出かけたが、久美が付いて来たので待たせ、調べて弾痕を確認した。
黒木は、3人の刑事を病院に行かせた。
光夫たちは響を襲うが車椅子はぎりぎりで止まり、見ていた久美は思わず声をだし、駆けつけた3人の刑事は犯人を逮捕した。


監督:鷹森立一
脚本:池田雄一


感想: 偶然に犯人と入院した女刑事が隣りになり、犯人が見られていると疑心になる。
お節介のおばさんが、事件を実質的に動かす。

36話:女刑事を襲った男

交番爆破事件が続いていた。 疲れた響刑事(藤田美保子)は帰宅時に痴漢に襲われたが、遺留品から捜査し犯人は岡本正彦(丹波義隆)と判ったが母(稲野和子)は息子に歪んだ育て方をしていた。
岡本は逃げて先輩の過激派の堀内武(大塚国男)の住処に行き、参加を勧められた。
響は父の所で待ち岡本を捕らえるが1度だけ許したが、堀内の所に戻った岡本は追い詰められた堀内を助けた。
響と小田切(夏木陽介)は岡本の母を、姉(児島みゆき)・弟が暮らすアパートで張り込んだ。
堀内は指紋を隠していたが、警察官殺害犯人・川上と判り、その警察官は姉弟の父だった。
堀内は爆弾制作費用が必要で岡本が母に借りに行き、岡本は逮捕されたが堀内逮捕を助けると言い行ったが疑われて撃たれた・・・・。


監督:鷹森立一
脚本:西島大


感想: 事件や人物が繋がってゆくのは、必然性のないストーリー展開だろう。
テーマは、歪んだ母の考えから飛び立とうとした息子の生き方だ。

92話:女の留置場

女は売人から拳銃と弾1つ入手した。
紺野警部補(大出俊)が戸川ミキ(江夏夕子)に撃たれて死亡した知らせがはいり、尊敬していた響刑事(藤田美保子)は取り調べを希望した。
戸川は私情で裏切られたというが、響は拳銃密輸絡みを追求した。
ディスコのマスター(梅津栄)は戸川を美人局で恐喝していたと証言し、遊び友は男を憎んでいたと証言し、暴走族は何故か意地をはり紺野は更正を望んでいたと証言し、紺野のアパートの管理人(武智豊子)はある夜に紺野に助けを求めてきたと証言し、八百屋は結婚しそうに見えたと証言し、近くの住人はアパートで誰かと話していたと証言した。
響は紺野が騙されたといい、戸川は紺野に利用されディスコのマスターが売人で抱かれて情報の写真を撮ったが結婚は拒否され自殺の為に1発だけの弾の拳銃を入手し紺野の所で死のうとしたが紺野の経歴に傷がつくといわれて紺野を撃ったと言った。
黒木(丹波哲郎)達が容疑者を連れてきて、響は何発撃ったか聞くと戸川は1発・容疑者は2発と言ったが、2発と知っているのは警察と真犯人だけで、生きていた紺野にとどめを撃った。


監督:山内柏
脚本:池田雄一


感想: 殆どが響と戸川の取り調べの場面という意表の設定です。
紺野刑事と戸川の本当の姿がなかなか見えてこない。
結末も意表を突いていて好作とと言える。

106話:女刑事殺人第一課

1975/5香港に麻薬売人・神木邦男をつけているのが初仕事の速水涼子刑事(森マリア)だった。
肉屋に入った神木を草野刑事(倉田保昭)と逮捕し、陳刑事(杉江広太郎)立会で調べたが薬は無く、釈放したが殺された。
速水と草野は神木の愛人を九龍に尾行し無法街に遅れて入った速水は襲われたが男に助けられたが、愛人は殺され血をみた速水は気絶した。
東京で調べた神木の電話先は速水が最初に見つけた肉屋で、速水を助けた男・呉啓明(林ゆたか)に会うが病院に行き、そこから出て来た陳刑事は所長のジェームズ・タイロンは大きな尊敬を受けていて呉は助手と言った。
呉を草野はマカオまで尾行してタイロンの娘のメアリー(ジャネット八田)に会うが何も答えず、呉の死体が見つかり草野は殺し屋に襲われた。
速水は肉屋をはったが神木と違うあひる肉を吊したので調べたら麻薬が見つかり、逃げた肉屋は殺された。
黒木はタイロンの日本での過去を調べ、再婚した妻を残して去り妻は死んだが子供は生きてそれが速水だった。
速水はメアリーを尾行し、メアリーはタイロンに会うがタイロンは麻薬に関係せず知った後も自分の心が証拠といい、速水の名を聞き一緒に警察に向かうが殺し屋に撃たれ、捕らえた殺し屋は草野が聞いてもボスの名は言わなかった。
速水はメアリーを追い、メアリーはボスに何故父を殺したか聞くが撃たれ、速水はボスを撃ち、ようやく刑事になったと思った。


監督:鷹森立一
脚本:西島大・高久進


感想: 新女刑事・速水涼子最初の事件で、同時に技量や過去が明らかになる。
このシリーズで度々でてくる、香港・マカオロケで倉田保昭らのアクションが大きな見せ場となっている。
この回はややテンポが速くやや強引と偶然が目立つ。

129話:警察犬と女刑事

速水刑事(森マリア)は街で自分が逮捕して刑務所に服役中の男・長岡を見かけた、そして殺人事件が起きて警察犬マリーが追って見失った所は速水が長岡らしき男を見失った場所だった。
長岡は、3名で強盗をして共犯を言わずに服役中でアリバイがあった
再度殺人が見つかり犯行時間は同じ頃でどちらも競馬好きで、殺害手口は同一犯人と思えた。
速水と山田刑事(藤木悠)は訓練所へ行き速水は警察犬マリーと徐々に仲良くなった。
警察犬に刑務所を調べさすと、長岡が松井看守を訪れている行動が判り立花警部補(若林豪)は長岡が松井の服を借りたと推測するが脱獄方法は不明だった。
速水が松井をはっていると長岡の女(伊佐山ひろ子)を訪問したが、証拠不足で逮捕出来ず、その後に松井は自殺した。
山田と中屋刑事(伊吹剛)は女の家を、速水とマリーは店をはり速水は女が電話するの見つけ後をつけると男に襲われた。
マリーが山田と中屋に手紙を渡した後に速水を助け、犯人を追い刑務所西門の田所看守を逮捕し、長岡のアリバイと2つの殺人の真相が分かった。


監督:鷹森立一
脚本:高久進


感想: 刑務所からの脱獄トリック=アリバイ崩しだ。
そして、女刑事と警察犬が仲良くなり犯人を追う。
金目当ての複数犯だが、ドラマ的には成功だろう。
速水と警察犬は、以降では大きな繋がりとなる。

154話:女刑事 初めての体験

喧嘩を目撃した警邏中のパトカーの警官が拳銃を奪われて撃たれ、喧嘩で殺された男の指紋は3ヶ月前の老人殺しのものだった。
モンタージュ写真を見た速水刑事(森マリア)はそれが堀川一郎(坂東正之助)で1年前に2人組に工場の給料を盗まれ、工場が倒産してガス自殺を図った青年と知っていたが信じられないが、住所は変わっていた。
立花警部補(若林豪)は1年で変わると言い、黒木警視(丹波哲郎)は証明が必要と言った。
速水と中屋刑事(伊吹剛)は恋人の真弓(鈴鹿景子)を訪ねるが堀川は仕事をなまけて次々クビになっており、真弓は速水が堀川を鍛えたため、武道にのめり込んだ為と言った。喧嘩で殺された男は秋川と判り沢辺と一緒で、捕まった沢辺は堀川も仲間で3月前の老人殺しも堀川と言った。
速水は自信を無くし、立花は沢辺の自供は疑問で再尋問で1年前に堀川を2人で襲い、1年後に堀川に襲われた、老人殺しは秋川と沢辺と言った。
黒木と立花は堀川は勇気と暴力を錯覚し、決着は速水がつけるべきと言った。
真弓をはると、電話を受けて出かけ堀川と会った、立花・中屋・山田刑事(藤木悠)が見守るなかで速水は堀川に会い、臆病者と言った・・・・。


監督:鷹森立一
脚本:高久進・永井達郎


感想: 速水の思いとは異なる生活をした青年に速水は悩み・自信を失った。
勇気を教えるための武道の稽古を復讐と暴力に使った。
青年に勇気を思い出させる事は、速水にも刑事を続ける自信を持つために必要だった。
この回のエンディングソングは記憶に残っていない。

163話:首のない女の人形

雨の日に速水涼子刑事(森マリア)は少女・まり(須川沢真理子)と出会い、同時に殺人にも巡りあい平の沢木巡査(今福正雄)が刑事に横柄に接するのを目撃した。
沢木は1年前は捜査主任だったが誤認逮捕で巡査に格下げになり、被害者は息子だった。母親(吉岡ひとみ)は家出したが、父親が娘にかけた保険証書を探していて、娘の人形を壊し嫌われていたが男と一緒に娘を連れ帰った。
娘は母から逃げだし速水の元に来て泊まったが、父が2人組に襲われたと言った。
速水は母の要求で保険証書を渡し、沢木と娘と2人組を探したが夜に娘は日射病で高熱を出すが速水と沢木の看病で直った。
保険を受け取ろうとするする母親を監視していた中屋刑事(伊吹剛)らは2人組と会う所を見つけた。
娘は、父を襲った2人と証言した、・・・・。


監督:鷹森立一
脚本:高久進


感想: 表面的には行き違った父と息子と孫の少女とを見守る速水刑事の話として展開する。
ただし、保険証書を母親に渡し監視して殺人者を探す捜査が行われていた。

231話:危機一髪!車椅子の女刑事

劇画が採用されそうな今田昭夫(小野川公三郎)は鞄を拾い警察官が忙しく相手をしないので持ち帰ったが、その落とし主の社長・武井は見つけて後を追い、危険だった少女を助けた津川螢子警部補(夏木マリ)は足に怪我をした。
武井は鞄の現金を取り戻しに今田の家に乗り込み逆に殺され、今田と同棲の女(児島みゆき)は証拠隠滅を謀った。
入院した津川の同室のスミは望遠鏡で周囲を覗いたり高利貸しをしていたが、ライトバンで来た男が部屋に入ったまま出てこない事に不審だった。
今田ら2人は探偵小説を参考に材料を買い込み死体をコンクリート詰めにしようとしたが買い物をスミに目撃され、スミは夜に車を調べに出たが行方不明になったが、実は2人を脅して金を取ろうとして逆に殺されていた。
武井のニュースを新聞で見た津川は、廃棄前のライトバンを立花警部(若林豪)らに知らせ、自ら調べに車椅子で出かけ真相を知ったが今田に見つかり襲われたが、他のGメンが駆けつけた。


監督:山内柏
脚本:池田雄一


感想: 23話と酷似した内容は残念だ。
入院中の津川と犯人が同じ小説を読んで犯行隠蔽を行うのが皮肉だ。

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