SPEC

登場人物

当麻紗綾(戸田恵梨香)
瀬文焚流(加瀬亮)
野々村光太郎(竜雷太)
志村美鈴(福田沙紀)
にのまえ(神木隆之介)
津田(椎名桔平)
地居(城田優)

第1話:甲の回:魔弾の射手

警視庁は、未解決事件の捜査強化のため、捜査一課弐係(通称:ケイゾク)に加え、公安部に未詳事件特別対策係を設立した。
通称、ミショウ、特殊な事件を主に取り扱う部署であり、係長は野々村光太郎(竜雷太)で2人の部下がついた。
当麻紗綾(戸田恵梨香)は頭は異常によいが学校も塾も行かず、京大理学部に合格しIQは201で、頭が良すぎ上司を小馬鹿にし性格も変わっていた。
ミショウに入って1年で犯人との格闘で大けがを負い、左手はギプスのままで、餃子屋に出入りして地居(城田優)と会っていた。
瀬文焚流(加瀬亮)は現場のたたき上げで警視庁特殊部隊(SIT)出身だが、捜査中に部下の志村(伊藤毅)から銃を撃たれたが弾が止まりそれが志村を殺したと主張しつづけ、ミショウに移動になった。
金子代議士と秘書(上川隆也)が警護依頼に来た、占いで死ぬと冷泉(田中哲司)に予言され、その予言は当たると言った。
3人は冷泉に会い、毒殺と予言したが瀬文は逮捕した。
パーティ式場で徹底的な食べ物の注意をしたが、代議士は殺され犯人は不明だった。
当麻はわずかな死体の傷等から、習字で文字を書いて破るまじないで犯人を知った。
犯人は運動能力の発達したSPECを持ち、注射で殺し見えない所に隠した。
犯人は、当麻と瀬文を殺そうとするが撃った弾丸は止まり、逆に犯人を殺した。


感想: 主人公たちの紹介と判りやすいSPECの登場で、SFぽい刑事ドラマかに見えるが、そもそも弾丸が止まる事象が解決しない。

第2話:乙の回:天の眸

瀬文は、当麻と見たままを証言するが誰も信じなく、予想していた当麻は、聴聞委員会をサボっていた。
瀬文の部下で現在植物状態の志村の妹・美鈴(福田沙紀)は、担当医・海野(安田顕)に、兄に触れた途端に美鈴の脳内にいろんなヴィジョンが飛び込んできたと相談した。
神父の大島(佐野史郎)が来て、ボランティアで死刑囚の話を聞く教誨師で桂小次郎(山内圭哉)死刑囚が「自分には神の力が宿った」と語ったといった。
神の力をもつ死刑囚の話に当麻は、10年前に起きた未解決事件「青山華道家死体なき殺人事件」の再捜査を行い、桂の挑戦「24時間以内に事件を解決しなければ、自分が犯人に裁きを下す」に対抗した。
桂の挑戦は実行されたかに見えた。
当麻は、桂の本当のSPECを見つけたが、津田(椎名桔平)というゼロ課の人物が先に処理していった。


感想: いよいよ、奇妙なSPEC探しがはじまる。
他の登場人物もそれぞれに、訳ありばかりで話は進む。

第3話:丙の回:漂白の憑依者

瀬文は海野から志村を治せる「神の手」と呼ばれる細胞再生能力を持つ医者がいるかも知れないと言われた。
当麻と瀬文は張込みを命じられ、武藤(清水優)がガソリンをバイクや店員や当麻たちにもかけ、火をつけようとした。
武藤は、「わたしが憑依してだけやねんから」と京都弁で話しだした、誰かが武藤に憑依したらしいが、警察は全く信じなかった。
次に林実巡査に憑依し「日本中の林実に憑依する」と宣言した。
日本中の林実が憑依されて犯罪をして、警察は脅迫された。
当麻は、真犯人は憑依された中にいると見破り、反撃を受けたが瀬文が捕らえた。
しかし、犯人はまたどこかに連れ去られた。


感想: かなりミステリ・サスペンス的内容だ。
SPECに重点があるなかでやや異色だ。

第4話:丁の回:希死念慮の饗宴

未詳に捜査一課弐係・近藤係長(徳井優)に連れられ相談者・古戸久子(奥貫薫)が来た。
自殺者遺族ネットワーク会長で、一年前に自殺した娘から「幹事に殺される。」とメールが届いたと言った。
久子の娘・美智花(三浦由衣)は、自殺サークルに入っていて、一年前に自殺すると言って家を出、三日後に美智花の遺書と遺品が送られたが、死体は見つかっていなかった。
娘の死を納得できない久子は、娘が生きていると確信した。
当麻はサークルの参加者を調べ始め、瀬文・近藤・久子と共に、サークルの開催場所に行く。
そこから逃げ出した女がバイク事故で死んだ。
当麻は、古戸久子が離れて大きな力のSPECを持ち、逃げた女を殺したと見破ったが、その女は久子の娘とも指摘した。
久子は、SPECで暴れ出した・・・。


感想: 逮捕したSPECホルダーが、誰かに連れ去られている事が明らかになった。
そして、当麻・瀬文たちも狙われる可能性も知り、混沌としてくる。

第5話:戌の回:堕天刑事

瀬文はSITの先輩で元刑事の里中(大森南朋)に再会した。
未詳に公安部公安第五課の課長代理が来て、一ヶ月の間に公安の刑事が5人、次々と亡くなり病死となっているが、調べて欲しいといい、調べたが1点を除いて異常はなかった。
誰かが瀬文のIDカードをコピーし、ハッキングした可能性が生じた。
里中の妻・小百合(西原亜希)を訪れた当麻と瀬文は、健康診断後に子供が直らない病になっていると知った。
里中は、誰かに脅迫されて予知師・冷泉を奪わせられているようだ。
当麻は、「病を処方」するSPECが存在する可能性を示した。
そして、・・・・。


感想: 次第に大きなSPECが登場して、物語がミステリーから別の主題に変わってゆく回になっている。
一体いくつの組織が動いているか想像出来ない。

第6話:巳の回:病の処方箋

里中が殺された後に、公安の現役潜入捜査官だった里中の死は、異なる内容で妻に告げられたが、国家ぐるみの陰謀の可能性を疑いはじめた当麻と瀬文は初七日の日に妻・小百合を訪問した。
小百合は「夫の死が、腑に落ちない」と相談をして、子供の容体も悪いと言った。
小百合の言葉が気になる当麻は、里中の部屋を調べたが部屋が片付けられた事が判明し、瀬文が全て探しても何もなかった。
当麻は、小百合が持ち出す物を疑い、かばんから図書カードを見つけ本の名称を聞き探した。
そこに隠されていた記憶媒体を再生すると、スペックホルダーのリストであり昔から捜査されていた事を知ったが、病を処方する者の名前は「0」に似た記号だった。
海野医師から、紹介された人を訪ねた瀬文は該当者が死んでいた事を知った。
当麻は、海野の執刀例が特殊な事に偏っている事を知り疑ったが小百合の子供の手術が始まりかけていた。
海野のビジョンを見た美鈴は真相をしり、病を処方されそうになったが瀬文たちに救われた。
海野は手術を成功させて、「好んでもったスペックではない」の言葉を残した。
美鈴は当麻のビジョンを読むが複雑で空っぽだった。


感想: ミステリ的な仕掛けが多く隠されている回だ。
同時に、スペックホルダーリストという衝撃のものが登場する。

第7話:庚の回:覚我知真

瀬文は美鈴から、志村が強制尊厳死されることを聞き、「病を治す能力を持つスペックホルダー」を探し出そうとした。
「新宿の12時のシンデレラ」ことサトリ(真野恵里菜)が占いを行って心を読んでいた。
瀬文と当麻は、スペックホルダーのデータを調べ、予知能力者・冷泉ならば、予言で病を治す人間の居場所が分かると考え救出を考えた。
未詳にサトリが来て瀬文の心を読み、冷泉の身柄の奪還を宣言し移送中の冷泉を奪い世界の首脳の寿命を予知させようとするが、冷泉は集中力で対抗した。
当麻は、ハッキングでサトリのデータを集め弱点に気づきサトリに勝って、冷泉を奪うが冷泉は短いだろう余生を自由に生きたいと言った。
冷泉は、瀬文に「病を治す能力を持つ人物」の居場所を、当麻ににのまえの家を予知して去った。


感想: 組織間でスペックホルダーの奪い合いが表面化した。
冷泉は、スペックホルダーには自由がないと悔やむ。

第8話:辛の回:魑魅魍魎

瀬文は、組織から公安零課の津田の身柄と志村の病治療の交換条件を出され、実際に5人組による治療を見た。
志村美鈴は瀬文のビジョンを読み、真実を知った。
当麻は、にのまえの家に行き彼の母にあうが、にのまえにビルから落とされて自宅で眼を覚ました。
瀬文は、元公安刑事と会い公安零課の存在をしったが逆に狙われた、津田の居場所を知るが近づけなかった。
当麻は、にのまえの家に再度行くが引越後で、歯ブラシのみ拾った。
未詳に戻った当麻は、野々宮から隠していた記録から、長年存在する超能力者対策の公安零課を聞き、時代に対応するため当麻と瀬文を未詳に呼んだといった。
にのまえは引越先で仲間に母の記憶をかき消させ、瀬文に会い周囲の時間を止めて、侵入して津田の身柄を確保した。
瀬文と当麻と美鈴が、志村に駆けつけると処方は終わり元気になっていたが、直ぐに別の人物に連れ去られて死んだ。
上部の方針と聞いたにのまえは、約束と違うと言った。


感想: 当麻と瀬文は別々に目的を追うが、同じ組織に辿りつく。
同時に、警視庁公安部公安零課の存在を知り未詳は特殊能力者対策の囮とも知った。
美鈴の能力・病を治す能力・記憶を書き換える能力と次々現れる。

第9話:壬の回:冥王降臨

組織が約束を破り、にのまえが怒った。
公安零課の存在を知った未詳は閉鎖されていたが、当麻と野々村は瀬文を待っていた。
瀬文は美鈴のアパートで志村の位牌に線香をあげに来ていた、美鈴は自分も瀬文も過去を忘れて生きる事を願うが瀬文は志村の敵討ちを誓った。
瀬文に津田が現れ、にのまえ暗殺の取引を持ちかけ、瀬文は歯を抜き未詳の復活を条件に取引した。
にのまえを襲うが、瀬文が母を助け逆ににのまえは零課とそこと組んだ組織を皆殺しにした。
未詳は元に戻り、野々村と当麻にニノマエ逮捕の命令が下り、方法が判らない当麻に野々村は人間の可能性を信じるといった。
野々村を襲ったにのまえのナイフから当麻は美鈴ににのまえのビジョンを読んでもらい隠れ家を知り、方法を考え1課の3人と共に向かった。
瀬文はにのまえを襲うが降ってきた雪のなかで逆に傷つき、当麻が現れ撃ちあうがにのまえは時間を止めた。
当麻に近づいたにのまえは、動いている事に気づいた。


感想: 公安零課と組織がにのまえに敗れて、未詳とにのまえの最後の戦いが始まった。
時間を止めたにのまえに対する当麻の作戦は何か。

第10話(e):癸の回:百年の孤独

にのまえのスペックは、時間を止めるので無く時間の流れの速さを変える事だった。
当麻は雪に毒を仕込み、1課の3人に降らせた、時間が早いにのまえが多く毒をあびて傷ついた、瀬文も眼が見えなくなった。
当麻は、にのまえの顔に飛行機事故で死んだ弟の傷を見つけた。
地居が現れて、当麻と瀬文の記憶を書き換えた、彼は記憶書き換えスペックホルダーでにのまえは記憶を書き換えた当麻の弟だった。
瀬文のビジョンを読んだ美鈴は当麻のビジョンも読みとまどった。
地居は、次々と当麻・瀬文・美鈴の記憶を書き換えて、ついには世界のシナリオを書き換えたいと思った。
家に一時戻った当麻は、日記や写真等から記憶を辿り、書き換える前の記憶を取り戻し、地居を教会へ呼び出した。
当麻は地居とはつきあっていない事を指摘し戦うが、教会の周囲をスペックホルダーを集めた地居に右手も傷つけられた、そこに瀬文・美鈴が現れ美鈴の手がビジョンを読むかぎり記憶は取り戻せると言った。
瀬文は傷つきながら、歯を地居の顔に打ち込み、当麻は動きの悪い左手で撃とうとしたが、反撃にあった。
その時、時間が止まりそして地居は撃たれた。


感想: 記憶を書き換えるスペックは世界を支配出来るか?。
記憶を書き換えても他の部分で憶えているのか?。
最後に時間を止めたのは誰か?。
謎と共に、終わる。

SPEC 承

警視庁未詳係の瀬文(加瀬亮)は、眼が1年かけて直った。
未詳係は、野々宮(竜雷太)が係長付きに降格して、一柳(でんでん)が担当になり、係に元暴対の吉川(北村一輝)も加わった。
SPECホルダーのさとり(真野真理亜)が占いを行っていたが、親子ずれが来たときに黒男が現れ襲い瞬間移動した。
高校生の久遠望(谷村美月)が目撃したが両親は死んだ。
さとりとそのボディガードは、女王のカードを持って黒男にマシンガンで殺された。
瀬文は瞬間移動を、にのまえ(神木隆之介)が関わっていると思い、当麻(戸田恵梨香)は否定した。
入院中の望が襲われたが、換玉で無事だったが両親の葬式に出席すると主張した。
亡くなった元SPの同僚の志村の妹(福田沙紀)を訪れた瀬文は、大学を止めていた事をしり心配するが、逆に当麻の孤独を理解する様に言われた。
葬儀の警戒を厳重にしたが、黒男は襲って来た、当麻は志村の妹に同じ自動車を3台準備依頼して攪乱して望みをSPECホルダーの隔離場所に逃がした。
当麻は、ようやく動き始めた左手のSPECが回復して死んだSPECホルダーを呼び出せた、未来が見える冷泉(田中哲司)を呼び出し、黒男の移動先を知ったが、目撃した瀬文の理解は得られなかった。
吉川たちは、途中で黒男に襲われて工事作業者(宅間孝之)に出会い瞬間移動を目撃したため、隔離した。
瀬文は、黒男に顔を見たとネットに流し対決を計った。
未詳係に戻った当麻は、SPECホルダーの隔離場所の映像を観ていると瀬文が黒男を逮捕した連絡が入った。
<以下、隠し字> 習字とそれの破り捨てる事で、真犯人を知った当麻は工事作業者と望に会った。
当麻は、にのまえを呼び出し時の流れを変えて瞬間移動を止めたが、望はSPECホルダーの血からDNAを取ってそのSPECを増やす能力の持ち主だった。
念動力で当麻達を吹き飛ばしたが、すの間に当麻は時間の流れを元に戻して、瀬文達は望みを捕らえた。
当麻は、SPEC医師(安田顕)を呼び出して、望のSPECを除いて貰いそして、・・・・。


監督;堤幸彦
脚本:西萩弓枝
出演:戸田恵梨香・加瀬亮・竜雷太・北村一輝・真野真理亜・谷村美月・神木隆之介・福田沙紀・田中哲司・宅間孝之・安田顕
制作年:2012年


感想: SPECシリーズの1年後を描く。
新たなSPECホルダーと、明らかになった当麻のSPECが競う。

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