Gメン'75 BEST SELECT:2

登場人物

黒木哲也警視/丹波哲郎
関屋一郎警部補/原田大二郎
草野泰明刑事/倉田保昭
津坂真一刑事/岡本富士太
響圭子刑事/藤田美保子(現・藤田三保子)
山田八兵衛刑事/藤木悠
小田切憲警視/夏木陽介
立花吾郎警部補/若林豪
中屋武刑事/伊吹 剛
速水涼子刑事/森マリア
津川螢子警部補/夏木マリ
島谷和彦刑事/宮内洋
田口明夫刑事/千葉裕
吹雪杏子刑事/中島はるみ
村井刑事/有希俊彦
南雲義昭警視/川津祐介
マリコ・寺岡刑事/セーラ
賀川陽子刑事/范文雀
津村冴子警部補/江波杏子

86話: 「パリ警視庁の五百円紙幣」

1977年パリで矢代という日本人がころされ、リシャール刑事(ラザロン)が担当し、日本に500円札が送られて来た。
それは、1968年に起こった3億円強奪事件の紙幣であり、1年まえに時効で、直前に前科者の一斉捜査で坂崎(西田健)・きり子(笵文雀)は疑われ、日本を去っていた。
小田切警視(夏木陽介)・草野刑事(倉田保昭)・響刑事(藤田美保子)はパリに向かうが、リシャール刑事は日本人への偏見で非協力だった。
小田切は矢代の妹(中島ゆたか)に出会い、南仏に住むと言った。
リシャールは、殺人容疑で坂崎を引き立て強引な取り調べを行い、日本警察は無視した。響はきり子に会うが、パリも日本にも味方はいないと言った。
リシャールはわざと坂崎を逃がし泳がせ、きり子は男(川津祐介)に坂崎と会うために誘われ、サンレクール寺院に行った。
坂崎はきり子に、逃げようと言った。
(続く)


脚本:高久進・西島大
監督:鷹森立一
出演者:川津祐介・笵文雀・中島ゆたか・西田健・ラザロン

87話: 「冬のパリの殺し屋」

(承前)
きり子(笵文雀)は準備のために一度戻るが、坂崎(西田健)を狙う男がいた。
きり子に対してリシャール刑事(ラザロン)と小田切警視(夏木陽介)達が対立し、小田切とサンレクール寺院に向かったが坂崎は殺害されており、リシャールは坂崎に前科と目撃者がいると言った。
きり子と響刑事(藤田美保子)は矢代みさお(中島ゆたか)が娼婦として広場にいるのを見、きり子は坂崎が少し前に誰かから金を貰ったと言ったが、殺された手口から小田切はコルシカギャングと見た。
朝吹(川津祐介)は矢代みさおと過ごし、翌日に尾行する響に声をかけマリファナたばこを吸わせた。
矢代みさおを草野刑事(倉田保昭)が尾行していたが、フランス人が現れ発砲し草野が疑われリシャールに拘束された。
(続く)


脚本:高久進・西島大
監督:鷹森立一
出演者:川津祐介・笵文雀・中島ゆたか・西田健・ラザロン

88話: 「パリ-紺碧海岸 縦断捜査」

(承前)
黒木警視(丹波哲郎)と山田刑事(藤木悠)がパリに応援に来て、黒木は朝吹(川津祐介)に揺さぶりをかける指示をして、響刑事(藤田美保子)は朝吹と接触し、小田切警視(夏木陽介)は戸籍を調べ父が日本人でないと知った。
東京の津坂刑事(岡本富士太)から朝吹と矢代みさお(中島ゆたか)の繋がり情報が入り、朝吹とみさおはニースに向かった。
響刑事(藤田美保子)はリシャール刑事(ラザロン)に草野刑事(倉田保昭)の釈放を要求し、協力を求められ殺し屋の写真の中からニースにアジトのあるコルシカギャングのマルソーを見つけた。
リシャールとGメン達はニースに向かい、リシャールはマルソーを待ち伏せたが逆に撃たれ、草野が逮捕した。
小田切はみさおに矢代が殺された時に朝吹はパリで目撃されており、マルソーに殺人を依頼した、2人と3億円事件の関係を聞きたいと言った。
みさおは朝吹に矢代を殺させた理由を日本警察は判っていないと言い、朝吹は3億円事件は2人の犯行で、矢代はそれで朝吹を脅迫していたと言い、2人で逃げようと言うがGメンが待ち伏せていて、矢代殺害はフランス法律で裁かれると言った。


脚本:高久進・西島大
監督:鷹森立一
出演者:川津祐介・笵文雀・中島ゆたか・西田健・ラザロン


感想: 文化の違いが他国人を排除する事が、多く描かれる。
自国だけでは判らない。
3億事件の真相は、架空のもので捜査から漏れる内容ではないだろう。

93話: 「29の死神の手紙」

不幸の手紙が流行っており出そうとした女(今井美佐子)がポストの前で倒れた。
警視総監宛に「脅迫状は親に届いていない」という手紙が回って来て、誘拐該当者を探すが不明だった。
草野刑事(倉田保昭)宛てに柳刑事(夏八木勲)から妹(榊ひろみ)の告別式の葉書が来て出席するが自殺であり、友人から補欠合格していた筈と聞き調べると大学担当者が書留料を着服し、郵便局で履歴を調べると監察官(鈴木瑞穂)が来ており、地域配達は2名だった。
配達員を尾行すると、郵便専門強盗(下塚誠)を逮捕したが「マンション」だけ憶えており、探すと山本郵政管理官の娘が誘拐され、5日前に手紙が来たが2通目は未着だった。
最初が誘拐前に発送されており、監察官に怨みをもつ人間として免職された奥田(平泉征)が浮かび、郵便局で手紙を見つけ柳刑事は違反で処分を承知で開封し「不幸の手紙が理由」と知り、奥田の妻が無くなった場所に駆けつけ郵便車に娘を乗せてガソリンをかけて火をつけようとしていた所を逮捕した。
山本郵政管理官は柳刑事の郵便法違反の告発状を書いた。


脚本:池田雄一
監督:山内柏
出演者:夏八木勲・鈴木瑞穂・榊ひろみ・平泉征・下塚誠・今井美佐子


感想: ただ、運ぶだけの郵便は多くの法律で守られているが、犯罪にも利用されるし、事故には対応できていない。
多くの矛盾の中で起きた複数の事件は、ただやりきれない事ばかりだ。

175話: 「香港カラテ対Gメン」

香港・アバディーン、張レイメイ(米雪)の4人の男兄弟の3人が借金取りに連れて行かれ日本への麻薬密輸の仕事を命じられた。
関東連合会の大場は運び人との取引現場をGメンに見つかり自殺し、3兄弟は逮捕された。
検察庁の唐沢・警視庁2課長の折口(川津祐介)・判事の畑中が密輸ルート解明をしていて3兄弟の裁判にも関与していた。
元警視庁4課刑事の香港マフィアの勝部(小林稔侍)は、唐沢・畑中を射撃し、Gメンも狙った。
中屋刑事(伊吹剛)と草野刑事(倉田保昭)は香港へ飛び、3兄弟の足取りを追うがカラテ使いに襲われ、チャイ(揚斯)にはかなわなかった。
草野は知りあいの周(森塚敏)に会い「母は恩を忘れなかった」と伝え、拳銃を受け取った。
勝部がマカオに行ったとレイメイから聞いた草野は2人でマカオに行った。
中屋は、戻った折口を香港で見つけ草野への伝言をレイメイの弟に頼み後を追うが、香港マフィアに襲われた。
(続く)


脚本:高久進
監督:山内柏
出演者:米雪・揚斯・川津祐介・森塚敏・小林稔侍

176話: 「香港カラテ対Gメン PART2」

(承前)
中屋は、チャイらの攻撃を受け傷つき捕らわれた。
立花警部(若林豪)・速水刑事(森マリア)が香港に来、立花は折口を呼び出したが幼少の頃に助けられて香港マフィアに加わっていると言ったが射殺され、メモを立花に渡しそれにはボスはチン・テンブン(遠藤征慈)とあった。
Gメンはチンを拉致し、中屋と交換を言った。
黒木警視(丹波哲郎)から香港マフィアの元ボスは黒龍=周と連絡があり、黒龍はチャイや女(三浦真弓)にチンは息子で助けたいと言った。
周は港で交換を立花に連絡し、ヘリでぶら下げた中屋を殺そうとしたが危機一髪交換は成立し、周はチンに長年かけて作った組織が危機状態と言った。
中屋の薬を買いにレイメイはマカオに行ったが、勝部に尾行され草野の前で射殺され、立花は勝部を射殺した。
周を追う草野は激闘の末にチャイに勝ち、周と向かい合い度々撃たれるがついに恩人でもある周を撃った。


脚本:高久進
監督:山内柏
出演者:米雪・揚斯・川津祐介・森塚敏・小林稔侍・遠藤征慈・三浦真弓


感想: 本場カラテスターと草野刑事の決闘場面が見物だ。
米雪の登場も香港の雰囲気が出ている。
戦時中から長い年をかけての、マフィア組織作りとそれを理解できない後継者という本質を描く。

204話: 「ミスター・ブー殺人事件」

城西署で覚醒剤中毒者の猟銃乱射立てこもりがあり母親(今井和子)の説得を無視して署・今西(小池朝雄)の指示で犯人を射殺した。
母の供述で健ちゃん・松山?から覚醒剤を入手していたようで踏み込むとシャブのショック死で、注射器の指紋は死体と一致せず、「ミスター・ブー」のTシャツの男の目撃女性がいた。
今西署長にたれ込み電話があり息子・晴夫(頭師佳孝)が犯人と言い、今西は調書を取り寄せ指紋の照合をして確認し、帰った息子に自首を迫るが拒否し逃げ去った。
調書を持ってきていた山田刑事(藤木悠)はそれと逃亡車を目撃した。
目撃者の女性が殺害され、遺留品が晴夫のものと山田は気づき、今西署長は息子を告発して自殺を図るが山田に留められた。
山田は、逃亡車の番号から犯人を突き止めるが襲われた。
立花警部(若林豪)達は今西から脅迫の電話の連絡を受け山田の足取りを追い、晴夫はディスコの女(北島マヤ)に罠に嵌められたと知った。
気がついた山田はそばに捕まっていた晴夫を説得するが、犯人に射殺されそうになったがGメンが駆けつけた。


脚本:池田雄一
監督:山内柏
出演者:小池朝雄・頭師佳孝・今井和子・北島マヤ


感想: 厳格な刑事と、反発する息子とそれを利用する罠。
容疑者を犯人としない山田刑事の捜査が親子の理解を戻す。

254話: 「警視庁の女スパイ」

テロリストで国外へ居た影山徹(平泉征)と城戸が日本に戻って来ていて要人を射殺し、城戸は殺されたが影山の銃の威力は強く、島谷刑事(宮内洋)の防弾チョッキを貫通していた。
SPから応援に来ていた吹雪刑事(中島はるみ)はビルの非常階段から影山を撃つが威力が不足で逃亡した。
黒木警視正(丹波哲郎)は国外逃亡前の影山の愛人で子供を身ごもっていた昌代(結城しのぶ)と影山に撃たれて刑事を止めた広瀬元刑事(石山律夫)が、しばらく憎みあった後に結婚して昌代の娘の恵と共に電器店を行っていた。
影山は裁判官を狙撃し、警官の服装をしている事が判り、法務大臣はぎりぎりで助かった。
黒木は警視庁の結城警視正(中丸忠雄)を訪れ、秘書・小泉婦警(三浦真弓)に不審を持ち吹雪に尾行させた。
黒木は影山をおびき出す計画を立てて、恵という子供の存在を秘書に聞かせ、吹雪・中屋・田口に尾行させ、並んだ公衆電話で仲間と連絡したのに気づき、尾行してアジトを包囲した。
影山はひとり逃亡し、昌代に連絡するが「恵は殺人犯の子供でない」と拒否した。


脚本:高久進
監督:山口和彦
出演者:平泉征・結城しのぶ・三浦真弓・石山律夫・中丸忠雄


感想: 前日談や前編がありそうな内容だ。
吹雪刑事が参加する回でもあるが、まだぎこちない。
集団活劇は、Gメンにはあまり似合わないようです。

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