腕におぼえあり

キャスト

青江又八郎(村上弘明):元東北の小藩の馬廻り組百石取り。
細谷源太夫(渡辺徹):又八郎の用心棒稼業の仲間。浪人。
文(風吹ジュン):細谷の妻。
相模屋吉蔵(坂上二郎):神田橋本町の口入屋・相模屋の主人。
おいね(小田茜):相模屋の一人娘。
由亀(清水美砂):又八郎の許嫁。
間宮作左衛門(日下武史):中老。藩主毒殺の陰謀を暴こうとする。
佐知(黒木瞳):又八郎が仕えていた藩の隠密組織「嗅足組の江戸屋敷側の女頭目。
土屋清之進(矢崎滋):又八郎と同藩の武士。
青江きん(北林谷栄):又八郎の祖母で唯一の親族。
大富静馬(片岡鶴太郎):家老大富丹後の甥。
みね(あき竹城):又八郎と同じ長屋の住人。

スタッフ

脚本:中島丈博
演出:大原誠・尾崎充信ほか
原作:藤沢周平

第1回:用心棒稼業:1992年4月10日:67m

元禄13年暮北国の小藩で馬廻り組百石取り・青江又八郎(村上弘明)は許嫁・由亀(清水美砂)の父の徒目付・平沼喜左衛門(御木本伸介)を訪れ、家老・大富丹後(新田昌玄)と医師・村島宗順(加藤和夫)と三枝藤兵衛(深水三章)の藩主毒殺の陰謀の密談を聞いたと話し、大目付・本多への相談を言われて帰ろうとし背後から斬り付けられ又八郎は喜左衛門を斬り、由亀が目撃した。
元禄14年春、江戸で又八郎は神田橋本町の口入屋・相模屋で主人・相模屋吉蔵(坂上二郎)を訪れ職を探し娘・おいね(小田茜)と会うと、浪人・細谷源太夫(渡辺徹)が来て文句を言い、又八郎は色街の用心棒の仕事を言われると源太夫が横取りし、又八郎は源太夫に謝られ伍平(榎木兵衛)の店で酒に誘われ知り合った。
又八郎は犬の番に行き、妾・とよ(宮崎萬純)と老婆(新村礼子)に犬が狙われていると聞き、半月後に桔梗屋で源太夫が恋文を代筆し、おいねが吉蔵に殿中で吉良の殿様が斬られ怪我で相手は浅野内匠頭(隆大介)と言い、又八郎は見張りを見つけたが源太夫が浅野の友人を話し長屋に帰りおてつ(西川ひかる)やみね(あき竹城)らが迎えた。
又八郎はみねから見張りを聞き、藩の祖母・青江きん(北林谷栄)を思い出し、喜左衛門が三枝に又八郎が全て知っていると話し死に、平沼麟之丞(香取慎吾)と由亀が聞き、三枝が大富に伝え刺客(千葉清次郎)が又八郎の家を襲い、三枝は麟之丞と由亀に喜左衛門を病死で仇討ちは極秘と告げた。
又八郎はとよと田倉屋(谷村昌彦)から犬が狙われ文句を言われ商売仇だと言われ、由亀がきんと話し事情が知らされないと聞き隠された事を話し、大富と三枝らは又八郎暗殺を話し、又八郎は新吉(金山一彦)に弓で襲われ犬はとよと別れる前に飼っていたと聞き、田倉屋はとよの浮気を疑い責め又八郎と言い、又八郎は刺客に襲われ斬り殺し、田倉屋から給金を受け取り、とよに新吉の事を伝えた。
徳蔵(冷泉公裕)や源七(河原さぶ)や幹助(滝口靖人)らが浅野内匠頭の切腹を噂し、又八郎は長屋に戻り、次第に浅野事件に巻き込まれる事になる。


脚本:中島丈博
演出:大原誠
原作:藤沢周平

第2回:逃げる浪人:44m

元禄14年初夏に青江又八郎(村上弘明)は相模屋吉蔵(坂上二郎)から細谷源太夫(渡辺徹)と用心棒を世話されおいね(小田茜)と会い、伍平(榎木兵衛)の店で浅野の家臣の名乗る男が騒ぎ、又八郎は長屋にきよ江(藤真利子)を訪ね亭主が仇に狙われていると聞き上司・古沢武左衛門(渡辺哲)が探すと聞き、亭主に内緒と言われた。
又八郎は亭主・戸田勘十郎(イッセー尾形)と虚無僧を見かけ、土屋清之進(矢崎滋)に会い桔梗屋に連れられ喜左衛門の病死と由亀(清水美砂)の苦悩を聞き責められるが事情が言えず、大富丹後(新田昌玄)の家臣との縁談を聞き、由亀は三枝藤兵衛(深水三章)の息子・万里之進(古本新之輔)と見合いさせられ、平沼麟之丞(香取慎吾)が剣術を学んだ。
又八郎は亭主を尾行し襲われ、きよ江と事情を話し古沢の家族は思い斬りたくないと聞き談合の仲介を頼まれ、吉蔵に止めろといわれたが丹波屋で古沢と会い勝てないと談合を持ち掛け戸田を死んだ事にする案を出し、古沢は又八郎を尾行し戸田の長屋に助太刀を連れた。
又八郎は刺客(真木仁)に襲われたが斬り、戸田の長屋に行ききよ江から戸田が古沢らを返り討ちにして旅立ったと聞き謝った。


脚本:中島丈博
演出:大原誠
原作:藤沢周平

第3回:赤穂浪士の影

元禄14年秋に青江又八郎(村上弘明)は源七(河原さぶ)とみね(あき竹城)の喧嘩を見て仲裁し、相模屋吉蔵(坂上二郎)から呼び出され浅野刃傷沙汰の梶川与惣兵衛(北村総一朗)に連れられ用心棒を頼まれ浅野家臣が狙うと聞き、細谷源太夫(渡辺徹)と又八郎は梶川からやむを得ない事情と言われ、実際に襲われたと聞いた。
又八郎と細谷は伍平(榎木兵衛)の店で不審と話し、又八郎と細谷は夜に梶川宅の警護をし、おなつ(広瀬珠実)が夜食を運び娘の服部家との縁談を聞き、又八郎は見回りで娘・千加(長谷川真弓)と石黒滋之丞(新井康弘)の密会を見つけ千加は別れた、又八郎と細谷はおなつから石黒家は消火の妨げで取り潰しと聞いた。
青江きん(北林谷栄)が由亀(清水美砂)を匿い、三枝万里之進(古本新之輔)を長刀で追い返し、由亀から行き場がないと言われ、平沼麟之丞(香取慎吾)が由亀に仇を言われ三枝を疑うと答えた、千加は梶川から服部家から断られたと聞き、又八郎と細谷は千加から浅野家臣に襲われたのは間違いと聞いた。
又八郎は抜け出した千加を尾行し石黒に縁談を壊し正体が判ったと責め浅野の名を偽ったと言い、又八郎は事情を知るが刺客(車邦秀)に襲われ闘い斬り殺した、2日後又八郎と細谷は千加と梶川を警護し寺院へ行き、浅野の名で襲われ吉良が移動というと浅野家臣が消え、石黒だけ残り千加が殺せと言い細谷が斬り殺した。


脚本:中島丈博
演出:望月良雄
原作:藤沢周平

第4回:夜鷹斬り

元禄14年晩秋に青江又八郎(村上弘明)は長屋でさき(荻野目慶子)に会い、相模屋吉蔵(坂上二郎)が仕事を世話するが旗本(高月忠)が雇い主を言わず断り仕事がなく、由亀(清水美砂)は青江きん(北林谷栄)と暮らし土屋清之進(矢崎滋)が江戸で会ったと告げ、又八郎は土屋を遊郭に訪ね政権争いを聞き由亀の近況を知った。
又八郎は帰りに夜鷹に声を掛けられ武士に狙われると聞き、さきと言われ連れ帰り心当たりが無いと言われ判らず、用心棒になった、又八郎が寒い中寝ているとさきが来てふとんに入りこみ抱き合った、翌日に又八郎は吉蔵に昼だけの仕事を頼み、職人男にぶつかり細谷源太夫(渡辺徹)の家を訪ね妻・文(風吹ジュン)と子らに会った。
又八郎と細谷と飲み屋で話し、細谷が人捜しの手伝いを持ち掛け大石内蔵助を探すと言い、さきは夜鷹に出て又八郎を探し、又八郎は刺客(小林大介)に襲われ闘い斬り殺し、さきが見つからず探すと殺害されていた、又八郎は犯人を捜しお杉(加納みゆき)に尋ね浪人と武士と聞き、浪人を探し細谷から逃げる男を見つけ細谷から仲間の鳴海市之進(塩野正幸)を聞き出し夜鷹斬りを告げると仲間が殺されていた。
又八郎に細谷が鳴海を連れ、夜鷹の用心棒と言い立ち合い斬り殺した。


脚本:鹿水晶子
演出:望月良雄
原作:藤沢周平

第5回:夜の老中

師走に青江又八郎(村上弘明)はおてつ(西川ひかる)からヤクザ・勘助(滝口靖人)と中里(重松収)が長屋に因縁を付けると聞きみね(あき竹城)やたけ(幸田奈穂子)や徳蔵(冷泉公裕)や源七(河原さぶ)らを助け、細谷源太夫(渡辺徹)と文(風吹ジュン)は仕官の話しを聞き礼金が必要で土方(金井大)に7両預けた。
又八郎は相模屋吉蔵(坂上二郎)に名が不明な仕事を断り人足に行き、国で青江きん(北林谷栄)が由亀(清水美砂)に又八郎に憎い気持が涌かないと聞き、大富丹後(新田昌玄)との間宮作左衛門(日下武史)とが世継ぎで対立し、土屋清之進(矢崎滋)が間宮に江戸の状況を尋ね仲間に入れ、又八郎に脱藩理由を聞けと命じた。
おいね(小田茜)が又八郎に源太夫の怪我を伝え相手を尋ね、老中・小笠原佐渡守(田村亮)の用心棒で下斬りと聞き、又八郎は代わりに小笠原屋敷に行き警護を内密に頼まれ、長屋の又八郎を藤尾(山下容莉枝)が築地(栗田陽子)に連れられ、浮気を調べろと命じられ、夜に又八郎は佐渡守を警護し屋敷の外で待たされた。
又八郎は源太夫は佐渡守の浮気を聞くが、気配が見えず、行く先が異なり源太夫が行った先を調べると妻が夫を迎え、夜に又八郎は佐渡守を警護し屋敷に忍び佐渡守が前川と大石とを尋ねるのを聞き仇討ちの方を持つと聞き、帰宅時に刺客が襲い斬り、藤尾に浮気でないと告げ、翌夜に外で待つと佐渡守が浅茅の家から出て夫が襲い又八郎は老中にふさわしくないと言った。
又八郎は長屋で文から仕官の話しで金を渡し騙されたと聞き、源太夫に伝えて欲しいと頼まれ、伍平(榎木兵衛)とおなん(ドーリー)ときせ(平田まり)の店で酔い潰れる源太夫に見舞金7両を渡し、帰途に刺客(新実)に襲われ闘い斬り殺した。


脚本:鹿水晶子
演出:尾崎充信
原作:藤沢周平

第6回:内儀の腕

青江又八郎(村上弘明)は呉服問屋備前屋の内儀の用心棒で行き塚原左内(ベンガル)に会い、備前屋徳兵衛(井上正彦)と内儀・おちせ(夏木マリ)に会い相手を尋ね外出の用があると言われ、茶屋・みのしまやで細谷源太夫(渡辺徹)におゆみ(谷川みゆき)の案内で又八郎が会い徳兵衛が伊勢屋の売れっ子・たまえを引き出し内儀で、益蔵(伊東達広)一筋だが島送りで疑った。
又八郎は左内を見かけ、土屋清之進(矢崎滋)に呼ばれ藩主が死に家督争いで大富丹後(新田昌玄)と間宮作左衛門(日下武史)が対立し、脱藩理由を聞かれ答えず、由亀(清水美砂)が実家に連れ戻され弟・麟之丞(香取慎吾)が元服し烏帽子親が大富で、大富静馬(片岡鶴太郎)が姉弟の面倒を見て仇討ちを急がせ、麟之丞と由亀が江戸に向かった。
又八郎はおちせの警護で寺に行き戻らず調べ、武士が集まるのを見ておちせが吉田忠左衛門(下元勉)と不破数右衛門(千葉吉弘)と話し浅野の家来と聞き、帰途におちせが襲われ又八郎は一味を斬り殺し怪我をおちせが治療し、左内が又八郎を見ていたと聞き、相模屋吉蔵(坂上二郎)とおいね(小田茜)に左内を尋ね身元引受人は知ら無かった。
又八郎は源太夫に話し吉良の回し者と考えるが不審で、夜に又八郎は左内に襲われ藩の刺客と知り闘い斬り殺した、麟之丞と由亀が江戸に向かい、又八郎はおちせと浅野浪人を話し別れと告げると、益蔵が襲いおちせを攫うと刀を捨てた又八郎が闘い斬り殺し、おちせに刺青を見た。


脚本:中島丈博
演出:大原誠
原作:藤沢周平

第7回:愛ふたたび

青江又八郎(村上弘明)は侍と武家屋敷門前で捨て子を見つけ預けられ場所を名乗り連れおよね(花木佐千子)が聞き、長屋でみね(あき竹城)やおてつ(西川ひかる)ら長屋衆にいわれ、侍を探し前川家屋敷に行くが否定され、ヤクザ・鷹丸(遠藤憲一)が長屋に来て父と騒ぎ、又八郎は長屋でヤクザが来たと聞き相模屋(坂上二郎)が待ち前川家での用心棒の仕事を聞いた。
土屋清之進(矢崎滋)は由亀(清水美砂)から又八郎に聞き難いと言われ、平沼麟之丞(香取慎吾)が手掛かりが掴めぬと言い、細谷源太夫(渡辺徹)と妻・文(風吹ジュン)が赤子を世話すると又八郎に言い、又八郎は由亀に会い父殺害理由を問われたが答えず刺せと言うが由亀は出来ず、刺客が襲うと斬り殺すと由亀は信じると言った。
源太夫は小野九郎衛門(矢島健一)から合図を聞き、小野は浅野の家臣の手助けをしていた、神崎与五郎(寺泉憲)と源太夫が会い何も言わず、翌日に尾行し与五郎の店・美作屋に行き吉良邸を見張ると知り又八郎に伝え、赤ん坊の母・が来て前川家屋敷に捨てた理由を尋ねられ亭主に前川家を探るために捨て子をさせられたと聞いた。
源太夫と又八郎は美作屋に行き与五郎に会うと刺客(岡田正典)が襲い斬り殺し逃げ、由亀と麟之丞は対立し、母親が又八郎から赤子を引取り、由亀は又八郎と源太夫と文に国に帰ると告げ旅去った。


脚本:中島丈博
演出:望月良雄
原作:藤沢周平

第8回:代稽古

青江又八郎(村上弘明)は相模屋吉蔵(坂上二郎)が殴られ助けおいね(小田茜)が礼を言い町道場の手伝いを斡旋し、又八郎は長江道場に行きおさわ(杉山とく子)から主人は留守で、堀部弥兵衛(花沢徳衛)が手合わせし代稽古を頼まれ、堀部安兵衛(塩見三省)が帰りおさわから頼母子講と聞き、続けてくれと頼まれ、又八郎は帰途に平沼麟之丞(香取慎吾)を見かけ、青江きん(北林谷栄)の家で由亀(清水美砂)は間宮作左衛門(日下武史)からの配給米を見た。
由亀は三枝万里之進(古本新之輔)から父が大富丹後(新田昌玄)と実懇で三枝藤兵衛(深水三章)と村島宗順(加藤和夫)らと父が誓詞を差し出し謀り事を聞き、万里之進が大富静馬(片岡鶴太郎)に斬られ、大富が仲間に再度の誓詞を求め又八郎の始末がまだと言言った。
又八郎は代稽古を終え細谷源太夫(渡辺徹)と話し、伍平(榎木兵衛)の店で飲むと源太夫が浅野家臣と言うとおりん(森口瑤子)が聞き端唄師匠と言い、又八郎は飲み過ぎみね(あき竹城)が世話し相手を聞き、源太夫も寝込み文(風吹ジュン)に女と告げ怪しみおなん(ドーリー)ときせ(平田まり)から道場の事を喋ったと聞き、おりんが吉良の密偵と考え、道場で見張りを見つけた。
又八郎は道場で安兵衛や吉田忠左衛門(下元勉)や弥兵衛や神崎与五郎(寺泉憲)らの集まりを聞き、刺客(林邦史朗)に会い闘い木刀で倒した、源太夫は密偵を追い斬り殺し、又八郎は源太夫と浅野の家臣に会い身が引き締まった。


脚本:中島丈博
演出:尾崎充信
原作:藤沢周平

第9回:内蔵助の宿

元禄15年秋の江戸で青江又八郎(村上弘明)はおりん(森口瑤子)を見かけ尾行し家に呼ばれ細谷源太夫(渡辺徹)を聞かれ互いを探り合い、尾行した者が原惣右衛門で浅野浪人が集まると聞き、互いに仕事と話し泊まれと言われ過ごし、翌日相模屋吉蔵(坂上二郎)とおいね(小田茜)を訪ね源太夫らに問い詰められた。
又八郎は源太夫と伍平(榎木兵衛)とおなん(ドーリー)ときせ(平田まり)から女と寝たと言われ、おいねに危ないと言われ、又八郎は川崎に用心棒に行き山本に会い垣見の警護を頼まれ、指名されたと聞き、翌日に大石内蔵助(江守徹)らが来た。
柳沢吉保(石坂浩二)が忍びから浅野家臣の報告を聞き大石の江戸入り阻止を命じ、大石が家臣・吉田忠左衛門(下元勉)や富森助右衛門(斉藤志郎)らに本心を話し、又八郎は由亀(清水美砂)とおりんが浮かび、平沼麟之丞(香取慎吾)が長屋に来て源七(河原さぶ)やみね(あき竹城)やおてつ(西川ひかる)が誤魔化し、土屋清之進(矢崎滋)が麟之丞を遊郭に連れなだめた。
吉保が小笠原佐渡守(田村亮)をもてなし浅野を手伝うか尋ね見世物と言われ、失脚を狙うと言うと見て見ぬ振りと言われ大石は江戸に入らないと答えた、又八郎は襲った忍びらと闘い追い払い、足を怪我したおりんを見つけ外に運び正体が判りあったと話した。
まもなく、大石は江戸に行き、又八郎は源太夫と飲むとおりんと会い見舞いに来ないと言われ上方に行くと聞きまた会って欲しいと言われ、出たおりんが斬られ死んだ。


脚本:中島丈博
演出:大原誠
原作:藤沢周平

第10回:討入り

青江又八郎(村上弘明)は相模屋吉蔵(坂上二郎)とおいね(小田茜)を訪ね細谷源太夫(渡辺徹)が居て吉良の用心棒の仕事で討ち入りは噂と言われたが断り帰途に、刺客(岡本隆)に襲われたが斬り殺し、国元の異変を感じ、又八郎と源太夫は吉良の用心棒の仕事を受けた。
桑山藩で間宮作左衛門(日下武史)が大富丹後(新田昌玄)に仲間殺害を疑われ、由亀(清水美砂)は青江きん(北林谷栄)と暮らすと大富静馬(片岡鶴太郎)が押しかけ暗殺を告げた。
又八郎と源太夫は清水一学から任務と禁止事項を聞き他の用心棒・熊谷と話し、相模屋は山本らに又八郎と源太夫は吉良の用心棒の仕事を伝え、源太夫は隠れ場所を探すと女中・きよと熊谷は小屋に入り、咎めた浪人と又八郎が対立し、土屋清之進(矢崎滋)が又八郎を訪れ国元からの命令と騒動を伝え、清之進が又八郎と源太夫に美作屋での句会で又八郎の居場所を聞き14日襲撃と聞いたと話した。
浪人がきよを襲い他が見ると、又八郎と源太夫が止め笑い、浪人と源太夫が木刀で闘い真剣を使った浪人を又八郎が傷め、一学が又八郎と源太夫をクビにした、その夜更けに大石内蔵助(江守徹)ら赤穂浪士が吉良邸に討ち入り、又八郎と源太夫は外で様子を見て成功を知り、引きあげを見送った。


脚本:中島丈博
演出:鈴木圭
原作:藤沢周平

第11回:四十八人目の義士

みね(あき竹城)やおてつ(西川ひかる)や源七(河原さぶ)や徳蔵(冷泉公裕)や勘助(滝口靖人)やたけ(幸田奈穂子)が討ち入りの噂をし、青江又八郎(村上弘明)が荷物の整理をし、相模屋吉蔵(坂上二郎)から金を借りおいね(小田茜)と細谷源太夫(渡辺徹)に会った。
又八郎と源太夫が伍平(榎木兵衛)とおなん(ドーリー)ときせ(平田まり)の店で飲み、平沼麟之丞(香取慎吾)に大富静馬(片岡鶴太郎)が会い仇討ちをけしかけ、又八郎は内匠守の墓で岡林杢太郎(大橋吾郎)を見かけ墓に問うのを聞いた。
又八郎は杢太郎に相談され養子で別の派に従うが討ち入りで崩れ、松平孫左衛門(小野武彦)と松平左門(石井洋裕)からも切腹を求められ、道場も弟子が居なくなったと聞き、又八郎は止めて長屋に逃れろと言い、柳沢吉保(石坂浩二)が小笠原佐渡守(田村亮)を批判し処分を告げた。
又八郎は杢太郎を長屋に連れ用心棒で暮らせと言い、又八郎は出かけおいねに連れられた土屋清之進(矢崎滋)と会い静馬が江戸で麟之丞を探し家老の殺し屋と聞き、静馬と麟之丞が長屋に来て杢太郎を襲い人違いと知り、又八郎が帰り斬り掛かったと聞いた。
杢太郎と静馬が闘い、又八郎は麟之丞に父が大富丹後(新田昌玄)の一味で斬り掛かられたと告げ一緒に国元の間宮作左衛門(日下武史)に行こうと誘い、杢太郎と又八郎は麟之丞に道場に荷物を取りに行き孫左衛門と左門が切腹を求めると斬り合い勝つが斬れず、麟之丞から聞いた又八郎が駆けつけたが杢太郎が切腹した。


脚本:中島丈博
演出:尾崎充信
原作:藤沢周平

第12(e)回:最後の用心棒

元禄15年暮江戸で青江又八郎(村上弘明)と平沼麟之丞(香取慎吾)が細谷源太夫(渡辺徹)と相模屋吉蔵(坂上二郎)に送られ旅立ち、佐知(黒木瞳)に襲われ斬り手当てし負って連れ、百姓に預け、夜に城下に入り青江きん(北林谷栄)と由亀(清水美砂)を訪ねた。
又八郎は間宮作左衛門(日下武史)を訪ね、医者が死に井村に言い残し聞いた間宮が藩主の浪費好きで手を焼くが大富丹後(新田昌玄)の陰謀を知るが知る者が殺され不明と聞き、又八郎は村島宗順(加藤和夫)と平沼とが首謀者で狙われ平沼を斬ったと告げ、由亀が麟之丞と話し、又八郎は間宮に家老闇討ちを言われたが脱藩者のままでは出来ないと答え上意を求め、隠れていると言われた。
元禄16年正月に又八郎は仕官し、きんが由亀に又八郎の間を聞き麟之丞が来て挨拶し、又八郎は由亀と夜に父・平沼を語ると既に嫁と言われ抱き合った。
間宮と本多品左衛門(戸浦六宏)が大富丹後に上意で切腹を命じたが聞かず、待ち構えた又八郎と麟之丞が成敗で斬り殺し、帰途に大富静馬(片岡鶴太郎)が待ち斬り合うが去った、由亀が飛脚から書状を受け又八郎は源太夫の手紙を読み大石らの切腹を知り、再会が書かれ、とよ(宮崎萬純)やきよ江(藤真利子)やさき(荻野目慶子)や千加(長谷川真弓)やちせ(夏木マリ)やおりん(森口瑤子)を思い出し、由亀との将来を考えた。


脚本:中島丈博
演出:大原誠
原作:藤沢周平

このページの先頭へ