「御宿かわせみ:1」

キャスト

庄司るい(真野響子):「かわせみ」女将
神林東吾(小野寺昭):通之進の弟
畝源三郎(山口崇):与力
神林通之進(田村高廣):奉行所勤め
神林香苗(河内桃子):通之進の妻
嘉助(花沢徳衛):「かわせみ」番頭
お吉(結城美栄子):「かわせみ」女中頭
おきく(青地公美)
おもよ(安藤美智子)
徳松(村上弘明)
藤吉(小鹿番)
竹(星純夫)
幸助(松田知器)
長助(大村崑)
おかつ(桜田千枝子)
善助(立原博)
麻生源右衛門(下條正巳)
七重(長谷直美)
松浦方斎(宮口精二)
お民(日色ともゑ)
長七(ハナ肇)

スタッフ

原作:平岩弓枝
脚本:大西信行・金子成人・東條正年
演出:岡本憙侑・小林平八郎・吉村芳之

1:1980年10月8日:水郷から来た女

神林通之進(田村高廣)が屋敷の妻・神林香苗(河内桃子)に子供の拐かしがあり奉行所内に注意させていると話し、弟・神林東吾(小野寺昭)の縁談断りに慣れたと言った。
宿かわせみで番頭・嘉助(花沢徳衛)と女中頭・お吉(結城美栄子)と宿主・庄司るい(真野響子)が東吾を待っていた。
東吾と同心・畝源三郎(山口崇)らが拐かし娘の家を見た後に来て、岡っ引き・長助(大村崑)が先の板倉屋重兵衛(渥美国泰)の息子が拐かされ妻1人の指定に浪人を含む10人で行くが皆殺しで子供も殺された。
東吾は見せしめで犯人は男と女の2人と言い、畝は女の道場荒らしが現れ師範代の顔を見ている様と言うと長助が東吾に松浦方斉(宮口精二)道場への呼び出しに来た。
東吾は道場荒らしの小田ひろ(安奈淳)に勝ち、兄・小田良太郎(木村四郎)の妻と駆け落ちした尾形彦三郎(三上直也)を探していると聞き、かわせみに連れて行った。
嘉助が孫のお三代(川島千恵)が拐かされたと河内屋吉兵衛(中野誠也)とお民(日色ともゑ)夫婦が手紙を持って東吾に来て、おせん(須釜直美)が刺青の女を見て嘉助は花札のお滝(麻吹淳子)だと言った。
お民夫婦を男がつけていたのでおせんを預け帰り、男を嘉助が尾行した。
お民が金を持ってでかけお滝が来るが化けていたるいともみ合うと尾形が現れ、小田ひろがるいを助けると、お三代を助けた東吾らが来て尾形を斬った。
畝は兄嫁は死に、偶然江戸にいた小田良太郎と小田ひろと会わせた、ふたりは好きあっていたようだ・・・。


監督:岡本憙侑
脚本:大西信行

2:1980年10月15日:卯の花匂う

東吾(小野寺昭)は子供との稽古中に体の不自由な老夫婦・吉野屋治兵衛(下元勉)といく(奈良岡朋子)を見た。
東吾とるい(真野響子)にお吉(結城美栄子)が客・くみ(吉沢京子)が話しが有ると言い、主人・進藤喜一郎(森田順平)に内緒で仕事を頼んだ。
進藤が出かけると東吾とお吉と嘉助(花沢徳衛)は仇討ちと思い、るいはくみに針仕事を頼むが、嘉助に頼まれた畝(山口崇)が調べると進藤は仇討ちだが赦免状が無く立場が悪いと言い、東吾は茶屋に進藤とくみが入るのを見て、進藤はくみが好きだが腕に自信がなく死ぬ覚悟と言った。
くみはかわせみで預かり、東吾は進藤を道場に居候させた。
畝が東吾に吉野屋夫婦が捨て子を育てていると伝え、通り道の石段に進藤を連れて行き、東吾がいくに進藤を見せると息子と気づき、老夫婦は討たれる覚悟だったが、手足も動かせぬ仇を進藤は斬れなかった。
進藤とくみは今日へ戻り武士にならないとかわせみを去った。


監督:小林平八郎
脚本:大西信行

3:1980年10月22日:桐の花散る

東吾(小野寺昭)と畝(山口崇)がかわせみで、多田屋吉右衛門(千秋実)がまた来て桐の花を見ていると知り嘉助(花沢徳衛)は多田屋は25年前に娘・およしを行方不明にしたと言い、畝は大店に入った盗賊の入り口が不明だったが修理中のはなれの屋根から入ったと判った。
東吾とるい(真野響子)が出かけると人の手を加えた野犬を見、他にも似たものが出没して、東吾らはお寺の床下に人相の判らない島帰りらしいばらばら死体を見つけ、畝は殺害が小名木川と見つけた。
藤吉(小鹿番)は畝に、最近植木屋・半次(吉岡祐一)と会っていた弥勒の弥平次(長谷川弘)らしく、半次と妻・およし(萩尾みどり)の評判は良かった。
東吾と畝は半次が盗賊の入った店に出入りしており、弥平次殺しは半次と考えたが動機が不明で、およしは弥平次に襲われ半次が殺した事を悔い、半次が自害しおよしも自害しようとしたが偶然にかわせみの桐の花を見て娘・お香を自分の守袋と捨て子した。
守袋の中身を見たるいは東吾に知らせ、半次とおよしの死体が見つかり、殺した弥平次を舟で運んだと判り、およしが多田屋の娘と判った。 多田屋はお香を引き取った。


監督:岡本憙侑
脚本:大西信行

4:1980年10月29日:王子の滝

東吾(小野寺昭)が女とかわせみの部屋を借りて話し込み、女の預け物をるい(真野響子)が預かり、東吾が帰り嘉助(花沢徳衛)が女を尾行すると大和屋伊平(長谷川明男)の妻・おすず(山口美也子)だった。
同心・八代(成瀬正)が藤吉(小鹿番)と東吾におすずが王子殺されたと言い、東吾と長助(大村崑)が徳松(村上弘明)の案内で王子の現場行き大和屋夫婦と手代が来て、おすずは派手な着物で殺され、畝(山口崇)は大和屋はおすずがしきるが、伊平から武部左京(井上孝雄)が大金を借りだしていると言った。
おすずの妹・お絹(高沢順子)と大口屋弥三郎(尾藤イサオ)が東吾に大和屋の帳面に武部のものがないと言い、武部に妾・おさき(高尾美有紀)がいた。
東吾は伊平がおさきが身代わりを使ったと考え、大口屋夫婦を使い罠を仕掛け、王子で東吾らと武部・伊平が争うと通之進(田村高廣)が来て、武部は切腹した。
るいが証文は預かっており、おすずが可哀相に感じた。


監督:吉村芳之
脚本:大西信行

5:1980年11月5日:江戸の子守唄

雨の日、るい(真野響子)と嘉助(花沢徳衛)とお吉(結城美栄子)は百姓風の客・喜三(吾桐芳雄)とお鹿(絵沢萠子)とお文(金子曜子)を迎えた。
香苗(河内桃子)は東吾(小野寺昭)に実家・麻生源右衛門(下條正巳)へ使いを頼み、源右衛門は七重(長谷直美)と東吾の結婚を考えていた。
東吾がるいを訪ねるとお吉が客2人が子供・お文を置いて夜逃げと言い、畝(山口崇)が来て最近多いと言った。
1月後、畝は東吾に客2人の居場所を伝え、喜三が金つるをつかんだと考えた。
源右衛門の古稀祝から東吾が帰るとき七重が、香苗からるいの事を聞き呼んだというと、るいが待っていて、東吾はるいに謝った。
東吾とるいがお文の着物を買いに紅花染めの店に行き、お文の着ていた下着が紅花染めの地域のものと知り話すとお文を探していた母・お才(泉晶子)がいて、畝はお才から子がなく店を騙してお鹿の子を貰って育てたが、喜三が脅して攫って江戸に逃げ、お才が探しに来たと聞いた。
畝と長助(大村崑)は喜三を捕らえ、お才は冷たい夫らを騙すのは止めて、他でお文と暮らすと言った。


監督:渡辺紘史
脚本:大西信行

6:1980年11月12日:夕涼み殺人事件

夜鷹と武士が殺され、畝(山口崇)は東吾(小野寺昭)に刃物の種類が判らないと言い、畝の連絡で東吾が出かけ松浦屋若旦那・伊兵衛(佐古雅誉)と芸者・小文(三上昭子)の死体を見て六助(真弓田一夫)は気づかず凶器は槍だった。
藤吉(小鹿番)が目撃者の屋台のおたよ(佐藤万理)を見つけいくつか証言したが、東吾は2人が何をしていたか疑問で松浦屋・おきん(一の宮あつ子)から伊兵衛は女郎は嫌いと聞き、徳松(村上弘明)はおたよを警護し、嘉助(花沢徳衛)はおはま(水原ゆう紀)とおたよが知り合いで、東吾は岩吉(原康義)とおはまに会い昔佃島の漁師で奉公先で体を乞わしたと言った。
東吾と畝はおはまの事を調べ、伊兵衛とおはまが仲が良かったが捨てられ、復讐したと考えたが他に理由があると考えた。
おはまが自害し体に刺青をされており、最近知ったおはまが嘘の証言したと判り、松浦屋・おきんを捕らえた。
おはまは佃島に戻り、他の殺しは下手人が別に捕まった。


監督:小林平八郎
脚本:大西信行

7:1980年11月19日:七夕の客

東吾(小野寺昭)がかわせみに行くと、るい(真野響子)と嘉助(花沢徳衛)とお吉(結城美栄子)は5年目の挨拶状を書いていた。
嘉助とお吉は毎年、同じ部屋に来る七夕の客を話し、東吾が通之進(田村高廣)から岩吉(牟田悌三)へ行けといわれ、三善屋の新兵衛(堀光昭)が20才で番頭・宗七(中井啓輔)が何か企むと聞き店に行くと、宗七が出かけ後をつけるとヤクザに金を渡し、徳松(村上弘明)につけさせた。
畝(山口崇)と長助(大村崑)と徳松が東吾に、ヤクザは品川の女郎屋の松吉(草薙良一)で江戸に用があるらしく見張るが動かず、東吾は岩吉に三善屋の女将の事を聞くと夫の死後に店の酒が腐り費用が必要で森田屋長右衛門(加藤和夫)が用立て、その後約束で店を出て森田屋と一緒になり、三善屋はいなくなった女将・お柳(南田洋子)を悪く言っていた。
新兵衛は宗七に呼び出され、かわせみに寄ってから出かけ東吾が松吉から助け、松吉から猪之松(上田忠好)がお柳を襲うと聞いたが見つからず、かわせみに逆に猪之松を刺したが自身も大怪我のお柳が来た。
畝が宗七を捕らえたが、お柳は病気の森田屋と木曽に行くため新兵衛と別れた。


監督:渡辺紘史
脚本:大西信行

8:1980年11月26日:秋の蛍

大雨の日に東吾(小野寺昭)がかわせみに手伝いに来て、治まった頃に怪我をした老人・長七(ハナ肇)と娘・お糸(坂上味和)が来てるい(真野響子)は泊めた。
盗賊が旅籠を複数に襲い、畝(山口崇)は人も探していたと言った、盗み聞いた長七だが傷が悪く、お糸はるいに長七を宿帳を書き換えて欲しいと頼んだ。
大川の船宿も襲われ同じ盗賊の様だが船頭が下手の様で、双方とも手口は水鳥の大三(吉原正皓)だった
長七が出かけ、別々にお糸とお千を連れた嘉助(花沢徳衛)が尾行し、東吾と畝は一味を抜けた男がいると知り、長七の置き手紙を見て駆けつけた。
長七は水鳥の大三と会うが争いになり、東吾と畝らが駆けつけ一味を捕らえたが、お千を隠しておいた船が流され、長七が助けた。
長七の置き手紙でお糸が田中金兵衛(増田順司)の娘と判り引き取られたが、長七との暮らしを選びお糸がかわせみに戻った。
東吾と畝は長七は牢で死んだと言い、名を変えた長七が船でお糸を迎えに来た。


監督:吉村芳之
脚本:金子成人

9:1980年12月3日:女がひとり

東吾(小野寺昭)は香苗(河内桃子)と雨宿りした家で市之助(松橋登)とおかち(范文雀)が抱き合い、その後おかちがほてい屋に戻るのを見た。
嘉助(花沢徳衛)とお民(日色ともゑ)が東吾とるい(真野響子)に、馴染みのおかちが借金で長屋に移り市之助に金を貢ぎ、弟・与吉(新井康弘)が心配し市之助と手を切らせたいと頼んだ。
東吾は畝(山口崇)とほてい屋に行き、与吉とおかちは血が繋がらず夫婦の様で与吉の片思いの仲と聞いた。
市之助が女とかわせみにきて、源兵衛(久保晶)に女を売り金を得て、市之助は賭場で金を失い元締・弥五郎(名和宏)から50両を翌日までに催促された。
与吉が市之助を殺すと家を出て、おかちも行方不明と東吾と畝に連絡が入り、江戸から逃げようとした市之助と与吉の喧嘩を止めて捕らえた。
おかちは男から金を奪おうとして川で死に、葬式に多くの人が来て、お民・るい・東吾も行き、おかちの生き方は意見が割れたがるいは優しすぎたと思った。


監督:岡本憙侑
脚本:大西信行

10:1980年12月10日:女主人殺人事件

畝(山口崇)と藤吉(小鹿番)は井筒屋女主人・お節(板倉加代子)殺害を調べ他で殺されて運ばれたと知り、番頭・清兵衛(西村淳二)から妹へ行くと出かけたと聞くが嘘で最近男が出来たらしく、殺し目的だが目当てが判らなかった。
流れ舟で船宿松井屋女主人・お峯が殺され、手口が同じで男が出来たと疑い、船頭・弥吉(砂塚秀夫)はお峯で岸につけしばらく離れて戻ると舟が無かったと言った。
番頭・喜兵衛(梅津栄)は武士の客に珍しく長くお峯が付いていたと言い、畝と東吾(小野寺昭)は弥吉を問いつめ武士と会ったお峯が舟を動かしたと知った。
かわせみに伊勢左門(堀内正美)が雨宿りし、お吉(結城美栄子)とるい(真野響子)が相手をして、るいは自分が女主人と答えた。
畝に呼ばれ東吾が行くと3人目の富田屋女主人・お梶殺しで、女中・お久(住吉ユミ子)が見つけ、番頭・与兵衛(奥村公延)は店の跡は親類の源七(長谷川哲夫)は役者でむかないと言うが源七が来て昨日も旅の挨拶に来て、兄の死後に出入りしていると言った。
嘉助(花沢徳衛)が東吾に、松井屋は店を閉め井筒屋もうまく行かず、富田屋は源七が後を継いだと言うと、東吾は畝に源七が怪しくわざと疑っていると見せる様に言った。
数日後、左門がかわせみに来て部屋に呼ばれたるいを襲うが小太刀の名手のるいに避けられ東吾が捕らえ、源七も捕らえた。
東吾は左門と源七は夫婦同然で、富田屋が目的で他の2件は狙いを隠す目的で、証拠がないのでるいを囮に左門を捕らえた言った。


監督:小林平八郎
脚本:大西信行

11:1980年12月17日:山茶花は見た

かわせみで万石屋万兵衛(田島義文)が東吾(小野寺昭)とるい(真野響子)に、品川での盗賊騒ぎと被害と使用人の死ぬ間際に訪ねてきた親戚・おきみ(岡本舞)が捕まった盗賊・太郎次(山本昌平)一味を証言し捕らえられたが金が行方不明で遠島になるが、島抜けしたと話した。
東吾・万石屋・畝(山口崇)が品川に行き、番頭・清吉(根岸一正)と娘・お信(村田みゆき)とおきみに会い鍵が新しい物で、近くの唐人寺も同時に変えたので本尊は年3回のみ開くと聞き、庭で目撃の様子を調べ、東吾はおきみをかわせみで預かる事にした。
数日後地震があり、あちこちで被害が出て、清吉がかわせみの様子を見に来ておきみの無事を確かめ、唐人寺の屋根が落ちて工事中と言った。
おきみがいなくなり、東吾とるいが万石屋に行くと清吉が殺されており、その後におきみが賊に襲われたが逃げたと万石屋に辿りついた。
東吾はるいにおきみの見張りを頼むと、おきみは唐人寺の中の隠し場所から千両箱を取り出しそこに太郎次が来て裏切ったと言った。
るいがおきみを助け、東吾と畝が来て太郎次一味を捕らえた。
おきみは本当はおたつと言い、清吉と金を盗んだが唐人寺に鍵がかかり取り出せなくなり、昔太郎次に両親を殺されて愛人にされて仇討ちを狙い、嘘の証言をしたがうまく運ばなかったと述べた。


監督:渡辺紘史
脚本:大西信行

12:1980年12月24日:師走の客

東吾(小野寺昭)と畝(山口崇)は山道で武家風の女に会った。
かわせみで東吾と畝とるい(真野響子)は嘉助(花沢徳衛)から、長尾要(仲谷昇)家に捨て子があり持っていた手紙から家出した娘・雪乃を探していると聞き、るいは雪乃と馴染みだったが好きな男が出来たが結局は別の男と駆け落ちしたと言った。
るいは長尾家に行き、子の新太郎(内田直弘)と会ていると火事騒ぎがあり、かわせみで嘉助やお吉(結城美栄子)が藤村が焼け炊き出しをして、るいが藤兵衛(浜田寅彦)を見舞うと客・おすが(三林京子)が恋しい人探しで江戸に来ておりかわせみで預かりを頼み、夜に夢で歩く病気があると言った。
おすがは仕事を探しているらしく、夜に病気が出て気がつきるいに2年前からで弟・清之助(山路和弘)夫妻の部屋にいて誤解されたと言い、東吾と畝に会うと畝は恋しい人は山道で会った東吾と言い、話しをすると言った。
畝はおすがを長尾家に奉公させたと言い、年の瀬に東吾とるいに長尾要とおすがの祝言を伝え、通之進(田村高廣)と香苗(河内桃子)に仲人を頼んだ。
年齢差を心配していたるいに、長尾要とおすがと新太郎が挨拶に来て会った夫婦と感じ、除夜の鐘を初めて東吾と聞いて過ごした。


監督:兼歳正英
脚本:大西信行

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