服部半蔵 影の軍団(1)

キャスト

三代目 服部半蔵(千葉真一):伊賀衆の頭領。
瓢六(高岡健二):変装の名人
大八(火野正平):小頭で特技は火薬の術。
お霧(長谷直美):軍団の紅一点。
喜平次(春田純一):表の顔は大工。
津々美京之介(西郷輝彦)

第1話:1980年4月1日:虎は嵐に爪をとぐ

幼君4代家綱と生母・お楽の方(橘麻紀)に水戸藩主・水戸光圀(久米明)が人事一新で、補佐役・保科正之(山村聰)と老中筆頭・堀田正盛(永井秀明)と次席・酒井忠清(金子信雄)と阿部重次(神田隆)ら6名と告げ、尾張藩主・尾張光友(林彰太郎)と紀州藩主・紀州頼宣(成田三樹夫)と力を合わすと告げた。
雉の湯で同心がお梅(栗田洋子)を追い暴れ、おりん(樹木希林)が亭主・服部半蔵(千葉真一)に同心をなだめさせ金を渡し、半蔵は瓢六(高岡健二)に伊賀忍者の再興を言われ影で生きると話し、忍びが堀田を暗殺するが保科は逃れ家来・生駒春緒(犬塚弘)が堀田の死を告げた。
甲賀忍び・水口鬼三太(菅貫太郎)が保科に伊賀者の犯行と告げ服部半蔵を捕らえると言い、半蔵と瓢六は静観するが仲間が甲賀忍びに襲われ死に、半蔵は水口に幕府の手先と言い保科に無実と訴え吟味所に置かれ、老中らは死罪を求めたが保科は反対したが無視され、お霧(長谷直美)と大八(火野正平)と喜平次(春田純一)と津々美京之介(西郷輝彦)らを瓢六が集めた。
京之介は半蔵の処刑を知り吟味所を襲い半蔵を助け出し、半蔵は陰謀が裏にあると考え保科に会い手を貸せと誘われ、仲間に不審な忍びを調べさせ、お佐和(水原麻記)が半蔵に浪人を疑い金色の守り袋と聞き、お佐和が斬られ半蔵は犯人に逃げられた、京之介は保科を襲わせ死んだと見せかけ忍び・弥藤次(宮口二郎)を誘い出し黒幕・阿部に会い保科が来た、阿部が切腹し保科が幕府安泰の為に協力を頼まれたが断った。
半蔵を父の仇と狙う・お甲(三林京子)が水口に半蔵へ近づけと命じられた。


脚本:山田隆之・中里峰行
監督:黒田義之

第2話:1980年4月8日:闇に潜む牝豹

お甲(三林京子)が髪結い・おりん(樹木希林)とお霧(長谷直美)の店の2階に忍び込みわざと捕まり身の上話しで雉の湯の半蔵(千葉真一)に雇われ、水口鬼三太(菅貫太郎)が保科正之(山村聰)にくの一侵入を伝えるが非難され、弥藤次(宮口二郎)らに告げると下柘植の大猿(倉田保昭)に襲われた。
大八(火野正平)が雉の湯でお甲と話し、甲賀忍びが大猿らに襲われ商家が襲われ、津々美京之介(西郷輝彦)が忍びの争いで大猿を見た、お甲は水口に半蔵は何もしないと告げるが探れと言われ、半蔵は京之介に大猿が不満を持っていて甲賀と闘うと告げ一緒に抹殺される危険を話した。
半蔵は保科に1万両の隠しぶちを求め天下太平の得を言うと仲間の存在の条件を出され断り、京之介はお甲がくの一と知り半蔵から甲賀の見張りと聞き、半蔵は芝居小屋の大猿らに行きお甲が尾行したが撒き、大猿が甲賀を恨み潰すと言い頭に望み、半蔵は幕府に滅ぼされると止めるが聞かず去った。
瓢六(高岡健二)と喜平次(春田純一)が半蔵にお霧の尾行を告げ、お霧は大猿に見つかり返され半蔵らと対応を相談し伊賀の為に大猿討伐に向かい、一味を討ち大猿と対決し斬り殺した、お甲は水口に半蔵らは謀反の動きなしと告げるが信じられなかった。


脚本:野上龍雄・石川孝人
監督:黒田義之

第3話:1980年4月15日:悪魔が呼んだ奥州路

烏山藩にお家断絶を下し、老中・酒井忠清(金子信雄)は松代藩・真田家家老に烏山城受取を命じ、真田典膳(御木本伸介)らは篭城も有り得ると考え平雲藩・大内頼母(鈴木瑞穂)に頼み、瓢六(高岡健二)と服部半蔵(千葉真一)はお甲(三林京子)を見つけるが逃げられ、半蔵は大内の藩士から助太刀を頼まれお甲が知らせたと知った。
半蔵は保科正之(山村聰)に難題と言い、真田藩が平雲藩に押しつけ酒井が決めたと聞き、おりん(樹木希林)がお梅(栗田洋子)にお甲を追いだしたと文句を言い、大内と新之助(本郷直樹)ら少数と江戸で雇われた浪人らが烏山藩に向かい、半蔵は大八(火野正平)と喜平次(春田純一)らと加わった。
瓢六が酒井から密書を奪い見つかり怪我し逃げお甲が助け、密書をお霧(長谷直美)に届けると頼み、大内らと熊谷右衛門(河合絃司)と高橋六兵衛(五十嵐義弘)らと助太刀が合流し、半蔵は大内から事情と成算がないと聞きお甲から瓢六からの密書を読み酒井と典膳の密約を知り、お甲から親の仇で狙うと聞き、半蔵は大内に密書を見せた。
大内は任務が先と考え烏山藩に向かうが赤座瑞軒(平沢彰)らに襲われ、大内は死に新之助らが後を継ぎ城に着き城に入ると藩主らが自害していた、典膳は赤座を責めると半蔵が密書を持ち来ると言われ警戒し、半蔵らは典膳一味を襲い斬り殺し、保科に密書を見せると破られ無かった事にされた。


脚本:志村正浩
監督:工藤栄一

第4話:1980年4月22日:京の春・お歯黒の罠

京都御所で所司代に牧野佐渡守(川合伸旺)がなり、刺客が公家を襲い、服部半蔵(千葉真一)は庄助(頭師佳孝)を京に送り瓢六(高岡健二)に公家暗殺と側で仲間が殺されたと告げ京に行かせ、半蔵は寺で保科正之(山村聰)に会い公家の倒幕陰謀を言われた。
お梅(栗田洋子)と大八(火野正平)が話し、おりん(樹木希林)がお霧(長谷直美)に京に行くと告げ、半蔵は牧野から公家暗殺は他と聞き、瓢六は襲われ、庄助はお里(仁和令子)に別れを告げ瓢六に会い修験者を伝え、東大路公房(石濱朗)が遊び忍んだ瓢六と庄助が修験者に襲われ半蔵が助け鞍馬衆と告げ、山城屋利兵衛(伊達三郎)を調べた。
東大路は廓で大黒屋藤右衛門(中村錦司)と遊びお甲(三林京子)と会い半蔵が狙いが同じと言い、山城屋が荷を運び船頭らを毒殺し喜平次(春田純一)が知らせ、山城屋と大黒屋が東大路に生糸買い占めを伝え、瓢六が公家に化け近づくがお甲に見破られ幻尊(笹木俊志)に襲われた。
半蔵と瓢六に大八が来て、幻尊がお里を襲い尾行した庄助が捕らわれ、半蔵らは罠でおびき寄せられると知るが行き隠れ家を聞くが庄助とお里は殺され、お甲が助けに行き矢で撃たれ、幻尊らと半蔵らが闘い半蔵が幻尊を殺し、東大路らは流罪になった。


脚本:中村努
監督:松尾昭典

第5話:1980年4月29日:柔肌は渦に沈んだ

鬼木十太夫(浜田晃)が配下・入道(西田良)らに蜂須賀藩の城に忍び込んだ忍びを皆殺しにさせた、江戸で旅芸人女・お夕(宮井えりな)が踊るのを服部半蔵(千葉真一)とお霧(長谷直美)とおりん(樹木希林)らが見た、お夕は祝儀の中の文を読み小仏の森へ向かい、瓢六(高岡健二)は稽古をしお夕に会った。
大八(火野正平)と遊ぶ半蔵が吉原に呼び出され、保科正之(山村聰)から徳島藩に謀反の疑いがありお庭番殺害を告げ新式銃の弾を見せられ野望打倒を頼まれた、水口鬼三太(菅貫太郎)は甲賀衆を蜂須賀藩に行かせお甲(三林京子)に半蔵を監視させ、半蔵は瓢六と大八と喜平次(春田純一)とお夕と阿波へ向かった。
瓢六とお夕は夫婦に化け山中に潜り込み夜を過ごし、入道が関所で全員を捕らえ忍びを鬼木と探し牢に入れた、半蔵は破れる牢を鬼木の罠と見抜き、鬼木は牢を破った甲賀忍びを殺し、大八と喜平次は探るが新式銃は見つからず、お甲が瓢六とお夕を探り鬼木は2人に夫婦の証を求め瓢六は応じたがお夕は拒み、鬼木は間違いと解き放つがお夕が屋敷に火を掛けた。
瓢六とお夕は半蔵らと合流し、入道らを探り争いお夕が殺され、半蔵らは鬼木屋敷を襲い配下と争い、半蔵は鬼木から一任ろ頼まれ争い斬り殺し逃げると、屋敷が爆発した。


脚本:石川孝人
監督:牧口雄二

第6話:1980年5月6日:夜霧の港に消えた女

長崎で唐人と会えるのは役人と御用商人と通詞と遊女のみだった、通詞・坂井孫市(長門勇)がおその(鮎川いづみ)ら7人の遊女を唐人に連れた、ある夜に長崎同心らが殺害された、江戸でおりん(樹木希林)とお霧(長谷直美)が話し、雉子湯で瓢六(高岡健二)と服部半蔵(千葉真一)は生駒春緒(犬塚弘)に呼ばれ半蔵は水口鬼三太(菅貫太郎)に案内され生駒から長崎同心らが異国からの阿片入手を知り殺されと不知火からの伊賀の謀反の手紙を見せられた。
半蔵と瓢六とお霧と喜平次(春田純一)は長崎に行き桔梗屋市兵衛(田中春男)に会いお甲(三林京子)が監視し、お霧は源次(滝沢双)と会い、瓢六はお竜(戸部夕子)に会い、おそのが坂井を誘い半蔵に会い、半蔵らは市兵衛と朴念(団巌)らから謀反は居ないと聞き証拠を探すと言い、瓢六は同心に変装して役所に潜入し与力・田辺一平太(近藤宏)が調べていると聞くが見破られ逃げた。
お霧と源次とお竜は絵師を甲賀隠れ忍と襲い不知火を問うが死に、お甲が坂井と会い水口からの費用を渡し半蔵の監視を告げ阿片の扱いを疑問と言い、瓢六らが奉行所から取調書を盗み出し商人が3人で、半蔵はお甲に気づき尾行しお甲は坂井に報告書が嘘と責めると身請け金を手に入れる為と言うと認めた。
半蔵は仲間に真相を話し、坂井はお甲を連れ唐人屋敷に行き唐人から阿片は商人に売ったと聞き、帰りに襲われ田辺に会い出て来た博多屋伊兵衛(福岡正剛)を見て、瓢六とお竜は田辺が博多屋に入るのを見て半蔵は犯人と考え売買の現場に坂井と半蔵らが押し込み一味を征伐した。


脚本:田上雄
監督:松尾昭典

第7話:1980年5月13日:標的は謎の女

おえん(浅野真弓)ら盗賊が商家に押し入り「保科天誅」と書き残し、おりん(樹木希林)とお霧(長谷直美)が噂し、保科正之(山村聰)は酒井忠清(金子信雄)から盗賊の話を言われ、生駒春緒(犬塚弘)が襲われおえんと弥次郎(森次晃嗣)から保科殺害を言われて告げたが娘・おえんは死んだと保科に言われ、服部半蔵(千葉真一)に会い高遠の残党とおえんを話し調べを頼んだ。
瓢六(高岡健二)は甲賀の絡みを知り水口鬼三太(菅貫太郎)が酒井におえんが生きていると伝え捕らえると命じられ、半蔵は保科に娘・おえんを尋ね瓢六とお霧はおえんを探し、弥次郎は仲間と保科殺害を話しおえんから父を恨むと聞き、与之介(守屋俊志)は僧に変装し遊郭でおなみ(清島智子)に誘われ役人に捕らわれ、大八(火野正平)は信州から来たと聞いた。
水口は与之介を責め、大八は城に忍び爆薬を仕掛け与之介は場所を告げ死に、弥次郎らは水口らに襲われおえんを逃がすが捕らわれた、おえんは半蔵に会い訳を聞かれ高遠藩の残党に攫われたが保科は無視し、戻った時に自害を求められ高遠藩の残党に加わったと話し、半蔵に諭されたが認め無かった。
水口は酒井に急かされ弥次郎を処刑にする罠を仕掛け、高遠藩の残党は討ち死にを考えるがおえんは抑え1人で向かい弥次郎を助けるが甲賀が待ち伏せられ、半蔵が来て助けた、水口は酒井に半蔵にやられたと手を引けと言われ、保科は高遠藩の残党から呼び出され1人で行き、おえんが想いを告げ殺せと言うと、残党らと闘い傷つくと半蔵らが来て救い弥次郎は自害し、半蔵は保科におえんに生きて欲しかった筈だと告げた。


脚本:大津一郎
監督:牧口雄二

第8話:1980年5月20日:潜入! 大奥の昼と夜

おりん(樹木希林)が宿下がり大奥女中・すみの(結城マミ)から相談されかかると父・讃岐屋徳兵衛(溝田繁)が刺し殺し家に火を掛け、おりんは服部半蔵(千葉真一)に助けられ、武蔵屋勘衛門が娘の大奥女中を刺し自害し、津々美京之介(西郷輝彦)とお梅(栗田洋子)と喜平次(春田純一)が噂し、大八(火野正平)と瓢六(高岡健二)が風呂で死体を見つけおりんが廓髪結い・金次と言い京之介が胸に痣を見つけた。
お霧(長谷直美)が女房・種から屋敷に呼ばれたと聞き、半蔵に調べたいと告げるとお甲(三林京子)が手を引けと言い、金次の弟分としてお霧が廓で働き横川ノ竹文(藤山浩二)に連れられ与力の変装を頼まれ、大八が半蔵に金を借り大奥女中との逢い引きに行き駕篭で連れられお勢以(野平ゆき)に一条ノ局(北林早苗)の寝所と拒まれたが寝ると与力が駿河屋佐平(田畑猛雄)に見せ不義と非難した。
一条ノ局が駿河屋と役人にお勢以の不義密通の始末が死罪と聞き御台所孝子(三浦真弓)への口利き費用を求め、お霧が盗み聞くが捕らえられ、半蔵は京之介から大奥女中から子の始末を頼まれ裏があると聞き、半蔵はお霧が行方不明で大八から駿河屋の娘と聞き、お勢以から一条ノ局に謀られ男に抱かれ父が金を要求されたと聞き、半蔵は一条ノ局の行列を追うと保科正之(山村聰)とお甲が止め反逆者と言われた。
京之介に佐平とお勢以が運ばれ助け半蔵らに同心が不審と告げ、水口鬼三太(菅貫太郎)がお甲に半蔵ら殺害を命じ断ると盲目の妹・お菊(島田歌穂)を持ちだされ、伊賀の船を撃ち爆破し甲賀は大奥の警護を解き、京之介は鉄砲に撃たれ佐平とお勢以に手当てを受け、半蔵らは城に潜入し、一条ノ局からお霧はお楽が憎いと聞き、半蔵がお霧を助け一条ノ局は自害し御台所孝子に知っているなら最も卑劣と言った。


脚本:山田隆之
監督:太田昭和

第9話:1980年5月27日:女忍びの五月闇

江戸に黒文字のキララ(志穂美悦子)と権太(井上昭文)が来て言いがかられた武家を懲らしめ、水口鬼三太(菅貫太郎)とお甲(三林京子)が見て伊賀者と言い、喜平次(春田純一)も見た。
雉子の湯でおりん(樹木希林)とお梅(栗田洋子)にキララが服部半蔵(千葉真一)を訪れ人目に付くなと言い、お霧(長谷直美)と大八(火野正平)と瓢六(高岡健二)が噂し、江戸城で老中・酒井忠清(金子信雄)が保科正之(山村聰)に伊賀者との関係を尋ね、鬼三太に保科への策略を聞きキララに利用を告げた。
大八の大道商売に娘姿のキララと権太が来て、大八から薬を買った男が飲み死に奉行所与力・竹田清衛門(村松克巳)が捕らえ毒物を売ったと捕らえ鬼三太が拷問に掛け、津々美京之介(西郷輝彦)と瓢六が死人を調べ甲賀の企みの毒死と知り、半蔵は裏を探ると言うがキララが勝手に大八救出に行くが大八に諭された。
キララはお甲に誘われ鬼三太と会い、酒井が伊賀者を滅ぼす狙いと言われ首を狙えと言われ、鬼三太は酒井に待ち伏せさせ鬼三太が権太を殺しキララを捕らえ酒井と竹田に引き渡し保科の失脚に使うと言い、大八は牢でキララから嵌められたと聞き瓢六に伝え、聞いた半蔵が保科に伝え、皆許せないと言った。
半蔵と京之介が酒井屋敷潜入方法を練り、侵入し甲賀忍びと闘いキララと大八を助け、半蔵は鬼三太と争い右腕を切り落とし、酒井を殺害しようとすると保科が来て止め頼み酒井に静養を告げた。


脚本:石川孝人
監督:太田昭和

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