「ぼんくら」

キャスト

井筒平四郎(岸谷五朗)
志乃(奥貫薫)
弓之助(加部亜門)
小平次(植本潤)
政五郎(大杉漣)
おでこ(高村竜馬)
お徳(松坂慶子)
佐吉(風間俊介)
久兵衛(志賀廣太郎)
仁平(六平直政)
湊屋総右衛門(鶴見辰吾)
友平衛(秋野大作)

スタッフ

原作:宮部みゆき「ぼんくら」
脚本:尾西兼一 ほか
監督:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

第1話【忍びよる影】2014年10月16日:42m

本所深川見廻り方同心・井筒平四郎(岸谷五朗)は八丁堀に妻・志乃(奥貫薫)と暮らし親の跡を継ぎ子が無く、甥・弓之助(加部亜門)の養子縁組を言われた。
平四郎は中間・小平次(植本潤)と見回りに出かけ木戸番・友平衛(秋野大作)と挨拶し、深川北町の鉄瓶長屋の差配人・久兵衛(志賀廣太郎)と挨拶し、煮売り屋・お徳(松坂慶子)の店へ立寄りが日課であった。
八百富長男・太助と娘・お露(勝野雅奈恵)が卒中で倒れた主人・富平を看病し1年で、夜に殺し屋に太助が殺されたとお露が言い、平四郎がお露に話しを聞き男が勝元の正次朗と名乗り長屋に恨みを言ったと述べたが、誰も怪しい者を見ていなかった。
久兵衛は自分が正次朗の恨みを買った為と謝り、凶器の包丁を長屋で探したが見つからず、平四郎は甥・弓之助と会い何でも計るので仇名が鯨で師匠は測量師だと言った。
お徳は富平の世話をし、お徳は死んだ亭主・加吉(岸部一徳)に殺してくれと言われたと話し、平四郎は久兵衛に皆がお露を庇いだしたとお露を解き放ち、久兵衛がお徳を訪ね太助に女がいて後を頼むと告げ、書置きを残し姿を消した。
お徳はお露から太助が女に富平のいる家に入れないと言われ富平を殺そうとしたと話し、聞いたお徳は忘れろと言い、隠れ聞いた平四郎はお徳に正次朗が下手人になるだろうと伝え、お徳はお露と富平を他の長屋に移した。


監督:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

第2話【烏を連れた差配人】2014年10月23日

井筒平四郎(岸谷五朗)は妻・志乃(奥貫薫)と甥・弓之助(加部亜門)の何でも計る事を不思議がり、弓之助を連れ鉄瓶長屋に行くと煮売り屋のお徳(松坂慶子)から孝行娘・お律(清水くるみ)が父親・権吉が博打で大きな借金を作ったと聞いた。
姿をくらました差配人・久兵衛(志賀廣太郎)の替わりに大家の湊屋から若い佐吉(風間俊介)が烏を連れやってきて、平四郎は湊屋からなり手がいない為と聞き、平四郎は弓之助に久兵衛には裏があると秘密に教え、お徳は佐吉が不満だった。
岡場所から権吉の借金の形にお律を連れに来て、平四郎は父親との約束と話しを聞き賭場の借金が廻って岡場所に行っており手が出せずお律は岡場所に行くと言うと、聞いていた佐吉が父親の為ではなく自分自身の為なら行くべきと言うとお律は自分の為に行くと行い、聞いた権吉は自分のせいでないと笑った。
お徳は佐吉を怒るが、翌朝にお律が権吉に愛想をつかして長屋から消え、権吉はお律を岡場所に売れなくなり一件落着した。
岡っ引き・仁平(六平直政)が密かに事が進んでいるとつぶやいた。


監督:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

第3話【やってきた迷い子】2014年10月30日

弓之助(加部亜門)と小平次(植本潤)の薪わりを見ていた平四郎(岸谷五朗)は妻・志乃(奥貫薫)の様だと言われ、弓之助を連れて鉄瓶長屋に行くと善治郎(徳井優)が若い妻子と花見に行くのを見た。
長屋に迷子が来て言葉がしゃべれず、差配の佐吉(風間俊介)が引き取り、弓之助が着物に屋号の入った手拭いを見つけ、平四郎と弓之助が探しに行くと政五郎(大杉漣)と連れた物憶えのよい子・おでこ(高村竜馬)に会い事情を言うと手伝って貰えるた。
数日後におでこが平四郎に死んだおこうの子・長助が祖母・卯兵衛から居なくなったと伝え、鉄瓶長屋に住む成美屋の通い番頭・善治郎が本当の父親だが成美屋主人がおこうを認めず、善治郎は逆らえずに主人のお手つき女と結婚し長助の実の母・おこうを捨てたが、今の妻子に秘密と頼んだ。
佐吉は長助を引き取り数日後に善治郎一家が長屋を出て行き、おくめ(須藤理彩)が長屋を訪ねお徳(松坂慶子)と気まずく、平四郎が佐吉に聞くと幸兵衛の差配長屋からの宿替えで、平四郎はおくめからお徳の亡くなった亭主と女郎遊び相手で幸兵衛には長屋の金を払わず付き合っていたと言った。
岡っ引き・仁平(六平直政)がおくめに詳しい話しを聞こうとした。


監督:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

第4話【消えゆく隣人】2014年11月6日:42m

江戸・深川の鉄瓶長屋は、八百屋の太助が殺され妹・お露、桶屋のお律、通い番頭の善治郎一家と続けて店子が長屋を出て行った。
平四郎(岸谷五朗)は妻・志乃(奥貫薫)から小平次(植本潤)の事を言われ、弓之助(加部亜門)と見回りに行き、途中でおくめ(須藤理彩)からお徳(松坂慶子)と仲を戻したと聞き長屋へ行った。
長屋で差配・佐吉(風間俊介)から今度は怪しげな壺信心を聞いたが平四郎は金を取らないが子供も含まれるのはどうかと様子を見る事にした。
ところが翌日に大工の八助一家と他の二家族が長屋から姿を消した、差配・佐吉が地主・湊屋(鶴見辰吾)に連絡したが問題はないから放っておけと言われ、平四郎と弓之助は何を考えて何が起きているかを怪しむと、おくめから岡っ引き・仁平(六平直政)から様子を聞かれ、町で久兵衛(志賀廣太郎)を見たと聞いた。
事件感じた平四郎は幼馴染の隠密廻り同心・辻井英之介(音尾琢真)に話すと全てが事件と直ぐに繋がらないと言われたが、地主・湊屋や仁平の探索を引き受けた。


監督:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

第5話【恨みを持つ者】2014年11月13日:43m

佐吉(風間俊介)と平四郎(岸谷五朗)は鉄瓶長屋の店子が減る事に悩み、妻・志乃(奥貫薫)も気づき、長屋に行くとお徳(松坂慶子)が倒れ医師はお徳は過労と言い、弾みで平四郎も腰を痛め、岡っ引きの仁平(六平直政)が長屋を探り、おくめ(須藤理彩)に何故長屋の店子になるかを尋ねた。
平四郎は探索を頼んだ辻井(音尾琢真)の調べの書状を受け取り弓之助(加部亜門)に読ますと、佐吉は湊屋総右衛門(鶴見辰吾)の姪・葵(佐藤江梨子)の一人息子で総右衛門は母子を可愛がっていたが、総右衛門の妻・おふじ(遊井亮子)は快く思わず3年後に葵は失踪し佐吉は植木屋に奉公に出され、おふじに子が出来た、湊屋には葵と佐吉と同じ様な者が多数いると書いてあった。
平四郎は調べその1人・お元に会うと佐吉の鴉が居て、佐吉との手紙のやり取りの可能性があり、湊屋は壺信心を知っており久兵衛(志賀廣太郎)が近くにいると知った。
平四郎は仁平から湊屋への恨みを聞き、辻井はその理由は湊屋内部の事情と考え、弓之助の提案で政五郎(大杉漣)の妻・袖のそば屋でおでこ(高村竜馬)は昔に湊屋と紙屋が競い紙屋が仁平1人なったが罠で店を出され罪人にされ、その後岡っ引きになった。
政五郎は湊屋と組んだ5人の内の4人に意趣返しをしたと言い、平四郎は動きが不安に思った。


監督:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

第6話【過去から迫る闇】2014年11月20日:43m

平四郎(岸谷五朗)は妻・志乃(奥貫薫)と鉄瓶長屋の成り行きを想い出し、長屋に行くとおくめ(須藤理彩)がお徳(松坂慶子)の店番をし、弟子入りした。
平四郎が佐吉(風間俊介)に調べた事を話すと、佐吉は母・葵(佐藤江梨子)の失踪は、湊屋の手代との駆け落ちで金を盗んだと信じ負い目を持っていた。
数日後にまた店子が減り、平四郎が小平次(植本潤)と弓之助(加部亜門)と長屋に行くと湊屋総右衛門(鶴見辰吾)の娘・みすず(山田朝華)が長屋に佐助に会いに押しかけ近視で眼鏡を掛け、平四郎だけに西国に嫁入りが決まるがみすずは両親を嫌い佐吉が好きで葵に似ていると言われると話し帰った。 平四郎が駆け落ちを聞くが、佐吉は主人筋の娘だと取り合わず、平四郎は佐吉の話しの疑問を聞き話しの出所と駆け落ち手代の名を聞き、佐吉の湊屋への態度に何者かに仕込まれたと感じ怒りを持った。
みすずは湊屋と妻・おふじ(遊井亮子)に佐吉に嫁に行きたいと言うとおふじは怒り、平四郎の事を聞き、辻井(音尾琢真)が川崎の茶屋に現れた。


監督:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

第7話【仕組まれた出奔(しゅっぽん)】2014年11月27日

平四郎(岸谷五朗)は鉄瓶長屋での店子の減少を探り、湊屋総右衛門(鶴見辰吾)の内部の問題が絡むと知ったがまだまだ判らず、妻・志乃(奥貫薫)と弓之助(加部亜門)の名付け意味を語り、昔の恨みを持つのは理解出来なかった。
平四郎は辻井(音尾琢真)の調べで出た店子が湊屋に誘われ手引きされていたと知り、元差配人の久兵衛(志賀廣太郎)が関わると考えその失踪から計画され、全てを見なおし必要を思った。
平四郎は岡っ引きの政五郎(大杉漣)に調らべを頼むと、翌日におでこ(高村竜馬)が連絡を話し、翌日平四郎はお律に話しを聞き湊屋の番頭が来て今の住まいを世話されたと言い、長屋に新しい建物を作りたいと聞いた
佐吉(風間俊介)はまたも店子が出て、お徳(松坂慶子)はおくめ(須藤理彩)に佐吉について久兵衛に言われたと言い、平四郎はおくめからお徳が久兵衛が佐吉を押し込める事を度々言われたと聞いた。
お徳は佐吉の働きを見て悩んでいると知り、平四郎はお徳は長屋の心で自分も操られていたと思い政五郎に話し、お露(勝野雅奈恵)が憐れと言い見張ると言った。


監督:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

第8話【飛べ!官九郎】2014年12月4日

平四郎(岸谷五朗)は妻・志乃(奥貫薫)と弓之助(加部亜門)にうなされていると言われ、政五郎(大杉漣)の手下からお律が消えたと聞き、弓之助は太助殺害犯を久兵衛(志賀廣太郎)が匿ったと考えた。
平四郎は弓之助は鉄瓶長屋でお徳(松坂慶子)から長屋は出来て10年で前は提灯屋で湊屋が買ったと聞き提灯屋の素性を考え、みすず(山田朝華)が佐吉(風間俊介)の家に来て世話をし、権吉が太助殺しの正次郎を見たと言い、弓之助はみすずから鉄瓶長屋の由来を聞いた。
平四郎は辻井(音尾琢真)から、湊屋総右衛門(鶴見辰吾)の女房・おふじ(遊井亮子)が信心に凝り、巫女・ふぶきを家に入れていて今は盗みで伝馬町牢屋敷にいる事と、佐吉には好きな女がいると聞き、おでこ(高村竜馬)がお露(勝野雅奈恵)が久兵衛に会ったと聞き、政五郎にふぶきと話す方法を聞くが、仁平(六平直政)が見張っていると聞いた。
小平次(植本潤)が牢中間から、若い医師に連絡取れば聞けそうと知り佐吉の鴉・官九郎に手紙を運ばせる方法を考え送り込み、その頃正次郎が傷だらけの死体で発見された。


監督:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

第9話【土の中で眠る女】2014年12月11日

二日酔いの平四郎(岸谷五朗)は妻・志乃(奥貫薫)に正次郎の死体とその口にうごん粉で弓之助(加部亜門)が歯形を取ったと言った。
鴉・官九郎が返事を持って帰り、政五郎(大杉漣)から、医師・相馬宛で伝馬町牢屋敷の巫女・ふぶきから湊屋総右衛門(鶴見辰吾)の女房・おふじ(遊井亮子)から頼まれたが悪霊は見つからず、みすず(山田朝華)が成長し総右衛門の姪・葵(佐藤江梨子)の面影が出て恐れ、平四郎は葵を提灯屋で殺し埋めたが知らなかった湊屋が鉄瓶長屋を立てたが気づいて今手を打っていると考えた。
弓之助は提灯屋の地図の離れとが長屋の八百富の場所と言い、平四郎は長屋に行きおくめ(須藤理沙)の病を理由に佐吉(風間俊介)とお徳(松坂慶子)を千駄ヶ谷の医者へ送り出し、政五郎らと八百富の床下を掘ると古い骨が出たが相馬は犬の骨と言った。
そこへ仁平(六平直政)が葵の骨と言い張るが、仁平の腕に噛み傷を見つけ弓之助は正次郎の歯形と一致と言い、政五郎が捕らえた。
久兵衛(志賀廣太郎)が湊屋に会い、平四郎は葵の死体の場所を考えた。


監督:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

最終(10)話【さよなら鉄瓶長屋】2014年12月18日:43m

真相に迫った平四郎(岸谷五朗)は八百富の床下に葵(佐藤江梨子)の遺体が埋まおらず八方塞がりになり、妻・志乃(奥貫薫)に弓之助(加部亜門)が歯形が役にたったと言い、仁平(六平直政)には政五郎(大杉漣)と長屋の掃除をしただけと言った。
平四郎に元差配人・久兵衛(志賀廣太郎)が訪ねてきて湊屋総右衛門(鶴見辰吾)と会ってほしいと言い、平四郎は屋形船で会いこれまでのいきさつと見込みを話すと、湊屋は葵(佐藤江梨子)は生きているが、それ以外は平四郎の調べ通りと答え、おふじ(遊井亮子)に首を決められた葵は死なず他の店で匿い、長屋には埋まっていないがおふじが佐吉(風間俊介)に話した。
湊屋は提灯屋を買い長屋を建てておふじが話すのを待ったが出来てから漸く話し、仁平よりおふじが再度葵を狙うのが怖く、鉄瓶長屋の後に店を建てそこにおふじを住まわす積もりと言った。
平四郎は政五郎に終わりにすると言い、半月後におくめ(須藤理沙)が病で死にお徳(松坂慶子)が最後に別の長屋に移る事になり皆で手伝うと、お徳は立ち寄った葵を幽霊と追い出し平四郎に伝えた。


監督:吉川一義・酒井信行・真鍋斎

感想:

感想: のんびりした、同心の話しから始まる。
奇妙な出来事が重なり、ひとつの繋がった謎に発展する。
推理がほぼ正確で、ひとつ違うのがかえって話しに合う。

このページの先頭へ