「狼・無頼控:1」

キャスト

剣条之介(村野武範):一刀流の若い浪人。
九鬼大紋(佐藤允):一刀流の浪人。元はさる藩の剣術指南役。
玄庵(長門勇):医者で拳法の達人。
菊次(田村亮):手裏剣を仕込んだ花札投げや匕首や簪で相手を倒す。
流れ矢の仙三(なべおさみ):花火師で掏摸。
南美(渥美マリ)(第1~17話):2連発式の短筒を使う。伊賀名張のくノ一。
朱実(夏純子)(第17~26話):南美と同じ伊賀名張のくノ一で格闘戦に長けている。
 
お蔦(野際陽子):小料理屋「蔦の家」の女将で跡部配下の隠密。
 
炎竜軒(丹波哲郎)(第7話から準レギュラー):高島流砲術を使う砲術師。
 
跡部和泉守(山村聰):「狼」の雇い主。「御隠居」と呼んでいる。

第01話:1973年10月05日:裏切りの報酬

小料理屋「蔦の家」にお蔦(野際陽子)と御隠居(山村聰)が6人の狼・剣条之介(村野武範)と九鬼大紋(佐藤允)と玄庵(長門勇)と菊次(田村亮)と仙三(なべおさみ)と南美(渥美マリ)を集めた。
指令は騒ぎを起こしている甲州勤番衆4人を7日以内で殺し証拠に髷を切り取る事で、条之介と大紋と菊次と玄庵が斬ったが、髷では誰か判らず変と思うと絵図の破片が見つかり4枚が繋がった。
甲州勤番・大久保(南原宏治)におけい(川村真樹)に割り込んで南美が入りこむが、お蔦が隠居の指示を伝え、江戸に戻り深入りするなだった。
おけいは佐渡御用金を大久保が狙うと言い、玄庵は隠居に騙され街道の交点・追分と考えそこで絵図で取引をすると南美を人質にした大久保一味が来て闘いになるが、狼たちが勝ったが、御用金は偽だった。
跡部和泉守(山村聰)は御用金が無事に江戸に着いたと聞いた。


脚本:中村努
監督:池広一夫

第02話:1973年10月12日:女狩り秘聞

奥津で女の拐かしと女郎へ売る事が多発して百姓一揆も起こりかねない状態だった。
お蔦(野際陽子)は条之介(村野武範)と菊次(田村亮)と仙三(なべおさみ)と南美(渥美マリ)に娘の神隠しの多発の調べる指令を出し、狼は奥津に向かった。
条之介は処刑を見、騒ぐばあさんと孫・およう(志摩みずえ)を送り、母・おかつに会うが、おけいは浦奉行・長田(近藤宏)の妾だった。
おかつは寄場という女を集める島があると言い、日下部修理(川辺久造)が条之介を雇い、三崎の勘三(江幡高志)の賭場でいかさまの妙を見せた菊次は勘三の家に泊まった。
浦奉行は日下部にもっと女を集めさせ、おかつとおようも含め、逃げた女を鞭で打って処刑した。
南美は仙三に連絡し仙三は火薬を捜し、おようは浦奉行に夜伽に呼ばれるが斬りかかり、仙三は女達を逃がすがおようは斬られ、条之介は浦奉行を斬った。
仙三は火薬で島を爆破し、菊次は日下部を斬り、逃げた女達と狼たちはは勘三一味を襲った。


脚本:八尋大和
監督:大洲斉

第03話:1973年10月19日:将軍爆破計画

花火師の誘拐が多く起きていた。
「蔦の家」にお蔦(野際陽子)と御隠居(山村聰)が狼らを集め、条之介(村野武範)・大紋(佐藤允)・玄庵(長門勇)・菊次(田村亮)・仙三(なべおさみ)・南美(渥美マリ)が集まり、南美は花火師の妹が兄を探し、大紋はお菊の兄を探すので降り、条之介は犯人らしい者が鋳物師を攫うのを見たと言った。
大紋は平九郎(菅貫太郎)すると聞いて菊次に調べろと言い、花火師でもある仙三が襲われ攫われ、菊次と南美はつけてるが南美も連れ去られ、菊次は逃げ、平九郎は南美を助けた。
将軍家重臣(佐藤慶)は平九郎に将軍家襲撃と大砲の完成を告げ、条之介は仙三を助けるが大砲を持ちだした製造部屋が花火師・鋳物師ともに爆破された。
一味の襲撃場所に条之介・大紋・菊次・仙三が向かい南美が追い、大紋は重臣と平九郎にあい仕官を断ると捕らえられたが菊次が救い、待ち伏せ場所に間に合い襲撃を阻止し重臣は切腹し、大紋は平九郎と立合斬った。


脚本:高岩肇
監督:国原俊明

第04話:1973年10月26日:地獄の罠

牢の火事で解き放しがあり3名が戻らなかった。
御隠居(山村聰)は3名越前鯖江藩で禁制品を扱った者を斬ったといい、条之介(村野武範)・大紋(佐藤允)・玄庵(長門勇)・菊次(田村亮)・南美(渥美マリ)に旅を頼み根が深いと言った。
途中、鳥追い・おりん(稲野和子)と渡世人・半次(五木ひろし)に出会い、半次は渡世人風の男(中村敦夫)に弟分を頼むが断られた。
玄庵と菊次と南美は賭場で半次と会い金を融通し、半次が助けた親子と宿に泊まった。
3名におりんは妙な者を連れて来たと言い、一味の親分の和尚(殿山泰司)の指示で玄庵らと相部屋になり道中手形等を盗み、裏道に罠を張った。
玄庵は喧嘩の芝居と将軍早飛脚の芝居で関所を通り難を避けた。
3名は次々に姿を消し、和尚は隠れ目付の仕業と考え、おりんは玄庵らに捕らえられ、和尚一味に狼らが押し込み斬った。


脚本:浅井昭三郎
監督:安田公義

第05話:1973年11月02日:怪猫呪いの大井戸

ある大名の江戸屋敷に腰元・琴絵の幽霊が出た。
お蔦(野際陽子)は狼たちに化け物退治を頼み、仙三(なべおさみ)・南美(渥美マリ)が引き受けた。
藩主(石山律)はいやな事は忘れたく、多門(山岡徹也)と家老は不祥事を抑えようと軍十郎(岸田森)を誘った。
菊次(田村亮)は太夫(佐藤友美)と関わり、南美は腰元で屋敷に入り多門が色々な事を起こして藩主を脅して取って変わろうとしていると考えた。
太夫は菊次から藩主が病気と聞き、菊次出入りのお蔦が襲われ、軍十郎を追い芝居小屋で太夫は琴絵の姉と知った。
仙三は屋敷に忍び込むが軍十郎に南美が捕まり、仙三も見つかるが、菊次と条之介(村野武範)が来て助け、条之介は軍十郎と立合い斬り、菊次は太夫に仇・多門を討たした。
菊次は頼み金を太夫に渡した。


脚本:浅井昭三郎
監督:三隅研次

第06話:1973年11月09日:舞姫無惨

薩摩藩と江戸に来た琉球の琉球鶴姫(高樹蓉子)は将軍へ直訴の為家来と逃げようとしたが、警護の伊原格之進(高森玄)の捕らえられた。
御隠居(山村聰)は狼に琉球鶴姫の奪い出しを依頼し、薩摩屋敷で家老・十太夫(須賀不二男)と伊原が、娘・しの(有吉ひとみ)を身代わりにして偽の話しをさせる計画を立て医師・長岡良石に顔の手術をさせようと計画した。
狼らは薩摩藩手形を手に入れ、玄庵(長門勇)と南美(渥美マリ)は良石に化け潜入し、条之介(村野武範)と菊次(田村亮)は鶴姫の牢の床を、仙三(なべおさみ)は手術部屋の床を開けて、しのと琉球鶴姫を背中合わせに入れ替えた。
十太夫と琉球鶴姫は江戸城に上がり将軍に、琉球鶴姫は薩摩藩の悪状と琉球を訴え、琉球鶴姫を止めようと傷つけた十太夫は切腹した。
玄庵と南美は牢を抜け出し、しのから聞いた伊原は帰城の琉球鶴姫を襲い失敗して寺に逃げ込むが、狼たちが集まり斬った。
琉球鶴姫は条之介に人を信じて裏切られなかったのは初めてと言った。


脚本:生田直親
監督:黒田義之

第07話:1973年11月16日:鬼ヶ峠のつむじ風

信州秋月藩の大名行列をはやて組が襲い琴姫を攫い、脅迫状を送った。
お蔦(野際陽子)は狼たちに姫の救出を依頼した。
飲み屋の女将(弓恵子)は藩からの金で玄庵(長門勇)と浪人を雇うがはやて組に襲われ、大紋(佐藤允)は髪結いに襲われたが玄庵に助けられ、南美(渥美マリ)は飲み屋に雇われた。
条之介(村野武範)はしの(麻田ルミ)を炎竜軒(丹波哲郎)の大砲で驚き暴れた馬から助け、両親は宿屋だったがはやて組に3年前に殺された。
玄庵は女郎から家老がヤクザのうしろたてと聞き、炎竜軒は女将と姫の隠し場所を鬼切峠と話した。
条之介としのはヤクザ・吉五郎(須藤健)へ行くと大紋が用心棒でいて闘うふりをすると炎竜軒が中断させた。
南美ははやて組の正体を知り玄庵に告げるが襲われ、家老は身代金を集めた。
鬼切峠の小屋に琴姫はいたが近寄れず、条之介と炎竜軒が撃った弾は家老が持って来た千両箱に当たり、狼らは小屋に押しかけ女将・家老・吉五郎らを斬り琴姫を助けた。


脚本:浅井昭三郎・永原秀一
監督:森一生

第08話:1973年11月23日:恐怖の夜叉面

江戸の米問屋の企みで米不足になり、長兵衛(織本順吉)が金を集め米を買い運ぶが夜叉面らに船を爆破され、お蔦(野際陽子)は狼たちに夜叉面殺害を依頼した。
長兵衛は再度米を集めるが応じた者が夜叉面に殺され、長兵衛も怪我を負った。
狼たちは越前屋(鈴木瑞穂)を探り、条之介(村野武範)は米倉に捕らわれた。
長兵衛は娘・みの(音無美紀子)に代理を頼み、大紋(佐藤允)はみのと相談し、米を別道で運んだが、夜叉面は長兵衛を襲い息子・清吉を攫った。
みのは長兵衛を行い、同心・前島(河原崎建三)は夜叉面探しを止めたが、みのは投げ文どうりに行き、大紋は凧で火玉を作り引きつけみのと清吉を助けるが、夜叉面が来てみのを攫い越前屋に連れて行くが声からみのは前島と知り、米倉の条之介も聞いて脱出し、南美(渥美マリ)や大紋と長兵衛の手下が駆けつけ、越前屋一味と夜叉面を斬った。


脚本:生田直親
監督:森一生

第09話:1973年11月30日:闇の魔王を消せ

闇御前の指示で池谷姉弟が襲われ、姉・綾(相川圭子)は弟・池谷小太郎(伊吹新吾)を逃がし殺された。
条之介(村野武範)は綾の死体を見つけ、南美(渥美マリ)は池谷小太郎を連れて来た。隠居(山村聰)は菊次(田村亮)・大紋(佐藤允)・条之介に闇御前・浜田屋(勝新太郎)殺害を依頼し、小太郎は父の日誌から不正を暴こうとして殺されたと言った。
条之介は浜田屋の寮・菊屋敷を見にゆき、大紋は相模屋(西山辰夫)に用心棒の売り込みに行き後ろ盾がいると知り、菊次が尾行し菊屋敷に行くが浜田屋は殆ど来ないと聞いた。菊次・大紋は闇御前の駕篭を見つけ襲うが中身がすり変わっていた。
浜田屋は相模屋の勝手な行為で殺し、備前屋に米の買い占めを指示し、狼に注意を言い、勘定奉行・幾島土佐守(原口剛)に和泉守に手を引くように言った。
狼たちは菊屋敷を襲うが闇御前が待ち伏せていて闘いになり、浜田屋は隠れ道から舟で逃げた。


脚本:中村努
監督:森一生

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