「酔いどれ小藤次」

キャスト

赤目小籐次(竹中直人)
おりょう(比嘉愛未)
須藤平八郎(上地雄輔)
勝五郎(阿南健治)
おきみ(松本明子)
能見五郎兵衛(石丸幹二)
田尻藤次郎(本田博太郎) 水町蔵人(小野寺昭)
万八楼 おこう(鶴田真由)
久慈屋昌右衛門(津川雅彦)
十手持ちの秀次(山田純大)


正月のスペシャル放映後に連続ドラマ化された。
ストーリー上は連続性がある。
合わせて、見るのが判り易い。

スタッフ

演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸
原作:佐伯泰英『酔いどれ小籐次留書』

SP:御鑓拝借・酔いどれ小藤次留書

料亭「万八楼」の大酒飲み競争で2位の赤目小藤次(竹中直人)に女将・おこう(鶴田真由)は驚いた。
若生藩茂木家の剣術師範・古田寿三郎(藤木直人)は国元に戻る事になり妻子も同行し息子に剣術を教えたいが、妻・お菊(国仲涼子)は江戸で学問を習わせたかった。
若生藩茂木家の行列を赤目が襲い、「御鑓拝借」の垂れ幕を残し御鑓を奪い逃げ、小田原本陣に戻り鑓奉行は切腹し主君は取り戻しを古田に命じた。
寺の住職は九重藩名留島家の家臣らしいと言い、黒崎小弥太(辻本祐樹)は赤目を見つけるが力量がなく尾行だけと言い、詳細を聞くと「名留島家の主君が辱められた。詳細は自分の主君に聞け。自分は一命を救われ、御鑓は日本橋に晒す。連絡は料亭「万八楼」。」と聞いた。
古田は紙問屋久慈屋昌右衛門(津川雅彦)と娘・おやえに会うが、赤目はおやえを山賊から救った恩人だと言い、小弥太は古田に赤目の言葉を伝え江戸城内で同部屋の藩ゆえ何かあったかも知れないと伝えた。
布杵藩稲森家の行列が赤目に御鑓を奪われて平塚本陣に戻り、家老・村瀬次太夫(高橋英樹)が若生藩の古田を訪れ、手を結び城内同部屋で名留島家は山奥の城もない小藩だが、何かあったと江戸家老(若林豪)に聞くが、赤目は名留島家の厩番だったが藩をでており名留島家の命ではないと言った。
古田と村瀬は江戸中に拡がった噂を抑える為に、両藩が詫び状を名留島家に出す事を御鑓返却の条件として、おこうを通して赤目に伝え、赤目はおこうに元主君との事と今回の事件に至った理由を話し、詫び状は3家そろえば御鑓を返すと言い、久慈屋はわざと藩を出る為に失態をしたので、斬ったり自害で終わらせたくないとおこうや古田に伝えた。
牛津藩木島家は警護を増やしたが赤目は御鑓を奪い行列は品川本陣に戻り、訪れた古田と村瀬は木島藩主に事情と詫び状を出す事を頼み、主君と用人(小野寺昭)は了承したが、古い考えの家老(本田博太郎)は赤目殺害を狙った。
おこうを通して書状を受けた赤目は、受け渡しは名留島家用人で詫び状が準備出来た時に御鑓を預けると返答した。
取引当日に木島家家老一味が赤目を襲うが古田と村瀬が阻止し、古田は御鑓を取り戻す事が役目と言い、名留島家用人は主君が赤目を心配していると言って書状を渡し「感謝と共に、死す事ならぬ」と合った。
村瀬は赤目に主君の言葉に背くなと言い、そして・・・・・。


監督:清水一彦
脚本:桜井武晴
原作:佐伯泰英
出演者:竹中直人・藤木直人・鶴田真由・国仲涼子・辻本祐樹・津川雅彦・高橋英樹・若林豪・小野寺昭・本田博太郎
制作年:2013年

第1回『老いて初恋』2013年6月21日

御鑓騒ぎの浪人・赤目小籐次(竹中直人)は、久慈屋昌右衛門(津川雅彦)の長屋に移り万八楼のおこう(鶴田真由)の酒樽で久慈屋やその娘・おこうや大家・幸兵衛らに迎かわれた。
御鑓騒ぎで恨んでいる者もいるが覚悟の上でいずれは武士も止めるとも考えていた。
御鑓騒動で恥をかいた満島藩・田尻(本田博太郎)は小籐次への刺客として須藤(上地雄輔)に目をつけた。
仕事を探しながら久慈屋を訪れた小籐次は番頭に会い刃物を磨いて酒をもらい、盗賊が女を人質に立てこもろうとするのを簡単に防ぎ、十手持ちの秀次(山田純大)から挨拶され、勝五郎(阿南健治)が彫った瓦版でまた有名になった。
小籐次は昌右衛門から公儀大番頭・水野監物(大浦龍宇一)に仕える奥女中・おりょう(比嘉愛未)を紹介され手助けを頼まれたが断ったがおこうに忠義への心を見抜かれた。
おりょうは夜に小籐次を訪れて新さん故に先輩の岡部や大久保から主君が辱めを受け、会うことになっていると語り、小籐次は場所を水野家にする様に言い助けを引き受けた。
小籐次は植木屋に化けて屋敷内におり、岡部が言いがかりから1対1の剣の勝負を望むと相手と、岡部を打ち破り、大久保に始末を迫った。
いつでも助けになると言う水野とおりょうに送られ、おこうからは恋患いと言われた。
須藤は追っ手に対し赤子つれ故手加減出来ないと斬った。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

第2回『剣豪の子』2013年6月28日

久慈屋(津川雅彦)に小籐次(竹中直人)は竹細工をおまけにし刃物の研ぎ屋を始めると言い、野菜売りの娘・おうづ(大後寿々花)の横に店を開くが誰も断った。
おうづは自分の包丁を研いでもらい出来映えを見て、商いのやり方を教え人を集め見本の自分の包丁を見せ値段をつけた。
客が次々と来て、出入りの職人へも紹介して、商いは根気と教えた。
無法者がおうづの商売に嫌がらせするが、小籐次と小籐次を見張っていた須籐(上地雄輔)が追い払った。
小籐次と須籐は酒を飲み、須籐は自分の刀研ぎを頼み、追われる身であり剣術指南役をかけた果たし合いを申し込み、小籐次は刀を研いで3日後の果たし合いに応じた。
翌日に瓦版に小籐次の事が乗るが無法者の親分の萱蔵(春日純一)の事を皆が心配し、おうづが来なく、翌日も来ないので秀次(山田純大)に訪ねると深川の女郎屋の親分と聞き、小籐次は平井村に行き病気の母・おきぬ(あめくみちこ)から3日前からいないと聞き、秀次から文盲の母を騙した証文で身売りさせたと聞き、2人で深川の女郎屋に行き、無法者の萱蔵(春日純一)を斬り、おうづを救出した。
その後に小籐次は、須籐との果し合いに駆けつけ止めたいというが断られ、負けた場合は手紙を読む事を頼まれ、果たし合いで斬った。
手紙を読むと、伊勢屋に預けた赤子を頼むと書かれていて、驚き駆けつけた。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

第3回『子育て侍』2013年7月5日

果し合いで斬った須藤(上地雄輔)に赤子・駿太郎を託された小籐次(竹中直人)は長屋の人々に助けられ育児を始め、水野屋敷のおりょう(比嘉愛未)に須藤の身元調査を頼んだ。
万八楼のおこう(鶴田真由)は、侍らに追われたお英(寺島咲)が逃げ込み須藤を探していて、おこうは伊勢屋で須藤が死に赤子は小籐次が引き取ったと知った。
小出家では須藤の死を知り用人は赤子を引き取り始末を考え、小籐次とおこうはお英に駿太郎を連れて行き母かと問うが答えず、小出家からの迎えに帰った。
小籐次は小出家侍に尾行されたが駿太郎引き渡しは断り、小出家の女・しののめが昼に長屋で買収しようとするが失敗し、久慈屋(津川雅彦)はおこうに何か不始末があったのではないかと話し、小籐次はおりょうからお英が須藤の妻で赤子・駿太郎がいながら、領主の側室に要求されていてその黒幕が中根と聞いた。
小籐次は赤子・駿太郎を背負い、小出家に乗り込み側室後の駿太郎の命の保障がないと知ったお英は斬られて小籐次に駿太郎を託し、両親から駿太郎を託された小籐次は引き渡しを断り、小出家侍たちを斬り捨てた。
小籐次はおりょうに、駿太郎を武士として育てる為に武士を止められなくなったと語った。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

第4回『おとうと』2013年7月12日

赤目小籐次(竹中直人)が託された赤子を育て始めて5年が経ち、駿太郎(荒川槙)の鍛錬が小籐次の日課となっていた、牛津藩満島家・田尻藤次郎(本田博太郎)は江戸にいて小籐次を狙っていたが家老・水町蔵人(小野寺昭)は手出し無用と言った。
小籐次は博打場に呼び出されて、胴元から挨拶され用心棒に求められ、万八楼のおこう(鶴田真由)の弟・菊造(忍成修吾)が負けていた。
おりょう(比嘉愛未)から呼ばれ小籐次は万八楼でおこうに会い、おりょうと駿太郎の話をし、大番頭・水野監物(大浦龍宇一)から刀研ぎを頼まれ、小籐次とおこうは駿太郎の寝姿を見ながら話をした。
小籐次は、おうづ(大後寿々花)から菊造の事を聞き、弟・菊造をおこうが尋ねて金を渡したが、博打場で菊造が借金で胴元や用心棒から追いつめられ、百両の勝負をして負け、胴元や用心棒は万八楼のおこうに店を要求した。
大家が小籐次に万八楼の噂を伝え、小籐次はおこうに駆けつけ諭し、おうづから菊造は飾り職人になりたいと聞き、小籐次は長屋衆から一得屋はいかさまと聞き、おこうは菊造を尋ね万八楼を手放すと言った。
小籐次は秀次(山田純大)と長屋衆に素性を隠した手伝いを頼み、小籐次は一得屋の賭場で大勝負をやり賽と床下のいかさまを見破り胴元と用心棒を斬り、菊造を助けおこうと話をするように言い、・・・・・。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

第5回『花嫁おりょう』2013年7月19日

能見五郎兵衛(石丸幹二)が赤目小籐次(竹中直人)を狙い、無法者の親分の萱蔵(春日純一)がその仲間となっていたが意趣返しを先にすると考えていて、能見は長屋で駿太郎(荒川槙)に声を掛けるがおきみ(松本明子)は警戒した。
大番頭・水野監物(大浦龍宇一)からおりょう(比嘉愛未)の嫁入りが決まりひまを出したと聞かされ、おりょうは万八楼のおこう(鶴田真由)に手紙を届けるのを頼み、小籐次は祝に簪を作り、駿太郎に届けさせた。
花嫁道中を能見らが襲い、おりょうをさらい「おりょう拝借」と掲げた噂で、小籐次は自分への意趣返しと考え田尻藤次郎(本田博太郎)を訪れて問うた。
田尻は小籐次には否定したが、能見の犯行と知り脱藩を決め小籐次と果し合いを決意し能見と水町蔵人(小野寺昭)に話した。
おりょうは萱蔵に捕らわれていたが簪を外に投げ、おうづ(大後寿々花)が萱蔵一味が小籐次の事を話し、簪を拾い小籐次に届けた。
小籐次は屋敷に駆けつけ、おうづに秀次(山田純大)への連絡を頼んだが能見はおりょうを連れて逃げた。
小籐次に田尻に3日後の果たし合いと13人の数と助太刀を集める費用を送って来た。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

第6回『十三人の刺客』2013年7月26日

田尻藤次郎(本田博太郎)に3日後の果し合いと13人の数と助太刀を集める費用を送られた赤目小籐次(竹中直人)は、大番頭・水野監物(大浦龍宇一)に会いおりょう(比嘉愛未)を取り戻すと伝え名刀を貸してもらった。
小籐次は久慈屋(津川雅彦)に結果によっては駿太郎(荒川槙)の行く末と、果し合いの助太刀集めを頼んだ。
小籐次はおうづ(大後寿々花)に研ぎ屋の休みを伝え、万八楼のおこう(鶴田真由)におりょうは取り返すと伝えた。
田尻は小籐次に能見五郎兵衛(石丸幹二)が自分が斬った武士の息子と言ったが、小籐次は自分は両親から預かった子供を育てているので違うが教えられる事は少ないと言い、田尻は能見に真実を話すが、全て判って父としてついて来たと聞かされた。
当日に小籐次は久慈屋に妻子があるゆえ助太刀を断り、久慈屋は須籐(上地雄輔)が使用していた刀を入手して小籐次に贈った。
小籐次は、単身で果し合いの場所に向かい、放たれたおりょうは襷を渡し、小籐次は2本の刀で峯討ちで闘いほぼしとめ、田尻は自分のみは真剣を望み斬られて死んだ。
田尻から助太刀の帰参を望まれていた水町蔵人(小野寺昭)が来て闘いを止め、小籐次はこれきりにして欲しいと言った。
小籐次は駿太郎の元に戻り須籐の愛刀を譲りいずれ離す日が来ると思い、水野監物に刀が痛んだ事を詫びたが、おりょうが破談になり再度奉公になったと言い、小籐次は簪を渡しおりょうが無くした事を詫びると目印にした事を知っていると答えた。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

第7回『勝者の方程式』2013年8月2日

赤目小籐次(竹中直人)は果たし合いで南町奉行所に呼ばれたが、水野監物(大浦龍宇一)・久慈屋(津川雅彦)・水町蔵人(小野寺昭)らの嘆願書で叱責で終わった。
久慈屋(津川雅彦)には娘・おこうのみで跡取りがいなく同業者は狙っていたが、大番頭(石丸謙次郎)と小籐次が邪魔だった。
紙問屋・高田屋甚左衛門(佐野史郎)は越前屋と美濃屋と謀り、小籐次に千両の賞金を賭けた、おうづ(大後寿々花)と研ぎ屋中の小籐次は殺気を感じ長屋でも襲われ迷惑をかけ、千両の賞金を知り瓦版になった。
黒幕の高田屋は抜けたがった紙問屋ふたりの命を毒洋酒で口封じし店も乗っ取り同然に奪った、万八楼のおこう(鶴田真由)に小籐次に研いで貰いたい刀があると言った。
久慈屋は小籐次に、旗本生まれだが妾腹で商家奉公の高田屋は久慈屋を商いの父としたが強引な商法で久慈屋に出入り差し止めとしたと語った。
小籐次は、刺客の持っていた投げ込み文をおりょう(比嘉愛未)から越前紙と知り、高田屋の刀が良い出来だが無名で、金目当ての行為は許せ無いと言った。
久慈屋から2店主人が毒を盛られたと聞いた小籐次は高田屋に会い毒洋酒を飲み苦しみ、高田屋が真実を話すと事前に高田屋同様に毒消しを飲んでいたと明かし、斬り合いで高田屋の刀を折り斬った。
満島家の牢にいた能見(石丸幹二)が抜けだし小籐次を狙った。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

第8回『心の灯』2013年8月9日

久慈屋昌右衛門(津川雅彦)が腰痛で医師・尾武に見て貰うが跡取り問題があった。
久慈屋で働くお花(水崎綾女)を無理に連れて行こうとする者を小籐次(竹中直人)が止めた。
番頭が行方が判らないお花探しを小籐次に頼み別れた亭主と会っているらしいと言い、ヤクザの民次を追い払い見張りを秀次(山田純大)に頼むと島帰りの亭主・松造を間違えたらしかった。
小籐次は松造・松助兄弟の事を聞き、万八楼のおこう(鶴田真由)から詳しく聞き、「お花もやりて」の言葉から、元の嫁ぎ先の薬種問屋・中松屋から偽阿片を持ち出しを小籐次は掴んだ。
一方、小籐次は能見五郎兵衛(石丸幹二)から避けるため駿太郎(荒川槙)をおりょう(比嘉愛未)に預けた。
小籐次と秀次は医師・尾武に頼み、中松屋が偽阿片を扱っていると知り、松造がお花の強請文を送るのを監視し、中松屋が浪人を雇い松造ら3人を襲うのを捕らえた。
能見と小籐次の最期の戦いが始まったが、斬った小籐次は能見が斬られに来たと感じた。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

第9回『かたき討ち』2013年8月16日

久慈屋(津川雅彦)が赤目小籐次(竹中直人)に水野監物(大浦龍宇一)・おりょう(比嘉愛未)・おこう(鶴田真由)を集めて、おりょうに渡した行灯を商売にする事を勧め、久慈屋の紙も売れると言い手代・幸吉に手伝わせると言った。
おこうに小籐次は困ったと言い、女心が分かっていないと言われ、幸吉と吉原の花魁に尋ねるともっと弱い灯りの行灯が良いと教えら、おこうに言うとおりょうが家を出る頃で小籐次に刀を捨てて欲しいという気持と教えられた。
小籐次に、浪人・稲村右源太(鶴見辰吾)が刀研ぎを頼みに来て仇討ちする事になったと言い、稲村は父を斬った剣豪・田村兵衛(小沢和義)の仇討ちで故郷を出たが、江戸で名人の竿師に弟子入りし妻・おさん(京野ことみ)と結婚したが先日田村に会い仕官する清算に10日間果し合いを申し込まれた。
小籐次は稲村と稽古を始め、行灯用の色紙を探し、おこうに駿太郎(荒川槙)を預けた。稲村から竿作りのこつを聞いた小籐次は刀と通じると考え、突きの練習に没頭し、当日に稲村は田村と果し合い突きで倒し、仇討ちで帰参できるが武士をすておさんとの竿作りの生活を続けると言った。
小籐次はおこうに、新しい行灯を完成させ、細工は久慈屋に伝授し研ぎ屋をやりながら武士を続けると言って、新しい行灯を贈った。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

第10回『かなわぬ夢』2013年8月23日

赤目小籐次(竹中直人)は長屋の衆から久慈屋昌右衛門(津川雅彦)の孫娘・おやえ(藤本泉)と手代の浩吉(渡辺大)の婿入りと、他の番頭の邪魔の話を聞いた。
久慈屋では番頭・泉蔵(マギー)が浩吉につらく当たるが、久慈屋は浩吉を呼び婿入りの話をしておやえと話す様に言った。
おこう(鶴田真由)の店で小籐次は浩吉に相談され、泉蔵は浪人や女郎と付き合っていると聞き、自分の気持ちに正直にと言うが、自身は武士は耐えるものと言った。
おりょう(比嘉愛未)は歌あわせで評判が良く、その道に進むように言われた。
古株番頭でおやえを好いていた泉蔵はおやえにしつこくせまり止めた浩吉に暴言を吐きそれを久慈屋が見ていた。
おりょうは歌を久慈屋の行灯に書き、売り出したいと言われ、小籐次は万八楼の大酒飲み会での活躍を期待され、久慈屋はしつこく絡む泉蔵に暇を出した。
小籐次はおうづ(大後寿々花)からおやえと浩吉の婿入りを聞き、久慈屋では泉蔵が売掛金を持ち逃げし問題となり、小籐次は泉蔵が久慈屋に浪人たちと押し入るが小籐次が待ちうけ、浩吉が久慈屋をかばった。
万八楼の大酒飲み会で優勝した小籐次を泉蔵らが襲うが秀次(山田純大)らに捕らえられくどくど言う泉蔵に久慈屋は嘘は通じないと言い、浩吉を浩助として番頭にした。
おりょうはひまを貰い進むべき道へ行くと言った。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

第11回『偽小籐次』2013年8月30日

赤目小籐次(竹中直人)は瓦版・空蔵の読み物で有名になった。
背格好が小籐次に似た偽者が現れ、研ぎの下手やふるまいで悪評だとおうづ(大後寿々花)に万作や太郎吉(内田滋)が話し、それを聞いた小籐次が調べると偽小籐次は、幼馴染の北堀五郎兵衛(片岡鶴太郎)だった。
酒を酌み交わすが、道場の一人娘・おぬい(中島ひろ子)に婿入りしたが死なせ、今は後悔と借金で追われていた北堀だが、道場を取り上げようとした高利貸しが持ち出したのは辻斬りの依頼だった。
水野監物(大浦龍宇一)に勘定奉行の話があるが反対派も多く、おりょう(比嘉愛未)が宿下がりして歌の道に進むのと絡んで出任せが噂される中で、北堀が水野家配下に辻斬りを働き、それが小籐次がやったとの噂が広がった。
小籐次は長屋から姿を消し、辻斬りという太郎吉におうづは信じているから普段通りに過ごすと言い、おりょうとおこう(鶴田真由)は互いに匿っていると思ったが秀次(山田純大)・空蔵が久慈屋の大番頭に聞くと、吉原の花魁・清琴(大塚千弘)の所に小籐次はいた。
小籐次は真相を話し、空蔵が瓦版に書き、北堀を水野家に呼び出した。
小籐次は北堀に失望したと言い、斬り合い殺した。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

第12回『父の背中』2013年9月6日

北川家でおりょう(比嘉愛未)は間違って北堀五郎兵衛(片岡鶴太郎)に慕っている打ち明けたといわれ、赤目小籐次(竹中直人)は、おりょうの新居さがしを始め、久慈屋(津川雅彦)から紹介された。
駿太郎(荒川槙)は忙しい小籐次が不満で、おうづ(大後寿々花)は太郎吉(内田滋)を家に連れて行くと母・おきねは迎えたが博打で借金のある父・善右衛門(松澤一之)は名主に嫁入りさせると拒み、瀬川(斉藤暁)からおうづを名主の妾にすれば借金はなくすと誘われ応じた。
久慈屋から紹介された屋敷に小籐次・おりょう・駿太郎は行くが、おりょうに小籐次を取られると思い打ち明けられたおこう(鶴田真由)は小籐次に伝えた。
太郎吉はおうづと名主の嫁入りを聞き、おうづは父の借金のかたで仕方ないと言うが聞いた小籐次は時間がないと知ると、おうづを長屋に預かり善右衛門に会いにゆくと太郎吉から妾で博打の借金で瀬川に連れて行かれたと聞き、秀次(山田純大)に連絡し乗り込むがおうづと太郎吉が父の顔が判るようについてゆき、小籐次も自分の姿を見せる為に駿太郎を連れて行った。
秀次と小籐次が乗り込み、小籐次が用心棒と闘う間に瀬川からおうづを守って善右衛門が斬られ死におうづは博打という病で死んだと言い、小籐次は駿太郎に自分を犠牲にして他人を助けるのが武士と教えた。
老武士(山本学)が駿太郎を探して江戸に来た。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

最終回(第13回)『祝言日和』2013年9月13日

駿太郎(荒川槙)の父・須藤平八郎(上地雄輔)と親しかった槙野源左衛門(山本學)が、駿太郎を引き取りたいと小籐次(竹中直人)の前に現れ、武士として仕官する事を言い、駿太郎の将来仕官を考え悩む小籐次は、おりょう(比嘉愛未)やおこう(鶴田真由)に相談した。
槙野は人生最後の仕事として駿太郎を育てたいと思い、小籐次は駿太郎と別れる決意をした。
おりょうが移る屋敷の元の持ち主・松本家の一部が、家を取り返しに襲い小籐次が追い払い、小籐次・秀次(山田純大)らがおりょうの屋敷を守り、久慈屋(津川雅彦)に駿太郎の事をいうと遅いといわれ、松本家の事を言うと酒乱の気があるといわれた。
小籐次は駿太郎に槙野と駿河に住むことを言うと不満だったが、秀次の知らせで小籐次と共におりょうの屋敷に赴き、松本家の一味が押しかけた小籐次・秀次が待ち受けたが、駿太郎は思わず小籐次を取り囲む男に刀を向け、一味は捕らえられた。
小籐次は駿太郎を槙野と送り出し、駿太郎は父はいつも正しいと従うが涙ぐみ、槙野は父は一人と気づき小籐次の元に返した。
おこうの万八楼で久慈屋のおやえ(藤本泉)と浩介(渡辺大)の婚儀が行われ、翌日おりょうは駿太郎が1人前になるまで小籐次と駿太郎の間に入れないので1人で屋敷を守ると言い、おうづ(大後寿々花)と太郎吉(内田滋)が仲人を頼むとおりょうは引き受けた。
小籐次は駿太郎と稽古に励んだ。


演出:清水一彦・西谷真一
脚本:川上英幸

感想

駿太郎は順調に成長して行くが、問題は解決していない。
しかし、小籐次本人以外は、かなり良い方向に進んだ。
まだまだ、続編がある状態で一応終わった。

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