「御宿かわせみ 第2シリーズ:3」

キャスト

庄司るい(真野響子):「かわせみ」女将
神林東吾(小野寺昭):通之進の弟
畝源三郎(山口崇):与力
神林通之進(田村高廣):奉行所勤め
神林香苗(河内桃子):通之進の妻
嘉助(花沢徳衛):「かわせみ」番頭
お吉(結城美栄子):「かわせみ」女中頭
おきく(青地公美)
おもん(清水恵子))
徳松(村上弘明)
伝次(小鹿番))
幸助(松田知器)
八造(江戸家猫八)
お花(楠トシエ)
善助(立原博)
麻生源右衛門(下條正巳)
七重(平淑恵)
松浦方斎(安部徹)
お民(日色ともゑ)
おとせ(奈月ひろ子)
正吉(藤田哲也)
寺川佐一郎(寺島幸三)
仙五郎(内山森彦)

スタッフ

原作:平岩弓枝
脚本:大西信行・金子成人・東條正年
演出:岡本憙侑・小林平八郎・吉村芳之

1:1982年10月6日:恋ふたたび

神林東吾(小野寺昭)は兄・神林通之進(田村高廣)から縁談を催促されるが断り、義姉・神林香苗(河内桃子)から考えていると言われた。
かわせみで嘉助(花沢徳衛)が納屋で子供見つけ、庄司るい(真野響子)やお吉(結城美栄子)やおきみ(有安多佳子)やおもん(清水恵子)は医者(丸山詠二)を呼び、世話をしてお守袋から司屋の子供・正吉(藤田哲也)と知った。
嘉助が司屋に知らせ、妻・おとせ(奈月ひろ子)が出かけ様とすると主人・伊兵衛(仲谷昇)は準備に時間がかかると止め、手代・富三郎(桐原史雄)が迎えに来た。
道場で畝源三郎(山口崇)が東吾に声をかけ、かわせみに行き伝次(小鹿番)が調べた、長男・長松に正吉が毒を飲ませたと疑われ家出した内情を話した。
るいと東吾は司屋を見て、八造(江戸家猫八)とお花(楠トシエ)の店に立ち寄り、後に伊兵衛とおとせがかわせみに礼に来たがめかしすぎだった。
長松が毒死し、正吉はいじめられたと言い、畝はおとせと正吉はかばい合っていると考え、伝次が伊兵衛の妾・おはま(沢柳廸子)がいて以前は番頭・長左衛門(園田裕久)が好いていたと知り、東吾は長松の死で得をするのは長左衛門と考え、正吉が見たというと長左衛門が襲い捕らえた。
畝は東吾に、おとせが伊兵衛を離縁して司屋を正吉と出たので働き場所がないかと聞いた。


監督:清水満
脚本:大西信行

2:1982年10月13日:川のほとり

東吾(小野寺昭)は道場主・松浦方斎(安部徹)の世話におとせ(奈月ひろ子)と正吉(藤田哲也)親子を世話し、正吉の相手で道場に居続けた。
東吾は萬屋・小兵衛(草薙幸二郎)の婚礼におとせが手伝いに行き、おしの(暖亜浮)が花嫁だが、花婿・藤太郎(松橋登)が死体で見つかった。
畝(山口崇)と東吾は女には無理な傷で、後添え・お秋(きたむらあきこ)は甲州に戻ったと聞いたが疑問で、近くの橋でお秋に会い10年前に藤太郎が見殺しにした子供・清吉の仇というが、お秋は部屋に行った時は死んでいたと言った。
東吾は畝と、藤太郎がうつぶせだった証言から自害と考え医師・大庵(増田順司)から藤太郎が清吉を忘れられないと悩んでいたと聞いた。


監督:佐藤幹夫
脚本:大西信行

3:1982年10月20日:奥女中の死

水戸家奥女中・おみよ(稲垣美穂子)がかわせみを訪ね、部屋を借りあとで客が来ると言ったが来ず、翌日深川大中に手紙を出し番頭・仁三郎(堀勝之祐)が迎えに来た。
東吾(小野寺昭)は通之進(田村高廣)に奥女中の事を話し、畝(山口崇)は長い奉公で戻ったが生活が戻らないと言った。
東吾は八造(江戸家猫八)におみよの愛人調べを頼み、店の寮のいると知り東吾と畝はおみよから文が来て、京屋・吉之助(佐古雅誉)と仁三郎と植木屋が知っているとも言い、軽はずみだが外に出たかったと言った。
東吾と畝は吉之助は相手でないと思ったが、ある日寮でおみよと吉之助の死体が見つかり、水戸家の依頼で通之進も来て、刺し傷がおみよが1つで吉之助が2つだった。 通之進はおみよが吉之助を殺し、自害して心中に見せかけたと考えた。


監督:松橋隆
脚本:大西信行

4:1982年10月27日:幽霊殺し

大名・旗本屋敷を狙う盗賊が出たが届けがでなく、畝(山口崇)や伝次(小鹿番)は困っていた。
麻生源右衛門(下條正巳)からの呼び出しで東吾(小野寺昭)と畝が訪ね七重(平淑恵)に会い、麻生から支配違いだが盗賊を捕らえるように頼まれた。
嘉助(花沢徳衛)が手口が野明けの左武の生き残り3人と同じで手引きにお小姓吉が入っていると言い、東吾と畝が屋敷が違うのは手引きの顔が知られていない所と考えた。
畝が急病になり東吾が付ききりで看病し、八造(江戸家猫八)が東吾に盗賊が出なくなったと言った。
畝が治り東吾らに八造が柳屋で幽霊が度々出て、主人が幽霊を殺した話しをし、翌日に畝・東吾・八造が柳屋・安兵衛(内田稔)に会い武士出らしく疑うが証拠がなかった。
麻生が金の仏像を買った噂を撒き、囮と考えた畝・東吾は見張りを行い、しばらくして押し入った安兵衛らを待ち伏せた東吾らが捕らえ、駆けつけた通之進(田村高廣)に麻生が引き渡した。


監督:若園昌己
脚本:大西信行

5:1982年11月10日:秋色佃島

お吉(結城美栄子)が祭りで貰った饅頭で体調を壊し、同じ場所で多くの町人が同じ被害にあい、畝(山口崇)が東吾(小野寺昭)やるい(真野響子)や嘉助(花沢徳衛)に下剤が入っていて配った者を憶えていないが、東吾は渡した手を調べる様に言った。
名前を利用された三河屋は店を閉め、手から3人・やさしい男と水仕事の女とふしくれた男と判った。
三河屋手代と名乗る伊之助(林ゆたか)がかわせみから、るいを誘い出し舟で鉄五郎(伊藤紘)と誘拐し、伊之助は先代の三河屋の娘・おくみ(岡雅子)ら多くが遊び人に遊ばれた事が世間に広がり、遊び人を捕らえたるいの父を人殺しと言った。
東吾と畝はおとせ(奈月ひろ子)が舟で目撃し、先代の三河屋で嘉助は多くの娘が遊び人の被害に会い、るいの父が捕らえ被害者は伏せたが噂に上がったおくみが自害したと思いだし当時の手代の在所に向かった。
伊之助はるいを殺そうとしたが体が悪く死に、妹夫婦・おいそ(高沢順子)と鉄五郎は見送り、るいに謝り、饅頭の毒を下剤に変え注意したが伊之助を止められなかったと言い、東吾と畝が駆けつけた。


監督:清水満
脚本:大西信行

6:1982年11月17日:三つ橋渡った

畝(山口崇)が東吾(小野寺昭)やるい(真野響子)に赤ん坊を使う泥棒が、伊勢屋に捨て子があり夫婦・藤四郎(稲葉義男)とお孝(高田敏江)が拾い翌日に正之助(堀内正美)が引き取り、5日後に赤ん坊の声に戸を開け盗賊に入られ、正之助は見つからず3件同じ手口があったと言った。
川越の夫婦・宗之助(湯原昌幸)とおとみ(千野弘美)が娘の目の治療に江戸に来てかわせみに泊まり、畝と東吾は調べるが疑いは晴れた。
るいは雨宿りのおせい(戸川京子)親子をかわせみに入れるが子が高熱で玄庵(長谷川弘)は危険な状態と言い、おせいは畝と東吾に自分は泥棒仲間で追われており、竜五郎(川崎博司)ら5人と言い畝と東吾らが待ち伏せていると押し込み捕らえた。
おせいは自分と子が同じに利用されたと言い、子が病で死に、攫われた前の思い出は三つ橋渡った家と言い、宗之助夫婦の子の目が治り治療先に三つ橋があると言った。


監督:佐藤幹夫
脚本:大西信行

7:1982年11月24日:倉の中

畝(山口崇)が東吾(小野寺昭)やるい(真野響子)にお吉(結城美栄子)が首つりに能登屋のおかね(福田妙子)が失敗したが、嫁姑の仲がわるく別れていて、夫・半兵衛(広瀬昌助)は、お柳(岐邑美沙子)も別れていてお柳は店の喜三郎(中原潤)と駆け落ちしたと言われていた。
半兵衛がかわせみに挨拶に来たが畝と東吾は伝次(小鹿番)が納得出来ずにいると、岩槻からおくみ(谷川みゆき)がかわせみに来て、能登屋の喜三郎の家の者の代わりに消息を調べにきて、畝や東吾に喜三郎の手紙を見せ、最近は実家にも連絡がなく殺されたと疑っていた。
おくみは能登屋に奉公し、半兵衛から喜三郎は上方と聞き、喜三郎とお柳の駆け落ちの日は能登屋に3人だけで半兵衛が倉から出ると2人はいなかったと言った。
半兵衛が八造(江戸家猫八)に噂を消す為に倉を調べて欲しいと言い、畝や東吾らが調べたが何もなく、夜に能登屋に行くと半兵衛が隠居の部屋の床下を掘っており、死体を倉に移す為に掘っていた。


監督:松橋隆
脚本:大西信行

8:1982年12月1日:ぼてふり安

嘉助(花沢徳衛)がお民(日色ともゑ)を連れ東吾(小野寺昭)とるい(真野響子)に、魚屋・安吉(犬塚弘)が女郎・お葉(岡本麗)を女房にするために、娘・おいち(遠藤真理子)を売ろうとしており止めて欲しいと相談に来た。
東吾と伝次(小鹿番)が調べると、お葉には吉三(山西道広)というひもがいたが安吉は話しを聞かなく、おいちを女郎に売りお葉を女房にした。
畝(山口崇)が東吾に医者で剣客の辻斬りが多発し毎晩違う場所で起きるのが不思議で町人が夜に出なくなり旅人が危ないと思った矢先に、かわせみの客・近江屋吾平(前沢迪雄)が辻斬りにあった、東吾は時間が早く品川近くを探した。
伝次らがお葉と吉三が一緒にいる所や、吉三が女衒・丑松(早田文次)と一緒を見て、吉三がお葉を女郎に売ると考え、お葉と吉三を見張った。
吉三がお葉を丑松に売り、東吾が尾行していると又二郎(竹田寿郎)が吉三を斬り闘うと又一郎が来て辻きりが2人だったと判り東吾は双方を斬り捕らえた。
東吾は吉三の持っていた金でおいちの身請けに行くと、初客の若旦那に身請けが決まっていて結婚すると知り、金はお民に渡し、お民は安吉は意地っ張りで婚礼にも出ないと言った。


監督:吉村文孝
脚本:大西信行

9:1982年12月8日:幼なじみ

るい(真野響子)は植木屋・甚兵衛(今西正男)から娘・お糸(中村久美)の婿に清太郎(江藤潤)を考えているが、幼なじみのおてい(山本みどり)がいる噂があり聞いて欲しいと頼まれ、聞くと相談を頼まれており返事を待って欲しいと言われた。
るいは東吾(小野寺昭)に相談すると見てからと働く井筒屋に行くと陰気で、お久(舞小雪)から旦那・仙之助(奥野匡)といい仲と聞かされた。
おていが井筒屋の金を持ち逃げし、清太郎が疑われ、おていが捕らわれたが清太郎にそそのかされたと言い、清太郎は金を隠したが場所は忘れたと言った。
東吾と畝(山口崇)はおていの憎しみの目が気になり、東吾はるいとの過去を思いだしおていの気持が判り、畝がおていをかわせみに連れてきて清太郎が自白し解き放しと聞くと驚き、東吾とるいの昔話しを漏れ聞いて泣き出し、東吾に仙之助にそそのかせられて金は元々無かったと自供した。
仙之助は捕らえられ、清太郎はおていとやり直すと言った。


監督:清水満
脚本:大西信行

10:1982年12月15日:師走の月

畳屋・鉄五郎(谷村昌彦)からお吉(結城美栄子)が大店で50両消えたが思い違いで済ましたと聞き、るい(真野響子)に店は検討は付いていただろうと言い、お吉は鉄五郎の娘・おたつ(吉野佳子)の店で娘・おひで(蜷川有紀)が疑わしいと聞いた。
東吾(小野寺昭)と畝(山口崇)は、その大店の市右衛門(金田龍之介)が娘の男・新三(火野正平)を襲うがおひでが新三に言われ自分がしたと言い、鉄五郎は市右衛門の妾になっているおたつにいつでも戻って来いといった。
東吾とるいは新三から50両はおひでから受け取り博打に使い、所帯は持つ気がなくおひではおっかないと言った。
松浦方斎(安部徹)の道場で東吾がおとせ(奈月ひろ子)・正吉(藤田哲也)らと餅つき中に市右衛門が刺されたが新三は否定し、東吾はおたつと番頭から当夜の様子を聞き新三と会い別れ話しをまとめたと知った。
鉄五郎がひじの怪我で休み、娘・おたつが市右衛門の妾で関係を疑い家に行くと首を吊っていた。
鉄五郎は娘を妾にした市右衛門を憎み、おひでばかり気にする事に腹を立てた様だが、金持ちの市右衛門には気が回らなかった。
鉄五郎はひじの怪我で仕事が出来なく自殺と処理された。


監督:松橋隆
脚本:大西信行

11:1983年1月5日:迎春忍川

正月、るい(真野響子)・東吾(小野寺昭)・嘉助(花沢徳衛)・お吉(結城美栄子)はお比奈(高樹澪)を見かけ、東吾は通之進(田村高廣)の屋敷で香苗(河内桃子)からお比奈が50才の清右衛門(久保晶)の後添えと知った。
畝(山口崇)と東吾は清右衛門が死んだと聞き行くと、岡っ引き・伊之吉(谷幹一)は忍川で溺れたと言い、店でお比奈が実家に残り清右衛門独り帰ったと聞き、実家でおふく(緋多景子)に会った。
清右衛門の葬儀に伝次(小鹿番)が行くと、伊之吉はお比奈を呼び出し畝らが怪しんでいるが家族の病養生の金を欲しいと要求し、お比奈は番頭・清治郎(草見潤平)が好きで清右衛門の死後の相手と考えていたが、暖簾分けの話しが出て伊之吉に清右衛門殺害を頼んだ。
お比奈は変装して伊之吉を刺し殺し、東吾・畝・るいは清右衛門殺しの証拠はないが伊之吉殺しの返り血の着物を処分するひまがなく、るいは藪入りを利用と考え当日に焼こうとしたお比奈を捕らえた。


監督:清水満
脚本:大西信行

12:1983年1月12日:迷子石

るい(真野響子)は迷子石で盲目のおきよ(香野百合子)と会い娘・おすず(勝畑典子)の札探しを頼まれ、畝(山口崇)が東吾(小野寺昭)・嘉助(花沢徳衛)・るいに辻きりが全て声も立てさせず斬り殺していると告げた。
畝が東吾に奉行所の池田吉兵衛(加藤正之)が辻斬りにあい刀を抜かず殺され、源七(木田三千雄)は途中で別れたが辻斬りと思わせない何かがあったと言った。
畝と東吾は刀研師を調べ、お花(楠トシエ)から左吉(蟹江敬三)が行方不明の娘を探していると聞いたが家は空で、伝次(小鹿番)は娘の死を信じず、妻のおきよにも言っていないと話した。
おきよがるいを訪ね、東吾がかわせみに行くと左吉が襲いに乗り込み斬り合いになり、おきよがその声を聞き、2人とも姿を消し後で迷子石で死んでいた。
左吉は気がおかしくなり、娘の供養の金を辻きりで集めていた。


監督:佐藤幹夫
脚本:大西信行

このページの先頭へ