「おんな浮世絵・紅之介参る!」

キャスト

奥山千絵(小川真由美):医師
紅之介(小川真由美):怪盗
花川戸の夜太郎(あおい輝彦):十手持ち
伊賀栗の源八(井川比佐志):伊賀の抜け忍で元公儀御庭番
石部金吾(三ツ木清隆):千絵の助手
北山十兵衛(高城淳一):南町奉行所同心
ウス(青空球児)夜太郎の下引き。
キネ(青空好児)

スタッフ

原案:柴英三郎
1974年10月6日~1975年3月30日:放映

第1話:1974年10月6日:「八百八町コマが舞う」

怪盗・紅之介(小川真由美)を追う十手持ち・花川戸の夜太郎(あおい輝彦)は上司の南町奉行所同心・北山十兵衛(高城淳一)に捜索の進みを聞かれた。
夜太郎は女医師・奥山千絵(小川真由美)を訪ねると助手・石部金吾(三ツ木清隆)と治療中で貧乏人からは金を取らなく金不足と言われていてそこに薬売り・伊賀栗の源八(井川比佐志)が足が悪いと言いながら来た。
夜太郎は下引き・ウス(青空球児)とキネ(青空好児)に源八の調べを指示し、藩士が藩主の診察依頼に来るが千絵は断り、貧乏人の急患を診た。
夜太郎は盗賊の押し込み現場で生き乗り・虎松(柴田侊彦)を見つけ千絵に送り、火盗改め・秋葉平七郎(川合伸旺)が来て町方無用と現場を荒らし、お照(光川環世)は虎松が助かったと知たが、秋葉が虎松を捕らえ痛めつけた。
夜太郎は火盗改めに処刑された筈の盗賊・五郎蔵(松崎真)の手口と知り襲われ紅之介に助けられ、秋葉は京極大和守(林孝一)を接待し紅之介は芸者に化け牢から虎松を助けお照と舟で逃がすが急いで昼に動いて秋葉らに見つかり殺された。
夜太郎は五郎蔵が火盗改の牢にいると知り連れ出すと秋葉と京極に襲われたが紅之介と捕らえ、紅之介が町に晒した。


脚本:柴英三郎
監督:降旗康男

第2話:10月13日:「女売ります」

奥山千絵(小川真由美)と石部金吾(三ツ木清隆)は喘息の男・定吉を治療すると翡翠の簪を置いて帰り、お文(中原早苗)が極秘に千絵の治療を受け口止めし源八(井川比佐志)は大奥ゆかりと知った。
夜太郎(あおい輝彦)は10人目の女・お夏が消え翡翠の簪がお夏のものと知り定吉を探すと殺されていて仲間を探し、生きたおれの岡場所女・おさき(菊容子)を見つけ千絵が治療したが逃げ、岡場所女将は仙吉(清川新吾)を用心棒・石塚(八名信夫)を使い脅しおさきを売ると伝えた。
お文は石塚に次は女の苦しみを見たいと言い、千絵と夜太郎は疑う萩野丹波守の屋敷が角屋(伊達三郎)のそばと知り、角屋が女を拐かし寮に隠し売り物にしていると知り、紅之介(小川真由美)が現れ一味を斬り、源八が角屋の裏の顔を暴くと北山十兵衛(高城淳一)が手柄にした。


脚本:柴英三郎
監督:降旗康男

第3話:10月20日:「長屋に燃える人情」

長屋に取り潰しの噂があり奥山千絵(小川真由美)は奉行所の浅沼(富田浩太郎)から山城屋(天津敏)は潰さないと言われたが源八(井川比佐志)は疑い、浅沼は山城屋にお雪の方(進千賀子)が井戸を独占したがると言い火付けを指示した。
勘太(小塙謙士)が小火を見つけ追い犯人・吉蔵を見つけ、長屋衆は山城屋に隠し処分し、紅之介(小川真由美)は吉蔵に山城屋と用心棒・原口(堀田真三)が付いていると知り吉蔵を捕らえ奉行所に連れ込むが浅沼が自害にし、夜太郎(あおい輝彦)は仕組まれたと知りった。
浅沼は原口に勘太殺害と長屋の火付けを命じたが紅之介が勘太を助け、お雪の方と山城屋と浅沼を捕らえ町に晒した。


脚本:池田一朗
監督:山崎大助

第4話:10月27日:「二人の紅之介」

新南町奉行・秋篠豊後(江見俊太郎)が紅之介(小川真由美)を捕らえる指示を出し、但馬屋(杉田俊也)らが金を集めると紅之介が現れた。
夜太郎(あおい輝彦)は奥山千絵(小川真由美)と石部金吾(三ツ木清隆)が夜通し看病で疲れ佐一(池田秀一)とおその(泉晶子)に後を任し休むのを見た。
北山十兵衛(高城淳一)が千絵を目隠しで急患に連れ弾を取り出し源八(井川比佐志)は南町奉行・秋島が撃たれたと知り、紅之介が2人現れ1人は左手を怪我し、千絵はおそのの怪我を見つけ、夜太郎はおそのが元奉行の娘と知った。
秋篠が但馬屋を殺し、北山は紅之介の正体を秋篠に言い、知った夜太郎は千絵に偽が捕まると伝え、おそのを待ち伏せた秋篠に本物の紅之介が現れ、夜太郎はおそのを逃がし証拠を捨て、紅之介は秋篠一味を斬り捕らえ晒した。


脚本:鈴木兵吾
監督:山崎大助

第5話:11月3日:「抜忍有情」

奥山千絵(小川真由美)と石部金吾(三ツ木清隆)に阿片中毒患者が来るが死に、夜太郎(あおい輝彦)はまた流行っていると言った。
抜忍・源八(井川比佐志)を追う弥八(森次晃嗣)とおいと(江夏夕子)は人違いで殺し、調べた夜太郎は阿片を見つけ、遠州屋(渥美国泰)は政吉(北見敏之)が殺されたと知り用心棒・藤川右門(北村総一郎)に夜太郎の見張りを命じ、安達十郎左(中条静夫)は遠州屋に阿片でもっと儲けろと言った。
源八は弥八とおいとに翌日待つように言い、千絵に夜太郎が見せた政吉の傷が忍者の道具と判り、弥八とおいとは一度別れ、夜太郎がおいとを見つけると藤川らが襲い夜太郎が袖を破り阿片中毒と知り遠州屋を疑い、おいとが狙われ弥八も巻き込まれ足に怪我をし、約束の時間に源八に遅れ到着し、傷に気づいた源八は弥八を千絵に運び手術で助かった。
夜太郎は奉行所と遠州屋に乗り込むが証拠が見つからず、遠州屋は安達の屋敷に隠れると紅之介(小川真由美)が現れ安達を斬り、遠州屋一味を追い出すと夜太郎らが捕らえた。


脚本:宮川一郎
監督:井上昭

第6話:11月10日:「恋の味おしえます」

お栄(西川ひかる)が貸本屋・伊三郎(内田良平)との結婚費用の金策に回り、その後殺され、伊三郎が来て奥山千絵(小川真由美)に会い誘惑した。
源八(井川比佐志)は伊三郎の長屋にゆき妻・お幸(松木路子)と会い話しを聞くと神谷多門(杉江廣太郎)らに襲われ怪我をして伊三郎と仲間と疑った。
紅之介(小川真由美)が芸者で伊三郎を尾行し危な絵の商いを知り、夜太郎(あおい輝彦)は伊三郎の妾宅で死体を見つけたが千絵は信じず50両で江戸を去ろうと手紙が届き、金持ち診察で集め、迎えに駕篭で連れて行かれたが目印を落とし着くとお幸が伊三郎を人質に千絵を捕らえ神谷と仲間で、伊三郎は知らなかった。
夜太郎が来て千絵を助け、神谷とお幸が逃げ紅之介が神谷を斬り殺すとお幸は自害した。


脚本:柴英三郎
監督:小沢啓一

第7話:11月17日:「うわさの夫婦」

頭の顔がバラバラの証言の盗賊が現れ、夜太郎(あおい輝彦)らが追い詰めると寺に逃げ開元和尚(金井大)は知らぬと言い、同心・北山(高城淳一)は付近の長屋を疑い夜太郎は絵描き・新之助(仲谷昇)と足の怪我で遊ぶ宇之(岡崎二朗)と世話をする妻・おせい(島かおり)を疑った。
奥山千絵(小川真由美)は新之助の傷は直っていると言い、開元和尚と似た絵双紙作者を見かけ同一と疑い、新之助がおせいを襲うが逃げ、見た千絵は宇之に秘密にするが噂が広がり宇之がまたやる気をなくした。
紅之介(小川真由美)は絵双紙作者を調べ、絹問屋の集まりで公儀から助成金が出ると絵双紙作者が聞くのを見て夜太郎に言うと、北山らと上田屋周囲に網をはるが内部に運びこまれた荷物に隠れた盗賊に襲われた。
新之助は江戸を去ろうとおせいを口説き、おせいは宇之に手紙を残し喉を斬り千絵に運ばれ手術して気がつき、新之助に船着き場に誘われたと言い、紅之介と夜太郎が駆けつけ頭・新之助と配下・開元和尚らを捕らえた。


脚本:宮川一郎
監督:小沢啓一

第8話:11月24日:「女掏模ふたり」

大宮屋が盗賊に襲われ皆殺しで大金が盗まれた。
おりん(倉野章子)が浪人集団・赤鞘組を鉄砲で襲うが手裏剣で怪我をして、見た奥山千絵(小川真由美)と石部金吾(三ツ木清隆)が助け手術したが直ると逃げたが赤鞘組に襲われ、巳之助(山下洵一郎)に助けられた。
千絵におりんは友人掏摸・おきよ(福田美保子)が赤鞘組に掏摸が見つかり斬られ仇討ちだが巳之助に惚れたと言い、千絵と源八(井川比佐志)は巳之助に話し、千絵の家が赤鞘組に見つかったと知った巳之助はおりんを長屋に引き取り、千絵に仇討ちを頼まれたが引き延ばしていると言った。
夜太郎(あおい輝彦)は赤鞘組頭・久野伝八郎(亀石征一郎)に話しを聞き、おりんは乗り気でない巳之助におきよはおりんを助ける為に赤鞘組の大宮屋押し込みの手引きをして無礼撃ちに見せかけ殺されたと話し、巳之助は久野におりんは他に話していないと知らせおりん殺害を命じられた。
源八は千絵と夜太郎に巳之助の正体を知らせ、紅之介(小川真由美)に見つかった巳之助とおりんは赤鞘組に殺され、赤鞘組が金を移動させると源八と夜太郎が捕らえ、紅之介が久野を斬った


脚本:猪又憲吾
監督:斎藤光正

第9話:12月1日:「悲しき仕掛人」

安田又十郎(牧田正嗣)宅で妻が平太(石橋蓮司)に錐で殺され兎を持っていた。
夜太郎(あおい輝彦)は同心・納屋清左衞門(和崎俊哉)から妻が殺され病死とし子は実家に預け捜査を頼まれ、似た妻殺し5件を知り、浜口安兵衛(今橋恒)宅の雪隠で兎の糞を見つけ、奥山千絵(小川真由美)は感染病を知り鳥や兎が感染源のチフスと言った。
主人は平太に兎が病気の元と告げ、納屋は夜太郎に老中・牧野越中守(河村弘二)と勘定奉行・萩原正右衛門(宮本曠一郎)の反対で捜査打ち切りと言い他も圧力が掛かった。
紅之介(小川真由美)が老中屋敷で会い文句を言うと息子・牧野源之進(北村晃一)の過ちで脅されていると答え、源八(井川比佐志)に勘定奉行配下に原因があると言った。
主人は平太に夜太郎・千絵殺害を指示したが失敗し、夜太郎は納屋だけ子が病気にならず疑うが捕らえられ納屋から源之進が旗本の妻・おたみ(服部妙子)と不倫で殺し、牧野家を脅し狙いは自分の妻にみだが他も殺し隠したと言った。
紅之介が夜太郎を助け、納屋を斬り、平太は兎が死に自害した。


脚本:池田一朗
監督:斎藤光正

第10話:12月8日:「真昼の脅迫」

療養所医師・内山仁斉(草薙幸二郎)が奥山千絵(小川真由美)に助手を断られ、若年寄・筒井伊賀守(内田稔)に千絵の治療所潰しを頼み、千絵は患者が減り借金の取り立ての追われた。
千絵は喜一から久七(長島隆一)の娘・お風を叶屋藤兵衛(富田仲次郎)が返さず、源八(井川比佐志)から仁斉の治療の酷さと叶屋が脅していると聞き、夜太郎(あおい輝彦)は叶屋が筒井伊賀守屋敷に行くのを見た。
筒井はお風を妾に狙い、千絵は叶屋に呼び出され襲われたが紅之介(小川真由美)が捕らえ白状させ、仁斉と筒井を屋敷に襲い一味を解き放ちお風らを助けた。


脚本:鈴木兵吾
監督:高井牧人

第11話:12月15日:「狙われた砂金」

万造(浮田左武郎)が急病で奥山千絵(小川真由美)に運ばれ、高額の砂金を息子2人に渡したいと頼み、兄・万太(工藤堅太郎)と弟・万次郎(住吉正博)とその妻・お咲(嘉手納清美)と子・万吉が現れた。
万太は博打で借金を作り、旗本・水原右京(黒部進)に斬られたが夜太郎(あおい輝彦)に無礼討ちでない証拠を求め、お万(荒砂ゆき)が万造に来て腹違いの妹で金が欲しいと言い、千絵は万造に子に砂金を渡すのは万太のようになり考えものと言った。
万次郎はお咲に金が欲しいと告げ出かけるが水原配下に殺され、夜太郎はお万を疑い調べ千絵と源八(井川比佐志)は女郎屋女将(寺島信子)からお万は死に孤児小屋から来た友のお房(荒砂ゆき)と知り、寺の住職からお房が金を孤児に使っていると聞き、お房はわずかでも金が欲しかったと聞いた。
お咲が万造に万吉が攫われたと言い、水原に脅され万造が砂金を隠し場所から掘り出すと、お咲が万吉は水原の子で騙していたと言うと、紅之介(小川真由美)が現れ一味を斬り殺した。


脚本:柴英三郎
監督:高井牧人

第12話:12月22日:「捨て子の秘密」

柏三平(遠藤征慈)が赤ん坊を捨てるのを奥山千絵(小川真由美)と金吾(三ツ木清隆)が見て、金吾が追うと三平は襲われ一言残し死に、夜太郎(あおい輝彦)は死体が武士の仕業と考え高価な印籠を見つけ細工師・伝兵衛(北村耕太郎)に聞き、千絵は赤ん坊を育てた。
伝兵衛夫婦が殺され、上総屋伍助(鈴木瑞穂)と番頭・直三(平泉征)が千絵に赤ん坊を貰いたいと来て、夜太郎と源八(井川比佐志)は直三を疑い、島田頼母(外山高士)は上総屋に国家老に見つかる前に帳簿の取り戻しを急がせ、夜太郎は直三に捕らえられた。
千絵は赤ん坊の妻が来たが偽と見抜き、夜太郎は上総屋から奥州田村藩の帳簿の在処を聞かれ、助けに来た紅之介(小川真由美)に伝え、千絵は金吾から三平の最後の言葉から源八と帳簿を見つけた。
藩主が島田に到着したが紅之介が現れ一味を斬り、夜太郎は上総屋一味を捕らえた。


脚本:池田一朗
監督:遠藤三郎

第13話:12月29日:「夕映え子守唄」

奥山千絵(小川真由美)が源八(井川比佐志)から阿片を受け取り薬にも毒にもなると言い、ふで(武智豊子)が妊娠し病が重いお涼(榊ひろみ)を診療所に運びこみ、夜太郎(あおい輝彦)が御典医・半井洪庵(高橋昌也)に絡んだ亭主・喜三郎(川地民夫)を捕らえたと言いお涼の命を聞くと、千絵は半月程度薬で伸ばすだけと答えた。
夜太郎は喜三郎が伝馬町に連れられたのが不思議で、お涼を阿片で命を長らえていた千絵と金吾(三ツ木清隆)は誰かに襲われ、お涼は気づき喜三郎と無理に働き子だけは産みたいと言った。
喜三郎は牢名主・えんまの与七(土方弘)に事情を話し、わざと痛めつけられ病で移送時に逃げる事を言われ頼み、夜太郎は喜三郎が洪庵に絡んだ時のもう1つの駕篭の人物を探し、水村左近(西沢利明)と洪庵は喜三郎の移送を夜太郎にさせまとめ殺すと言った。
夜太郎は移送中に襲われ喜三郎を千絵に向かわせ、喜三郎に会ったお涼は自ら阿片を飲み子を産むと死に、襲った一味や同心・北山(高城淳一)を源八と夜太郎が追い返し、紅之介(小川真由美)が水村と洪庵一味を斬り殺した。


脚本:尾中洋一
監督:井上昭

このページの先頭へ