「狼・無頼控:2」

キャスト

剣条之介(村野武範):一刀流の若い浪人。
九鬼大紋(佐藤允):一刀流の浪人。元はさる藩の剣術指南役。
玄庵(長門勇):医者で拳法の達人。
菊次(田村亮):手裏剣を仕込んだ花札投げや匕首や簪で相手を倒す。
流れ矢の仙三(なべおさみ):花火師で掏摸。
南美(渥美マリ)(第1~17話):2連発式の短筒を使う。伊賀名張のくノ一。
朱実(夏純子)(第17~26話):南美と同じ伊賀名張のくノ一で格闘戦に長けている。
 
お蔦(野際陽子):小料理屋「蔦の家」の女将で跡部配下の隠密。
 
炎竜軒(丹波哲郎)(第7話から準レギュラー):高島流砲術を使う砲術師。
 
跡部和泉守(山村聰):「狼」の雇い主。「御隠居」と呼んでいる。

第10話:1973年12月07日:ほえろ!大砲

直訴途中の百姓が次々殺された。
お蔦(野際陽子)は狼たちに越後新発田藩が将軍親戚だが銅山で密貿易の噂と百姓一揆の探索を依頼した。
新発田藩の家老・黒川刑部(戸浦六宏)は銅密貿易を探りに隠密の潜入対策を指示して関所を厳しくしたが狼は突破した。
狼らは百姓・茂七(小林勝彦)を助け城下に行き、みつ(森川千恵子)と母から百姓の中心・清右衛門が捕らえら銅山にいると聞いた。
菊次(田村亮)は銅山にもぐり込み、用心棒で潜入していた大紋(佐藤允)に清右衛門救出を頼むが、茂七とみつが捕まり、南美(渥美マリ)は越後屋と外人の密貿易の話しを聞いた。
大紋は炎竜軒(丹波哲郎)と会い、越後屋に潜入した条之介(村野武範)はみつの死体を見つけた。
家老は百姓を鉱山に閉じ込め、閉山して爆破を炎竜軒に依頼するが、見張り場を爆破し、狼らが来て闘いになり一味を殺し、百姓を助けた。


脚本:直居欽哉・原田順夫
監督:国原俊明

第11話:1973年12月14日:(秘)浮世絵地獄

能登屋(山本麟一)がおみよ(笠原玲子)を連れて、絵師(内田勝正)の部屋に行くと女を描く為に生手本が欲しいと言い、絵師が街で物色し久造(山下洵一郎)に見かけたおさよ(本田みちこ)を要求し久造が攫おうとすると菊次(田村亮)が助け、寺子屋の父へ送った。
御隠居(山村聰)が狼たちに能登屋の調査を依頼していると、菊次におさよが攫われ父が殺されたと連絡が入り、大奥中郞・奥村(久里和代)が能登屋と絵師に男と女の絵を要求し、絵師は生娘のおさよに好きな男と交わらす事を考えて菊次に目をつけた。
能登屋のあくどい商売に相模屋が反対するが罠を仕掛け、浪人を多く雇い菊次を襲い大紋(佐藤允)・条之介(村野武範)が助け、南美(渥美マリ)が能登屋に潜入した。
能登屋はおさよを助けに忍び込んだ菊次を捕らえ、絵師は菊次とおさよを交わらせ絵を描こうとするが2人は断り、そこへ狼たちが乗り込んで能登屋一味と絵師を斬った。
おさよは父の後で寺子屋を始め、菊次は去った。


脚本:八尋大和
監督:大洲斉

第12話:1973年12月21日:大江戸の鷹

江戸で盗賊・鷹の十兵衛が盗んだ金を町人の家に投げ込んでいた。
条之介(村野武範)はヤクザに絡まれたお美代(丘みつ子)を助け家に送ると、父(花沢徳衛)と帰った兄・清吉が居たが、目明かし・鬼源(穂積隆信)と与力・風間栄之進(千波丈太郎)が清吉を捕らえた。
父が金を借り集めて清吉が返されたが拷問で傷だらけで命は短く、条之介や菊次(田村亮)は鬼源を恨み奉行所を襲う計画を立てるが、お蔦(野際陽子)が狼たちに金で頼まれたと伝えた。
十手諫めが次々と悪徳目明かしを処刑し、お蔦は狼たちに十手諫め退治の依頼を伝えたが皆乗り気で無いが、条之介と菊次が鬼源を護衛すると既に多くの浪人を集め、妻・おあき(司美智子)と遊び、仙三(なべおさみ)と南美(渥美マリ)は時限爆弾で襲う計画を立てた。
条之介はお美代から清吉の死を聞き、父は自分が鷹の十兵衛(花沢徳衛)だと明かし、鬼源を狙うが仙三の仕掛けた爆弾で騒ぎになり、逃げたお美代は与力・風間に斬られ、狼らは鬼源一味と風間を斬った。
十兵衛は自ら捕らえられ引き回しになった。


脚本:服部佳
監督:安田公義

第13話:1973年12月28日:黄金の洞穴

浪人が越後屋を襲い助けた条之介(村野武範)は大判を預かり御隠居(山村聰)に渡すと出羽の国・新庄藩で隠密が殺されていて、狼たちに調査を依頼した。
条之介・菊次(田村亮)・大紋(佐藤允)・南美(渥美マリ)・仙三(なべおさみ)はバラバラで潜入を謀り、途中で金探しの権現(宍戸錠)と出会った。
菊次は借金で首つりを謀ったおみね(司美智子)を助け、父の彫金師が勘定奉行・須永(北町史朗)に連れ去られ帰らないと言った。
山形屋(杉山俊夫)に狼らが集まり、大紋が手に入れた地図の金山に潜入すると権現と会い、警備に襲われ埋蔵金が偽金と疑った。
須永はおみねを捕らえ、囮で菊次を捕らえるが、権現が来て公儀巡回士と言うが証拠がなく、菊次ら狼は須永に金鉱を案内させ埋蔵金を見つけるが地下牢に彫金師らと閉じ込められた。
仙三が牢を爆破して開けて逃げると、山崩れで金山は崩れた。


脚本:中村努
監督:森一生

第14話:1974年01月04日:くりから峠の決闘

狭霧(松尾嘉代)は配下に仇の青山伊賀守の加賀藩行きでの暗殺を命じたが病気だった。お蔦(野際陽子)が狼たちに行列一行からの警護の依頼を伝え、一味と狼らは加賀国境のくりから峠を目指し、大紋(佐藤允)は炎竜軒(丹波哲郎)と会った。
襲撃一味は峠に工事で通行止めの立て札を出し、穴を掘って空気穴から槍で行列を突き刺す計画を進めた。
条之介(村野武範)・菊次(田村亮)・大紋らは会った襲撃一味が姿を消した事が不思議で、病気の狭霧は条之介に助けられたが姿を消した。
行列一行が近づき、3人は峠に行くと百姓の荷車が穴に落ちかかり仕掛けに気づき、行列一行と尾行していた南美(渥美マリ)と大砲を持った炎竜軒が来て、道に大砲を撃つと隠れていた襲撃一味が現れ斬り合いになり、隙に行列一行は通りすぎ、狭霧は間に合わなかった。


脚本:中村努
監督:森一生

第15話:1974年01月11日:異聞女人の館

以前大奥にいた越後屋の娘・おたえが尼僧らに殺され、町方探索が2人が見た。
お蔦(野際陽子)が狼らに、おたえの許嫁・清七から依頼で延寿院とその裏のおようの方が放楽の世界に連れ込んでいると言い、御隠居の依頼で延寿院の調べを依頼した。
仙三(なべおさみ)は鳥追い女に掏られ後をつけると条之介(村野武範)に会い、2人の尼僧が清七の死体を運び寺で7人に増えた。
お蔦はおようは僧・辻井(天本英世)の子で最近羽振りがよいと言った。
おようの行列が延寿院に入り、将軍の子(実は辻井の子)を孕み、盆の一族は残り7名(水上竜子・相川圭子・高樹蓉子・潤ますみ・中島葵)で世に出る機会と言った。
南美(渥美マリ)と菊次(田村亮)は延寿院の信者として忍びこむが、南美は捕らえられ菊次も襲われ南美の元に連れこまれたが、町方探索が2人来てその好きに逃げた。
玄庵(長門勇)が棺桶に仙三を隠し延寿院本堂に持ち込み、仙三は延寿院を爆破し、狼らは盆の一族を戦い皆斬った。


脚本:鈴木生朗
監督:黒田義之

第16話:1974年01月18日:紅蜘蛛の復讐

罪人駕篭が襲われ、警護の役人・仙波(藤岡重慶)は偽物を立てて処刑し、それを娘・お秋(京春上)が見ていた。
お蔦(野際陽子)が狼らに御隠居(山村聰)の依頼で奉行所の牢内の生き残り盗賊に会う指示を出し、条之介(村野武範)と菊次(田村亮)が潜りこんだ。
盗賊一味は五郎蔵(見明凡太朗)と仙波と日向屋(長谷川弘)が金の隠し場所を探す相談をして、仙波は牢の巳之吉を責め殺し、その後に条之介と菊次は放免された。
条之介は日向屋と仙波が仲間と考え定次(木村元)も居て、条之介と菊次は仙波を呼び出し巳之吉から聞いたと言った。
お秋は日向屋に捕らえられ、狼らの隠れ家を話し浪人が押し込むが返り討ちになり、お秋は実は五郎蔵の娘で一味と日向屋を殺し山に行き、狼らは罠としりつつ山に追い、仙波を殺し、お秋と五郎蔵一味と戦い斬った。


脚本:荒木芳久・中村努
監督:安田公義

第17話:1974年01月25日:くノ一故郷に死す

尾張中納言(亀石征一郎)が伊勢屋(睦五郎)から新式鉄砲を購入し百姓を試し撃ち後に大量に注文した。
御隠居(山村聰)の依頼で狼らは伊賀に行き、そこは南美(渥美マリ)の故郷で里帰り行列を装い、庄屋や朱実(夏純子)は疑うがおばばが憶えていた。
仙三(なべおさみ)は屋敷を調べ、男が少なく山に行っており、菊次(田村亮)は鍛冶屋の老人が鉄砲を作っているのを見、伊勢屋は老人を殺し鉄砲小屋は守ると言い尾張中納言の念書を見せた。
知った南美は忍び姿で小屋を探し、朱実が追い、狼も追い、南美は幼馴染みの源太が伊勢屋と知るが新型鉄砲に殺され、狼らは鉄砲小屋を襲い一味を斬り、仙三は小屋を爆破した。
江戸へ戻る狼らに朱実がついて来た。


脚本:服部佳
監督:池広一夫

第18話:1974年02月01日:大奥地獄花

御隠居(山村聰)は狼らに大老・坂井能登守殺しを依頼された。
玄庵(長門勇)は狙われた伊海屋(川合伸旺)へ娘・おすま(高樹蓉子)の禁断症状の診察に行くと知らないと言われ帰りに襲われた。
菊次(田村亮)は忍び込みおすまが阿片注射をし医師から能登守の依頼と聞き、伊海屋は大奥に行き高僧(加藤嘉)からおすまを殺す指示を受けたが、菊次がおすまを攫うが玄庵は阿片で記憶がないと言った。
伊海屋は阿片の運び人の鼈甲屋・紫堂を攫った、伊海屋と高僧は投げ文で呼び出され玄庵・条之介(村野武範)・朱実(夏純子)に殺され、能登守は菊次に殺された。


脚本:石森史郎
監督:黒田義之

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