日本巌窟王(3)

スタッフ

原作:アレクサンドル・デュマ・ペール
脚本:小野田勇
監督:岸田利彦・高野喜世志・松本美彦・田中賢二・池村憲章

19:死闘さそり狩り

諏訪左源太(東野英心)の死は葵月之介(草刈正雄)の行為と取られ、松平伊豆守(金内吉男)が水野十郎左ヱ門(林与一)を責め、水野は坂部三十郎(深江章喜)と朝比奈段平(和田一壮)と天草右京(志垣太郎)と告げ、右京は伊豆守と仕官を条件に繋がり、右京は水野の妹・菊路(片平なぎさ)に夫婦になりたいと告げた。
真美(三林京子)は月之介から人を斬り返り血を浴びる夢を聞きどこまでも付いて行くと答え、月之介は肥前屋徳兵衛(安部徹)に商人としての復讐を考え探り、肥前屋は大商人になり恨む者も多く唐犬権兵衛(沢竜二)と放駒四郎兵衛(団巌)は火付けを捕らえると田島屋次男で、肥前屋は紀乃國屋蹴落としを考え訪れ番頭・松造(高橋征郎)と女将・お梶(沢村貞子)に会うが借財の手助けは断られ、借金証文で返済を求めた。
月之介は肥前屋が紀乃國屋を狙うと知り、肥前屋は権兵衛と四郎兵衛に巌窟王が逆恨みされ護衛を頼み蠍(綿引洪)が来て月之介の首に賞金を掛け、坂部と朝比奈らが神谷十太夫(有川博)に会い、十太夫は水野が来ず不満で寡黙になっていた深雪(山本みどり)を問い、紀乃國屋に不幸が重なり美濃屋(中村俊一)から娘・お光(光丘真理)の破談を言われ受け、大阪から紀乃國丸難破の知らせを受けた。
紀乃國屋に乗り込む肥前屋を月之介が見て去り、蠍が尾行し勝負に呼び出し、白頭巾と蠍が一騎討ちし死闘の末に蠍が斬り殺された。


監督:岸田利彦
脚本:小野田勇

20:黄金の挑戦

葵月之介(草刈正雄)は真美(三林京子)の傷の手当てを受け、黙っていたと言われ心配させたく無かったと答え、神谷十太夫(有川博)は肥前屋徳兵衛(安部徹)から蠍が斬られたと告げ、深雪(山本みどり)は十太夫に呼ばれ梅乃(河内桃子)を連れろと言われ断り、十太夫は水野十郎左ヱ門(林与一)と朝比奈段平(和田一壮)に会い真相を話すと告げた。
水野と坂部三十郎(深江章喜)は十太夫の変化を話し天草右京(志垣太郎)が批判すると、唐犬権兵衛(沢竜二)と放駒四郎兵衛(団巌)が来て肥前屋の用心棒と聞き、玄達(三木のり平)が旗本と町奴の競争を見て、茶店娘から連絡文を受け取りお吟(水谷良恵)の新しい隠れ家に行き最近の事は判らず書けないと言い、肥前屋を見張った。
月之介は絵師を名乗り紀乃國屋を訪れ番頭・松造(高橋征郎)から主人の死を聞き、お梶(沢村貞子)に会い昔の恩義を話し恩返しで呂宋から帰り貴族と言い、紀乃國屋の悪い噂を尋ね真実と聞き恩返しの機会が与えられたと言い肥前屋に借財は返すと言わせ、お梶は船が爆破されたと言う肥前屋を疑り返すと答え、月之介はお梶に肥前屋を壊す方法を尋ね金は出すと言った。
月之介は真美に狙いを告げ肥前屋が爆破と言ったと疑り、真美は阿久里(宮下順子)に尋ねると告げ、十太夫は梅乃が居なく人質にしなかったと後悔し深雪を責めた、深雪は息子・十太郎(田崎哲也)になぐさめられ、玄達は肥前屋を調べ権兵衛らに見付かり顔を見て間違いと言われた。
月之介は娘・お光(光丘真理)に夢と言われ、肥前屋はお梶から3万両を返され驚き、玄達は月之介に声を掛けられ、天草右京に狙われ闘った。


監督:岸田利彦
脚本:小野田勇

21:勝負十万両

葵月之介(草刈正雄)は天草右京(志垣太郎)の挑戦を受け玄達(三木のり平)の見守る中で闘うとお夕(浜木綿子)と襄馬(寺田農)が来て止め、真美(三林京子)は右京が襲ったと聞き驚き、右京はお夕と襄馬と口之津道軒(信欣三)に問われ徳川家光に仕官を告げると騙されていると言われたが自由に生きると答えた。
玄達は月之介にお吟(水谷良恵)を話し、真美が捜索に行くのに供をし六郷屋敷を探り阿久里(宮下順子)の行列に会い仮病の玄達と真美が屋敷内に入り、加賀屋と越後屋が紀乃國屋・お梶(沢村貞子)と月之介から肥前屋徳兵衛(安部徹)が買い占めている米を扱う為に船を借りたいと頼まれ引き受けた。
真美は阿久里の酒の相手を求められ佐渡組頭・朝倉帯刀(汐路章)が来た、真美は帰り月之介に伝え、月之介はお夕と会い弟・右京を止められず志が薄くなったと聞き心を寄せられると自身の運命を告げ、お夕は襄馬から気持を受け開けられたが拒んだ。
神谷十太夫(有川博)は深雪(山本みどり)に寺に裏盆に参る梅乃(河内桃子)を人質にすると告げ、肥前屋は米を積んだ千石船が3捜入ったと聞き唐犬権兵衛(沢竜二)と放駒四郎兵衛(団巌)らに妨害をさせると白頭巾が現れ唐犬に肥前屋の悪行を告げ髷を切り落とした。
月之介はお梶に金を預け長崎に行くと言い、深雪と梅乃が十太夫に捕らわれた。


監督:田中賢二
脚本:小野田勇

22:火の女お夕

葵月之介(草刈正雄)と真美(三林京子)は墓に参り復讐を誓い和尚・覚禅(三津田健)から預けた財宝を話し梅乃(河内桃子)が連れ去られたと聞き、神谷十太夫(有川博)は梅乃と妻・深雪(山本みどり)を監禁し息子・十太郎(田崎哲也)が助け様として十太夫と言い合い、肥前屋徳兵衛(安部徹)が十太夫に来て言いがかり佐渡の品の密輸を話し朝倉帯刀(汐路章)が渋っていると言った。
十太夫は阿久里(宮下順子)に帯刀の懐柔を求め、肥前屋は唐犬権兵衛(沢竜二)と放駒四郎兵衛(団巌)に文句を言うと頭を丸め約束を反故にすると言われ、水野十郎左ヱ門(林与一)は十太夫から人質を見せられ小屋に爆裂弾を仕掛けたと聞き坂部三十郎(深江章喜)や朝比奈段平(和田一壮)に話し、月之介は玄達(三木のり平)と屋敷に来て罠と知り、水野が待ち十太夫に腹を立て月之介が小屋に入ると爆薬師が鍵を掛けるが水野と玄達が3人を助け出し、水野が小屋を爆発させ深雪は十太郎に戻った。
お夕(浜木綿子)が口之津道軒(信欣三)と襄馬(寺田農)ら仲間に十字衆解散を告げ志を忘れ盗賊になり裏切りが出て、頭領・お夕も弟・天草右京(志垣太郎)に裏切られたと述べた、十太夫は深雪を責め斬ろうとすると十太郎が庇い、襄馬が十太夫に月之介を呼び出すと告げた。
月之介は真美から襄馬の手紙で呼び出され、十太夫は坂部に罠を伝え全員斬れと言うと聞き、月之介がお夕ら十字衆に行き襄馬が知らせたと言うと町方が囲み、襄馬が坂部らに斬られ、右京が月之介と立ち合い坂部らにお夕が狙われ助け闘い自害し、月之介とお夕が逃げるが囲まれお夕が白頭巾姿で身代わりになり散って行った。


監督:松本美彦
脚本:小野田勇

23(e):南海の虹

水野十郎左ヱ門(林与一)は自分の屋敷に戻り妹・菊路(片平なぎさ)に会い坂部三十郎(深江章喜)も朝比奈段平(和田一壮)も死んだと言い、天草右京(志垣太郎)は天草四郎の弟で大望を持ったが姉・お夕(浜木綿子)の危機に情に負け自害したと言った。
葵月之介(草刈正雄)はお夕の身代わりで逃げれたと言い、真美(三林京子)と玄達(三木のり平)に坂部や朝比奈の死を話し神谷十太夫(有川博)への恨みは募ると言い、玄達は佐渡の悪行を晒したいと言うと月之介は爆破という手段が続くと考えた。
真美と玄達は阿久里(宮下順子)を訪ね、玄達は去らされ真美は阿久里に言い寄られ朝倉帯刀(汐路章)が来ると言うと、肥前屋徳兵衛(安部徹)の持ち船の名を聞き阿久里は言い寄ると嫌い佐渡に行っていると聞き黄金の延べ棒を見せられ、玄達から月之介に騒ぎを起こし黄金の延べ棒を奪い逃げると伝え逃げた。
月之介は若年寄・朽木民部少輔(浜田光夫)に黄金の延べ棒を阿久里に元に有ったと見せ金に見せかけた銅で、肥前屋が御用船に偽を乗せ爆破させる計画で江戸で捕らえると述べ、松平伊豆守(金内吉男)は佐渡での難破の知らせを聞き、月之介と朽木は肥前屋の船が先に出たと知った。
肥前屋と帯刀が船で江戸に着くと、船奉行・向井隼人正(松枝錦治)が来て朽木が帯刀と肥前屋を捕らえ黄金の延べ棒を見つけ、帯刀が自害し肥前屋が言い逃れるが捕らえられ、伊豆守が証拠の品で十太夫を追及し政治は金と言われ阿久里も関わると言われた。
牢の肥前屋を十太夫が訪ね助けると言い酒を渡し飲んだ肥前屋死に、朽木が伊豆守に十太夫が犯人と言うが隠され、お吟(水谷良恵)が玄達に不満と言うと絵草紙を出すと誘われ江戸にばらまき、十太夫は伊豆守に退職と伊豆の寺に蟄居を命じられ、玄達が十太夫を見張ると水野が十太夫が自分を用心棒に伊豆に行くと伝え、十太夫は深雪(山本みどり)にも行く先は言わなかった。
水野と十太夫が旅立つと、月之介が現れ十太夫と立ち合い斬り殺し水野が見届けた、月之介と真美と梅乃(河内桃子)が父の墓に参り、梅乃が残り月之介と真美は日本を抜け出し追われる事なく生きると言い、大久保彦左衛門(西村晃)が水野を訪れると切腹の準備をし最期と言い舞い、月之介と真美は日本を旅立った。


監督:高野喜世志
脚本:小野田勇

感想:

大復讐談だが、もっと簡単に殺せるとも思える。
黒幕と復讐相手と刺客が乱れ闘う。
黒幕と巻き込まれ役は、すっきりしない。
復讐談には付きものだろう。

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