「妻は、くノ一」

キャスト

雙星彦馬(市川染五郎)
織江(瀧本美織)
松浦静山(田中泯)
雅江(若村麻由美)
川村真一郎(和田聰宏)
雙星雁二郎(梶原善)
西海屋千右衛門(堀部圭亮)
宵闇順平(梨本謙次郎)
原田朔之助(中村靖日)
お蝶(黒川智花)

スタッフ

演出:山下智彦
脚本:金子成人
原作:風野真知雄

第1回「織姫と彦星」2013年4月5日

1824年、平戸藩士・雙星彦馬(市川染五郎)は海と天文しか興味がなく独り身だったが、七夕の夜に妻・織江(瀧本美織)が嫁いできた、しかし新婚生活も1月で織江は姿を消し、3月後に彦馬は織江を探しに旅に出た。
江戸の西海屋で旧友の千右衛門(堀部圭亮)は平戸藩前藩主・松浦静山(田中泯)から妻は幕府の密偵で彦馬は知らず、相手も人選を誤ったと言った。
彦馬は望遠鏡のみを持って江戸に着き千右衛門を訪ね、平戸藩出入りの南町奉行所同心・原田朔之助(中村靖日)と会い立花家の娘誘拐犯から娘は戻ったが手掛かりがないと聞き月の位置で場所が判ると言った。
桜田屋敷にお庭番がおり、川村真一郎(和田聰宏)は平戸藩に密偵を入れたが1月で引き揚げ、支配・奥寺は平戸藩を見せしめに取りつぶそうと企み松浦静山を襲うが原田が止めた。
浅草 ・平戸藩上屋敷のお弓(佐藤めぐみ)と山椒売りに化けた織江が連絡を取るが、付近で藩の武士に襲われ逃げて、川村に初めから判っていたようと伝え屋敷内の住まいに戻った。
病がちの母・雅江(若村麻由美)は勤めは言わない織江の様子から、平戸の妻としての潜入を見破り、織江は振りをしただけと答えた。
原田は彦馬を立花家の娘・ゆうに会わせ、彦馬は近くに火事があった事から場所と時刻を知り、大きな部屋の2階と風向きと香の匂いで家を突き止め、原田は立花家の弟を捕らえた。
彦馬は千右衛門から平戸藩屋敷で松浦静山に引き合わされ、妻・織江は密偵で現れば斬ると言われ、彦馬は楯になると答えた。
川村から彦馬が江戸に来たと聞いた織江は雅江に、夫だった男が江戸に来たと言い長屋を遠くから見た。

第2回「あやかし」2013年4月12日

彦馬(市川染五郎)は妻・織江(瀧本美織)を探すため望遠鏡を有料で見させるが西海屋(堀部圭亮)や同心・原田(中村靖日)の止められ、法春寺の僧(織本順吉)に寺の寺子屋で教える事を紹介された。
寺子屋の師範が決まるとそこで太郎吉と知り合うがその子は迷子で長屋の住人に育てられ、彦馬は親探しをする。
立花家の娘・ゆうも彦馬の寺子屋に変わった。
静山(田中泯)の平戸藩下屋敷では夜に祭囃子が聞こえ火の玉が出ていて、西海屋や彦馬に「あやかし」と言うが彦馬は調べ始めた。
川村(和田聰宏)は弓(佐藤めぐみ)が平戸藩下屋敷に織江も入る事を望んでいると伝えるが、危険を感じた織江は毒キノコを食事にしこみ母・雅江(若村麻由美)と病気になった。
彦馬は寺小屋の子供たちに町で見るものを教える方針で、火の玉と祭囃子が遠くから聞こえる謎解きをした。
彦馬は偽りで静山の名で呼び出され襲われるが、回復した忍び装束で顔を隠した織江に救われ、静山から「あやかし」に近づくなと言われた。
織江は雅江に平戸の夫が江戸に来たと伝えた。

第3回「歩く人形」2013年4月19日

平戸藩を調べるため、川村(和田聰宏)の命で織江(瀧本美織)は飯炊きとして静山(田中泯)の下屋敷に入るが、雅江(若村麻由美)は静山は剣の達人の文人でするどいと注意した。
静山は飯の炊き方から新しい飯炊きの織江を知り織江は下男もどこかの忍びと知った。
静山は夜になると歩く唐人人形を入手し、正月に上屋敷に出掛けた時に、彦馬(市川染五郎)に謎を解かすが、夫を見るため織江が天井裏に忍ぶと誰かが彦馬を襲い助けた。
上屋敷でお弓(佐藤めぐみ)が静山に密偵と見破られ切り殺され、彦馬は顔を見るが妻で無かった。
川村は織江に妻に求めるが、川村を慕っていたお弓の死後で惨いと断った。
彦馬は静山に人形は動くのでなく、揺れていると言い中に振り子状のものが入っていると説明し、静山はあえて中を調べ無かった。

第4回「忍びの宿命」2013年4月26日

オランダのカピタンとシーボルト一行が江戸に来て、面会希望が多いが静山(田中泯)も面会が許された。
原田(中村靖日)は盗人が井戸に投げ込んだ物の引き揚げに悩んでいた、重く井戸に有毒なものが有って人が入れなかった。
下屋敷に西海屋(堀部圭亮)と彦馬(市川染五郎)が呼ばれると、静山に年上の彦馬の養子・雙星雁二郎(梶原善)が来ていて南蛮船の難破船の処置を連絡していた。
お蝶(黒川智花)は下男がつきまとい織江(瀧本美織)と連絡が取れないと川村(和田聰宏)に報告し、川村は宵闇順平(梨本謙次郎)にカピタンの宿に忍びこみ、面会者を調べる命を出した。
シーボルトと面会の静山に同行した彦馬は蒸気で動く船に興味を持ち、彦馬が静山の信が高いと知った川村は、織江の報告に疑念を持ち、雅江(若村麻由美)に自分への嫁入りの話をするが身分違いと言われた。
静山の屋敷で織江は下男に襲われるが正体を隠し黙って受け入れたが、静山から飯の味が変わったと詰問された時に元旦の襲撃犯が下男と言い、下男は捕らえられるが奉行所が引き取りに来て、下男は殺され奉行所の忍びと判った。
彦馬の意見で、井戸から投網で象の置物が引き揚げられた。
雅江は織江に川村が疑っていると繋ぎを取ったが、順平が見張っていた。

第5回「いのちのお守り」2013年5月3日

雁二郎(梶原善)と静山(田中泯)は南蛮船の改造を話し書物に書き込んでいた。
彦馬(市川染五郎)は1両小判を15文で客に売り川に投げさせる男と出会い、それを寺子屋の子・藤松(松本金太郎)が川に潜い拾っていたが、怪我の父と藤松に彦馬は代わりの商売を考えた。
順平(梨本謙次郎)は織江(瀧本美織)を見に下屋敷に忍び、お蝶(黒川智花)は織江に見張られていると教えた。
寺子屋で藤松が怪我をして立花家の娘・ゆうは自分のせいと塞ぎ、立花家を訪れた彦馬は首の取れた狸の置物を見た。
雅江(若村麻由美)は織江に勤めを果たし平戸の夫を斬れと言った。
彦馬は流し雛から小判の代わりに狸の置物に女装の藤松が入り重いものを投げさせる商売を思いつくが、幾度かする内に浪人に言いがかりされて斬られそうになったが、織江の思い出のお守りを離さず、偶然それを織江が見た。
上司の川村(和田聰宏)から疑われた織江は、静山の部屋から南蛮船の書き込みのある書物を盗み屋敷を出て、静山は気づいた。
彦馬は子供も救えないと剣術の稽古を始めた。

第6回「つぐない」2013年5月10日

平戸藩下屋敷から出た織江(瀧本美織)は川村(和田聰宏)に、彦馬(市川染五郎)が毎日剣術の稽古に来るので会いそうで危険と言った。
静山(田中泯)は軍艦建造の書き込み書物を盗まれ、幕府の手に入れば平戸藩は危ういと言い、同じ頃に屋敷から消えた飯炊きお里を疑うが、彦馬はその女が織江と確信するが静山は彦馬に対策を命じた。
織江は証拠の書物を川村に渡しておらず、彦馬に害を悩む織江に母・雅江(若村麻由美)は叱るが、川村はお蝶(黒川智花)に2人の見張りを命じ、お蝶は雅江に自分以外にの監視がいると伝え織江が雅江が平戸から帰った後で産まれた事から父は誰か聞いた。
雅江は織江にもう一度下屋敷に忍びこみ書物を盗みだせと命じ、受け取った川村は自分の嫁になれと言った。
織江は忍びを抜けるしかないと決心し雅江に伝え、決行まで覚らせるなと言われた。
書物は老中に見せて静山を潰す策が進み、彦馬は静山に自分のやり方で対処すると言った。

第7回「身も心も」2013年5月17日

静山(田中泯)から書物を織江(瀧本美織)が盗んだと知った彦馬(市川染五郎)は、同じ書物の写本を書きこみを含めてつくり本屋に売る事を思いつき写本を始めた。
織江の彦馬への思いを知った雅江(若村麻由美)は娘と忍びを抜けることを決意して計画を立てた。
幕府が静山を詮議する日が近づくが、川村(和田聰宏)は同じ書物が街中にあると情報が入り詮議は取りやめになった。
雅江が家を出て、織江もお蝶(黒川智花)から姿を消し、川村は手下に討伐命令を、お蝶に彦馬殺害を命じた。
雅江は織江に共に抜けた理由を20年前の思いを果たすためと言い、お蝶は彦馬を襲うが織江が助けお蝶を斬るが織江は彦馬を近寄せず消えた。
雁二郎(梶原善)は彦馬に自分も平戸藩の忍びで、その厳しさを説いた。

第8回(最終回)「いつの日か」2013年5月24日

織江(瀧本美織)が仲間を殺す所を見た彦馬(市川染五郎)はショックから立ち直れなかった。
川村(和田聰宏)は深川屋敷に平戸藩の忍び・雁二郎(梶原善)がいると知り探索する事にして、静山(田中泯)は認めた。
川村を暗殺する以外ないと覚悟した織江と雅江(若村麻由美)は、そこで待ち伏せた。
老中代理と川村一味が、屋敷を調べると織江と雅江が川村を狙い戦いになった。
知らせを受けた静山と彦馬が屋敷に来ると、雅江が川村と戦い相討ちながら深手を負って逃げた。
織江を追った彦馬は、傷ついた雅江を静山に運び、雅江は笛を渡し静山は織江が自分の娘と知った。
彦馬は「いつの日か」と書いた文を見つけた。

感想:

ある程度予想通りの展開だが、まだ途中です。
彦馬と織江は、逆の夫婦か。
やや、ドラマは詰め込みすぎにも思えます。

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