「八百八町夢日記1」

キャスト

北町奉行・榊原主計頭忠之(里見浩太朗):浪人・榊夢之助
鼠小僧(次郎吉)(風間杜夫)
与力・観音寺伝蔵(長門裕之)
同心・八田真四郎(船越栄一郎)
次郎吉の恋女房・お初(未來貴子)
小料理屋の女将・おりん(中原理恵)
元盗賊・平吉(森川正太)
お松(立原ちえみ)
林備前守(佐藤慶)

第13話:1月23日:幻の旅路

鮫蔵と楢平が花木源之丞(清水健太郎)を待ち伏せ金を脅しとろうとして鮫蔵が斬られ、奉行は観音寺(長門裕之)と八田(船越栄一郎)に強請相手と会っていたと言った。
榊(里見浩太朗)は次郎吉(風間杜夫)とおりん(中原理恵)に武士が気になると言い、次郎吉はお初(未來貴子)が屋台の鹿蔵(森塚敏)と親しく、おりんは芸者から武士が吟味役で偉いと聞き、観音寺と八田は花木と妻・ひずる(麻生美衣)と息子・信吾とを見て花木の父が鹿蔵の可能性を考えた。
楢平は黒川主膳(勝部演之)らに花木を父の事で強請っていたと告げ鹿蔵を呼び出し、ひずるは花木から実父の事を聞き、花木・父(永井秀明)も知った。
次郎吉は鹿蔵から花木の父で、楢平から脅されていると聞き、花木・父が黒川に斬られおりんが目撃し、奉行は花木と鹿蔵を裁き後を息子・信吾に継がせた。
奉行は黒川一味を斬り捕らえ、信吾をひずるに任せ、花木は鹿蔵と遍路に出た。


脚本:和久田正明
監督:松尾正武

第14話:1月30日:ねの字小僧参上

火盗改め・島田要十郎(清水章吾)は大店の女中・お春(塙紀子)に戸を開けさせ盗賊が押し入り皆殺しにして「ねの字小僧参上」と残し、八田(船越栄一郎)はお春を見つけた根付けを持つが記憶を失いおりん(中原理恵)に預け、榊(里見浩太朗)は次郎吉(風間杜夫)に上方での捜査を頼んだ。
平吉(森川正太)は友造に首領の遺言を破った者を聞き、般若の政(片桐竜次)に仕事に誘われ背後に黒幕がいると聞き、政を探した。
榊は政をつけ、源蔵(小田部通麿)の仲間に入りたいと言い、源蔵はお春の始末を言い、おりんとお春が出かけ、狙った政を平吉が止めお初(未來貴子)と親しいおりんも盗賊かと疑い、事情を知った榊とおりんは平吉に全て話し仲間に入れた。
榊は源蔵にお春を殺したと告げ、平吉は源蔵が島田に会い榊に押し込みの罪をなする計画を聞き、島田と盗賊一味が土佐屋に押し込むと記憶を取り戻したお春が島田が戸を開け刺させたと言い、源蔵がお春を人質にしようとするが戻った次郎吉が防ぎ、奉行は斬り捕らえた。
次郎吉はお春を長崎の親戚に送るため旅だった。


脚本:小川英・胡桃哲
監督:松尾正武

第15話:2月6日:若同心よ胸で泣け

観音寺(長門裕之)は奉行(里見浩太朗)に太田屋への盗賊で大田黒が殺されたと伝え、八田(船越栄一郎)は殺害した又蔵(清水宏)をおぶん(菊池陽子)が見たと思うが見なかったと言い、八田は太田屋はケチで妻が実家に戻っていると聞いた。
牧原藩の内海小太夫(波田久夫)は観音寺に太田屋の様子を聞き、榊(里見浩太朗)はおりん(中原理恵)と平吉(森川正太)に太田屋の捜索を指示し、八田はおぶんに身寄りがなく様子が変で犯人を見たと思い、又蔵はおぶんを狙うが姿を消した。
遠州屋(穂積隆信)は太田屋に代わり牧原藩への出入りを狙い鳥越の清五郎(深水三章)と関わっていて、榊は清五郎に出入りし、八田はおぶんを見つけ折檻跡をみておりんの店に預けたが又蔵に見つかりお松(立原ちえみ)が人違いで怪我をし、おぶんは八田に又蔵の人相を言った。
清五郎に又蔵殺しを指示された榊は捕らえ牢に入れ、内海と遠州屋は榊を大川に投げ入れたがおりんと平吉が助け、内海と清五郎と遠州屋に奉行が来て悪事を暴き斬り捕らえ、おぶんは八田が好きになりかけ奉行の世話で他で働き始めた。


脚本:鈴木生朗
監督:斎藤光正

第16話:2月13日:次郎吉を愛した女

お静(小野沢知子)がねずみ小僧の墓に月命日に参るのを榊(里見浩太朗)とお初(未來貴子)が見た、初めて見かけたお才(蜷川有紀)をお初が追うのを観音寺(長門裕之)が見て中屋に入るのを見た。
八田(船越栄一郎)と榊は盗賊が現れたと聞き、平吉(森川正太)は源八(三角八朗)に牛若の虎蔵(内田勝正)の居場所を尋ね断られ尾行し旅籠で巳の吉(伊東達広)と会い榊がそこに行き、おりん(中原理恵)はお才を調べ、お才はお初にねずみ小僧は自分の中では生きていると言った。
巳の吉はお才を新田主膳(菅貫太郎)と虎蔵に呼び、榊と新田にお才が来てねずみ小僧の仇を撃つと言い中屋押し込みを狙うが、お才は止めたいが断られ盗賊が押し込むが戸を開けず斬られ、榊はお才をおりんにまかすが死に、新田主膳ら虎蔵一味を斬り捕らえた。


脚本:小川英・中野顕彰
監督:斎藤光正

第17話:2月20日:父は強かった

八田(船越栄一郎)は医師・神山正庵(山本亘)が仲間の友造の死に会い体の斑点を見つけ自分の父(楠年明)にも会ったと思いだした。
奉行(里見浩太朗)は八田・父の植木職人・半助殺害容疑事件をおりん(中原理恵)に探らせ、八田は正庵を毒殺と問うが否定し浪人に襲われおりんに助けられるがわざと襲わせたと言った。 榊(里見浩太朗)はおりんと平吉(森川正太)に正庵を探らせ、八田は父が調べていた間部伊予守義弘(北村総一朗)を疑った。
平吉は間部と正庵び捕まり新毒物の試しにされかけ、榊は間部に薬を売れと言い平吉と会い、観音寺(長門裕之)宛てに金の手配の手紙を送った。
八田は父に間部と正庵が罠を掛けたと知り屋敷に乗り込むが榊が土蔵に押し込み、観音寺は三河田原藩家老・山路が来て偽金とばれたがおりんが助けた。
奉行は、間部屋敷で皆を斬り捕らえ、八田は間部に父の仇を撃った。


脚本:小川英・井川公彦
監督:斎藤光正

第18話:2月27日:最後の涙

八田(船越栄一郎)は寺社奉行と捕り物をして、茂七は奉行が斬るが定八は逃げ、観音像が無くなった。
およし(友里千賀子)と暮らす巳之吉(三ツ木清隆)は盗賊容疑で逃げ、顔が潰されて殺され、およしは何も知らなかった。
平吉(森川正太)は榊(里見浩太朗)とおりん(中原理恵)に、故買屋に偽観音像を持ち込んだ男がいると伝え、榊とおりんが仏師に行くと殺されており、不審な男をおりんが尾行すると寺社奉行・土屋大炊頭(幸田宗丸)だった。
仏具屋に化けた榊が土屋に観音像を売りたいと持ち掛け、巳之吉は鎌田重蔵(福本清三)に観音像買い戻しを持ち掛けたが榊の事を聞き逃げた。
土屋は町人に寄進させた金で偽観音像を造り金を横領し、鎌田に巳之吉の口封じを言い、鎌田はおよしを人質にして巳之吉を呼び出し斬ったが、榊が来て鎌田を斬った。
奉行は土屋に乗り込み横領で捕らえた、巳之吉はおよしに隠れ蓑に使ったと言い涙を流し死んだ。


脚本:名倉勲
監督:金鐘守

第19話:3月6日:涙雨、おんな暦

石川八重(北原佐和子)は奉行所で奉行(里見浩太朗)・八田(船越栄一郎)・観音寺(長門裕之)に1年前に切腹した父の無罪を証明する印籠探しを依頼したが、時効まで4日だった。
榊(里見浩太朗)は八田に故買商・伊勢屋清兵衛(長谷川弘)の捜査を命じた。
右手が不自由なお千代(芦川よしみ)がおりん(中原理恵)の店に生け花に来て、榊が話す事を盗み聞いた。
おりんは伊勢屋と接して黒幕の存在を掴み、榊はお千代から夫殺しを聞くと償えば許しが得れると答え、お千代は掏摸は安全な場所に隠れていると言った。
伊勢屋はさそりの仙太を探す者がいるが行方が不明と津久田甲斐(御木本伸介)に伝え、榊と平吉(森川正太)は賭場を調べ、お千代は八重の水垢離を見た。
榊は安全な場所が牢と知り、仙太を解き放ち伊勢屋らが迎え殺すのを見て、津久田と伊勢屋に行き斬り捕らえた。


脚本:安藤日出男
監督:松尾正武

第20話:3月20日:祭り囃子が聞こえる

祭りでおきの(風祭ゆき)は夫・籐吉と息子・銀太と楽しむが盗賊とその追っ手の与力らにより、2人が川で溺れた。
おりん(中原理恵)は盗賊殺し現場で親しいおきのを見るが、榊(里見浩太朗)・次郎吉(風間杜夫)らと相談し、榊が恋仲の板前になるが、与力・槙原市之進(睦五朗)が強引に連続盗賊殺しの容疑で捕らえ、番所で責めた。
平吉(森川正太)は榊におりんとおきのの出会いを話し、夫と子の死の原因の盗賊と与力の顔を見ていると話した。
次郎吉は槙原が妾がおり多額の金を使うと聞き込み盗賊・竹蔵一味との関係を疑い、槙原はおりんを責めて竹蔵の隠し金の有り場を聞くが、盗賊が次々殺され、槙原はおりんを隠した。
おきのは榊に役人は信じられないと言うが、杉森屋庄兵衛(森章二)に見つかり襲われ、庄兵衛の隠れ家を言い、逃げておりんを助けるが斬られた。
槙原と庄兵衛らに奉行が行き、斬り殺し捕らえた。


脚本:小川英・山田貴美子
監督:松尾正武

第21話:3月27日:お人好し

仁吉(中西良太)は仲間の伊助から死の前に妻・糸に金鉱石を渡す様に頼まれ、八田(船越栄一郎)は相模屋茂兵衛(森幹太)が積み荷を盗まれたと聞くが一部と聞いた。
仁吉はおりん(中原理恵)の店に糸を捜しに来て、平吉(森川正太)は金を持っていると知り、おりんは榊(里見浩太朗)・次郎吉(風間杜夫)に金鉱石を言うと偽金作りが問題と榊は言った。
八田は相模屋を尾行し料亭で稲毛主膳(田中浩)と会うのを見て、平吉は仁吉を追い糸探しを知った。
おりんは糸を探し3人目と言われ娘・おけい(日向明子)の居場所を聞き、おけいを仁吉が訪ね金鉱石を渡そうとするが浪人に襲われおりんが助けた。
榊は相模屋に潜りこみ土蔵を見て、おりんは平吉から仁吉に糸の居場所を教えたと聞き、罠としり榊と仁吉を助けに行くが斬られ、黒幕と金山を聞いた。
野辺山藩屋敷に奉行が乗り込み、相模屋と稲毛を斬り捕らえ、榊とおりんはおけいと小石川療養所の糸を訪ねた。


脚本:小川英・蔵元三四郎
監督:金鐘守

第22話:4月24日:与力の娘

八田(船越栄一郎)と観音寺(長門裕之)は大工棟梁と畳屋の死を聞き「お崎御殿」建築からみと考え、榊(里見浩太朗)は次郎吉(風間杜夫)とおりん(中原理恵)に工事は平野屋重兵衛(田口計)が行ったと言った。
八田は殺害を疑い、娘と仲間と別の男らの喧嘩を止めると逃げ、娘は下駄屋で女装に着替え、次郎吉に作事奉行・梶山の捜索依頼した榊は観音寺の娘・千鶴(森岡いづみ)と言いお初(未來貴子)の母のいない娘の事を聞いた。
次郎吉は梶山と池田大弐(原口剛)と勘十郎の会話にもう1仕事と聞くがそれ以上は判らず、榊は能役者になり平野屋に近づいた。
観音寺と本心で話し合えない千鶴は仲間の家で勘定方の父親の死体を見つけ「御殿改修工事明細」を見つけ喧嘩相手も手伝い平野屋に乗り込むが浪人らに襲われた。
観音寺は「御殿改修工事明細」と千鶴との交換の手紙を受け出かけ、平吉(森川正太)が手紙を見つけ、次郎吉が千鶴らを助け、奉行は観音寺と千鶴に仕事が忙しいのは奉行のせいと謝った。
奉行は平野屋と作事奉行を斬り捕らえた。


脚本:鈴木生朗
監督:金鐘守

第23話:5月1日:海が匂う客

次郎吉(風間杜夫)とお初(未來貴子)が駆けつけると、男が繁蔵(遠山二郎)を殺害しおりん(中原理恵)と駆けつけたお松(立原ちえみ)の顔に驚いた。
繁蔵は割り符を持ち、榊(里見浩太朗)は次郎吉・おりんと抜け荷関係を調べ、勘定方・相原和次郎(石山律雄)は浅井屋彦十(野口貴史)・唐津屋島兵衛(牧冬吉)らと犯人が不明で抜け荷を控える相談をし、肥前屋ゆかりを警戒したが彦十が殺された。
お松は波平(長門勇)と知り合い互いの境遇を話し、榊らは手口から連続殺人と考え、次郎吉は波平からお松が死んだ娘に似ていると聞いた。
相原と唐津屋は権藤対馬(江見俊太郎)に肥前屋ゆかりと伝え、次郎吉は相原が長崎から来たばかりと知り、榊は唐津屋に乗り込み用心棒に売り込むが権藤に会い相原に偽と見破られ逃げた。
次郎吉は唐津屋で抜け荷を見つけ、波平は唐津屋を狙うが短筒で討たれ娘が元与力の相原に殺されたと告げ死に、一味は抜け荷を唐津屋から権藤の屋敷に隠すが奉行が来て暴き、一味を斬り捕らえた。


脚本:鈴木生朗
監督:山下耕作

第24話:5月8日:道楽息子の涙

辻斬りで備前屋が殺され、八田(船越栄一郎)と観音寺(長門裕之)は1月前の越後屋殺しと同じと考え、榊(里見浩太朗)は次郎吉(風間杜夫)とおりん(中原理恵)にどちらも道楽息子がいて、その後どちらも騒ぎになっていて、次に狙われる者を探した。
榊は鶴亀屋幸吉(西山浩司)と遊び、幸吉と鶴亀屋清兵衛(小島三児)は実子でなく次男・三次がしっかり者で追いだされると考え、幸吉は榊を高利貸しの八尾銀と浪花屋喜助(高野真二)と眉月新左(出水憲)に会わせ金をかり榊にも勧めた。
榊は浪花屋は乗っ取り屋と考え、幸吉の勘当の噂を広めると幸吉は浪花屋に呼びされ借金返済を求められ「死に倍返し」に捺印させられ、聞いた榊は座敷牢に捕らえられたが次郎吉が助けた。
幸吉は自分の家に盗みに入り清兵衛に入り互いの気持ちをぶつけ会い、奉行所に訴えに行くが一味に止められた、一味の所に奉行が現れ悪行を暴き斬り捕らえた。
幸吉は雲水の修行に出た。


脚本:小川英・渡辺良二
監督:山下耕作

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