「銭形平次:3」

キャスト

銭形平次(風間杜夫)
お静(宮崎美子)
八五郎(木場勝己)
おとめ(浅利香津代)
三輪の万七(左とん平)
清吉(森川正太)
紋三(井上博一)
笹野弥三郎(萬屋錦之介)
笹野絹(岸田今日子)
工藤(潮哲也)(第19話から)
お桂(田中好子)(第28話から)
城太郎(高橋友之)(第28話から)

スタッフ

原作: 野村胡堂
監督: 斎藤光正・澤田幸弘・宮越澄・小澤啓一・手銭弘喜・藤井克彦・高瀬昌弘
脚本: 小川英・胡桃哲・鈴木生朗・和久田正明・井川公彦・安藤日出男・渡辺良二・岡田光治・山本真帆
1987年1月6日から同年12月22日

第25話:9月22日:見知らぬ亭主

小料理屋・水月で女中が男・巳の助の死体を見つけ、眼紙をつけた歯磨き売りが直ぐに帰ったと証言した。
お静(宮崎美子)は小間物屋もみじ屋・おとよ(山本みどり)から秀次(速水亮)と一緒になり1年で古い知り合いを呼び会を開くと言った。
万七(左とん平)らは歯磨き売りを探し、平次(風間杜夫)と八五郎(木場勝己)は巳の助を調べ家の畳下に金や簪らを見つけ、国松が覗き逃げたがまた来ると張り捕らえ、役者・雨之丞(梅津栄)を脅した分け前を取りに来たと言い、平次が簪を聞くともみじ屋で買ったのだろうと聞いた。
おとよは秀次から聞いていた板前でなく、袈裟三(山田吾一)が度々秀次から金をせびり、お静はおとよの様子が変と平次に話し、平次はおとよから袈裟三の事と秀次が仕事を度々変わっていたと聞いた。
おとよは秀次から逃げようといわれ、平次と八五郎は長崎の人別帳に袈裟三・秀次・巳の助が700両盗んだと見つけ、秀次と袈裟三が揉めおとよが袈裟三を刺し、平次と八五郎が来て秀次が巳の助殺害で捕らえた。


脚本:和久田正明
監督:斎藤光正

第26話:9月29日:旅立ち

万七(左とん平)らが江戸所払いの朝吉(中西良太)を見つけ、宿の女将が平次(風間杜夫)と八五郎(木場勝己)に客・粂蔵(金井大)がゆり(吉田忍)の破談の返す結納金10両を盗まれたと言い、かつお節の忘れ物を取りに戻った朝吉が12両持ち自分が盗んだと言った。
平次は筆頭与力・笹野(萬屋錦之介)に疑問を言い内容は判るが3日後に処刑と言い、平次は八五郎を2両の入手先調べに、紋三(井上博一)を粂蔵を調べに行かせた。
平次は朝吉が火の不始末で捕らえられた西川屋(大宮悌二)で朝吉が殺せないと言われ、当時の調べが疑問と感じ、引き回しで顔を知った者を探す事にし、2年前に島屋(金井大)で一緒だった三木助(中西良太)と似ていると言い伸吾(市川好郎)と横領を疑われて三木助のみが止めさせられた。
八五郎は鎌倉街道で大金で三木助が遊んだと知り、平次は江戸の途中の西川屋馴染みの店を調べさせ、紋三は粂蔵がゆりに内緒で借金に使ったと調べ、笹野は処刑を半日だけ延ばせると言った。
平次は島屋で伸吾の居場所を聞き会いにいった太市を尾行し、遊んでいた伸吾から三木助を騙したと白状させ、八五郎は西川屋から火付けの身代わりに20両渡したと突き止めた。平次は処刑場の三木助に生きる気を持てと過去の身代わりを次げ、粂蔵が10両はなかったと言い、皆が傷ついていると言うと、三木助は何も盗んでいないと言った。


脚本:小川英・山田貴美子
監督:手銭弘喜

第27話:10月6日:命くれない

長屋衆と松造(石田弦太郎)は出て行く、おみつ(一柳みる)とおちよ(後藤慎好)母娘を見送った。
万七(左とん平)と清吉(森川正太)は富くじが大倉屋扱いになったと話し、錠前師・力助を捕らえたが誰かに殺された。
平次(風間杜夫)は松造に力助の事を聞き、松造はおみつがおちよを国に預け廓にいると知り訪ねるが大金の工面に困り、平次は大倉屋から徳兵衛が最近辞めたと知り、おちよを見つけお静(宮崎美子)に連れて行き迷子札から松造に連絡すると引き取った。
松造は大黒屋久兵衛(和崎俊哉)を追いはぎしようとして失敗したが、錠前明けに引き込んだ。
平次は松造を心配しつつ、大倉屋が襲われると張り、大黒屋一味と松造が来て鍵と金を交換した後に松造が襲われ、平次は大黒屋一味と闘い奉行所の応援で捕らえ、松造は平次に金を託しおちよに看取られ死んだ。


脚本:名倉勲
監督:手銭弘喜

第28話:10月20日:十手返上

平次(風間杜夫)とお静(宮崎美子)が不景気で心中が多いと話すと八五郎(木場勝己)がたばこ屋の後家・お杉と近江屋で、平次は殺されたと考えた。
近江屋の息子・与吉(安藤一夫)は詐欺にかかったと言うが内容は法に触れると言わずおいと(比企理恵)を見かけ、お桂(田中好子)と城太郎(高橋友之)はふさぎ込む甚内(坂東太三郎)を見て「巴屋」とつぶやくのを聞き巴屋の前で首吊りするが巴屋嶋蔵(内藤剛志)や伊佐治(片桐竜次)は無関係と言った。
八五郎はおいとを尾行し兄・幸助(長谷川初範)と詐欺被害を話すのを聞き、平次は笹野(萬屋錦之介)に巴屋と伊佐治一味と弦巻十内(遠藤征慈)が犯人と伝えると本多佐渡守(渥美国泰)が絡み証拠と訴状がいると言われた。
平次と八五郎は幸助とおいとから事情を聞きそっとして欲しいと言われたが、後で幸助から渡された証文と訴状を受け取り巴屋と伊佐治一味を捕らえた。
しばらくして巴屋らが解き放ちになり、笹野は平次に老中からの圧力と答えたが、伊佐治が幸助を襲い殺害し、平次は笹野に十手返上して仇を討つと言い巴屋へ乗り込み嶋蔵を追い込んだ、笹野は本多佐渡守に直談判で脅し町奉行に任す賞状を書かせ、駆けつけて巴屋と伊佐治一味を捕らえた。


脚本:鈴木生朗
監督:小澤啓一

第29話:10月27日:遠い祭りばやし

盗賊が質屋に入り小料理屋に逃げ込み、店の佐吉(宮崎達也)とお民(千野弘美)と客の富松(梨本謙次郎)とちどり(平沢智子)が人質だと逃げ出した与一(徳江一裕)が同心・工藤(潮哲也)と平次(風間杜夫)と八五郎(木場勝己)らが取り巻くと、騒ぎで佐吉が盗賊・銀次(谷村好一)を刺し殺した。
平次と八五郎は銀次を調べると行動に疑問があり下戸の銀次が酒を飲んだ証言が疑問で、人質4人と与一と銀次が全て甲州出身と判り、仲間のお米は自害しその妹・お里(菊地優子)は銀次と籐兵衛(岸一成)に脅されて籐兵衛死後に江戸に逃げたが銀次に追われたと言った。
平次と八五郎は皆を集め、銀次は店に呼び、富松が覆面して盗賊の振りで押し込み銀次を盗賊に見せて殺したと語り動機は5年前で調べると言うと、全員が夜逃げして捕らえ事情を聞くと破傷風で助からない徳兵衛(佐川二郎)を安楽死させ以降脅されて、お米が自害し計画的に銀次を殺害したと言った。


脚本:峯尾基三
監督:小澤啓一

第30話:11月3日:鬼心、女心

雄呂血の仁蔵(浜田晃)一味の隠れ家から、おこん(山口美也子)が抜けだし平次(風間杜夫)ら奉行所が乗り込み全員捕らえ、仁蔵一味は押し込み強盗で獄門になり、おこんは留守中に亭主や子を亡くした押し込み先の内儀で平次(風間杜夫)とお静(宮崎美子)と八五郎(木場勝己)に髪結いの店を始めると言った。
日野屋が殺され、工藤(潮哲也)は殺し屋一味があると平次らに言い憎む者は多数いた、おくら(伊佐山ひろ子)が殺し屋の頭・つる屋竜之介(西沢利明)におこん殺しを依頼し、お房(長島裕子)を雇い店を始めたおこんが呼び出され見かけた清吉(森川正太)が壺八(石丸謙二郎)と月太郎(大杉漣)に襲われたが助け、おこんは平次に仁蔵に2人の女がいたと伝えた。
平次は芸者の方からおくらの名を聞き、殺し屋一味は仲間のお房を使い清吉に平次を呼び出させるが失敗しお房は口封じに殺され、平次はおこんを匿うがお桂(田中好子)の店で清吉が口を滑らしおくらが口入れ屋からと言い来て眠り薬を飲まそうとするが平次が気づき捕らえた。
紋三(井上博一)がつる屋を突き止め、平次が乗り込み激闘で殺し屋を捕らえた。


脚本:和久田正明
監督:藤井克彦

第31話:11月10日:死神のあまい香り

仁助(大原賢太郎)が逃げる途中に盲目のお甲(高樹澪)がすれ違い、お甲は平次(風間杜夫)とお静(宮崎美子)と八五郎(木場勝己)らに目の手術費用を作るのが夢と語った。喜平が殺され、工藤(潮哲也)と万七(左とん平)と清吉(森川正太)は隣のお六(緋多景子)を捕らえたが、金を盗んだだけで殺しは否定した。
平次は喜平の爪に土を見つけ、お甲はお香の匂いと言い探し、お桂(田中好子)は八五郎に武家が使う高級品と言った。
仁助がお甲の家に富くじを投げ込み、市造(小野武彦)と仙吉(根岸一正)に捕まるが何もなく殺し、お甲の家を調べるが見つからなかった。
仁助の死骸を見た平次はお香の土を見つけ、紋三(井上博一)が作っている所を見つけ仁助と喜平もいた事があり、市造と仙吉の名を聞き、お甲は家に偽の岡っ引きが来たと平次とお静に聞き、富くじを見せると当たりくじだった。
お甲が囮になり、平次と八五郎が張ると市造と仙吉が来て、捕らえた。


脚本:安藤日出男
監督:藤井克彦

第32話:11月17日:間違えられた人質

盗賊・鬼夜叉一味が町を荒らし、紋之助(北村晃一)が買い物に小判を使い店主が尾行させ駒乃屋を突き止め番屋にしらせ、平次(風間杜夫)と八五郎(木場勝己)と工藤(潮哲也)と万七(左とん平)と清吉(森川正太)が来て人質になった城太郎(高橋友之)を助けて捕らえ、何も言わなく工藤は直ぐに秘密に伝馬町に送った。
万七と清吉は駒乃屋のおこま(田島令子)に聞き込むが逆に聞かれ多くを喋り、男がそばで聞いた、お桂(田中好子)は城太郎の礼に平次とお静(宮崎美子)に魚等を贈り、平次はお静に里にもっと行かせ、お静は会ったお桂に平次の世話を頼んだ。
鬼夜叉一味の市兵衛(田口計)は軍十郎(原口剛)と重吉(片岡五郎)と峰蔵(水上功治)と3日黙れば助ける掟を言い、お静を攫い平次に紋之助を連れ出さす計画を立てて、間違ってお桂を攫った。
八五郎がおこまと似た女を突き止めた頃に、平次に投げ文で人質交換の投げ文があり簪でお桂と知り、牢送りまで知っている者を怪しみ万七と清吉からおこまに話したと聞き、罠を仕掛けた。
万七と清吉は駒乃屋で人質交換に応じると話し、出かけたおこまを八五郎が尾行し隠れ家を突き止め、翌日人質交換で牢屋敷の外で紋之助に網笠をかぶせ、交換に応じ市兵衛らが紋之助を斬ろうとすると八五郎に入れ替わっていて、平次らは一味を捕らえた。


脚本:鈴木生朗
監督:澤田幸弘

第33話:11月24日:叱られた平次

縁日で平次(風間杜夫)は投げ銭で掏摸を捕らえ八五郎(木場勝己)が投げ銭を拾おうとすると、金貸し・つる(佐々木すみ江)が投げる事を叱り取った。
しばらく現れて居なかった眠り薬強盗一味が鶴亀屋に現れ、行くとつるの店で隠してあった1000両が盗まれ、息子の庄二郎(金子研三)と下働きのお松(田山真美子)が供にいて、裏口が川に通じ眠り薬は水に入っていて誰でも可能で、庄二郎が目覚め大工道具箱を持って帰り、怪しい男を八五郎がつけて芝居小屋に行った。
追い出されたお松をお静(宮崎美子)が引き取り父の借金を返す為に働き、妹・たけも働いていると聞き、つるが倒れ胆石が悪くお松はつるの回復を願いお百度をした、見張っていた男を八五郎がつけると隠れ家にゆき殺され犯人が舟で逃げた。
平次は眠り薬強盗場所が川沿いと知るが鶴亀屋のみ川筋が違い、紋三(井上博一)が千太を見つけ、つるが金を探すと一味に襲われ平次らは文之丞(夏夕介)らを捕らえた。
平次は鶴亀屋の犯人として庄二郎を捕らえ道具箱の金を見つけた、つるはお松とたけと一緒に小間物屋を始めた。


脚本:小川英・渡辺良二
監督:澤田幸弘

第34話:12月1日:恐怖の手毬唄

平次(風間杜夫)とお静(宮崎美子)は湯治に出かけ、岡っ引き・伊蔵(中田浩二)が女を数え歌で脅すのを見たが、平次は伊蔵が殺されているのを見つけ番屋に行き近くの下っぴき・半助(赤塚真人)に告げると逆に疑われ捕らえられた。
平次は役人・武見竹太夫(菅貫太郎)と半助に江戸奉行所への確認を頼み、伊蔵殺害武器や顔見知りだと伝え、急な事件で呼びに来た八五郎(木場勝己)はお静と料理屋女将・お美根(服部妙子)に聞くが何かを隠し、素性が判った平次は武見から事件解決を頼まれ断ると偽の下手人を捕らえた。
平次は伊蔵が多くの女を下手人に仕立て脅し、数え唄で金銭を指定していたと知り、半助のあい口を見つけ凶器と知り、証人を消そうとした半助に着物に血をつけられ下手人にされたが嘘の凶器を言い油断させたと言い捕らえた。


脚本:岡田光治・山本真帆
監督:斎藤光正

第35話:12月8日:八五郎勝負!

盗賊けむり小僧の探索指示がでて縄張りの土手の由蔵(内田勝正)は不満だが平次(風間杜夫)と八五郎(木場勝己)も加わり、手下・捨三(根岸一正)を捕らえ、八五郎はけむり小僧を追い詰めるが幼馴染みの銀次(沢竜二)としり茫然として逃げられ由蔵が見た。平次は事情を聞き八五郎に10日で捕らえろと指示し、八五郎は妹・おちえ(柴田美保)の奉公先を突き止めたが知らないと言い、平次とお静(宮崎美子)は気に掛けた。
捨三が解き放たれ八五郎が尾行し見つかり銀次に連れ会い、由蔵はおちえを捕らえるが八五郎は身代わりになり痛められたが工藤(潮哲也)と平次が助けた。
八五郎に銀次から押し込み先の投げ文があり、奉行所が配下を捕らえ、八五郎は銀次に自訴を言うが叶わず捕らえた。


脚本:鈴木生朗
監督:斎藤光正

第36話:12月15日:夫婦川、なみだ橋

万七(左とん平)と清吉(森川正太)は江戸払いの小三郎(深水三章)に会い注意し、その理由を平次(風間杜夫)と八五郎(木場勝己)に話し、小三郎は元妻・おきく(山本みどり)と夫・森助(樋浦勉)と息子・三吉(右田総一郎)を見つけた。
金貸し・お馬(左時枝)が森助に借金返済を言い渡し、羽黒屋元締(江見俊太郎)は縄張りを荒らされ、森助は羽黒屋に借金を断られ、平次に小三郎の事を聞いたおきくは三吉の病気に助けられた森助と一緒になったが借金が残っていると言った。
元締は小三郎に対立する聖天籐兵衛殺しを借金分で命じ、小三郎は乗り込み殺すが元締に刺され、平次は聖天と羽黒屋を捕らえた。
平次は小三郎をおきくに連れて行くが途中で死に、森助は金を受け取らず自分らで返すと言った。


脚本:和久田正明
監督:斎藤光正

第37話(e):12月22日:宿場町、泣く女

八五郎(木場勝己)が平次(風間杜夫)とお静(宮崎美子)にお栄(黒川明子)の自害が不審と言い、行くと上総屋(高城淳一)の配下が代わりに妹・お浜(土井美加)を連れ去っていた。
平次と八五郎は内藤新宿の上総屋に向かい、土地の目明かし荻ヶ窪幸吉(勝部演之)に挨拶し立ち合って貰い番頭・喜助(園田裕久)から聞くと自害は身代わりが約束と言い、自害の証拠は荻ヶ窪と言った。
お栄の死体は喜助が2階見つけ中から閉まり、雨戸が閉まりノミで開け外部の仕業でないと言うが凶器は見つからず、よじ登った後があり、喜助の言葉が不審で雨戸が最初は開いており喜助が中を見て、中から閉めてから再度ノミで開けた証言を見つけた。
友吉(大場順)と言う好いた男を知り調べ始めたが、上総屋と荻ヶ窪は心配し喜助を殺し、友吉は自白するが納得出来ず、上総屋と荻ヶ窪が平次らを狙うと全て捕らえた。
戻った平次は十手を返上し、お静と八五郎にだけお栄が友吉の助けで自害だがお浜の為に隠したと告げ、工藤(潮哲也)が事件を告げ平次に返上ではなく仕事でつぐなえと言った。


脚本:小川英・井川公彦
監督:斎藤光正

感想:

感想: 4代目だが短く若い平次とお静で、原作のイメージに近い。
生活は厳しいが、信頼は得ている。
投げ銭はお静が準備し、八五郎が拾う。

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