伝七捕物帳(2016)

キャスト

黒門町の伝七(中村梅雀)
お俊(田中美佐子):伝七の恋女房。
がってんの勘太(徳重聡):伝七の下っ引き。
かんざしの文治(上遠野太洸):伝七の下っ引き。勘太の弟分。
藤助(ベンガル):食事どころ・菊乃屋主人
小春(原田夏希):菊乃屋の看板娘。
米次(石橋蓮司):お俊の父親。
遠山左衛門尉(松平健):江戸北町奉行。
早瀬市之助(螢雪次郎):同心

スタッフ

演出:吉田啓一郎・山下智彦・宇喜田尚
脚本:森脇京子・山本むつみ
原作:陣出達朗

第1回「世は情け、父娘(おやこ)髪結い」2016年7月15日

黒門町で出産で黒門町の伝七(中村梅雀)と女房・お俊(田中美佐子)が子を産ませ、火事が起き伝七は北町奉行・遠山左衛門尉(松平健)から預かった与力格を現す紫房の十手を持ち出かけ、奉行所近くで火事が起きれば「駆けつけ様」と呼ばれる髪結いらが御調べ書きの箱を運び出す事になっていた。
髪結い・吉蔵(平田満)が襲われ箱を奪われたと言い、菊乃屋で主人・藤助(ベンガル)と娘・小春(原田夏希)に伝七が下っ引きのがってんの勘太(徳重聡)とかんざしの文治(上遠野太洸)に食事をさせた。
伝七は梅床で吉蔵お娘・およし(荒井萌)に会い、吉蔵に再度尋ね狂言を疑い身辺を洗わせ、北町奉行所同心・木村幸太郎(伊嵜充則)が髪結いに来て調べ書き整理を話しおよしが好きだが何時も断られ、およしは吉蔵に父の仇討ちを言い花水左衛門(深水三章)の娘と知られると言った。
伝七は同心・木村を聞き、見付かった調べ書きを見た、源太(坂田雅彦)が吉蔵に花水左衛門の隠し金を求め言いがかり、伝七は調べ書きを読み遠山に吉蔵と蜘蛛吉を探し15年前蜘蛛吉のたれこみで盗賊・花水左衛門が獄門になり、吉蔵が蜘蛛吉で花水左衛門の娘・およしを引き取ったと考えた。
木村が吉蔵におよしに断られたと言い吉蔵が否定し引き受け、伝七はお俊とおよしの事をはなし15年前のお俊(守殿愛生)の父・米次(石橋蓮司)が人を殺し島送りになり、伝七が知っていてお俊を女房にし米次が死にほっとしたと言い、米次は生きていて江戸に向かっていた。
伝七は吉蔵に何もするなと言うと罪は消えないと言われ、吉蔵が火付けし御調べ書きを読むとおよしが見つけ密告者が蜘蛛吉こと吉蔵と知り、源太らが攫い吉蔵が斬られると伝七らが押し込み源太らを捕らえ、伝七に吉蔵が事情を聞きおよしに謝り、伝七は木村に気持を聞きおよしに髪結いになると告げた。


演出:吉田啓一郎
脚本:森脇京子
原作:陣出達朗

第2回「紫房(むらさきぶさ)、決意の拝命」2016年7月22日

黒門町の伝七(中村梅雀)の妻・お俊(田中美佐子)の父・米次(石橋蓮司)は島送りになり、昨年島で死んだと聞いたが、生きていて江戸に向かっていた。
伝七とお俊とがってんの勘太(徳重聡)とかんざしの文治(上遠野太洸)と菊乃屋主人・藤助(ベンガル)と娘・小春(原田夏希)らが花見をしていると、奥女中の鈴(百田夏菜子)と花(高城れに)と清(玉井詩織)と芳(佐々木彩香)と初(有安杏果)が花見に来て侍たちに絡まれ、文治が止めるが揉め伝七が頭を下げると、手裏剣が奥女中・鈴の肩に刺さった。
侍らは逃げ、伝七が医師に連れると旗本・橋本家の奥女中と言い花が付き添い、伝七は文治を尋ねると昔の知り合いと鈴は言い、早瀬市之助(螢雪次郎)と伝七は珍しい手裏剣と話し、文治が鈴と5年振りで何故急に居なくなったかと聞き、伝七はお俊から鈴は文治の思い人と思い出を聞いた。
竹蔵(夕輝壽太)が江島の仙五郎(大鷹明良)に次は仕留めると言い、数日後押し込み強盗があり伝七は同じ手裏剣を見つけ、手裏剣を使った押し込み強盗が続き伝七は鈴事件とは別人で腕が違うと考え、伝七が手裏剣で狙われ自分が狙いと知った。
伝七は北町奉行・遠山左衛門尉(松平健)に、10年前の事件でとび職の伝七が強盗と殺した竹次郎(上杉祥三)を思い出し盗賊・仙五郎に雇われた手裏剣使いで、「止めてくれて助かった」と言い残し、伝七は遠山に悔やむと紫房の十手を預かった、伝七らは注意を呼びかけ米次とすれ違った。
文治が竹蔵を見つけ追い盗賊らに捕らわれ、投げ文で伝七が文治を囮に呼び出され息子・竹蔵に会い死ぬ覚悟と言うと、文治が逃げて助け、盗賊らが襲い竹蔵をも狙い、伝七が押し込み強盗を竹蔵に押しつけると言い早瀬らが捕らえ、竹蔵が仙五郎に騙したというと盗賊らが襲い伝七らが来て捕らえ、白州で伝七が竹蔵の減刑を望むと遠山は鈴に尋ね、会いたかった人に会えその人も望み依存はないと答えた


演出:山下智彦
脚本:森脇京子
原作:陣出達朗

第3回「夫婦道(めおとみち)、江戸女房の心意気」2016年7月29日

黒門町の伝七(中村梅雀)の妻・お俊(田中美佐子)の父・米次(石橋蓮司)は島送りになり、昨年島で死んだと聞いたが生きて江戸にいた。
上野山下・仏店はかっては栄えた岡場所だが今は僅かだった、そこで行き倒れが出て遊女・お勝(田中美里)が離れて見守り、伝七はお俊とがってんの勘太(徳重聡)と煎餅を食べかんざしの文治(上遠野太洸)が行き倒れと持つ煎餅を告げ、伝七らが番屋に行くと北町奉行所同心・秋月良介(川野太郎)は無縁仏の始末を命じたが、打ち傷があり不審な伝七は遺品の煎餅をお俊に持たせ、岡場所で聞き込み男は「お夕」を捜すと聞き、遺品の煎餅を味見したお俊は煎餅が浅草広小路の立花屋の多つ味煎餅と言い当てた。
伝七は行き倒れの現場でお勝を見かけるとたんかを切られ、菊乃屋の娘・小春(原田夏希)と主人・藤助(ベンガル)に話し、立花屋で主人・外茂兵衛(河西健司)から行き倒れが西海屋仁兵衛(河相我聞)で作った橋が壊れ江戸追放に成り、離れた妻・お夕を探せば無実の証しがたつと言ったと聞き、お夕は西海屋に見初められ気性が荒いと聞いた。
伝七は同心・早瀬市之助(螢雪次郎)から橋崩落の調べ書きを見せて貰い、大黒屋ら3人が行い普請が手抜きで西海屋が独りで行った南町奉行の裁きを知り、秋月を疑うと無駄と言われ、伝七は米次を見かけ、伝七はお勝に西海屋から預かった物を見せろと言うと「奉行所役人を嫌い」と言われたが伝七らは張り付いた。
お勝が客に西海屋の預かり物を出せと脅され伝七が助けると、逃げた男を秋月が斬り上部が関わると言い伝七は西海屋殺し犯と考え、普請方下奉行・仲村内記(白井滋郎)が大黒屋主人・助右衛門(西園寺章雄)から他の橋にも崩落の危険を聞き建て替えを言われると秋月が叱られ、それを尾行した伝七が見て秋月と役人の誇りを話した。
伝七がお勝と西海屋の事を話し、お勝を大黒屋番頭・久兵衛が内密に身請けし、伝七らが知り大黒屋に乗りこみ脅されるお勝を助け、伝七らが用心棒らと争うと早瀬らが大黒屋共々捕らえた、伝七がお勝から襖の下貼りに隠した証拠を受取り、江戸北町奉行・遠山左衛門尉(松平健)が再吟味し大黒屋を死罪にし秋月は切腹し仲村は処分されると告げ、お勝の働きを褒めた。


演出:吉田啓一郎
脚本:森脇京子
原作:陣出達朗

第4回「空回り、男の純情」2016年8月5日

黒門町の伝七(中村梅雀)の子分・がってんの勘太(徳重聡)が川に落ちた知り合いの娘・お美津(黒川芽以)を助け、伝七とお俊(田中美佐子)に運ぶとお美津は身ごもり足を滑られたと言い、かんざしの文治(上遠野太洸)が誰かが川に突き落とされたと調べ、伝七らはお美津が働く水茶屋で、お兼(坂本三佳)から孕ませて捨てた事が怪しいと聞き、勘太は不忍池で8年前のお美津とその父・松五郎と自分を思い出し、お俊の父・米次(石橋蓮司)が長屋で昔の人殺しを言われ松蔵(本田博太郎)を思い出し、通りかかったお俊が見かけた。
お兼がお美津を訪ね若旦那・忠太郎(内野謙太)でないと聞き、井崎屋忠右衛門と忠太郎と番頭・与平(丸一太)が婚約相手・お菊とその父を迎え、井崎屋がお美津を見かけ迷惑と言い、お美津を池で見つけた勘太が事情を聞き、忠太郎に縁談が来て会わない事にしたと聞き、菊乃屋で伝七に文治が訴えがないと言い小春(原田夏希)と藤助(ベンガル)が勘太に生まれる子の父親になれと言った。
お兼が斬り殺され、早瀬市之助(螢雪次郎)と伝七らが水茶屋で聞き込み不忍池に与平に呼び出されたと聞き、お美津からお兼から文を渡され池に行くと聞き、文に名がないと聞き伝七はお兼が名を消したと考え、お美津は忠太郎を疑っていたと明かし、伝七らは井崎屋で忠太郎にお美津の子を言うと知らず忠右衛門が否定し、お兼の長屋を調べ勘太が侍を見つけ追い、伝七と早瀬は与平を見つけ客を強請るお兼をヤクザ者に脅させ、与平は店の金を盗みと書き残し北町奉行所に惚れた役人が居ると脅かされたと聞いた。
勘太が侍を尾行し腕を斬られ、文治が坂倉家剣術指南役・田辺勝之進(冨家則政)と言い、伝七はお美津からお兼は字が書けないと聞き、罠を仕掛け呼び出し、田辺から家断絶後に盗賊になり仕官後にお兼に度々強請られ殺したと聞き、伝七が二丁十手で捕らえた。 忠太郎がお美津に来て、父に騙されていたと謝った。


演出:山下智彦
脚本:森脇京子
原作:陣出達朗

第5回「奥手の花、恋の道行き」2016年8月12日

黒門町の伝七(中村梅雀)の妻・お俊(田中美佐子)の父・米次(石橋蓮司)は島送りになり、昨年島で死んだと聞いたが生きて江戸にいて松蔵(本田博太郎)と会った。
盗賊団が平野屋に押し入り、翌日に伝七と早瀬市之助(螢雪次郎)とがってんの勘太(徳重聡)とかんざしの文治(上遠野太洸)は主人・惣兵衛から届いた売上げと骨董ら全てをを盗られたと聞き手引きを疑い、20日前の亀岡屋やその前の上総屋や大島屋と同じで、丸高屋で女中・おたなと武家奉公を終え実家に戻っていたお滝(南野陽子)と再会した。
菊乃屋主人・藤助(ベンガル)が伝七もお滝に憧れていたと言い、お俊(田中美佐子)は聞きつけ事情を尋ね小春(原田夏希)は行き遅れと言い、数日後に丸高屋跡取り・万次郎に呆れ主人で弟・仙之助とお梶(田村友里)夫婦にお滝は苦情を言い仲が悪く、お滝は悩みを菩提寺の僧・晴瞭(山口馬木也)に相談し諭されて、真剣に悩みを聞く僧に心をひかれた。
平野屋の女房・お喜代がお俊を訪ね、伝七は平野屋の法要で晴瞭を見かけ、お滝は弟夫婦の陰口を聞き晴瞭に厄介者と思われていると話し出家を言われ言い寄られ、寺男・三次(村杉蝉之介)に知られ米次が島帰りと知り、三次が頭・晴瞭こと吉昇天の清吉に次は丸高屋だと言い、女を垂らし根こそぎ盗むと言った。
伝七らは米次に会い煙草を買い手掛かりを見たら教えて欲しいと頼み、伝七らは菊乃屋で藤助から米次から寺男が島帰りと言付けを聞きお喜代や亀岡屋の娘も見かけたと聞き、勘太と文治に菩提寺を調べさせ、お滝の出入りを聞きお俊に平野屋の揉め事を尋ねお喜代が主人以外の子を孕むと知り父は坊主と聞いた。
伝七らは晴瞭を疑いお滝に忠告し、江戸北町奉行・遠山左衛門尉(松平健)に話し盗賊の時に捕らえろと言われ、丸高屋に盗賊が押し入りお滝が争うと晴瞭と知り伝七らが来ると逃がした、伝七らが待ち伏せ一味を捕らえた、遠山の計らいで吉昇天一味の詮議は内々で行われ、坊主は女と交わっていないと言い張り、遠山がお滝を詮議し思いの途中で止め、お滝は遍路に出て伝七が見送った。


演出:宇喜田尚
脚本:山本むつみ
原作:陣出達朗

第6回「怪談、からくり屋敷」2016年8月19日

黒門町の伝七(中村梅雀)の妻・お俊(田中美佐子)の父・米次(石橋蓮司)は島送りになり、昨年島で死んだと聞いたが生きて江戸にいた。
伝七とがってんの勘太(徳重聡)とかんざしの文治(上遠野太洸)は、顔見知りの旗本勝家の隠居・勝小吉(西郷輝彦)の喧嘩をまたかと呆れ、皆を菊乃屋に連れ納めると小屋掛け芝居の大道具方・仁吉(せんだみつお)が喧嘩し止めた小吉が暴れたと言い、菊乃屋主人・藤助(ベンガル)と娘・小春(原田夏希)が酒を持ち皆で仲直りした。
小吉が伝七に鳥居南町奉行が町人の生活を制限するのが原因と言うと、仁吉が盆の怪談芝居が中止されいらついたと言い、小春の友人・お時(柳生みゆ)が料理を習いに来て瓦職人・新八(中山卓也)と夫婦になると言うと、権太がお時に新八がはしごから落ちて大怪我と告げ、同心・早瀬(螢雪次郎)がはしごが折れ落下と聞き運が悪いと言った。
新八は死に、お俊が葬式に来て棟梁・孫助(柳家小さん)に声を掛けられ、伝七らはハシゴの横木に切り込みを見つけ刃物で細工したと考え、旗本・赤根十郎兵衛井(相島一之)が目撃され、伝七はお俊から米次の名が付いて廻ると聞き無関係と答えると、職人は道具だけは大事にしたがのみで人を殺めたと聞いた。
伝七らは小吉から刀の目利きだと聞き、はしごの切れ目を伝えると赤根が根を持つ男と聞き、お時が川に身投げし文治が助けると新八の死は横恋慕した赤根の犯行と考えるが証拠がなく死のうとしたと聞き、伝七は北町奉行・遠山左衛門尉(松平健)に相談すると確証が必要と言われ、酒に溺れるとお俊から米次が何故酒に酔ったかと聞かれ、米次は松蔵(本田博太郎)に殺して居なければ自分がやったと言われた。
伝七は留吉から化けて出たいと聞き、勘太と文治と小吉と小春と仁吉の手を借り、小吉が宴を赤根に設け「お時が身投げし新八がはしごから落ち細工がありお時が死に恨めしそうだった」と告げ、赤根が気づくと瓦が落ちお時と新八の幽霊が現れると殺す気はなかったと白状し、伝七が聞いたと言うと芝居の幽霊屋敷で、伝七がで赤根を捕らえ遠山が見定めた。


演出:宇喜田尚
脚本:山本むつみ
原作:陣出達朗

第7回「女心(おんなごころ)、恋の追っかけ」2016年8月26日

黒門町の伝七(中村梅雀)とがってんの勘太(徳重聡)とかんざしの文治(上遠野太洸)が菊乃屋へ行くと主人・藤助(ベンガル)と娘・小春(原田夏希)が縁談で言い争い仲人に頼み、伝七はお俊(田中美佐子)と2人のやせ我慢を話し、男が殺され伝七らは現場に行き同心・早瀬(螢雪次郎)に、伝七は殺されたのが錠前破りの佐吉だと言い、押し込み強盗・六之助(市川勇)一味のひとりで湯屋の札を見つけた。
小春は客の彦四郎(岡田義徳)が娘・お美代(中川江奈)を残し出かけ、伝七と早瀬は一味で佐吉だけが面がわれた訳を知り佐吉を辿り1月前に長屋を追い出されたと聞き一味が別の錠前破りを見つけたと考え、彦四郎は腕利きの鍵師で六之助一味の弥七(伊藤洋三郎)に仕事を誘われ断るが娘の命で脅され、松蔵(本田博太郎)が掏摸を見つけ江戸に戻ったと言った。
小春がお美代と待つが彦四郎は戻らず翌日に小春はお美代と彦四郎の店に行き、伝七は佐吉以上の腕と考え失敗した伊勢屋の錠前の製作者・津川屋重三郎(森下哲夫)を訪ね弟子・彦四郎を聞き昔江戸払いになったと聞き、小春とお美代は怪しい男にお美代を誘拐しようとされ逃げるが崖から落ちた。
伝七らは彦四郎の家で佐吉の痕で大家に尋ね、藤助から小春とお美代が行方不明と聞き探し文治が見つけたが一味に見付かるが、伝七と勘太が助け一味から計画を聞き出し、一味が伊勢屋に押し込むと彦四郎は大家が六之助と知り錠前を開け始めると、伝七らが来て一味を捕らえ、彦四郎に重三郎が待っていると伝えた。
お俊は昔の長屋に行き父・米次(石橋蓮司)が松蔵と揉めるのを目撃し、勘太は小春に文治と一緒になれと頼み文治は勘太を気にした。


演出:吉田啓一郎
脚本:森脇京子
原作:陣出達朗

第8回「恋女房、涙の縁切り」2016年9月2日

黒門町の伝七(中村梅雀)の女房・お俊(田中美佐子)は死んだと聞いていた父・米次(石橋蓮司)が生きて江戸で見かけた、お俊は伝七に離縁してくれと言い、伝七は下っ引き・がってんの勘太(徳重聡)から神社で人骨が出て十手が見付かったと聞き行き、同心・早瀬(螢雪次郎)から行方不明だった同心・柳本半次郎と聞いた。
伝七と勘太とかんざしの文治(上遠野太洸)と早瀬は柳本の妻・佐和(高橋かおり)に確認を求め銀の煙管が無くお守りで確認し、元岡っ引き・松蔵(本田博太郎)が供で3年前に辞めたと聞き、伝七らは煙管を古物商で探し、松蔵は15年前に米次を自分の下っ引き・簑吉(西尾塁)殺しで捕らえ島送りし、米次が簑吉の多くの悪事を述べたと知った。
伝七と早瀬に北町奉行・遠山左衛門尉(松平健)が来て尋ね、伝七は家に戻るとお俊は居なく、松蔵は廻船問屋・長崎屋長兵衛を訪ね阿片を話し金を受け取り、米次は賭場で15年前を考え憶えていないが松蔵に捕らえられたと思い出し、菊乃屋で藤助(ベンガル)と小春(原田夏希)がお俊を心配し、伝七が来て見つけ事情を聞いた。
松蔵は町で簑吉の母・お種(大方斐紗子)に会い、伝七と文治は長崎屋が妾を住まわせていた松蔵の住まいで会い銀の煙管と十手を尋ね否定され、勘太と文治は古物商で松蔵が柳本に頼まれ借金で銀の煙管らの処分を頼まれたと聞き、伝七らは佐和から借金は無く十手は帰して貰ってないと聞き、松蔵を探すがいなかった。
松蔵はお俊に米次を助けたいと連れ出し、伝七は知り探し米次に会いお俊を探すと言い米次と知り松蔵といると話した、米次は松蔵に15年前の現場に呼び出され簑吉殺しは松蔵と思い出し来た松蔵と捕らえられたお俊に話し、松蔵は否定するがお俊は米次を信じ、松蔵はお俊を質にすると伝七らが来て、松蔵が十手を出し柳本殺害を言い、伝七が松蔵を捕らえるとお種が松蔵を刺した。 米次がお俊に迷惑と言い思いを話し合い出頭し、長崎屋は捕らえられ、遠山は米次を所払いにした。


演出:吉田啓一郎
脚本:森脇京子
原作:陣出達朗

最終9回「紫房(むらさきぶさ)、覚悟の返上」2016年9月9日

南町奉行・鳥居甲斐守(榎木孝明)が参拝先の護国寺で襲われた、北町奉行・遠山左衛門尉(松平健)は配下に下手人逮捕を命じ同心・早瀬(螢雪次郎)や黒門町の伝七(中村梅雀)ら全員が調べ、鳥居は南町与力・仲井長七郎(中本賢)に下手人は1年前に処刑した蘭方医の息子・慎吾(堀井新太)だと告げ、仲井は先に始末すると答えた。
伝七とがってんの勘太(徳重聡)とかんざしの文治(上遠野太洸)は早瀬から仲井を聞き、お俊(田中美佐子)はむじな長屋のお梅(大島蓉子)に様子が変と尋ね蘭方医・望月松庵の息子・望月慎吾の怪我を見たが長屋衆から3日待ってくれと頼まれ、伝七から問われたが答えられなく、伝七はむじな長屋の事件を調べ、松庵が井戸に毒を投げるのを仲井が目撃し鳥居が松庵を死罪にしたと知り、伝七は松庵が評判が良く住まいは漢方医・牧野雲仙(本城丸裕)が引き継ぎ南町の計らいで、松庵の妻は先月に亡くなると聞き、仲井が邪魔し、伝七は遠山に告げるが犯人を捕らえよと命じられた。
鳥居は仲井から伝七の動きを聞き滝沢道場主・滝沢鉄心に協力させ、伝七らは慎吾から1年前に南町に松庵が無実の罪で処刑され無念を晴らそう鳥居襲撃を聞き、捕えるのをためらい遠山に話すが認められず、伝七は十手を返上しお俊に伝え、菊乃屋の藤助(ベンガル)と小春(原田夏希)が勘太と文治に早瀬から聞いたと告げ、伝七は1人で牧野をしらべトリカブトを見つけ、遠山は城で鳥居と意見が対立し松庵の裁きを尋ねるが無視され調書を調べた。
伝七は滝沢らに襲われるが勘太と文治が助け、勘太と文治が仲井と滝沢との絡みを知り、伝七は慎吾を長屋から連れ出すと滝沢らが襲い闘うと早瀬が遠山の指図で来て伝七に十手を返し、伝七は勘太を要求する仲井に牧野に仲井が毒を投げ入れたと証言させ滝沢らを斬ると仲井が自害し、遠山は慎吾を白州で鳥居が関わらぬと言い遠島を命じ、伝七はお俊と旅から戻った米次(石橋蓮司)から遠山の呼び出しに応じないと言うと素直になれと言われた。


演出:吉田啓一郎
脚本:森脇京子
原作:陣出達朗

感想:

岡っ引きながら、与力扱いの紫房の二丁十手を預かる黒門町の伝七が主人公だ。
他にも鎖を武器に使う設定だが、このシリーズでは登場は少ない。
レギュラーの女房と下っぴき2人絡みの事件も多く描く。

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