「御宿かわせみ 第2シリーズ:4」

キャスト

庄司るい(真野響子):「かわせみ」女将
神林東吾(小野寺昭):通之進の弟
畝源三郎(山口崇):与力
神林通之進(田村高廣):奉行所勤め
神林香苗(河内桃子):通之進の妻
嘉助(花沢徳衛):「かわせみ」番頭
お吉(結城美栄子):「かわせみ」女中頭
おきく(青地公美)
おもん(清水恵子))
徳松(村上弘明)
伝次(小鹿番))
幸助(松田知器)
八造(江戸家猫八)
お花(楠トシエ)
善助(立原博)
麻生源右衛門(下條正巳)
七重(平淑恵)
松浦方斎(安部徹)
お民(日色ともゑ)
おとせ(奈月ひろ子)
正吉(藤田哲也)
寺川佐一郎(寺島幸三)
仙五郎(内山森彦)

スタッフ

原作:平岩弓枝
脚本:大西信行・金子成人・東條正年
演出:岡本憙侑・小林平八郎・吉村芳之

13:1983年1月19日:源三郎の恋

畝(山口崇)は長く奉公し倅夫婦に引き取られたおよね(浦辺粂子)の具合が悪いと聞き、見舞いに行き世話になっているという紫香尼(奈良富士子)に会い一目惚れし、およねが医師・幸庵(上田忠好)に見て貰っていると聞いたがあまり評判は良くなかった。
東吾(小野寺昭)とるい(真野響子)は畝が度々行き、紫香尼に会っていると知り、通之進(田村高廣)から聞かれたが東吾は否定した。
東吾は伝次(小鹿番)と仙五郎(内山森彦)から幸庵が脅されていて、ついに怪我をしたと聞き、寺で坊主の妾・おつま(三好美智子)に会い、紫香尼といる坊主の弟子・妙玄(清水宏)を見た。
紫香尼が作った草餅でおよねが気分が悪くなり幸庵に診てもらいその帰りは雨が降った。坊主が殺され雨降りの後で、東吾は坊主が妙玄と紫香尼の仲を認めないと聞き、畝は紫香尼が着物を着替え雨に濡れたと知り、坊主殺害を知った。
畝は紫香尼を寺社奉行に渡したが、見ていなかった。


監督:清水一彦
脚本:大西信行

14:1983年1月26日:油屋殺人事件

山崎屋・新吉(佐藤仁哉)が嘉助(花沢徳衛)と東吾(小野寺昭)とるい(真野響子)に山崎屋で不審な事が起きていると相談し、主人・彦兵衛(小坂一也)が味噌汁の味が変と女中・お梅(仁科抹紀)に言い、番頭・治助(織本順吉)に注意するが口外させず、彦兵衛が松田源右衛門(國井正廣)に揉み療治の帰りに川に落ち丁稚・市之助(斉藤善行)に助けられた。
新吉が帰ると彦兵衛に呼ばれ、若い女房・お小夜(岡本舞)が気を失い、治助が石燈籠の下敷きになり死に、畝(山口崇)が来た時は雨でぬかるむ現場は荒らされていた。
東吾は外にいた新吉と彦兵衛を疑い、畝はお小夜が若すぎ、お吉(結城美栄子)は新吉とお小夜の噂が有ったと聞き、彦兵衛は治助がお小夜の帯締めを持っていたと言った。
畝は彦兵衛が婿養子を悔やみ、無くなっていた金が治助の荷物から出て、東吾は縄を使いお小夜の力でも石燈籠を倒せると見せて捕らえた。
東吾は市之助から彦兵衛を助けた様子と突き落とした人物の姿を聞き、畝が山崎屋を見張ると松田が来て彦兵衛から金を要求し、2人を捕らえた。
東吾は彦兵衛が邪魔者を全て消す方法を考えたと言った。


監督:田島照
脚本:大西信行

15:1983年2月9日:江戸の手まり唄

おとせ(奈月ひろ子)が手まり唄を歌い、松浦方斎(安部徹)が通之進(田村高廣)に頼まれ東吾(小野寺昭)に嫁を貰えと言った。
東吾はるい(真野響子)からおさわ(清水まゆみ)の店のおとし(古舘ゆき)に酒のみの父・金助(小島三児)がおり、喜太郎(三ツ木清隆)が親が倒れおとしに嫁に来て欲しいがおとしが迷惑になると断ったと言った。
東吾と畝(山口崇)は金助が喜太郎に金を要求し騒ぎ、喜太郎は両親が金助を恐れ、おとしに別れを言った。
金助が刺されて怪我をし、喜太郎はおとしを病人の様だと言い、東吾はおとしに何故突き殺せなかったか聞くと、子供の頃の唯一の父のやさしい思い出が頭によぎったと答えた。香苗(河内桃子)がかわせみに来たが、東吾は逃げ出した。


監督:松橋隆
脚本:大西信行

16:1983年2月16日:冬の桜

香苗(河内桃子)はるい(真野響子)に東吾(小野寺昭)が通之進(田村高廣)と松浦方斎(安部徹)から嫁を貰えと言われていると伝えると、るいは身を引くと答えたが香苗は生きる覚悟がいると諭した。
東吾は畝(山口崇)や伝次(小鹿番)が島の三好と言う店へ平吉(中西良太)を捕らえに行きたいが奉行所と知れると無事でなく、顔を知られていると近づけないと聞き、自分が行くと言った。
東吾は店でおこの(森下愛子)に会い千代(久野美保)に酒を持たせ話すが帰れと言われた、その後度々おこのを訪ね、武士になれない男と言い、おこのに花見に行こうと約束した。
畝から平吉が江戸に来た連絡があり、畝がおこのを説得するが東吾の身元がばれ、東吾はおこのに花見に行けなくなったと謝った。
畝は平吉が来るのを見張るが、平吉は船で島に入り、囲まれ逃げる為に茂十(江角英明)がおこのが先に出て役人を減らし、その隙に平吉を舟で逃がすと言った。
おこのを畝やが追い、茂十らが平吉を殺そうとすると隠れていた東吾が助け、おこのが残した手紙を読みもう一度信じて待つと書いてあった。
通之進は東吾に抜け荷一味が捕らえられると聞き、平吉が人殺しでないとも聞き、香苗は東吾にるいに会うように言った。


監督:清水満・黛りんたろう
脚本:大西信行

17:1983年2月23日:梅一輪

東吾(小野寺昭)は刺青のある掏摸・お角(ひし美ゆり子)を見つけたが仲間の丑松(草薙良一)に財布を渡され、見つからず逃げられた。
東吾とるい(真野響子)と畝(山口崇)は仲間がいる掏摸が増え、嘉助(花沢徳衛)は殺された彦六を思いだし娘がいたと言った。
松浦方斎(安部徹)の道場で東吾はおとせ(奈月ひろ子)と、おまさ(神崎愛)を見て善助(立原博)は観月亭で働いていると言った。
畝は東吾とるいに2-3日、彦六の様な名人手口の掏摸が出たと言い、伝次(小鹿番)が見つけつけるとかわせみの客でおまさは刺青はなく、お吉(結城美栄子)は呼び出し状を見つけ畝は手配りし、東吾はおまさと舟で彦六の娘と確認し丑松が仇でお角・三郎次(岡本隆史)らが仲間で呼び出す為に彦六手口の掏摸をしたと言った。
丑松一味が来て、東吾と畝らが捕らえたが、おまさは翌日東吾に出向くと手紙を残し消え、翌日東吾とるいが待つが現れず、2人を見て直接に畝に自首していた。


監督:竹内豊
脚本:大西信行

18:1983年3月2日:千鳥が啼いた

東吾(小野寺昭)が警護する通之進(田村高廣)の駕篭を勤王浪士が襲い、東吾の弟子の伊太郎(尾美としのり)が加勢し捕らえたが、一味の黒幕は他にいた。
東吾と畝(山口崇)は松浦方斎(安部徹)から伊太郎は武家と妾の子で、庄屋の松本庄右衛門(影山進)と多江(此島愛子)が育て、実父の家を見に言ったと聞いた。
松本夫妻は伊太郎が実父の家に奉公し武士になりたいと望むと言った。
畝は勤王浪士がまた出て、一家が殺され奉公人は無事で手代・佐助(黒岩義和)と喜八(頭師佳孝)が音を聞いており、伝次(小鹿番)は喜八は実子だが出来が悪く手代と言い、喜八は母(小林テル)と会った。
伊太郎がかわせみに泊まり、喜八が抜けだし、東吾・畝・伊太郎が待ち伏せると一味が来て捕らえて、東吾は伊太郎に喜八の様に親を斬る事にならないように言った。
伊太郎は通之進に奉公は止めたいと言い、通之進は実は相手も望んでいなかったと言った。


監督:佐藤幹夫
脚本:大西信行

19:1983年3月9日:狐の嫁入り

東吾(小野寺昭)とるい(真野響子)は畝(山口崇)から狐の嫁入りが4回出たと聞き、東吾と畝と伝次(小鹿番)がその場所に行くと上州屋のおとら(白石奈緒美)と検校の智念(小松方正)は高利貸しで息子・鶴松(古代一平)は頼りなく評判が悪いと聞いた。
るいは常連客・栗駒屋伝右衛門(金井大)から材木屋・木曽萬の先代が亡くなり継いだ万兵衛(佐藤恒治)の商売が上手く行っていないと聞き、智念への借金で娘・およね(伊藤美由紀)が鶴松への婚礼を要求されていると聞いた。
東吾は芝居小屋で尾上弓之丞(大谷桂三)から先代に贔屓になりおよねの婚礼を防ぐため狐の嫁入りを考えたと聞き、るいと東吾は栗駒屋に弓之丞を会わし事情を話し、るいと栗駒屋は木曽萬のおよし(福田公子)に話しをつけて、およねの行列が智念の用心棒と出発し、およねを降ろし帰った。
鶴松がおよねと2人で会うと狐面で気絶している間に消え、嘉助(花沢徳衛)と東吾がかわせみへ舟で運び、畝は目が見える智念を偽検校として捕らえた。
栗駒屋はおよねを息子の嫁にし、木曽萬との取引を続け、弓之丞の芝居を皆で見た。


監督:清水満・大木一史
脚本:大西信行

20:1983年3月16日:子を思う闇

畝(山口崇)が東吾(小野寺昭)とるい(真野響子)に髪結い・和吉(菅野忠彦)が毒殺され、妻・おふさ(横山万里子)と娘3人がいて遊びをしない真面目だったと言った。
お園(姫ゆり子)から東吾とるいはおふさを聞き、会うと最近考え事をしていて娘に着物を買うとか出世したとか言い、お園は前日に自分の客を代わりに廻って貰ったと聞き、客を調べ、田舎風の上品な女と和吉が話していた。
東吾らは和吉が幼少時にいた長屋の吉兵衛(浜村純)から憧れていたおしのがいて、家計の為に夜鷹をしていて父の死後姿を消していたと聞き、宿屋で場所を知った。
おしの(上村香子)は庄屋の後添えになり、偶然再会した和吉から娘3人の着物代を貸して欲しいと頼まれ夜鷹の過去をばらすと言われ毒殺した。
畝らは青梅の庄屋でおしのを捕らえ、過去から逃げる為に殺したと自白した。
東吾は誰も悪くなく、貧乏が悪いと言った。


監督:若園昌己
脚本:大西信行

21:1983年3月22日:吉野の女

客・おしず(栗田陽子)をるい(真野響子)は東吾(小野寺昭)に吉野屋・十兵衛(稲垣昭三)に会いに吉野から来て、以前に十兵衛に泊める様に頼まれていたが昨日は会いに来なかったと言った。
おしずはるいに店に行けないと言い、嘉助(花沢徳衛)が吉野屋へ知らせると息子・源太郎(本田博太郎)が両親の十兵衛とおまき(川口敦子)は出かけており、自分が会いに行き木更津に行っていると伝え、町に出かけた。
るいは東吾におしずは十兵衛が吉野の妾に生ませた娘で突然に江戸に呼んだと言うが、嘉助と来たお民(日色ともゑ)は吉野屋夫婦が喧嘩していた噂を伝えた。
畝(山口崇)と伝次(小鹿番)が吉野屋番頭・市兵衛(伊藤正博)を訪れ、家を調べると吉野屋夫婦は無理心中していて、源太郎は死ぬ前におしずに会いたい十兵衛をおまきが漸く認めたが、前日に十兵衛が江戸に引き取ろうとしおまきが激怒し十兵衛を殺し自分も死んだと言った。
おしずは源太郎に吉野の母は十兵衛を憎み自分も会うだけに来たと言い、吉野屋夫婦の死を隠そうとする源太郎にるいは嘘は誰かが傷つくと言い、源太郎はおしずに本当の事を伝えた。
おしずは逆に謝り吉野屋に会いたい時は源太郎に会うと言い、るいには源太郎が兄で無ければ・・・と言った。


監督:松橋隆
脚本:大西信行

22:1983年4月6日:子無きは去る(前編)

香苗(河内桃子)が病で寝込み、通之進(田村高廣)と東吾(小野寺昭)と麻生源右衛門(下條正巳)は懐妊したと思い、東吾はるい(真野響子)に内密と伝え嘉助(花沢徳衛)・お吉(結城美栄子)は問題が起きる心配をし、源右衛門は娘・七重(平淑恵)に東吾との祝言予定を言った。
正吉(藤田哲也)がかわせみの東吾に、母・おとせ(奈月ひろ子)が大工・治兵衛(倉地雄平)の女房・お妻(石田純子)の死体を見つけ子・岩松がいなく、岡っ引き・岩吉(加藤清三)に連れて行かれたと助けを求め、東吾が調べると岩吉の勘違いだった。
畝(山口崇)は傷は武士で子の攫いが目的と言い、東吾は松浦方斎(安部徹)から磯貝求女(田村亮)を紹介され、かわせみから正吉をおとせに連れて行く途中に目を離した隙にいなくなり、東吾は何かを見つけたと考えた。
お妻の傷と似た死骸・産婆が見つかり、次に越前屋・女将が同様に殺害され、東吾と畝が駆けつけると松浦方斎が様子を見に来た。
(続く)


監督:佐藤幹夫
脚本:大西信行

23(e):1983年4月13日:子無きは去る(後編)

東吾(小野寺昭)と畝(山口崇)は越前屋女将・お元(宝生あやこ)は跡取りの子が生まれたばかりだが母子は実家に戻り、お元は最近に医師・丈白(武内文平)を訪ねていて、松浦方斎(安部徹)がまさかと言っていたと聞き、殺された産婆・おかや(島田芳子)が越前屋の子を取りあげていた。
丈白はお元が子の痣を聞きに来、おとせ(奈月ひろ子)は岩松にも有ったと言い、越前屋の嫁の実家が旗本と判り、東吾は磯貝求女(田村亮)の関わりを松浦方斎が気づいたと考えた。
方斎は通之進(田村高廣)に磯貝求女の身辺調査を頼み、東吾と磯貝の屋敷へ行き自ら訪れ会い、何故斬ったかを聞いた。
磯貝求女は貧しく妹・早百合(島村佳江)を商家の嫁に出したが子が生まれず、お元は離縁を言い息子・彦右衛門(伊藤高)に子を産む嫁を貰うと言い、早百合は岩松を攫ったが今は我が子と思い込んでいると言い、正吉(藤田哲也)は捕らえて屋敷にいると言った。磯貝求女は正吉を人質にして東吾と方斎に刀を捨てさすが、早百合が岩松を連れてきて正吉が岩松を奪い、磯貝は誤って早百合を刺し、東吾は磯貝を斬った。
東吾は大目付・麻生源右衛門(下條正巳)に名乗り出て、さたを七重(平淑恵)と待ち、麻生は磯貝は乱心自害と決まったと伝えた。
東吾は通之進に伝え麻生が来るが、香苗(河内桃子)が懐妊していないと言い東吾は逃げ出し、るい(真野響子)は東吾に子が出来ないから離縁は酷いと言った。


監督:清水満
脚本:大西信行

このページの先頭へ