「伝七捕物帳4」

第28話 「天狗がさらった娘たち」

娘の拐かし(神隠し)が多数起きていたが、伝七(中村梅之助)の縄張りでも2人ががいなくなった。
文治(今村民路)が伝七の家の近くの六造(田中春男)に声をかけお杏(五月杏子)の世話で食事をしている伝七に、神隠しの女5人が海岸に死んで打ち上げられたと伝え、伝七は船頭・亀吉から潮の流れを聞き、その流れの元の利助から大きな船を見たと聞いた。
伝七は小春(和田幾子)が小唄の師匠をする家を訪れて、小春は妹分のお弓(工藤房子)が伊豆屋(鈴木瑞穂)に嫁ぐと言った。
お弓は、伊豆屋屋敷内を廻っている内に牢に神隠しの女を見つけ、殺害されて発見されたが伝七は殺害場所を探し、小春は駕篭屋を見つけ死体らしい物を乗せた屋敷を見つけ伝七に知らせ、忍び込むが牢に神隠しの女を見つけ捕らえられた。
伝七は船頭を見つけ伊豆屋の悪事を知り、屋敷に踏み込み一味を捕らえ、娘達と小春を助けた。


脚本:吉田義昭
監督:斎藤光正

第29話 「老母思いの泥棒兄弟」

太吉(玉川良一)と次助(山谷初男)は母・おかね(原泉)の為に時々少額の泥棒をしていたが予定外の佐倉屋の蔵に入り3両盗むが見つかり太吉は矢で大怪我して番屋に自訴した。
佐倉屋(高城淳一)と村松三左衛門(水村泰三)が番屋に太吉引き渡し要求するが早瀬(北相馬宏)は断り、佐倉屋と村松は10日偽金を隠せばに済むと相談した
太吉は多額の盗みの疑いを受け、次助は伝七(中村梅之助)に打ち明け相談し、伝七は佐倉屋押し込みが初めてで、偽金に気づくが知らない振りを次助に指示した。
佐倉屋は蔵を大名の借りものにして、次助を襲うが失敗した。
伝七は次助と佐倉屋に忍び込み、次助が偽小判を投げ入れると佐倉屋はあわてて蔵を調べるが、伝七が踏み込んだ。


脚本:池田一朗
監督:斎藤光正

第30話 「紅だすき江戸の春風」

絵師・上村清助(入川保則)が描いた紅源の小夜(望月真理子)の絵が評判だった。
菊乃屋に飾ってあったその絵を門付け源三(伊藤雄之助)が譲り受け、清助は菊千代(三好美智子)から苦労が結ばれうれしいと言われた。
菊千代は小夜を呼び出し、清助との夫婦約束を話すが、死体で見つかり伝七(中村梅之助)は一突の腕に気づき、現場で簪を拾った半助(津田伸)は小夜を脅し番頭の喜作(中村公三郎)は心配した。
伝七らは菊千代に夫婦約束の人がいたと聞き清助が旗本での剣の達人との話も聞いた。
小夜が清助に、菊千代に呼び出されたと言うが清助は否定し、簪を落とし半助に拾われ脅されているとも言った。
半助を伝七らはつけるが、隙に一突で殺害され簪が見つかり、伝七は喜作から家主の源三が店を出ていると話した。
留吉(市川岩五郎)が殺し現場で拾った絵筆で清助を脅す所を聞いた伝七らは清助一味を捕らえた。


脚本:吉田義昭
監督:西山正輝

第31話 「島から来た花嫁」

島帰りの辰吉(江原真二郎)・千造(堀内正美)はヤクザ(丹古母鬼馬二)と揉めて番屋に行くが、門付け源三(伊藤雄之助)が身元引き受けした。
辰吉は息子・島太郎(坂上忍)は許されたが、妻・おゆう(岩本多代)は八丈に残さざるを得なかった。
留吉が千造を仲間に誘い、妹・千代(原田あけみ)が止めても家を飛び出し、伊勢屋(天本英世)から商売かたきを潰す手伝いを頼まれた。
泥棒一味が蔵を破るが跡が残らず伝七(中村梅之助)は特殊な腕の辰吉に相談したが、千造が斬られ「いせ」と言い残して死に、呼び出した男は「とめ」と呼んだと千代は言った。
六造(田中春男)が油の値上がりの噂を聞き、島太郎がいなくなり油問屋伊勢屋を見張り、辰吉が伊勢屋から蔵破りを要求されたが、伝七らが駆けつけ一味を捕らえた。
八丈に戻るという辰吉の元に伝七はおゆうを連れて来た。


脚本:吉田義昭
監督:石川義寛

第32話 「娘十八天一坊」

伝七(中村梅之助)は遊び人に金を盗まれた娘・お糸(奈良富士子)と助け菊乃屋や手下で金を出し合って故郷・熊谷に戻らせたがそれは芝居で騙しで、勘太(高橋長英)がお糸と仲間・六助(島半八)を見つけ、伝七はかえって感心した。
江戸では木曽屋(永井玄哉)が賞金付きで探している行き別れた娘が噂だった。
城木屋(邦創典)の家が襲われ主人は大怪我で番頭は殺され、工事の請負のお墨付きを盗まれた。
お糸と六助はいかさま博打で源治(二瓶俊雄)に捕まり、木曽屋の探している娘に化ける事を要求され木曽屋は娘と認め、伝七は勘太に調べに行かせ、六助が毎日木曽屋から金を取るが木曽屋の妻・おりく(香川桂子)はひたすら下手でお糸は気ままに過ごした。
伝七は勘太の調べで偽と知り木曽屋夫婦に伝えるが判っているが罪滅ぼしでお糸をまともにしたいから見逃しを願い、お糸と六助はこれ以上騙すのが辛く止めたいが、源治は木曽屋の工事の請負のお墨付きを要求し六助を人質にした、勘太と文治(今村民路)は源治を尾行して、紀州屋(清水彰)と桑原主膳にあうのを見つけた。
お糸は悩みながらお墨付きを取るか迷うが木曽屋夫婦は渡してから戻るように言い、伝七はお糸に手伝いを頼み、源治・紀州屋・桑原が騙し取ろうとしたときに伝七らが現れ全てを捕らえた。


脚本:服部一久
監督:山田達雄

第33話 「情が結ぶ廻し文」

牢から幸助(松橋登)が解かれお町(光川環世)が迎えるが遠州屋・番頭の一味が襲い傷つけ、お町が六造(田中春男)とおとき(夏川かおる)に助けを求め伝七(中村梅之助)らが駆けつけ幸助を救うが腕に刺青があった。
幸助は赤っ鼻の五平(瀬川新蔵)が番屋に連れて行き、お町は何も話さなく伝七はお杏(五月杏子)に預けた。
早瀬市之進(北相馬宏)は遠州屋は番頭・重兵衛(村田吉次郎)が取り仕切り浪人が出入りしていると言い、お町が連れ去られ簪が落ちており伝七は廻文を見つけた。
遠州屋・番頭の一味の浪人・佐久間(外山高士)らが番屋を襲い、幸助は重傷で逃げ、伝七は廻文が店の頭文字と予想し、幸助を助けたが記憶があいまいだった。
伝七は小春(和田幾子)に頼み簪と偽の廻文を付け、遠州屋番頭は見つけると高価で買い、遠州屋・番頭の企みと知った。
幸助は遠州屋に乗り込み捕らえられたが、記憶が戻り、お町と遠州屋(中村鶴蔵)と蔵に捕らえられた。
伝七は偽の廻文で取引に現れた一味を捕らえて、幸助・お町・遠州屋を助けた。


脚本:木村雅夫
監督:石川義寛

第34話 「赤っ鼻の五平危機一発」

六造(田中春男)の飴を子供が盗み赤っ鼻の五平(瀬川新蔵)が問う所に母・お袖(三浦布美子)が来てあやまり、惚れた五平は遠州屋(坂東大三郎)に雇ってもらうが、暗鳥の駒造(菅貫太郎)にお袖が見つかり子供を人質に泥棒の手引きをさせた。
遠州屋の被害は少なかったが伝七(中村梅之助)は手引きがいると考え、姿を消したお袖を探す五平は駒造に次の店の引き込みを要求された。
勘太(高橋長英)・文治(今村民路)はお袖が引き込みと調べるが、皆が五平の様子が変と思い、五平の妻・お俊(白木万理)がお袖からの文を見つけた。
伝七の説得に五平は全てを話、子供人質を助けたいと言った。
伝七は五平に引き込みを受けさせ、逆に罠で暗鳥の駒造一味を捕らえ、お袖と子供を助けた。


脚本:服部一久
監督:土屋啓之助

第35話 「下町慕情・匂い袋」

赤っ鼻の五平(瀬川新蔵)が夜回り中に押し込み強盗に出会った、3件目で疾風組の仕業だった。
万蔵(加東大介)がヤクザに絡まれていたお良(葉山葉子)を助け菊乃屋に連れて行くが、3日前に掏摸にあったが番屋が疾風組捜索に追われて相手にされなく、岡っ引き嫌いだった。
伝七(中村梅之助)らは徹夜続きで寝ており万蔵が財布を取り戻すが中身はなく、お良は浦吉を探していた。
一味に役者顔の男が混ざっていると聞いた伝七は、疾風組の押し入り先から手引きがいると気づき調べ始め、一方お良には逃げた浦吉に期待しないように言うが判っていると言った。
万蔵は三次(鈴木慎)から上州屋に清助(嵐芳夫)ならいると聞くが、それは伝七らが見張っている男で万蔵が接触するのが迷惑だった。
清助は疾風組に繋ぎを取り仲間と判り、お良への対応に困るが伝七は清助に話をした。
疾風組が上州屋に押し入るが、待っていた伝七らに捕らえられた。


脚本:服部一久
監督:西山正輝

感想:

長く続いた話の初期です。
今は逆に珍しいです。
あまり見る人がいないのかも知れないが、続編も期待したい。


脚本:加瀬高之
監督:西山正輝

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