「狼・無頼控:3」

キャスト

剣条之介(村野武範):一刀流の若い浪人。
九鬼大紋(佐藤允):一刀流の浪人。元はさる藩の剣術指南役。
玄庵(長門勇):医者で拳法の達人。
菊次(田村亮):手裏剣を仕込んだ花札投げや匕首や簪で相手を倒す。
流れ矢の仙三(なべおさみ):花火師で掏摸。
朱実(夏純子)(第17~26話):南美と同じ伊賀名張のくノ一で格闘戦に長けている。
 
お蔦(野際陽子):小料理屋「蔦の家」の女将で跡部配下の隠密。
 
跡部和泉守(山村聰):「狼」の雇い主。「御隠居」と呼んでいる。

第19話:1974年02月08日:(秘)くノ一養成学校

陣馬八郎(石橋蓮司)はお竜(川崎あかね)・おすみ(原良子)ら5人にくノ一の修行をさせ、最後の人殺しの試験を命じたが、お竜は条之介(村野武範)を狙うが避けられ、陣馬はお竜に再修行を4人に暗殺指令を出した。
お蔦(野際陽子)が狼らに妾の斡旋屋の探りを頼み、蓮玉院の女を朱実(夏純子)はくノ一と思い忍び込み見つかり逃げたが尾行され、玄庵(長門勇)・条之介・菊次(田村亮)は巻き込まれたと思った。
玄庵は蓮玉院は取りつぶされた結城藩の妾の愛人・陣馬がおり、蓮玉院(長谷川待子)が大奥に入り陣馬と公儀反逆を狙うと言い、条之介は乗り込みお竜の毒針で捕らえられ、陣馬は公儀反逆の決行を急いだ。
朱実は条之介を助け、陣馬は6人のくノ一を暗殺の指示で公儀住職に送り、一味に決行準備をした。
玄庵は決行日を将軍の下城日と見抜き、蓮玉院は合図の花を送るが、朱実が全員登城の触れ太鼓を鳴らし、狼らは江戸を放火予定の陣馬一味を阻止し殺した。
くノ一らは暗殺がばれ、蓮玉院は自害した。


脚本:八尋大和
監督:黒田義之

第20話:1974年02月15日:血ぬられた発禁本

井沢(藤巻潤)は「新・改国論」を書き渡部(伊吹新吾)らは心服するが公儀に追われ逃げた。
御隠居(山村聰)は狼らに井沢を奉行所に捕らえられる前に殺す依頼をし、条之介(村野武範)と菊次(田村亮)が隠れ家に行き、条之介は井沢が過去に心服した高島と知り、菊次と意見が対立した。
井沢は渡部とその妹・お里(鹿沼エリ)と逃げ、御隠居は条之介らに井沢の有害さを話し、朱実(夏純子)は隠れ家突き止めた。
井沢は渡部兄妹への態度も尊大で、菊次や仙三(なべおさみ)は条之介に井沢は悪者と言い、条之介は井沢が渡部の留守にお里を手籠めにするのを見て、帰り逃げようと言う渡部を井沢が斬った。
条之介は逃げようとする井沢を斬った。


脚本:鈴木生朗
監督:池広一夫

第21話:1974年02月22日:獄門台の花嫁

清吉(林ゆたか)が大坂屋を襲うが失敗し田村(戸浦六宏)が殺したが、恋人・おみち(服部妙子)が死体と凶器から清吉が殺害と思い、捕らえられるが自分が殺したと言った。おみちと知り合いのお蔦(野際陽子)が狼らに頼むが、菊次(田村亮)以外は動かなかった。
田村は弁天政(江幡高志)と一味に清吉とおみちの始末を命じ、清吉は弁天政に話しが違うと言うが狙われたが菊次が助け、条之介(村野武範)は田村が南町奉行所与力としり、朱実(夏純子)はおみちを調べる為にわざと牢に入った。
田村と弁天政は牢に刺客・おやすを送るが朱実が阻止し牢からでると殺害され、朱実はおみちが清吉が殺す所は見ていないが、自供を変えず仕置き日が決まりおみちの願いで花嫁姿で獄門と決まった。
弁天政へ清吉が果たし状を送り、狼らが弁天政を捕らえ白状させ、獄門間際におみちと田村の所に引き連れ、仕置きを阻止し、田村を斬った。


脚本:八尋大和
監督:太田昭和

第22話:1974年03月01日:(秘)殺しの手順

おたえ(市毛良枝)は玄庵(長門勇)と菊次(田村亮)に用事で簪を預け、次席組頭・篠原(和崎俊也)が岩下(玉村駿太郎)とおたえを心中に見せかけ殺した。
玄庵・菊次・朱実(夏純子)は岩下の妻・雪江(倉野章子)と心中死体を見て、菊次はおたえは殺されたと思い調べたが襲われ右手を怪我したが条之介(村野武範)に救われ、雪江は組頭・柿崎(小林昭二)に訴え篠原が家を調べると横領金が見つかり家は改易になった。
柿崎は雪江を手籠めにし、それを朱実が見てお蔦(野際陽子)は心中事件を殺しと判らないように始末する依頼をした。
朱実は篠原に投げ文し、見た柿崎は奉行(須賀不二男)から昇進辞令を受け、篠原は無視された。
菊次は雪江に篠原の本当の姿を見せ、篠原は柿崎の指示と言い菊次は切腹に見せて殺したが、雪江は自害した。
菊次・朱実・条之介は柿崎の行列を襲い、切腹に見せて殺した。


脚本:山田隆之
監督:大洲斉

第23話:1974年03月08日:生き人形献上

条之介(村野武範)と仙三(なべおさみ)は勘定奉行・大月(田口計)を仇と狙う兄弟に会い、お蔦(野際陽子)から条之介の馴染みの船頭・松造が溺れて死んだと聞いた。
疑問な条之介らは、松造を探していた回船問屋・不知火屋(神田隆)を知るが黒幕の存在を知り、菊次(田村亮)は不知火屋が海賊の頭領と知った。
朱実(夏純子)が忍びこむと、大月が不知火屋に井垣(上野山功一)らに邪魔を消す指示を出し、条之介が襲われたが逃げた。
朱実は大月の老中推挙を知り、兄弟は不知火屋も仇と言い、大月は推挙までの3日おとなしくするように言った。
条之介は不知火屋を捕らえて、狼らと兄弟が大月の屋敷へ入りこみ闘い、不知火屋・井垣・大月を斬った。


脚本:石森史郎
監督:黒田義之

第24話:1974年03月15日:奥医師(秘)物語

疱瘡が流行り、病人が出た家は焼かれていた。
隠居(山村聰)は狼らに、蘭方医・伊原良白(山下洵一郎)が外国から輸入した種痘を江戸に運ぶ護衛を頼み、典医・山伏・漢方医・灸医らが邪魔を狙っていた。
伊原は父と母・おかね(真山知子)と市太郎とお春の子供2人と旅をして、奉行所が調べても何も見つからず、条之介(村野武範)が用心棒になるが隠し場所は言わず、菊次(田村亮)はそれが良いと言った。
子供連れから、条之介も典医も子供に植えていると気づき、病気のおかねを置いて旅を続けて、途中でお春から市太郎に植え替えた。
おかねは山伏(宮口二郎)仲間のおこう(秋元京子)に騙され伊原を疑い後を追い、子供を連れ出し伊原を呼び出すが狼に助けられた。
箱根関所の警戒が厳しいが、狼は献上行列に化けて通り、江戸に着き広く治療を行った。


脚本:八尋大和
監督:森一生

第25話:1974年03月22日:花嫁連続殺人鬼

婚礼行列を襲う一味が江戸に出ていたが、おゆき(太田美緒)が婚礼の前日に狼らに祝われたが能面の一味に殺された。
お蔦(野際陽子)は将軍の姫・狭霧(三浦真弓)殺しを依頼し、証拠を集めてからと言い、朱実(夏純子)が忍びこむが左近(中尾彬)や片目の男・白鳥(五味龍太郎)に見つかり大紋(佐藤允)が助け、仙三(なべおさみ)も大怪我をしたが同じ結果だった。
条之介(村野武範)と大紋は朱実を花嫁にしておびき寄せるが、裏をかかれ窮地になるが逆襲した。
狭霧と左近は吉原の太夫を攫い、2つの行列を出し狙いを分散させるが、条之介と朱実は偽と見破り他を追い、大紋らと合流して襲い、狭霧は自害し左近は一存と言って斬られた。


脚本:石森史郎
監督:南野梅雄

第26話:最終回:1974年03月29日:(秘)指令 狼を殺せ!

旗本紅党が暴れ狼らは襲い髷を切り取り隠居(山村聰)は狼らにもっと多くと勧めた。
老中・坂井(鈴木瑞穂)は牧村(池田幸路)の大目付・跡部和泉守(山村聰)の処置を命じ、吉原で遊んでいた仙三(なべおさみ)は捕らわれた。
祐筆の朝原は妻・八重(北林早苗)に老中の不正を話し、大目付に訴えようとしたが老中に捕らえられ罪をきせられ、美濃屋(小林勝彦)と牧村が偽証言をした。
仙三を探した朱実(夏純子)も罠で捕らえられ、老中は白州で和泉守と仙三・朱実を会わそうと考え、お蔦(野際陽子)は隠居の指示で条之介(村野武範)・菊次(田村亮)・大紋(佐藤允)・玄庵(長門勇)に2人の殺し依頼をすると、4人は断り助けに動き、隠居の狙いだった。
美濃屋は老中と夜を共にする事を八重に説得した、玄庵はわざと捕らえられ条之介らはつけて場所を知り、3人を助け一味を斬って老中屋敷へ乗り込み、八重を助け老中を斬った。


脚本:山田隆之
監督:大洲斉

感想:

異種殺し屋集団と元締めの組み合わせ。
背景の土地が広く、時間経過が曖昧。
カットが多く、話しが途切れ勝ちで個人の活躍も途切れがちでおしい。
剣豪が多く業師が少ないが、朱実の加入で若干平均化した。

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