ツバキ文具店 鎌倉代書屋物語

キャスト

雨宮鳩子(多部未華子)代書屋
白川清太郎(高橋克典)観光ガイド
守景蜜朗(上地雄輔)レストラン店長
守景陽菜(新津ちせ)守景の娘:はーたん
楠帆子(片瀬那奈)教師
バーバラ婦人(江波杏子)鑑定家
男爵(奥田瑛二)作家
雨宮カシ子(倍賞美津子)先代代書屋
白川千代(草村礼子)白川の母
戸部佳奈美(田島ゆみか)
魚屋・魚福の奥さん(大島蓉子)
旦那(江良潤)
武田聡(松澤傑)元彼

スタッフ

原作:小川糸

第一話「奇妙なお悔やみ状」2017年4月14日:48m

2016年10月鎌倉に雨宮鳩子(多部未華子)が8年ぶりに故郷に戻り、祖母・雨宮カシ子(倍賞美津子)の葬儀で白川清太郎(高橋克典)と男爵(奥田瑛二)とバーバラ婦人(江波杏子)らが喪主を待ち、鳩子が来て葬儀が始まった。
「ツバキ文具店」でカシ子は代書で依頼者が書けない手紙を代わって書いていた、鳩子はバーバラ婦人と話し「海外に逃げた」「家は売るだろう」と告げツバキが惜しいと言われ、サイダーの水玉模様の服を着た客「マダムサイダー」(冨士眞奈美)が来て祖母が亡くなる直前にお悔やみ状の代書を依頼し、代わりに書いて欲しいと頼まれ、相手・権之助の写真を見せられると猿だった。
鳩子は魚屋・魚福の奥さん(大島蓉子)と旦那(江良潤)に蔵の鍵を尋ね白川に聞けと言われ、白川がガイドを始める相談をしたと言い店を継いで欲しいと言い、鳩子は祖母に練習させられた嫌な思い出があり反発し母が家を出た理由が判った。
鳩子は町で守景蜜朗(上地雄輔)のレストランに行き、男爵に会い、娘・守景陽菜(新津ちせ)と手紙を話し「ツバキ文具店」と告げた、鳩子は海外で漢字を書いたと思い出し、「マダムサイダー」が鳩子の手紙が気に入らないと言われた。
鳩子は権之助に会いに行き、夫・砂田久雄(小林隆)から権之助の死後に妻・砂田京子(原日出子)が心が理解出来なくなり、子代わりだったと聞いた、鳩子は白川と蔵を開けて祖母の言葉を思い出した、鳩子は道具を揃えて操られているように手紙を書いた。
「マダムサイダー」は手紙を喜び祖母のおかげで幸せな人生と言い、鳩子は叔父・門脇幸三(小倉一郎)に「ツバキ文具店」に住むと告げた。


脚本:荒井修子
演出:黛りんたろう

第二話「幸せの修了証書」2017年4月21日

雨宮鳩子(多部未華子)はツバキ文具店を継ぎ白川清太郎(高橋克典)に代書は難しいと話した、鳩子は三津田桂司(高橋和也)から離婚を知らせる手紙の代書依頼を受け、インテリアコーディネーターで2人で店を持ったが妻・綿貫梨香(村松えり)に好きな人ができて離婚し梨香は沖縄で暮らし、妻の要望はシーリングスタンプの封ろうで三津田の要望は円満離婚が判る内容だった。
鳩子はポストに投函した手紙の取返しを頼まれたが規則で無理で、バーバラ婦人(江波杏子)にこぼし、楠帆子(片瀬那奈)と漸く連絡出来た、鳩子は手紙の宛名の沢野井に行き手紙を返して欲しいと言うが駄目だった。
鳩子は三津田を訪ねて妻のシーリングスタンプの思いを尋ねた、白川は母・千代(草村礼子)から聞かれて手紙が届かないと言った、鳩子はバーバラ婦人と食事してシェフ・時枝(川野太郎)が挨拶し、婦人がパリに住んでいた画商と知った。
鳩子は雨宮カシ子(倍賞美津子)を思い出し、守景蜜朗(上地雄輔)と陽菜(新津ちせ)が来てカシ子の孫と知り「身内が亡くなり寂しくない人はいない」と言い、鳩子は帆子から「沢野井が察してプロポーズ取りやめた」と感謝され「人生の伴侶を探す」と聞き、「三津田が相手を責めず自分を責める」と聞いた。
鳩子は男爵(奥田瑛二)から忠告され苦手で、三津田とデザインした家を訪ねて、「自宅も同じに作ったが互いを見ていなかった」「自分は間違っていたのか」と悩みを聞いた、鳩子は守景からシーリングスタンプのイニシャルが違うと聞き、三津田に梨香が結婚前に「M」のスタンプを買い記念の品だと告げ、三津田が梨香を幸せにしたと言った。
鳩子は活字で活版で綴り、15年前の切手を使い、宛名は万年筆で書きシーリングスタンプを押しピリオドを打ち修了証書とした、鳩子は三津田から妻から感謝の連絡を受けたと聞いた。


脚本:荒井修子
演出:黛りんたろう

第三話「けじめの断り状」2017年4月28日

雨宮鳩子(多部未華子)は5年前にデザイン学校で武田聡(松澤傑)に会い、出版社に就職が決まった武田と付き合い3年後に大阪に異動し別れた、武田が鎌倉のツバキ文具店を訪ねて鳩子にエッセイスト・竜崎に送る執筆依頼の代書を頼むが、気分を害した鳩子は断った。
鳩子は守景蜜朗(上地雄輔)の店で男爵(奥田瑛二)にいやみを言われ、夕方に店で男爵から友人・土井からの借金を断る手紙の代書依頼を受け成功報酬だと言われた。
白川清太郎(高橋克典)は母・白川千代(草村礼子)を施設に送り、千代は無き夫の手紙を待ち詫びた、鳩子は魚屋叔母さん(大島蓉子)から落語の切符を貰い男爵が謎で祖母・雨宮カシ子(倍賞美津子)との仲も聞け無かった、鳩子は白川から男爵が優しいと聞き、男爵の断り状を考え「けじめ」と考えた。
鳩子は万年筆で原稿用紙に男爵の心意気を書いて投函した、鳩子は友人・戸部佳奈美(田島ゆみか)が赤ん坊を連れて訪ねられて母を思い出し、加奈美が武田に教えたと知り、大阪で結果が出ずに東京に戻されたが東京でも成績が悪いと聞き、武田に男爵と似た断り状を送った。
鳩子はバーバラ婦人(江波杏子)と会い、落語会に行き男爵から成功報酬だと鰻と前菜をごちそうになり、男爵から母が鳩子を産み喜んでいたと聞いた、翌日に鳩子は陽菜(新津ちせ)から手紙を受け守景に確かめて返事を書き字が好きだと言われた。
鳩子は楠帆子(片瀬那奈)から男爵に恋したと応援を頼まれた、守景から亡き妻のレシピを聞き、武田が来て竜崎から執筆を受けたと言い諦め掛けたが鳩子の手紙を読み作品を全て読み手紙を書き会いに行くと感謝された。


脚本:荒井修子
演出:榎戸崇泰

第四話「最後のラブレター」2017年5月5日:48m

雨宮鳩子(多部未華子)は園田薫(川口覚)からかなり前に別れた恋人・佐倉桜(桜川博子)に自分が元気と伝える手紙の女文字での代書を依頼され、園田に妻子がいて桜も結婚していると聞いた。
鳩子は楠帆子(片瀬那奈)から不倫の誘いだと忠告され、男爵(奥田瑛二)への紹介を頼まれた鳩子は守景蜜朗(上地雄輔)の店に連れ陽菜(新津ちせ)に会った。
鳩子は園田と早朝に桜との思い出の場所で、入院を機会に振り返ったが会うつもりは無いと聞き、家に帰り魚屋の女将(大島蓉子)から年賀状の宛名書きを頼まれ白川清太郎(高橋克典)が観光客を連れ、几帳面な雨宮カシ子(倍賞美津子)を思い出した。
鳩子は面倒になると守景の店で食事して家族を話し、鳩子は帆子から男爵に話しかけたらおぼこ娘で興味がないと言われと嘆き、バーバラ婦人(江波杏子)が大丈夫と言った。
鳩子は園田と桜との思い出の場所で話しを聞き任せられた、鳩子はガラスペンと滑らかな髪を使い葉書サイズ1枚に書いて投函した。
鳩子は守景と陽菜とカレー店で味を調べに行き陽菜と折鶴を作った、鳩子は帰り道で白川と認知症で介護中の母・千代(草村礼子)を見かけ苦労を知った。
鳩子は園田から多い金額の現金書留が届き、電話で妻から園田の死去を聞き、桜を訪ねて幸せな家族を見て、鳩子は園田が人生最後の大切な手紙を託したと知った。


脚本:荒井修子
演出:榎戸崇泰

第五話「母へ贈る文字」2017年5月12日:49m

雨宮鳩子(多部未華子)は魚屋・魚福の奥さん(大島蓉子)と旦那(江良潤)からツバキ文具店近くで怪しい外国人(アレックス・JD)が鳩子を尋ね回ると聞き、守景蜜朗(上地雄輔)と男爵(奥田瑛二)が鳩子を心配した。
男爵が客室乗務員の笹原花蓮と名乗る女性(芦名星)を鳩子に連れ、義母・笹原知里(阿知波悟美)への誕生日カードの代筆を依頼された、鳩子は守景と娘・陽菜(新津ちせ)を訪ね花蓮が思い詰め義母との仲を心配された。
鳩子は花蓮から「完璧な義母に気後れ」し「文字が汚い」悩みと「実母と早く別れて義母と仲良くなりたい」と聞き、幼い頃自分を捨てた母を思い、バーバラ婦人(江波杏子)と楠帆子(片瀬那奈)と料理し、帆子は結婚願望を言い酔い潰れ、バーバラ婦人に母に拘る事を見抜かれた。
白川清太郎(高橋克典)は出歩く母・千代(草村礼子)を探し、鳩子は白川が疲れると心配し、守景の店で知里と会い守景が家族の話しを聞き出し互いに警戒していると思い、男爵に相談し駄目でも完璧でも不満だと言われ、姑が嫁の気持ちを一番判ると聞いた。
鳩子は花蓮しか書けない文字を探して書き、花蓮は見本にして字を練習すると喜んだ、鳩子は陽菜と亡き母を話し、鳩子は花蓮の知らせで知里と会い「花蓮に字が汚いと悪い言葉を言ったと反省し、鳩子の手紙で本当の花蓮と思ったが素直になれない」と聞き、母と別れた自分は花蓮の気持が羨ましいと言った。
謝る花蓮に知里が逆に謝り、花蓮は生まれる子の為に字を練習すると言い、知里がお祝いすると言った。


脚本:荒井修子
演出:西村武五郎

第六話「愛するチーちゃんへ」2017年5月19日

年が明けた、白川清太郎(高橋克典)は母・千代(草村礼子)を養護施設に入れたが亡き夫からの手紙が来ると言い張られた、雨宮鳩子(多部未華子)はバーバラ婦人(江波杏子)と餅を焼くと守景蜜朗(上地雄輔)が娘・陽菜(新津ちせ)を保育園に送り挨拶に来た、鳩子は白川から代書を頼まれた。
鳩子は白川から母への父からの手紙を書いて欲しいと頼まれ多くの手紙を見せられた、ツバキ文具店に怪しい外国人・ミスターX(アレックス・JD)が現れバーバラ婦人と追いかけるが逃がし、守景から危険だと言われた。
鳩子は魚屋・魚福の奥さん(大島蓉子)と外人を話し、白川が千代を連れて来て、千代が鳩子を祖母・雨宮カシ子(倍賞美津子)と思い話し「夫は玉乗り人生で」待っていると言い、白川は鳩子はカシ子の若い頃に雰囲気が似ていて、千代と心中しようとしてカシ子に助けられたと言った。
鳩子は男爵(奥田瑛二)からバーバラ婦人と楠帆子(片瀬那奈)と鎌倉の寺社に七福神めぐりに行くと誘われ、当日に弁財天から巡り朱印を貰い、鳩子は高台の望遠鏡で町と人々の生活を見た、男爵が弁当を鳩子の家に忘れて戻り食事し、帆子が男爵に亡き妻を尋ね、男爵は残された者は生きて行く責任があると答えた。
鳩子は急ぎ今の思いを手紙に書き、男爵とバーバラ婦人が鳩子がカシ子に見えたと言った、鳩子は手紙に押し花を添えて蝋で封じ、白川に渡すと父の字だと言い泣きながら読み、千代は夫の手紙だと読みいつも見回れていると知った。
バーバラ婦人が足が痛いと言い鳩子は看病し恋人が書いた肖像画を見た、鳩子は守景の店で妻の事件担当の刑事と会い、妻は殺されたと聞いた。


脚本:荒井修子
演出:黛りんたろう

第七話「話せなかった思い」2017年5月26日

雨宮鳩子(多部未華子)は守景蜜朗(上地雄輔)からその妻がスーパーで面識のない者に殺され、娘・陽菜(新津ちせ)がスーパーの話しを今も怖がり、立ち直る為にカフェを開いたと聞いて言葉を失った。
「手紙供養」が近づき全国から手紙が届き始めた、鳩子は匿名の女性(平山さとみ)から絶縁状をの依頼を受けたが相手を傷つけるのではと悩んだ、鳩子はバーバラ婦人(江波杏子)から絶縁は相手への執着だと聞き、祖母・雨宮カシ子(倍賞美津子)との別れを思い出した。
鳩子と祭りの記念品の依頼を受けた魚屋・魚福の奥さん(大島蓉子)はイタリア人・ミスターX(アレックス・JD)からカシ子が青年の母・静子と文通した大量の手紙を渡され、カシ子の手紙に自分の記述がたくさんあると聞き鳩子は戸惑った。
鳩子は守景と男爵(奥田瑛二)に事情を話し、守景と陽菜と逆上がりの練習をした、鳩子は武田聡(松澤傑)から男爵が竜崎先生だと聞き、楠帆子(片瀬那奈)に電話するとファンだったと納得された。
鳩子は匿名の女性に幸せになれないと依頼を断ると、どちらも幸せになれないと言われた、鳩子は鏡文字使用を考えて代書して裏返しの気持を表し、匿名の女性は読み感謝して前に進めると言い、鳩子は白川清太郎(高橋克典)から母・千代が死んだと聞き手紙の供養を頼まれた、「手紙供養」の日に手紙を焚き上げ、バーバラ婦人が娘の髪を供養した。
鳩子はカシ子の手紙を読むと鳩子の事が書かれ、カシ子が次第に鳩子との関係を悩み、最後の手紙で病気で死ぬ前に「本当は娘が鳩子を連れたいのをさせなく、代書屋は自分が始めた」事を鳩子に伝えたいと書かれていた。
鳩子はカシ子の愛情を気づき愕然とした、守景を訪ねると店を閉めて父娘で実家に帰ると聞いた、鳩子はショックで手紙が書けず代書の資格がないと思った。


脚本:荒井修子
演出:榎戸崇泰

最終話(八話)「解き放たれた言葉」2017年6月2日

雨宮鳩子(多部未華子)は亡き祖母・雨宮カシ子(倍賞美津子)の手紙で自分への深い愛情を知りショックを受け、守景蜜朗(上地雄輔)から娘・陽菜(新津ちせ)と実家に帰ると聞き、手紙が書けなくなった。
守景親子は店を休む鳩子のポストに手紙を入れた、魚福の奥さん(大島蓉子)が守景に配達し居た男爵(奥田瑛二)に鳩子が休みと告げ、武田聡(松澤傑)が男爵こと竜崎に原稿を頼んだ。
寝込んだ鳩子はカシ子の過去の叱責を思いだした、武田は男爵から守景の鳩子への思いを聞いた、バーバラ婦人(江波杏子)がカシ子の仏壇に祈り鳩子にカシ子との仲が良く病床で「鳩子が自由に生きて欲しい」と聞いたと話し、庭の桜でのお花見に誘った。
鳩子は店を開け、魚服の奥さんに代書はまだ休むと告げ、守景と陽菜が来て心配され、バーバラ婦人がお花見に誘い、守景が店を売ると聞き、鳩子は守景の店でワインを飲み酔い「大丈夫でない」と言った。
お花見の日にバーバラ婦人と男爵と白川清太郎(高橋克典)が準備して、鳩子と楠帆子(片瀬那奈)と陽菜が料理を準備し、魚福夫婦が来てお花見を始め男爵が「花も人も一期一会」と言い乾杯し、帆子が男爵との婚約を発表し、バーバラ婦人が「人生は冒険」と言い、白川はゲストハウスを開くと言、守景が遅れて来て、バーバラ婦人と白川が鳩子が代書を続けて欲しいと話し、守景が鳩子に実家に戻るのを止めると言った。
翌週に鳩子は守景と陽菜とサッカーの試合を見に行き、3人でカシ子が好きだった寺に行き、守景におぶられた鳩子は「後悔ばかりだが残った物を大事にすれば充分と気づいた」「側にいて欲しい」と聞いた。
鳩子はカシ子の思いを知り、はじめてカシ子への手紙を書き、2人の間にも無駄な時期は無かったと感謝を述べ、自分も代書屋になったと書いた。


脚本:荒井修子
演出:黛りんたろう

感想:

育ての叔母と離れて暮らし、死後に住まいに戻り代書屋を始めた主人公の成長を描く。
周囲の人間の多くが、同様に成長または前に進んでゆく。
誰もが過去を引きずり後悔するが、そこから前を向き進む。

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