眠れる森の熟女

眠れる森の熟女・キャスト

2012年:脚本:篠﨑絵里子
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相沢千波(草刈民代):主人公。主婦。
相沢浩史(羽場裕一):千波の夫。
高岡祐輔(瀬戸康史):超一流ホテルグループ総帥の長男。通称、王子。二重人格。
新田京子(磯野貴理子):千波の銀行勤務時代からの友人。
七尾麻美(朝倉あき):高岡祐輔の婚約者。大手不動産会社オーナーの孫娘。
三島みのり(左時枝):ホテルメイドのベテランチーフ。
相沢かける(松岡広大):千波の息子。
高岡諒一(榎木孝明):祐輔の父親。ホテルTAKAOKA インターナショナル会長。
高岡玲子(横山めぐみ):祐輔の義理の母親。祐輔の弟・和樹の実母。
杉浦はじめ(山本圭):高岡祐輔の後見役として、総支配人付き秘書を務める。
森山春子(森口瑤子):浩史の初恋の相手。人気女性誌の敏腕編集長。

第1回:「数十年遅れの王子様?」

半年前に夫・相沢浩史(羽場裕一)からネットで会った中学時代の同級生・森山春子(森口瑤子)と結婚するため離婚を申し出された相沢千波(草刈民代)は裁判の調停に悩んでいた。
息子・かける(松岡広大)は新しい人生を考えたらと言うが、浩史は両親に孫の親権を要求されそれも望んだ。
友人の新田京子(磯野貴理子)と相談した時に忘れた携帯電話を届けてくれたホテルの人がいた。
就職も見つからず夜にバーで酔って愚痴った翌朝、自宅で目覚めた千波は見知らぬ誰かに色々話した事だけ思い出し、就職紹介のメモでホテルの支配人・杉浦はじめ(山本圭)と会い匿名の相手の紹介でホテルの客室清掃の仕事を紹介されてチーフ・三島みのり(左時枝)の薦めもあり就職した。
紹介した人物はホテルの若い総支配人・高岡祐輔(瀬戸康史)だった。

第2回:「あなたと私が思い描いてたもの」

千波(草刈民代)はホテルでの客室清掃をはじめ、先輩の三島みのり(左時枝)らに助けられ徐々に慣れてゆき、新田京子(磯野貴理子)にも電話で伝えた。
仕事を紹介してくれた知らない人物に近況報告を度々書いていたが、支配人・杉浦(山本圭)を通して受け取っていたのは総支配人・祐輔(瀬戸康史)で二重人格だった。
千波は祐輔と会い少し思い出すが、みのりから総支配人と教えられた。
千波と浩史(羽場裕一)との離婚調停は進まず、かける(松岡広大)からは理由を聞かれるし、浩史は森山春子(森口瑤子)と会っているし、浩史の母(水野久美)が孫の親権を主張していた。
祐輔は、高岡諒一(榎木孝明)・高岡玲子(横山めぐみ)・七尾麻美(朝倉あき)と会い弟・和樹との競争を感じるが、麻美はフィアンセに会いに行った。
千波はかけるとアパートに引越、本格的にやり直しをはじめ、祐輔は知りあいから手紙は不要と聞いたと言い、一度だけ返事を出した。

第3回:「王子様は、二重人格」

千波(草刈民代)と王子との文通は結局続いた。
千波は夫・浩史(羽場裕一)に息子・かける(松岡広大)の親権が得れれば離婚すると言うが、かけるは浩史に母が仕事を始めていて自分もつらいと言った。
ホテルでは、祐輔(瀬戸康史)が発案した宿泊客へのサプライズプレゼントが好評であった。
会長・高岡諒一(榎木孝明)は祐輔に七尾麻美(朝倉あき)との婚約をせかし、祐輔は血にすがらないと答えた。
浩史は幼なじみの春子(森口瑤子)に電話して、春子は見かけの手料理を準備し、翌日離婚調停が行われるが不調になった。
ある日、千波は客が誕生日と知りサプライズプレゼントのチャンスと考えたが、内容が不明確で支配人・杉浦(山本圭)に訪ねると、祐輔に千波が聞いている事を隠して訪ね祐輔は「適当に祝っておけばいい」と適当に命じるのを千波は聞いた。
祐輔はビジネスであり、好意に信じる方がおかしいと答え、千波は人を信じられなくなった。

第4回:「女の人生、やり直せますか?」

千波(草刈民代)は、祐輔(瀬戸康史)が、うわべだけ好青年で最悪の性格であった事にいやになりホテルを辞めることを考え始め、かける(松岡広大)にもこぼした。
みのり(左時枝)から女は亭主次第といわれ、京子(磯野貴理子)も婚活を薦め春子(森口瑤子)が編集長の女性雑誌の企画を見て職探しをした。
人材派遣会社の面接にも行くが、年齢という現実の厳しさを知った。
春子は、部下の出産求職を知り、自分の人生と作っている雑誌の内容の差に疑問を抱いた。
祐輔は七尾麻美(朝倉あき)との婚約で事務的に話した。
ある日千波は、清掃中の客室で忘れた携帯電話を探しに来た春子と遭遇し、千波は本当にやり直せるか裏切られても出来るかと本音を春子に言った。
春子は悩み、それを偶然見た輔は、初めて心をこめて千波に手紙を書いた。

第5回:「鎧(よろい)を脱いで」

千波(草刈民代)は、春子(森口瑤子)と会った以来前向きになり総支配人・祐輔(瀬戸康史)からもやりたい事は見つかったかと聞かれた。
祐輔を弟・和樹(落合モトキ)が訪れて全体会議に出るが、会長の父・諒一(榎木孝明)から仕事を認められ喜ぶが、和樹担当の大阪は成績が悪く撤退すると言われた。
継母・玲子(横山めぐみ)が、和樹を東京店の支配人から後継者にしようしていることを知り、酒で酔いつぶれた。
千波は残業から帰る途中で、祐輔を見つけ杉浦(山本圭)から複雑な家庭の事情を聞かされ初めて心情を知り、介抱を頼まれた。
春子は浩史(羽場裕一)にいやな事を忘れられると言われ現実逃避と聞き、新田京子(磯野貴理子)から人妻から奪うのはルール違反と言われ、判ると言った。
千波は気がついた祐輔に杉浦から「継母にいじめられる王子」の話を聞いたと言った。
翌日、春子が千波を訪ねてきて浩史との不倫を謝るが、千波は「好きな人がいる」と言ってしまった。
千波は祐輔に鎧を脱いで良い人に巡りあえますようにと手紙を出した。

第6回:「千波さんは今、恋をしています」

千波(草刈民代)へ手紙の返事が来なくなった。
千波と直に会い、春子(森口瑤子)は浩史(羽場裕一)への気持ちに悩み出し、しばらく距離を置きたい、と千波に好きな人がいそうとも言った。
祐輔(瀬戸康史)は弟・和樹(落合モトキ)が東京に戻る事から七尾麻美(朝倉あき)に状況がはっきりするまで結納は延ばしたいと言った。
春子は京子(磯野貴理子)に相談をするが、京子は困り春子を千波のアパートに連れてきて3人で話すことになり、春子は浩史と距離を置こうと考えていると話すが、千波は手紙で励ます見知らぬ人に心が傾いて、浩史は区切りがついたと告白した。
浩史からの電話に京子が、千波に好きな人が出来たと聞いた浩史は千波が気になり始めた。
祐輔は、杉浦(山本圭)に強くなり女性に関われといわれ、父・諒一(榎木孝明)の冷徹さに戻るエレベーターで泣き崩れ途中で乗り合わせた千波を祐輔は抱きしめた。
七尾麻美は祐輔の机の千波からの手紙を見つけた。

第7回:「女の勘」

千波(草刈民代)は京子(磯野貴理子)に祐輔(瀬戸康史)に抱きしめられたと相談した。
杉浦(山本圭)は祐輔に年上指向とは知らなかったと言い、総支配人と手紙の書き手の関係が微妙だと言った。
千波は息子・かける(松岡広大)の親権問題で止まっていた離婚をはっきりさせるために浩史(羽場裕一)に会いに行くが春子(森口瑤子)とも会い、春子が浩史と距離を置こうとしていると知った。
祐輔の婚約者・七尾麻美(朝倉あき)は相沢千波の会いたいと探した。
春子は雑誌の取材で祐輔にインタビューした後に千波に会い、好きな人の話は他人事のようなものと言った。
杉浦からせかされた祐輔は千波に、何でもないと話、千波は結構不器用と女の勘で判ると答え、手紙を出している人を教えて欲しいと頼んだ。
その様子を、七尾が見ていた。

第8回:「歳は関係ないでしょう」

祐輔(瀬戸康史)が千波(草刈民代)と文通していたと知った麻美(朝倉あき)は、千波に聞き、千波は手紙の相手が祐輔だったことを知った。
千波は、京子(磯野貴理子)にショックだと告げ、恋?と聞かれ、杉浦(山本圭)に報告された祐輔は仕方ないと答えた。
千波と祐輔の会話はちぐはぐになり、杉浦は麻美(朝倉あき)に本人達もよく判っていないと言った。
春子(森口瑤子)の気持ちが自分から離れて行くと知った浩史(羽場裕一)は、千波に離婚届を渡し、祐輔に会うが話は合わなかった。
千波は祐輔に、本当は励まされていたので忘れる事は止めると言い、祐輔は途中からは本気だったと答えた。
千波の息子のかける(松岡広大)が、浩史と暮らすと言いだした。

第9回(最終回):「熟女が目覚めるとき」

千波(草刈民代)は、かける(松岡広大)が浩史(羽場裕一)と暮らすと家を出ていったことがショックだった。
祐輔(瀬戸康史)は、自分の千波への気持ちに迷い、退社も考えていたが、杉浦(山本圭)から祐輔の母への重大な告白を受けるが、杉浦は冗談だが嘘だが、もっと強く生きる事を勧めた。
麻美(朝倉あき)は、祐輔の義母・玲子(横山めぐみ)に会い、戦略結婚の結末を告げられるが本当に祐輔愛していた。
1人生活の千波にある夜、春子(森口瑤子)と京子(磯野貴理子)が訪ねてきて、これからの人生を3人で語り、春子は欲しい生活を無理な方法で得ようとした後悔を述べ、千波ら3人ともになりふりかまわず幸せになりたいと言った。
麻美は祐輔に本心を語るが、祐輔は元気でと答えた。
千波は祐輔は手紙で、手紙の向こうの相手に恋をしていたと書き、婚約破棄したが仕事は続けると父・高岡諒一(榎木孝明)に告げた祐輔は千波への手紙で、いくつかの瞬間は鎧を脱いでいたと述べそして最後に、また手紙をください自分も書くと記した。

感想:

主に女性の多様な生き方から始まり、男性の生き方に拡がる。
先が読めない展開だが、なんとか軟着陸した様だ。
何が前向きの人生か、考えさせるドラマだろう。

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