鉄の骨

キャスト

富島平太(小池徹平)
課長・遠藤安男(豊原功補)
野村萌(臼田あさ美)
西田吾郎(カンニング竹山)
山関組顧問・三橋萬造(中村敦夫)
常務・尾形総司(陣内孝則)
社長・松田篤(笹野高史)
城山和彦(北村総一朗)
山泉組・和泉営業部長(金田明夫)
園田俊一(宅間孝行)
富島八重子(松田美由紀)
山本勲社長(高橋一生)
柴田理彩(小谷早弥花)
真屋建設営業部長・長岡昇(志賀廣太郎)
三沖建設営業課長・田中勝()
岩波工務店営業課長・牛島雅彦()
村河建設営業課長・岸原薫(菅原大吉)

スタッフ

制作年 : 2010年
脚本:西岡琢也
原作:池井戸潤「鉄の骨」
演出:柳川強・松浦善之助・須崎岳

第1回「談合課勤務を命ず」:53m

2005年秋に、一谷組に勤務して3年目の設計課・富島平太(小池徹平)は現場で注意し喧嘩して所長から、土木部営業課勤務を命ぜられ恋人・野村萌(臼田あさ美)に言いぼやき励まされ、本社に出勤し土木統括本部営業1課で課長・遠藤安男(豊原功補)に会うと課員・柴田理彩(小谷早弥花)に西田吾郎(カンニング竹山)の居場所を聞いた。
遠藤は常務・尾形総司(陣内孝則)に平太を連れ、常務命令の移動で名詞を渡され挨拶回りし名詞を渡し、翌日遠藤に国道バイパス工事説明会に連れられ、山泉組・和泉営業部長(金田明夫)や真屋建設営業部長・長岡昇(志賀廣太郎)や三沖建設営業課長・田中勝や岩波工務店営業課長・牛島雅彦や村河建設営業課長・岸原薫らがいて質問もなく終わり、資料を持ち帰った。
遠藤と平太が麻雀に行くと同じメンバーが親しく話し、工事現場を見て、遠藤は2週間後の入札に間に合わないと言い、平太が談合と言うと2度と口にするなと言われ、遠藤は和泉と各社の価格表みて各社に連絡した。
平太は萌に違法行為を話し、談合の取り締まれが広がり逮捕者が逮捕され、社長・松田篤(笹野高史)が組織改革を行い、一谷組の談合を告発した怪文書が出回り、西田と平太が調べられ誓約書を書かせられ入札が延期になり、一谷組は工事受注から外されるピンチに立たされ、情報漏洩が一谷組の噂があった。
平太は遠藤から情報漏洩を確認され、噂で犯人といわれ、雨で待つ間に遠藤が部屋で寝込み翌朝入社動機を話し、遠藤と平太が再入札が決まり出かけ和泉に頼み込み集まりに行くが一谷組は拙いと言われ口論になり、遠藤が頭を下げ平太がならった。
和泉は山関組顧問・三橋萬造(中村敦夫)に会い、遠藤は尾形に難しいと報告し、尾形は三橋を訪問し和泉が同席し、三橋は一谷組の悪い様にしないと言った。
バイパス工事再入札の日が来て遠藤と平太が出席し、遠藤が雰囲気の違いを感じ真屋建設が落札した。


演出:柳川強

第2回「生き残りゲーム」:53m

バイパス工事は真屋建設が落札し、遠藤(豊原功補)は真屋建設・長岡(志賀廣太郎)に迫るがボスの指示と聞き山泉組・和泉(金田明夫)を探すが逃げ、常務・尾形(陣内孝則)は山関組顧問・三橋(中村敦夫)に聞くと黙って行ったと聞き地下道工事を受注要求すると怪文書の責任を求め、遠藤が転勤し西田(カンニング竹山)が課長代理になり、平太(小池徹平)はフォローを頼まれた。
平太は萌(臼田あさ美)に課長の移動を言うと談合と言われ単純でないと否定したが逮捕されると言われ、萌は銀行の仲間に誘われ園田俊一(宅間孝行)らから評判を言われ、平太は西田と挨拶回りして、トキワ土建を見たが西田は軽く考えトキワ土建・山本勲社長(高橋一生)と営業部長・榊原(渡辺哲)に行くが脱談合を変えないと言った。
尾形はトキワ土建より易い価格設定と東京の下請け対策を命じ、議員・城山和彦(北村総一朗)の会合に三橋が来て新独禁法を先頭に対応を言い、平太は萌とデート中に尾形に電話で呼ばれ三橋に紹介された、尾形は三橋が元仕切り屋で情報を探れと言って帰った。
萌は園田に平太の仕事は談合と言い2人で批判し、平太は三橋と話し一谷組受注の確約を取りつけた。
平太は母・富島八重子(松田美由紀)に電話し三橋を聞き、西田は親和会を下請けが止めると聞き平太と下請けの坂元舗装社長(寺島進)に会い、平太はトキワ土建の仕事を非常に安い価格で受けたがそれでも仕事がないよりましと聞き、西田は同額で引き戻した。
平太は尾形に下請けの扱いの不満を言い、坂元への発注と価格上乗せを告げ、トキワ土建が尾形に入札挨拶に来て、尾形は下請け会社調査とコスト見直しを告げ、入札日が来て1回目は予定価格を下回れず、2回目が行われ不調で3回目になり尾形は儲けなしの価格を入れトキワ土建が安すぎる価格で落札した。
尾形は社長・松田(笹野高史)から落札出来なかった利用を聞かれ、平太は坂元に謝り、尾形は不審な警告電話を受け、坂元は会社をたたむと告げた。


演出:松浦善之助

第3回「地下鉄争奪戦」:53m

平太(小池徹平)は一谷組が連続落札失敗に裏を感じ、西田(カンニング竹山)は次の入札準備に忙しく、平太は尾形(陣内孝則)からトキワ土建の舗装下請けを探し、西田が地下鉄工事の説明をし社長・松田(笹野高史)は落札を指示した。
松田らは銀行に融資を求めるが成功せず、尾形は大手ゼネコンの再編の話しを聞き松田は真屋建設との合併を持ち掛けられたと言い、平太は尾形から真屋建設絡みの下請け調査を指示され、萌(臼田あさ美)は園田(宅間孝行)から一谷組の平太との付き合いの見直しを言われ、平太は仕事で頭が一杯と言った。
三橋(中村敦夫)と和泉(金田明夫)と長岡(志賀廣太郎)らに一谷組専務・吉川(矢島健一)が来て真屋建設との合併を話し、尾形は長岡に真屋建設がトキワ土建に舗装下請けを紹介を聞き、尾形は和泉に談合をやめ自由競争でいくと言った。
尾形と西田と平太は談合グループに呼ばれ、尾形は和泉以外の仕切り役を求め、和泉が一谷組と真屋建設との合併を画策したと述べると和泉は必要だと言うが、賛成多数で仕切り役の交代が決まり長岡が新仕切り役になり、地下鉄工事の割り振りが調整され尾形は高額の受注を目指し、話し合いは進まないが平太は長岡の調整にまかす提案をし、尾形は工区変更を言い長岡が決めた。
平太の母・八重子(松田美由紀)が上京し萌と平太に会い、平太は八重子に会社の事を聞かれ父の死後に現場主任が積み立てた通帳を渡されそれが三橋だと聞かされ、平太は三橋を訪れ礼を言い父の事を聞き、尾形が来たが平太の父を知っていて、尾形は三橋と合併を話し城山(北村総一郎)代議士は不満で今後指示を受けないと言った。
城山が談合グループをまとめるが、真屋建設に検察捜査が急に入った。


演出:柳川強

第4回「誰にも言えない」:53m

真屋建設に突然の検察捜査が入り、ゼネコン各社は対応策を相談し一谷組の社長・松田(笹野高史)が参加し、マスコミに向けて「談合決別」を宣言すると決まり、真屋建設との合併は無くなると言い、尾形(陣内孝則)は地下鉄工事の談合は勧めた。
尾形は西田(カンニング竹山)と平太(小池徹平)進める指示と過去の書類の処分を指示し、萌(臼田あさ美)は園田(宅間孝行)からロンドン行きを誘われ、ゼネコン各社は宣言を記者発表したが、松田社長は一谷組落札予定の地下鉄談合は成立させようとした。
検察は長岡(志賀廣太郎)を取り調べ、平太は工事の見積もりを進め下請けに山関組らが混乱中に工事落札の準備を進めていたと聞き、平太は和泉(金田明夫)に理由を問うが否定し、長岡は割り振りをチェックし尾形はバイパス工事が検察の狙いで最上が狙いと聞いた。
平太に園田が萌から談合が心配と聞から知恵だと答え、東京地検・北原(小市萬太郎)から会社に内密に呼び出され、怪文書とバイパス工事の談合と三橋(中村敦夫)にと政治家と漏洩と談合内容を聞かれ、精神的に追い詰められた。
萌が平太を訪ねたが平太は合わない方がよいと言い、仕切り役・長岡(志賀廣太郎)と会い検察に呼ばれバイパス工事と三橋の事を聞かれたと言い、長岡は政治家が入れば調整が汚れるが次から戻すと言い、長岡は検察から呼び出しを受け、平太は三橋に長岡を助けられないか話し検察から呼び出され三橋の事を聞かれたと言った。
長岡は検察の調べに思わず三橋の名を出し、社長から三橋が心配していると聞き、尾形に長岡は電話し地下鉄工事を頼むと言い自殺し、葬儀で妻が社長に仕事内容を聞き、和泉は何でもありと言い尾形と対立し、遠藤(豊原功補)が葬儀に来て平太に会い古い調整は通用しなく、誰にも話せる方法で仕事を取れと言った。
尾形は平太と西田らに地下鉄工事は価格競争で取ると言った。


演出:須崎岳

第5回<終>「最後の入札」:53m

平太(小池徹平)は長岡(志賀廣太郎)の葬儀で遠藤(豊原功補)に意見され、尾形(陣内孝則)の価格競争の指示で皆がコストダウンと工期短縮と下請けとの調整に走り、平太は尾形にトキワ土建の掘削機の転用によるコストダウンを提案した。
尾形と平太は静岡のトキワ土建・山本社長(高橋一生)と営業部長・榊原(渡辺哲)に掘削機の転用を頼むと了解の返事を貰い、代議士・城山(北村総一郎)が社長を集め支持を求め、三橋(中村敦夫)は時期が悪いと言うが城山は強く求め三橋は動き始めた。
萌(臼田あさ美)は園田(宅間孝行)からロンドン行きを再度聞かれ、西田(カンニング竹山)が再計算すると目標額に到達したが、尾形が社長・松田(笹野高史)に呼ばれ三橋が挨拶に来て調整を話し、松田は銀行の融資の条件で受けた。
三橋がゼネコン各社を集め長岡の調整を白紙に戻し、社長が納得済みと言い、平太は尾形から反対だと会社が潰されると聞き、平太は萌と会い談合に加わったが1人が死に価格競争に戻そうとしたが駄目になったと話し、隠した事を謝り付き合う資格がなく別れようと言い、萌は母・八重子(松田美由紀)に会い、平太の負担になっていたと話すと結局は時間が解決すると言われた。
地検・北原(小市萬太郎)が平太に捜査協力を求め、平太が三橋に仕切り役辞退を頼みやりがいがある仕事がしたいと言うが、三橋は否定し城山で基盤を強くするとし、平太は複数の仲間が去ったと出頭を望むが、三橋は否定した。
平太は会話を録音し退職願いを書き、平太と西田は尾形と入札に参加し三橋と和泉(金田明夫)も来て始まり、最初の区間は山関組が落札し、次の区間が始まり尾形が投じて真屋建設と一谷組が下回り一谷組が落札した、そこに東京地検が来て三橋を逮捕し、尾形も任意同行し各所に捜査が入った。
北原は尾形が全て独断と供述し逮捕は免れなく、平太と西田は無関係と供述し、城山の関与も噂され、一谷組も変革が予測され、平太は拘置所に尾形を訪ね退職届けをだし、北原に頼まれ三橋との話しを録音したと打ち明けると辞めずに作り続けろと言われた。
平太は現場に戻り・・・・。


演出:松浦善之助

感想:

談合を起こす構造と深さを見せる。 そこであがく多くの担当は、段々見えなくなる。 果たして時間が解決するのか。

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