功名が辻

スタッフ

原作:司馬遼太郎(『功名が辻』)
脚本:大石静
演出:尾崎充信・加藤拓・梛川善郎・久保田充・梶原登城・大原拓

第37回:9月17日:太閤対関白

千代(仲間由紀恵)は祖父江新右衛門(前田吟)から跡目相続を聞かれ、豊臣家の問題で乱れ山内一豊(上川隆也)の立場が太閤・豊臣秀吉(柄本明)と関白・豊臣秀次(成宮寛貴)との間で難しいと聞き、千代は秀次から国を任されたと聞き、寧々(浅野ゆう子)は秀吉から淀(永作博美)と拾に大阪城を贈り伏見に城を作り反対大名を弱くすると聞き、淀は大蔵卿局(山村美智)から秀次との闘いと言われた。
一豊は千代に伏見城作りを告げ、完成時に秀次の京か秀吉の伏見のどちらに住むか聞かれ、前野将右衛門(石倉三郎)が一豊に隠居を伝え、将右衛門は子で秀次の家臣・前野景定(瀬川亮)に秀次の関白返上を告げるが聞かず、秀吉は秀次の娘と拾との婚約を告げ元服後と答えられ怒り、一豊と中村一氏(田村淳)と堀尾吉晴(生瀬勝久)は立場が難しく生き延びを考え、前野景定と木村常陸介(前田淳)らが秀次に天下取りを望み、秀次は石田三成(中村橋之助)や淀を否定し自身の努力を言い秀吉の怒りを受けた。
秀次は酒に溺れ宿老の意見を聞かず一豊と千代は秀次を諭すが聞かず、秀吉が伏見に移り多くの大名も移るが一豊は留まり秀次側近と宿老との意見が対立し側近らが謀反を話し宿老が止めたが次第に秀次謀反の噂が広がり、千代が寧々に秀次の潔白を言うと朝廷に金銀を治めた事実を聞き関わると山内家が危ういと言われた。
一豊は三成から秀次謀反の噂が広がり関白返上しかないと言われ、秀吉からもどちらに付くかと考えろと言われ、千代と一豊は悩み六平太(香川照之)から将右衛門が捕らわれ側近の謀反を聞き、力の強い者に従うしかないと言われ、秀吉は一豊に秀次を伏見連れさせろと命じた。


演出:久保田充

第38回:9月24日:関白切腹

千代(仲間由紀恵)は山内一豊(上川隆也)を見送り、皆を連れて伏見屋敷へ行き前野景定(瀬川亮)や木村常陸介(前田淳)やに命を狙われるが逆らえば豊臣秀吉(柄本明)に家が潰されると言い、一豊は聚楽第で豊臣秀次(成宮寛貴)に伏見行きを告げ、千代は一族を伏見へ行かせ自身は残った。
一豊は秀次に秀吉への申し開きを説得すると、側近が襲い一豊は結果は不明と言い、千代が来て出家を望むが一豊は無関係と言い、秀次は定めに勝てなかったと関白最後の勤めと伏見行きに応じた、秀次は伏見で秀吉に関白返上を言い朝鮮出兵と伏見築城を批判した、秀吉は秀次を高野山に幽閉し切腹させた。
前野将右衛門(石倉三郎)は景定を叱り、一豊と中村一氏(田村淳)と堀尾吉晴(生瀬勝久)に老いたと言い景定と共に切腹し、秀吉は淀(永作博美)の望みで聚楽第の一族を殺害させ、千代は六平太(香川照之)から拾(泉澤祐希)を山内の家督相続に巻き込ますなと言われ、一豊から相続を聞いた。
山内康豊(玉木宏)が領地掛川を整備し、祖父江新一郎(浜田学)から拾でなく康豊の嫡男・国松の相続を求められ、祖父江新右衛門(前田吟)が五藤吉蔵(小倉久寛)に拾への不服を告げ千代に跡目を案じ、千代は一豊に拾の跡目は家臣が割れると言い、一豊は拾に人を多数殺し業を背負い清める為に仏門に入れと言い武士になりたい拾に千代は家臣に不満が出ると考えた結果と言い、拾と吉蔵を一豊と千代が見送った。


演出:久保田充

第39回:10月1日:秀吉死す

豊臣秀吉(柄本明)は4才の拾を元服させ秀頼とし、徳川家康(西田敏行)は秀吉の死を待ち、北政所(浅野ゆう子)は千代(仲間由紀恵)に秀吉は死が近いと言い、千代は淀(永作博美)に呼ばれ会い北政所の心を聞かれ、北政所への通称は秀頼への謀反と言われ、千代は山内一豊(上川隆也)に秀吉の死の時の対応を決めると山内家の安泰の為に跡継ぎを求めた。
秀吉は容態が悪化し、一豊と千代らは掛川城を訪れ山内康豊(玉木宏)と妻・於美(眞野裕子)と嫡男・国松(照井宙斗)に会い、千代は帰り美津(星井七瀬)が一豊の世話に来て千代の命令と情けを求め、千代は不破できぬ(多岐川裕美)に会い引越すと聞き、千代が伏見に戻った10日後に一豊が戻り美津を見て千代が倒れ美津から語り過ごしたと聞き、一豊は国松を跡継ぎにすると明らかにした。
千代は大坂に呼ばれ北政所と秀吉の看病をし、石田三成(中村橋之助)が五奉行・五大老を発表し、秀吉は家康と前田利家(唐沢寿明)に秀頼を頼み死に、一豊と中村一氏(田村淳)と堀尾吉晴(生瀬勝久)は死を隠すと考え遺言で葬儀はひっそりと行われ、家康は死を知り天下は変わると言い、千代は一豊に秀吉に死を伝えた。


演出:梛川善郎

第40回:10月8日:三成暗殺

数ヶ月後明との講話が成立し、石田三成(中村橋之助)は福島正則(嵐広也)と加藤清正(金児憲史)と小西行長(綱島郷太郎)らの帰国を迎え秀吉の死を知らせるが領国は荒れたと言うが秀吉の名で抑え、徳川家康(西田敏行)は各国の大名を取り込み、山内一豊(上川隆也)は秀頼を考え、千代(仲間由紀恵)は本能寺の変の後と似ていると言った。
織田ではなく秀吉に人が集まり、今は豊臣でなく家康に人が集まると考えるが、一豊は三成を信じるが、千代は高台院(浅野ゆう子)を気にかけ、一豊と千代は大阪城西の丸に訪ね家康が居て一豊に豊臣家を尋ね大名が睨み合うと言い、高台院は家康の力が必要と言い、一豊は家康の裏を考え千代は家康は天下を狙い高台院の意志を考えた。
三成は淀(永作博美)に呼ばれ豊臣を守ると言い、伏見で家康は井伊直政(篠井英介)から三成の動きを聞き、三成は我慢不足で合戦の支度を命じ、福島と加藤が家康の家を警護に来て家康が会った、数日後に一豊と中村一氏(田村淳)と堀尾吉晴(生瀬勝久)らは家康に会い縁組は物忘れと答え大老を退けと言うと秀吉の名だと答えた。
前田利家(唐沢寿明)が死に豊臣家中は混乱し、六平太(香川照之)が千代に堀尾が家康に付いたと知らせ、家康か三成かどちらかは千代の腕の見せ所と福島らの三成暗殺計画を告げた、堀尾が一豊に家康に付くと言い、祖父江新一郎(浜田学)が福島らの三成攻撃を告げ一豊が三成を救け屋敷を抜け出させ、加勢を求められ山内の為答えられないと言い、三成は家康の屋敷に逃げた。
家康は豊臣の火事を大きくするために三成を助け、一豊が千代に三成を国に返し役を解いたと言い、千代は家康が三成の動き次第で家康と三成との天下取りの戦を考え、千代は様子を見ると言った。


演出:梛川善郎

第41回:10月15日:大乱の予感

慶長4年山内一豊(上川隆也)と千代(仲間由紀恵)は高台院(浅野ゆう子)に掛川に戻ると挨拶に会い千代は残ると言うと徳川家康(西田敏行)の動きを早く知らせる為と言われ、帰ると堀尾吉晴(生瀬勝久)が訪れ隠居を告げ中村一氏(田村淳)が寝込むと聞きいと(三原じゅん子)も連れ見舞いに行き、とし(乙葉)は1年持たないと言い一氏は家康に付かないと言った。
家康は井伊直政(篠井英介)から諸侯の動きを聞き、山内は手強いと聞き本多忠勝(高田延彦)が気にするなと言うと家康は山内の動きで占う事が出来ると答え、一豊は掛川で山内康豊(玉木宏)と会い、千代は家康が大坂に移ったと一豊に手紙で知らせ、家康は前田の謀反の疑いを公にし、六平太(香川照之)が千代に家康の狙いを告げ前田が誘いに乗らず人質を出したと聞いた。
慶長5年正月に淀(永作博美)と秀頼の挨拶の後に家康に会い、石田三成(中村橋之助)は上杉家臣・直江山城守(矢島健一)と家康を倒す相談し、一豊は千代に会い家康に勢いが有ったと言い、千代は淀に呼ばれ天下を秀頼に継がすと聞き大事なのは平和な暮らしと答え一豊は迷っていると言い、一豊は千代に迷うと思いを話ししたい気持に従えと言われた、家康は井伊から上杉に手紙を送り評判に任すと返書があった。
家康は上杉討伐を言い、重臣に罠に嵌まったと言い三成の様子を聞き、江戸に戻ると告げ掛川で一豊は迷い饗応を決め2人で話したいと言い準備を命じ、一豊は家康を迎え話すと井伊が一氏が病と言うと来て、一氏は家康に弟を連れる様に頼み、一豊は一氏から家は潰せぬと聞いた。


演出:加藤拓

第42回:10月22日:ガラシャの魂

慶長5年6月に徳川家康(西田敏行)は上杉討伐に出陣し、掛川で山内一豊(上川隆也)は家康から協力を頼まれ、考えたがまだ迷っていると話し、過日に家康に助けられた事は忘れていないと言うと、家康は利害で動くものは信用出来ないと迷えと言った。
千代(仲間由紀恵)は五藤吉蔵(小倉久寛)から石田三成(中村橋之助)が動いたと聞き千代は屋敷の者を連れ掛川に向かわせ、三成は大坂城に入り諸侯の妻子を人質を命じ、千代は三成の弾劾状を読まず一豊に送り、掛川で山内康豊(玉木宏)が一豊に三成が欲しい人質はガラシャ(長谷川京子)だと告げた。
三成は大坂の諸侯の妻子を人質にしガラシャは弾劾状を読み、六平太(香川照之)が千代に毛利は別れていると告げ、祖父江新右衛門(前田吟)が田中孫作を連れ千代は手紙を一豊に届けさせ、宮津で細川幽斎(近藤正臣)は篭城を決め、千代はガラシャを訪ね逃げないと聞き、六平太は孫作を助け関所で康豊らを見つけ通らせた。
千代は康豊らから一豊の上杉討伐参加を聞き、翌日に増田長盛(不破万作)が来て千代が会い秀頼の名を使うと責めたが一豊しか聞かないと言い追い返し、ガラシャに手紙を送り生き延びろと告げるが屋敷を動かず三成勢に囲まれ屋敷に火を放ち配下に槍で刺させた、ガラシャの死は三成の作戦を狂わせた。
一豊は上杉討伐陣でまだ迷い、孫作から千代の手紙を渡され読み弾劾状の扱いが書かれ、一豊は決断の時と家康の味方と決め、千代は増田の催促を火を放つと断った。


演出:加藤拓

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